ハープシコードの名曲を聴こう _ バッハ『半音階的幻想曲とフーガ』、『イタリア協奏曲』

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バッハ Johann Sebastian Bach (1685- 1750)
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バッハ『半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903』

 

カール・リヒター

 

Karl Richter - Harpsichord Performances / Chromatic Fantasia & Fugue In D Minor - Fantasia - BWV 903



 

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ヘルムート・ヴァルヒャ

Chromatic Fantasia & Fugue, BWV 903


℗ 1961 Warner Music Group Germany Holding GmbH. Remastered (p)
Harpsichord: Helmut Walcha

 

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グレン・グールド

Chromatic Fantasy in D Minor, BWV 903a


℗ 1997 SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT

 

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バッハ『イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971』

 

カール・リヒター

 

Karl Richter - Harpsichord Performances / Italian Concerto In F Major - I. Allegro - BWV 971





1964年録音

 


Karl Richter BACH BWV. 971 Italian Concerto in F Mgir Harpsichrd

 

Karl Richter, Cembalo.

 

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ヘルムート・ヴァルヒャ

Clavier-Übung II: No. 1, Italian Concerto in F, BWV 971


℗ 1961 Warner Music Group Germany Holding GmbH. Remastered (p)
Harpsichord: Helmut Walcha

 

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グレン・グールド

J.S. BACH Concerto Italien BWV 971 / Glenn Gould

 

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ハイドシェック

Eric Heidsieck plays Bach - Concerto Italiano BWV 971


Johann Sebastian Bach: Concerto nach Italiænischen Gusto BWV 971
Eric Heidsieck - piano Steinway

 

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バッハのクラヴィーア曲の評価

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F

 

初心者が練習する教材として有名だが、観賞用としてもシンプルな中に歌心があるのでそれなりに楽しめる。バッハ得意の半音階で深い世界に旋回しながら降りていくへ短調のように高度な内容の曲もある。

 

イギリス組曲

  • イギリス組曲1番BWV806 1717
    • 3.5点
長調の正統派。奥ゆかしく味わい深い叙情を湛えた曲。美しい曲や印象的な曲がいくつもある。
  • イギリス組曲2番BWV807 1717
    • 3.5点
短調組曲として、憂いの美が活かされている、なかなかの曲が集まっている。早い曲と遅い曲の組み合わせの効果も良い。1曲目から魅力的だし、遅い曲も暗すぎない。正統派の楽しみを感じる。舞曲としての躍動も良い。
  • イギリス組曲3番BWV808 1717
    • 3.3点
平凡で一瞬はっとしてもすぐにまた平凡と感じるような曲が並んでいる。短調らしい素朴さのある美しい曲は多あ。時々その美しさに感動してテンションが上がる。メロディーには霊感をあまり感じないが。
  • イギリス組曲4番BWV809 1717
    • 2.5点
いまいち面白くない曲ばかりで、あまり価値が高くない組曲だと思う。そそられるような魅力がない。バッハならば技術を用いてさらっと書けそうな曲ばかり。
  • イギリス組曲5番BWV810 1717
    • 3.3点
うら悲しい短調の美しさと、テクニカルな力強さを両立した曲。なかなかのどっしりとした手応えがある曲。
  • イギリス組曲6番BWV811 1717
    • 3.3点
長大な大作であり、瞑想や情熱を見せたり、様々な表情を見せる。5番同様に聴き応えがあるが、うら悲しい感じはあまりなく、雰囲気はかなり異なる。

 

フランス組曲

フランス組曲はBWV812 - 817 1715
  • 1番
    • 3.5点
バッハらしい短調に殺文句的なエモーショナルな情念を響かせる曲。バッハとしては典型的な場面も多いが、一方ではっとさせる場面もところどころにあり、概ね感情を揺らされるのを楽しみながら刺激的な音楽として聴ける。
  • 2番
    • 2.8点
1番と比較するとはっとするような感動と発見がかなり少ない。さらさらと音楽が時間とともに流れていく。バッハらしい必殺の響きがなくて、聴き終わったあとにあまり印象に残らない。
  • 3番
    • 3.0点
1番と3番の中間の出来だと思う。ところどころに聴きどころはある。工夫も見られる。突き抜けたインスピレーションはあまりないが、曲想に意図が込められていてそれなりに楽しめる。
  • 4番
    • 3.3点
前半は心の現れるような美しさで素晴らしい。しかし、後半はありきたりの音形をありきたりの変化をつけて繰り返すばかりで面白くない曲が続く。前半の感動が吹き飛んでしまう。
  • 5番
    • 4.0点
この曲は単品で昔から何度も聴いている。他の曲とフェアに比較できないのだが、やはりどの楽章もキラキラとした音の美しさと愛おしい詩情に溢れていて、かなりの名作である。個々の曲の描写が優れているとともに、曲の組み合わせが浮き沈みを演出していて、美しさが心に強く染み渡っていく。そして捨て曲がない。
  • 6番
    • 3.5点
5番と似た曲調だが、ブリリアントな要素がなくて、しなやかで叙情的。これもなかなか心の琴線に触れる美しさをもっている曲だと思う。バッハらしい懐の深さと奥ゆかしさの楽しみもある。

 

パルティー

パルティータはBWV825 - 830 1726-31
  • 1番
    • 3.5点
落ち着いた奥ゆかしさと熟成感がたまらない。豊かさに身を委ねてゆったり聴ける楽しみ。熟練した技術に裏打ちされた安心して幸せな時間を過ごせる音楽である。
  • 2番
    • 3.8点
1番と感想はほぼ同じ。短調でも高い品格と音の研ぎ澄まされた感性に従って、安心して幸せな時間を過ごせる。短調の美しさがあって、ロマン派のような情緒も見え隠れするたて1番よりさらに素敵に思えた。
  • 3番
    • 3.3点
1番2番と同じように雰囲気は素晴らしいようでも、どこかにマンネリを感じてしまう。霊感のヒラメキが弱いように思う。中間部分に目新しい場面はあるものの、前半と終わりの方があまり面白く無い。
  • 4番
    • 3.3点
長い曲であり、広大なキャンバスにゆったりとした時間の流れの中で絵を描いていく趣である。スケール感は魅力だが、満足度はそれほど高くない。もどかしい感じを常に感じながら時間が流れていくようであり、一歩間違えれば長いだけの曲になりかねないほどだが、詩情と円熟と洗練された技法はやはりあるため楽しめる。
  • 5番
    • 3.3点
規模が小さくて明快という点でフランス組曲と似た外面を持つものの、やはり熟成感と当たりの柔らかさが違う。特に良いという感じの曲は少ないため心に深く刺さるほどではないが、音に揺られたり、時に舞踏的になる楽しさは充分にある。
  • 6番
    • 3.0点
演奏時間も長いし、最初の辺りではバッハの渾身の大作かと期待する。しかし、悲劇性の強調の仕方が似ている曲が多い。だんだん飽きてくる。そうなると曲が長いのが負の効果を表してくる。対位法的な曲の多さとその中の執拗な繰り返しが悲劇性の一つの表現になっているが、やりすぎである。特に最後の曲は聴いていてしんどい。

 

その他

元はハ短調で出版時に移調されたそうだが、バッハのロ短調らしい独特の線の細い悲哀を帯びた美しさをもつ。特に序曲のフランス風序曲らしい華がありそれが余韻を最後まで保つことがあるため、各種の組曲との比較して聞き映えがして、聴いていて楽しい。

 

フーガは宇宙の摂理のようにあまりにも客観的であり、高度な内容とはいえ楽しむための音楽という感じではない。前奏曲もフレーズを重ねたものでロマン派の小品のようには楽しめない。ピアニストの旧約聖書などとも言われているが、一般的な鑑賞者にとっての重要性はベートーヴェンソナタとは比較にならないほど小さい。ピアノ演奏の学習者にとっての重要性は高いのかもしれないが。高度な作曲技術により生み出された高貴で崇高で広大な音楽世界の素晴らしさは、特筆に価する。しかし、神秘主義や辛気臭さが鼻につくところもある。

 

第1集と比較して、若々しいストレートな伸びやかさが生み出すギラギラした感じが抑えられており、複雑な奥ゆかしさが増すとともに、しなやかさになっている。個人的には、バッハの晩年らしい良さが表れていて、第1集よりも好みである。順番に曲を聞いていくと、森羅万象のような気宇広大な多彩さと深遠さがあり、卓越した作曲技術に基づくエネルギーと伴っているため、激しく精神を翻弄される。あまり類を見ない独特の愉しさがある局集である。とはいえ、基本的には第1集と同様に、宇宙の摂理を音化したような客観的な音楽である。聞くのにある種の覚悟が必要と感じるような敷居の高さが難点。

 

  • 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903 1719
    • 4.0点
緊張感が高く激情的な表現、緻密な構成は、バロック期をはるかに越えている。スリリングなフーガはアクション映画を見ているかのようにテンポよく進む。ベートーベンが研究したそうだが、熱情ソナタによく反映されている。

 

  • イタリア協奏曲 ヘ長調BWV971 1734
    • 4.5点
バッハファンからすると軽すぎるかもしれないが、ノリノリで楽しい音楽で、一人なのにリズムや音の重ね方の工夫で驚くほど分厚い協奏的な音楽が楽しめる。

 

非常に長大な変奏曲。変化に富んでおり、飽きずに一気に楽しんで聴ける。充実した上品で平穏な音楽がさらさらと流れていく。楽しく幸せになれる曲。しかし短調になったり、さまざまな気分に変化していくところは、物語的でもある。よく調べると1音ずつずれていくカノンなど驚きの仕掛けもある。主題が魅力的であることも大きい。すべての物語が終わって最後にまた再現される時には、なんともいえない万感の想いになる。

 

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