深夜、ヘッドホンを外して、スピーカーから溢れ出る音に包まれたい。でも、家族や隣人に気兼ねして、ボリュームは上げられない。そんなジレンマを抱えていませんか。PCの横に置いたスピーカーから流れる音楽は、どこか薄っぺらく、感動が薄い。もっと、すぐ目の前で、アーティストが自分のためだけに演奏してくれているような、そんな生々しい体験がしたい。そんなあなたのための究極の答えが、ニアフィールドスピーカーのおすすめモデルを正しく選ぶことにあります。
ニアフィールドスピーカーとは、その名の通り、近距離での聴取を前提に設計されたスピーカーのこと。デスクトップ環境のような限られたスペースで、その真価を最大限に発揮します。多くの人が悩む、小さい音でも高音質なスピーカーという理想を、ニアフィールドスピーカーは現実のものにしてくれます。部屋の音響特性に影響されにくく、小音量でもバランスの取れたクリアなサウンドをダイレクトに耳へ届けることができるのです。ハイエンドなモデルや、自分好みの音を追求できるパッシブスピーカーの世界に足を踏み入れれば、音楽体験はさらに深化します。この記事では、数ある製品の中から、あなたのデスクトップを最高のリスニングルームに変える、至高のニアフィールドスピーカーのおすすめモデルと、そのポテンシャルを100%引き出すための知識を徹底的に解説します。
- なぜニアフィールドスピーカーがデスクトップに最適なのか、その理由
- 小音量でも高音質は可能?小さい音でも満足できるスピーカーの選び方
- 音楽制作用のモニターと音楽鑑賞用のリスニング、あなたに合うのはどちらか
- あなたの音楽体験を激変させる、厳選されたおすすめニアフィールドスピーカー
理想の音はすぐそこに。ニアフィールドスピーカー選び5つの新常識
最高のニアフィールドスピーカーを手に入れる旅は、単に製品を比較するだけでは終わりません。その背景にある理論や、あなたの使い方に合わせた正しい知識を身につけることで、初めて後悔のない、完璧な一台にたどり着くことができます。なぜ、デスクトップオーディオの世界でニアフィールドという考え方がこれほどまでに重要視されるのか。多くの人が諦めがちな、小音量での高音質再生は、どのような基準で選べば実現できるのか。そして、プロが使うモニタースピーカーと、心地よく音楽を聴くためのリスニングスピーカーでは、一体何が違うのか。これらの疑問を解消することが、あなたにとっての最高の音響空間を創造するための第一歩です。この章では、あなたが理想の音と出会うために不可欠な、5つの新しい常識を、分かりやすく解説していきます。
- ニアフィールドスピーカーとは?なぜデスクトップに最適なのか
- 小さい音でも高音質は可能?小音量リスニングの極意
- モニターとリスニング、あなたに合うのはどっち?
- パッシブスピーカーの魅力と導入へのステップ
- 最高の音を引き出す、魔法のスピーカー配置術
1. ニアフィールドスピーカーとは?なぜデスクトップに最適なのか
ニアフィールドスピーカーとは、聴く人から1〜2メートル程度の、ごく近い距離で聴くことを前提に設計されたスピーカーシステムを指します。このニアフィールド、つまり近距離聴取という環境が、実はデスクトップオーディオにおいて絶大なメリットをもたらすのです。一般的なリビング用スピーカーは、広い空間全体に音を響かせるため、ある程度の距離を置いて聴くことが想定されています。しかし、これをそのままデスクトップに持ち込むと、スピーカーから出た直接音と、壁や天井、机などに反射してから耳に届く間接音が混ざり合い、音像がぼやけ、本来のクリアさが失われてしまいます。
一方で、ニアフィールドスピーカーは、反射音の影響を最小限に抑え、スピーカーから放たれる直接音を主体に聴く設計になっています。これにより、部屋の音響特性、つまり部屋の広さや家具の配置といった要素に左右されにくく、スピーカー本来が持つ性能をストレートに体感できるのです。まるでヘッドホンのようにダイレクトでありながら、ヘッドホンのような頭内定位ではない、自然で立体的な音場が目の前に広がる感覚。これこそがニアフィールド環境の醍醐味です。あなたのPCデスクが、レコーディングスタジオのコンソールや、コンサートホールの最前列に変わる。その魔法を実現する鍵が、このニアフィールドという考え方なのです。
2. 小さい音でも高音質は可能?小音量リスニングの極意
結論から言えば、可能です。夜間のリスニングや集合住宅など、大きな音を出せない環境で音楽を楽しむ多くの人が抱える悩み、それは小音量だと音が痩せて聞こえてしまうこと。特に低音と高音の迫力が失われ、全体的に平板でつまらないサウンドに感じられます。これは人間の聴覚特性に起因する現象で、音量が小さくなるほど高域と低域が聞こえにくくなるという性質(ラウドネス曲線)があるためです。
この課題を克服し、小さい音でも高音質なスピーカーを選ぶには、いくつかのポイントがあります。まず、スピーカーユニット自体の反応が良いこと。微細な信号にもリニアに反応する高性能なドライバーユニットを搭載したモデルは、小音量時でも音のディテールやニュアンスをしっかりと描き出します。また、アンプ内蔵のアクティブスピーカーの中には、小音量再生を意識した音質補正回路(ラウドネスコントロールなど)を備えているものもあります。さらに、ニアフィールド環境はここでも有利に働きます。スピーカーとの距離が近いため、必要以上に音量を上げる必要がなく、比較的小さな出力でも十分な音圧と情報を耳に届けることができるのです。適切なニアフィールドスピーカーを選び、正しく配置すれば、ボリュームを絞った深夜のリスニングタイムが、これまでとは比較にならないほど豊かで満足度の高い、至福の時間へと変わるでしょう。
3. モニターとリスニング、あなたに合うのはどっち?
ニアフィールドスピーカーを探し始めると、必ず出会うのがニアフィールドモニタースピーカーという言葉です。これらは音楽制作のプロが、音のバランスや粗を確認するために使用する、いわば音の物差し。その最大の特徴は、原音を忠実に、一切の脚色なく再生することにあります。高音から低音までフラットな周波数特性を持ち、録音された音源の隅々までを正確に描き出す解像度の高さが求められます。もしあなたが、アーティストやエンジニアが作り上げた音の世界を、その意図通りに寸分違わず体験したいと考えるなら、モニタースピーカーは最良の選択肢となるでしょう。
一方、リスニングスピーカーは、音楽を心地よく、楽しく聴かせることを目的にチューニングされています。必ずしもフラットな特性ではなく、例えば低音を少し豊かにしたり、高音を煌びやかにしたりと、各メーカーの持つ独自の音響哲学やサウンドシグネチャーが反映されています。長時間聴いても疲れにくい、音楽的な魅力に溢れたサウンドが特徴です。どちらが良い悪いという話ではなく、これは目的の違いです。分析的に音楽を聴き込み、新たな発見を楽しみたいならモニター系。リラックスして、ただ純粋に音のシャワーを浴びるように音楽に浸りたいならリスニング系。あなたがスピーカーに何を求めるのかを明確にすることが、理想の一台と出会うための重要な羅針盤となります。
4. パッシブスピーカーの魅力と導入へのステップ
スピーカーの世界は、アンプを内蔵したアクティブスピーカーと、別途アンプが必要なパッシブスピーカーに大別されます。PCスピーカーの多くは手軽なアクティブタイプですが、オーディオを深く追求していくと、ニアフィールドスピーカー パッシブという選択肢が大きな魅力を持って輝き始めます。パッシブスピーカーの最大の魅力は、その拡張性とカスタマイズ性にあります。スピーカーとアンプを自由に組み合わせることで、自分だけの理想のサウンドを追求していくことができるのです。例えば、最初はエントリークラスのアンプで始め、将来的にハイエンドなアンプに買い替えれば、同じスピーカーとは思えないほど音が化ける、といった体験ができます。
また、アンプとスピーカーが分離しているため、それぞれの機器の設計に集中でき、結果として同価格帯のアクティブスピーカーよりも高音質なパーツが使われていることが多いのも特徴です。もちろん、アンプ選びという新たなステップが必要になりますが、それこそがオーディオの深い楽しみでもあります。スピーカーの特性に合わせてアンプを選んだり、ケーブルを交換して音の変化を楽しんだり。まるで自分の手で理想のサウンドシステムを育てていくような喜びがあります。手軽さから一歩踏み出し、音と真剣に向き合いたいと考え始めたなら、パッシブスピーカーという選択は、あなたの音楽ライフをより深く、豊かなものにしてくれるはずです。
5. 最高の音を引き出す、魔法のスピーカー配置術
どんなに優れたニアフィールドスピーカーを手に入れても、その配置、つまりセッティングを疎かにしては、性能の半分も引き出すことはできません。逆に言えば、正しい配置を行うだけで、今あるスピーカーの音が劇的に向上する可能性を秘めているのです。ニアフィールドスピーカーの配置における黄金律は、自分自身の頭と、左右のスピーカーを結んだ線が、正三角形を描くように設置することです。これにより、最も正確なステレオイメージ、つまり音の広がりや定位感が得られます。
さらに重要なのが、スピーカーの高さです。スピーカーの高音域を担当するツイーターというユニットが、ちょうどあなたの耳の高さに来るように調整してください。これがずれていると、高音が耳に直接届かず、こもったような音に聞こえてしまいます。市販のデスクトップスピーカースタンドを使えば、理想の高さと角度に簡単に調整できます。また、スピーカーを机に直置きすると、振動が机に伝わって不要な共振音を発生させてしまいます。これを防ぐために、インシュレーターと呼ばれる制振アクセサリーをスピーカーの下に敷くのも非常に効果的です。ほんの少しの工夫と手間で、音の濁りが消え、見通しがクリアになり、まるでスピーカーの存在が消えたかのような三次元的な音場が目の前に現れる。この感動を、ぜひあなたも体験してください。
【2025年最新】あなたの音楽体験を変える、おすすめニアフィールドスピーカー5選
ここまでは、最高のニアフィールドスピーカーを選ぶための知識を深めてきました。いよいよ、あなたのデスクトップを至高のリスニング空間へと変える、具体的なパートナー選びの始まりです。世の中には無数のスピーカーが存在しますが、ここでは特にニアフィールド環境において圧倒的なパフォーマンスを発揮し、多くの音楽ファンやクリエイターから支持される傑作モデルを5つだけ、厳選してご紹介します。驚異的なコストパフォーマンスを誇る小型モニターの定番から、クリエイターが信頼を寄せる業界標準機、そして、所有する喜びをも満たすハイエンドモデルまで。それぞれのスピーカーが、あなたの音楽ライフにどのような革命をもたらすのか。その音を想像しながら、運命の一台を見つけてください。
- IK Multimedia iLoud Micro Monitor
- YAMAHA HS5
- KEF LS50 Meta
- SONY SA-Z1
- DALI SPEKTOR2
デスクトップのスペースは限られている、しかし音質に一切の妥協はしたくない。そんな、現代のPCユーザーが抱える最大のジレンマに対する、完璧な回答がここにあります。IK MultimediaのiLoud Micro Monitorは、そのあまりにもコンパクトな筐体からは、到底信じられないほどの高解像度サウンドと、深く沈み込むような低音を再生する、まさに技術の奇跡とも言えるスピーカーです。その秘密は、高度なDSPデジタル信号処理技術にあります。ユニットの性能を限界まで引き出し、物理的なサイズの制約を超えた、驚くほどフラットで正確な周波数特性を実現。これにより、小音量で聴いても音のバランスが崩れることなく、音楽の細やかなディテールまでを明確に聴き取ることが可能です。
音楽制作用のモニタースピーカーとして設計されているため、その音は極めて正確無比。あなたが好きなアーティストの楽曲に込められた、これまで気づかなかった微細なリバーブの響きや、ボーカルのかすかな息遣いまでをも、目の前に描き出します。Bluetooth接続にも対応しているため、PCからの再生だけでなく、スマートフォンから気軽に高音質な音楽を楽しむこともできます。設置角度を調整できるスタンドも内蔵しており、まさにデスクトップで使うために生まれてきたスピーカーと言えるでしょう。この小さな巨人があなたのデスクに設置されたその日から、PC作業の合間の音楽鑑賞は、ただのBGMから真剣なリスニング体験へと変わることをお約束します。
音楽スタジオの写真や映像で、白いコーン紙を持つスピーカーを目にしたことはないでしょうか。それは多くの場合、ヤマハのモニタースピーカーです。YAMAHA HS5は、長年にわたり世界の音楽制作の現場でリファレンスとして愛され続けてきた、伝説的なスピーカーの血統を受け継ぐ、現代の業界標準機です。このスピーカーの哲学はただ一つ、余計な味付けを一切行わず、入力された音源をありのままに再生すること。そのために、ヤマハが長年培ってきた音響技術の粋が、惜しみなく投入されています。新開発のトランスデューサーは、どんな音量でも歪みのない、極めて正確なレスポンスを実現。エンクロージャーの設計も、不要な共振を徹底的に排除し、音の濁りを生み出さないよう、緻密に計算され尽くしています。
HS5で聴く音楽は、いわば化粧を施す前の素顔の音。それは時に、あなたが聴き慣れた楽曲の隠されたアラや、逆に、驚くほど巧みなミキシング技術を白日の下に晒すことになるかもしれません。しかし、それこそが、作り手が本当に届けたかった音の核心に触れる体験なのです。音楽をただ心地よく聴くだけでなく、もっと深く理解したい、分析的に聴き込みたいと考えるあなたにとって、これ以上のパートナーは存在しません。プロのクリエイターが信頼を寄せる本物のサウンドクオリティを、あなたのデスクトップで手に入れる。それは、あなたの音楽に対する価値観そのものを、根底から変えてしまうほどの、刺激的な体験となるでしょう。
スピーカーがそこにあることを忘れ、ただ純粋な音のステージだけが目の前に広がる。そんな、オーディオファイルが追い求める究極の境地を、驚くほどコンパクトなサイズで実現するのが、英国の名門ブランドKEFが放つLS50 Metaです。このスピーカーの心臓部には、KEFの代名詞とも言える独自のUni-Qドライバーが搭載されています。ツイーター(高音域ユニット)をウーファー(中低音域ユニット)の音響中心に配置するこの点音源技術により、まるで一点からすべての音が出ているかのような、極めて自然で定位感に優れたサウンドステージを創出します。どこにどの楽器があるのかが、手に取るように分かる。ボーカルが、まるで目の前であなたのためだけに歌っているかのように、生々しく浮かび上がる。これは、従来のスピーカーでは決して味わえない、異次元のリアリティです。
さらにモデル名にもあるMetaとは、革新的な吸音技術MAT(Metamaterial Absorption Technology)の略。ドライバーユニットの背後から発生する不要なノイズを99%吸収することで、これまでマスクされてしまっていた微細な音のディテールまでもを完璧に再現します。このスピーカーはパッシブタイプのため、あなた自身が選んだアンプと組み合わせることで、そのポテンシャルは無限に広がります。ハイエンドオーディオの世界への、最も確実で、最も感動的な入り口。LS50 Metaは、あなたのデスクトップを、世界最高峰のコンサートホールの特等席へと変貌させる力を持っています。
もし、予算という制約を一切取り払い、現時点で考えうる最高の技術と素材をすべて投入して、究極のニアフィールドスピーカーを創り上げたらどうなるか。その問いに対する、ソニーが出した一つの究極的な回答、それがSA-Z1です。これは単なるスピーカーではなく、デスクトップ上に個人のためだけの理想的な音場を構築するための、統合オーディオシステムと呼ぶべき存在です。ソニーが誇る高音質デジタルアンプ技術S-Master HXを、独自のD.A.ハイブリッドアンプとしてさらに進化させ、圧倒的な駆動力と静寂性を両立。複数のスピーカーユニットを、鼓の構造から着想を得たという独創的な同軸レイアウトで配置し、時間軸のズレを徹底的に排除した、完璧な点音源再生を実現しています。
その結果もたらされるのは、もはや音という言葉では表現しきれない、実在感に満ちたサウンドです。アーティストの息遣い、弦が擦れる微かな音、ホールの空気感。音楽に含まれるすべての情報が、一切のロスなく、生々しいリアリティをもってあなたの鼓膜を震わせます。筐体には、共振を排除するために堅牢なアルミニウム合金が惜しげもなく使われ、その佇まいはオーディオ機器というよりも、もはや芸術品の域に達しています。これは、誰もが気軽に手を出せる製品ではありません。しかし、音楽を聴くという行為を、人生における最高の体験の一つとして捉える、選ばれた人のための至高の逸品です。あなたのデスクが、世界のどんな場所よりも優れた、最高のオーディオルームになる。SA-Z1は、そんな夢を現実にするための、究極のソリューションなのです。
高音質なサウンドで音楽に浸りたい、そして、自分好みのシステムを構築していくパッシブスピーカーの楽しさにも触れてみたい。しかし、何から始めれば良いのか分からず、価格の面でも一歩を踏み出せない。そんな、オーディオ入門を夢見るあなたに、デンマークのスピーカーブランドDALIが、最高の答えを用意してくれました。SPEKTOR2は、驚くほど手頃な価格でありながら、DALIが掲げる音楽を楽しく鳴らすというフィロソフィーが、隅々にまで息づいている傑作パッシブスピーカーです。そのサウンドの最大の特徴は、分析的になりすぎず、音楽の持つ躍動感や楽しさをストレートに伝えてくれる、生命力に溢れた表現力にあります。
DALIのカスタムメイドによるウッドファイバーコーン・ウーファーは、軽量でありながら高い剛性を持ち、微細な信号にも俊敏に反応。音楽の細やかなニュアンスを余すところなく再現します。シルク・ソフトドーム・ツイーターは、耳に刺さるような鋭さがなく、どこまでも滑らかで心地よい高音を奏でます。これらの組み合わせにより、長時間聴いていても全く疲れない、自然で温かみのあるサウンドが生まれるのです。コンパクトなサイズは、日本のデスクトップ環境にもまさに最適。このスピーカーを、まずは手頃なプリメインアンプと組み合わせて鳴らしてみてください。そこから、あなたのオーディオ探求の、長く楽しい旅が始まります。SPEKTOR2は、その最高の出発点となるにふさわしい、計り知れない魅力を持ったスピーカーです。
まとめ:最高のニアフィールドスピーカーで、日常に感動を
ただ音が鳴っているだけのデスクトップから、アーティストの情熱や息遣いまでもが感じられる、パーソナルなステージへ。優れたニアフィールドスピーカーが、あなたの音楽体験をいかに劇的に、そして豊かに変える力を持っているか、ご理解いただけたのではないでしょうか。スピーカーから耳までの距離が近いデスクトップ環境だからこそ、ニアフィールドという考え方に基づいた正しいスピーカー選びと配置が、何よりも重要になるのです。プロの現場で信頼されるモニタースピーカーで原音の核心に触れるのか、それとも音楽的な響きを持つリスニングスピーカーで心地よく音に浸るのか。手軽なアクティブスピーカーを選ぶのか、それともアンプ選びも楽しめるパッシブスピーカーの世界に足を踏み入れるのか。その選択の先に、あなたの理想の音が待っています。
あなたの次なるアクションは、まずご自身のデスクの環境を見渡し、どれくらいのサイズなら置けるのか、予算はどれくらいかを具体的に決めることです。そして、この記事で紹介したモデルの中から、最もあなたの心に響いた一台について、さらに深く調べてみてください。その一歩が、これからのあなたの暮らしを、音楽の感動で満たすための、最も確実な一歩となります。騒々しい日常の中で、ボリュームを上げなくても心を満たしてくれる高音質なサウンドは、何物にも代えがたい癒しと活力を与えてくれるはずです。この記事で得た知識が、あなたの理想の音を探す旅の、確かな羅針盤となることを心から願っています。
https://luxelifetech.com/%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E7%89%88%EF%BD%9C%E3%83%87/
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2. ニアフィールドスピーカー 1 _ 振動版が極端に軽く、能率が97dB以上のフルレンジスピーカー
グッドマン、ワーフェデール、ローサー等の大昔のイギリスのスピーカーや、大昔のドイツのフルレンジSPユニットはすべて振動版が極端に軽くて、静電型スピーカーそっくりの音です。
静電型スピーカーは音が濁らず、ピアニッシモが完璧に再現できるので人気が有るのです。
タンノイ、JBL の様な振動版が重いスピーカーは、いくら能率が高くても、ピアニッシモがマスクされて音が濁ってしまいます。
振動版が軽いスピーカーには 4W以下の小出力三極管アンプが一番合いますが、タンノイや JBL は出力12W以上の真空管プッシュプルアンプでないとまともに音が出ません。
酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html
Y下 _ 私のオーディオ人生
https://a111111.hatenablog.com/entry/2026/06/05/065340
Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第35回 by Y下

大変長らくお待たせしました、このコラムももう35回目になりました、35回の節目としてマニアの間では究極のユニットとか伝説のユニットと云われているGOODMANS社のAXIOM-80フルレンジスピーカーを取り上げます。
今回ご紹介するユニットはレプリカではなく1950年製の最初期オリジナルユニットになります。巷ではAXIOM-80はマニアを引き付ける麻薬的なサウンドで魅力的な音だとかこのスピーカーで聴く弦楽器の再生はこれ以上ない!とか云われ一度このスピーカーの虜になるとタンノイ、アルテック、JBL等では味わうことの出来ないスピーカーと云われていますが果たしてどれ程のユニットなのか実験を行いながら試聴しましたので興味がおありの方は最後までお付き合いください。
1950年前後の超レアなユニット、状態も大変よくコーン紙の補修もありません。

AXIOM-80をネットで検索しますと色々な方が評価していますからあえて私が詳しく述べる必要はないのとAXIOM-80に関して自分はそれ程詳しくはありませんが使われた方のコメントを読みますとAXIOM-80は大変気難しく簡単には鳴らないと云われている、
私のコラムでも以前に書きましたが故瀬川冬樹氏がこのユニットを使っていたと紹介しましたがこのユニットはオリジナルと復刻(レプリカ)がありその違いを比較したわけではありませんが今はないヒノオーディオでヒノ製のボックスに入ったレプリカのAXIM-80を聴いたことがあります。その時の印象として大変指向性が強よくて高域は耳に付くきつい音でこれが噂のAXIOM-80の音かとがっかりした覚えがある。
皆さんもAXIOM-80を聴かれた方はオーディオショップがほとんどと思われますがショップの場合は適当にセッティングして展示してあるアンプを繋いでの音出しがほとんどですから本来の実力は見えてこないのとこのような簡易的な鳴らし方ではAXIOM-80が可哀そうに思える。ショップで鳴らすAXIOM-80は魅力が乏しく他のスピーカーのが良く聴こえて来る。残念ながら適当に接続してセッティングしたAXIOM80は本来の音とは程遠いサウンドでこれがAXIOM-80の実力かと思われるとこのユニットは哀れである。

色んな方のAXIOM-80のコラムを読みますとAXIOM-80をオリジナルボックスに入れて楽しんでいる方が沢山いますがGOODMANS社はユニットを装着したオリジナルボックスは存在しません。当時GOODMANSはシュロリ貿易が輸入元でこのユニットをヤマハがGOODMANS社からライセンスを受けて製作されたと聞いています。
ヤマハボックスはAXIOM-80の図面を元に後面がコーナーになっていて前面にARUを取り付けて販売されていた、時々写真で見るオリジナルボックスはすべてヤマハが製作したものですがこのボックスは評判が悪く本来のAXIOM-80の良さが出ないボックスと云われている、 もう一度はっきり云わせて頂くとAXIOM-80のオリジナルボックスは存在しません。仮にオリジナルと称して本国からユニットを装着した物が入荷したのであれば英国の箱屋が作ってユニットを入れたものと思われる。
タンノイの様なオリジナルボックス付きの場合100%失敗はしないがグッドマンズ社の場合はユニットだけの販売では一部マニアでしか使えない欠点がある。
私が高校生の頃名古屋の納屋橋にありましたヤマハビルのオーディオ売り場にこのAXIOM80がヤマハボックスに収納されて展示してあったのを覚えています。またシュロリ貿易が出していたGOODMANSの総合カタログがありこれを目に通すと一風変わったユニットが載っていました、これが現代でも幻の名器と云われるAXIOM80で真っ赤なマグネットを装備した見た目にも高級感があったのを覚えています。当時の販売価格は1本26,000円ぐらいだったと記憶しています。またこのユニットを装着したヤマハボックスに入れたのを聴いていますが当時の耳のレベルでは凄いとは思わなかったが国産品しか知らない私でしたから外国製と云うことで魅力はありました。
センターのサブコーンは薄いベークライトのような素材を使ってあるのが本来のオリジナルになります。

オリジナルとレプリカ、確か真空管の名器でマッキントッシュのC-22、マランツ#7もレプリカがありましたね、良質なオリジナルが無い為やむを得ずレプリカを購入された方が沢山いますがルックスは同じでも音質的にオリジナルとは似ても似つかない音ですがこれは仕方がないかも知れません。
AXIOM-80もオリジナルとレプリカタイプが存在しますが今の時代良質なオリジナルを手に入れることは至難の業かも、ヤフオクで時々AXIOM-80が出品されていますがユニット単体で30~40万ぐらいで落札されているのを見ますといかにこのユニットの人気があるのか伺えます。良質なオリジナルが手に入らなければレプリカになりますがこのレプリカも曲者で外観はAXIOM-80と同じ作りですが音質的にはまったく違います。
またオリジナルの場合も初期型、後期型が存在する事がわかりました、私が所有していますAXIOM-80は1950年代の初めのユニットですから完全な初期型になります。

今までステントリアン、ワーフェデール、グッドマン、パイオニア、コーラル、ヴァイタボックスなどのフルレンジユニットを使ってきましたがスピーカー遊びはフルレンジが一番面白いのとボックスに入れれば即鳴るのが魅力でしたがフルレンジ程上手く鳴らせないユニットはありません。オーディオはフルレンジ派もいればマルチ派もいます。あるマニアが云っていた事ですがマルチを追求して鳴らしている時に俺は音を聴いているのか楽を聴いているのか自己不信に落ちいって最終的にフルレンジに戻したと云っていましたが確かに3Way、4Wayの大型ホーンを使ったスピーカーの音を聴いていますと歪感の少ない良い音に聴こえますがじっくり聴きますと音の定位がバラバラで一つにならないのと楽器や人の声を聴きますと音像が大くなり不自然感は拭えません。音楽を楽しむと考えたらフルレンジ型やコアキシャルスピーカーが自然体で音楽が楽しめる。どちらも一長一短があるからオーディオは面白いのではないだろうか、
早速ですが私なりにAXIOM-80の使いこなしになりますが良いスピーカーほど簡単には鳴らない、特にこのユニットは箱を選びアンプを選ぶ傾向があるのがわかった、ヤマハが販売したGOODMANSの指定箱では正直低域の量感が乏しくバランスがすべて上に行ってしまい高域がきつく疲れる傾向の音になってしまう、
また解決策として低域の量感を増やす為ウーファを追加して2Wayでやられている方がいますが理論的には正しいのですがウーファとAXIOM-80の繋がりに問題があるはずです。AXIOM-80はフルレンジですからこのユニットを低域のみカットして使えば何処かの部分でディップが生じるのと音色が同じでない為不自然になってしまう、では同じGOODMANSのユニットを低域で使用すれば解決するのかと云えばこれは難しくカット&トライで挑戦するしかない、GOODMANSでもAXIOM-80は特別な音色を持ち合わせていますから音色は一致しない、
今回は私の所有しているタンノイGRFタイプのボックスにこのユニットを実装して試聴しました、このボックスの容積は約250?、ボックスの材質はフィンランドパーチで板厚は19mmでバスレフタイプなります。
他の方が書かれたブログを読みますとAXIOM-80はバスレフ、バックロードではスピード感がなく付帯音がくっ付いて鳴らないと書いてありましたがそれは本当なのか実証してみたいと思いますがその辺はカット&トライでやって見たいと考えています。
マグネットは17000ガウスもある強力マグネットで現代のスピーカーでは考えられない強力なアルニコマグネットを採用しているのは脅威でもある。

早速このユニットを実装しての音出しですが取りあえずユニットのみ裸の状態で音出ししてみました、最初に出てきた音はどこにでもある特別な音ではなかったがこれをボックスに実装したらどんな音になるのか胸がわくわくしてくるのがわかる。世界の名器と云われたユニットが果たしてどんなサウンドを奏でてくれるのかスピーカーマニアならこの気持ちは理解していただけるのではないだろうか、折角鳴らす以上比較対称するものがなければ評価のしようがない、ここで片側の左側はAXIOM80を装着し右側をVITAVOXのDU-120コアキシャルを取り付けての比較試聴なら私の様な阿呆耳でもはっきりわかるはずだが未知の体験であるがため試聴には慎重にならないといい加減なレポートでは参考にならないとお叱りを受ける。
またこのAXIOM80は真空管アンプを選ぶらしいがWE-300Bを使えばきっと鳴るはずだが果たしてどうなのか、
早速であるが巷では最高の球と云われているWE-300Bシングルで試聴開始した、
試聴のシステム
- プレーヤー
- ヤマハGT-1000
- トンアーム
- GRACE G-565ロングアーム
- カートリッジ
- オルトフォンSPU-GとSL-15E
- 昇圧トランス
- ゼンハイザー 1950年代のヴィンテージトランス
- ブリアンプ
- マランツ#7
WE-300Bシングルアンプ、メトロアンプ
- 試聴レコードとCD
- ビバルディのバイオリンソナタその他
以上のシステムでの試聴になります。
全体で聴くAXIOM80は高域の透明感は見事なのだがいかんせん低域の量感が薄くバランスが上に持ち上げた音になる。シングルアンプの場合はトランスの磁化の影響で低音が出にくいのかもこれは300Bアンプが悪いとは思えない、
答えはこのスピーカーにはシングルアンプは合わないではないか、250リッターのボックスを使っても低域不足は不満が残るが中高域の音色はロンドンウェスタン系の特徴のある個性のある音で巷ではこのスピーカーの虜になるのがわかる。音色を一言で云うならセピアカラーの音とHMVの蓄音器に近い一種独特のサウンドと云える。特にバイオリン、ピアノの響きと音色は特筆すべき良さが感じ取れる。ケフェレックのバッハのピアノ曲はスピード感のある付帯音の付かない切れ味の鋭い日本刀のようなサウンドだが長い時間聴いていると低域不足の不満が見え隠れしてくる。
次にVAITAVOXのDU-120に切り換えると中高域はほとんど同じ音質と音色だが低域から中低域にかけてAXIOM80では出なかったふくよかさが出て品位の高さで差が出た、低域の量感は25㎝ユニットでは難しいかも知れないがAXIOM80はVAITAVOXに劣らず品位の高い音でタンノイ、アルテックでは味合う事のできないマニアを虜にするサウンドだが大編成のオーケストラの場合は口径が小さい分無理の様な気がするがジャズトリオをかけるとあのクソ喧しい一般的なジャズサウンドとは違うしっとりとしたコクのあるサウンドに変身する、ジャズもボーカルもグッドだが低域がもう少し出れば文句なしだ、またバッハなどの室内楽、器楽曲を聴くとこれ以上望む必要がないぐらい味のあるサウンドになる。

WE-300Bシングルアンプで鳴らしたAXIOM80だがこのユニットを使っている方は良質のアンプを繋いで鳴らされていると思うがプッシュプルアンプを使うとどんな音になるのか、早速アンプを交換して再度試聴を試みた、
このメトロアンプは前回のコラムで紹介したトランスは米国製のシカゴ・スタンダード(スタンコア)トランスを使った自分では最高のアンプと思っているがAXIOM80はアンプを選びトランスまでも選ぶスピーカーでこんな気難しいユニットは聞いた事が無い、今回は出力管はGECのKT-66に交換しての試聴になる。
接続後最初に出てきた音はWE-300Bでは出なかった低域の量感が豊かになり中高域は刺激のない味のあるサウンドでピラミッドバランスに変身したのは驚きであった、やはりこのユニットはシングルアンプでは簡単には鳴らないことを痛切に感じた、
多分このサウンドこそ本来のAXIOM80のサウンドかも知れない、AXIOM80はダブルコーンのため高域がきつくなるのが当たり前ですがこのメトロアンプではトランスの影響で長時間聴いていてもまったくきつくならずに疲れない、
その後VAITAVOXに切り換えて試聴したが好みとしてはVAITAVOXのが自分には合うように思えるのとVAITAVOXのDU-120は日本には10セットぐらいしか入って来なかったスピーカーですからある意味AXIOM80より貴重に感じる。
最後に色々切り換えて試聴したがどちらがVAITAかAXIOM80かわからなくなってきた、どちらも特徴のあるロンドンウェスタン系のサウンドでよく似た音には間違いない、
最後にAXIOM80を上手く鳴らすには容積の大きなボックスで材質はフィンランドパーチ、米松合板辺りを使い吸音材を調整しながらバスレフでの使用がベスト、またアンプはプッシュブルが適合で出力トランスは有名なトライアッド、ウェスタン、シカゴ、スタンコア辺りを使用すれば本来のAXIOM80の良さが出てくるような気がしますが国産のトランスを使ったマニアが作った自作のアンプではまずは簡単にならないことをご報告しよう、名ばかりの国産のトランスではAXIOM80の良さを十分に引き出すのは難しいのと世界の名器に対して失礼である。

今回はAXIOM80を取り上げての試聴でしたが私個人に云わせると巷で云う名器とは思わないのとこのユニットは価格がべらぼうに高くなってしまったがそれだけの価値は無いと思うがAXIOM80に恋こがれた方なら価格の問題ではない、AXIOM80もそうだが長年英国スピーカー遊びをしてきた私ですから特別凄いとは感じなかったが一般的に見ればこのユニットも名器の一つかも、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-035
因みに、Goodmans Axiom80 は 板厚 1cm 以下の極端に薄いエンクロージャーに入れて、4W以下の小出力三極管シングルアンプで 鳴らさないと真価を発揮しません。
スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い
https://www.asyura2.com/20/reki4/msg/511.html
平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/
ウーハーの音でスピーカーは支配される
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1227.html
詳細は
音楽&オーディオの小部屋 Goodmans Axiom80
https://jbltakashi.hatenablog.com/search?q=axiom80
スピーカーボックスの「板厚」による音の違い - 音楽&オーディオの小部屋
https://jbltakashi.hatenablog.com/entry/2017/05/27/014245
我が家の6系統のスピーカーのうち、独自の色彩を放っているのは何といっても「AXIOM80」(英国)である。
まるで針の穴を通すような緻密な再生にかけては天下一品で、ドツボにハマったときは「AXIOM80を聴かずしてオーディオを語ることなかれ」という気分になるが、あまりにも神経質過ぎて長時間聴くのはちょっと きつくて 遠慮したくなる・・。
そこで、その原因をつらつら考えてみた・・、
まず、エンクロージャーを「5mm~1cm」の厚さの「楓(かえで)材」に変更するととても良さそう・・
https://jbltakashi.hatenablog.com/entry/2024/05/13/063709
このスピーカーを譲っていただくわけにはいきませんか - 音楽&オーディオの小部屋 2024/10/23
https://jbltakashi.hatenablog.com/entry/2024/10/23/052702
「YO」さんと話をするうちに、本日、ローサー(英国)の「PM6A」をクルマに積んできているとお伺いして、飛び上がらんばかりに驚いた。
「エ~ッ、それは願ってもない機会です!ぜひ、聴かせてください・・」。英国の名門「ローサー」のユニットは強力なマグネットが付いており、再生能力が抜きん出ているのは百も承知。
何という典雅な音なんだろう・・、一聴しただけですっかり魅了されてしまった。低音とか高音とか透明感とかが、どうのこうのという音ではない。
とてもバランスが取れていて、家庭で「音」を気にせずに、ひたすら「音楽」に聴き耽るのには絶好のスピーカーであることを改めて思い知らされた。
ユニットもいいけれど、箱のツクリも抜群なのだろう。

ご覧の通り、ギター用の薄い銘板に取り付られている「PM6A」だが、低音域がふっくらと充実していて、これだとサブウーファーなんか邪魔になるだけである。改めて箱の重要性を思い知らされた・・、今さら~(笑)。
2時間ほど自分の世界に閉じこもって音楽に聴き惚れた。
そして、いよいよ興奮冷めやらぬ中を「AXIOM80」の登場・・、これはこれで良かったのだが、「ふっくら感」は「PM6A」の方が一枚上だね~。
すぐに、「AXIOM80」を容れている箱の改造計画が脳裡を駆け巡った。
「PM6A」を容れた箱のように、バッフル、それと対面する後ろ側の板を「4mm」厚ほどにする、当然、補強は必要だろう、そして側面の板厚は従来通り「1.5cm」くらいにする・・。
音楽&オーディオの小部屋 2024/10/23
https://jbltakashi.hatenablog.com/entry/2024/10/30/051352
10日前(21日)にお見えになった「YO」さん(岡山)さんが持参された「ローサー」の SP のエンクロージャには大いにショックを受けた。
改めて「箱」の重要性について大いに啓発されたので、その興奮が冷めやらぬうちにと、すぐに行動に移したのは既報通り~。
まずは「AXIOM80」のバッフルを「5、5mm」厚の薄板に代えて大成功・・
そして、この土曜日(26日)に、「AXIOM80」ファンの仲間に聴いてもらったところ「余分なロスが少なくなって音の粒立ちがメチャ良くなりました!」と絶賛、また絶賛~(笑)。
ただし、SPの箱の振動の良し悪しは論議があるところだろうが、古典系の英国ユニットを使う限りにおいては必須だと思っている~。
音楽&オーディオの小部屋 2026/7/17
https://jbltakashi.hatenablog.com/entry/2026/07/17/043000

久しぶりに我が家のエース「AXIOM80」(初期版)の登場です。
AXIOM80の真価を発揮させるには、出来るだけ「板厚」の薄い箱で共振させて「ふっくらとした音」を引き出すことです。
たとえば、御覧の一枚板のバッフルの板厚はわずか「7mm」です。
このサウンドを聴いていると、他の方々のどんなに豪華なシステムを見ようと聴こうと、いっさい「うらやましい」という感情が湧きおこりません。筆者にとって、これ以上のサウンドはちょっと想像がつきませんからね~。
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A.R.U.以上質のよい低音は聴いたことがない
A.R.U.は英国Goodmans Axiom 80 で一躍有名になったもの
昔このAxiom 80 のオリジナルA.R.U.付を使っていたので、A.R.U.が最も理想的な低域再生を可能にすることを実感している
本物のA.R.U.搭載 美しい抜群の音質は圧倒的!
例を見ない低域& 高域特性&リアリティー!独 LORENZ 12” COAXIAL
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p608130055
A.R.U.搭載により最上級の抜群の音質となっている
軽く「フゥ」と風のように出る最も上質の低音である
この低音を聴くともうバスレフの低音はあまりにも不自然で聴くに耐えないであろう
A.R.U.をしのぐ これ以上良質の低音は未だかつて聴いたことがない
これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている
この音こそが本物の真の音楽を聴くことができる音質である
クラシックだろうがジャズだろうがボーカルだろうが抜群によく鳴ります
なぜなら 過度特性が抜群によいからです
目の前で自分のために唱ってくれているような、
そして、演奏をしてくれているかのようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする
この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です
音楽の歓びや哀しみが心を熱くする音楽表現力に優れている
時には甘く切なく唱い、心に深く訴えてくるこの音に目頭が熱くなる
好きな音楽が美しい音で聴ける幸せを噛みしめる
バスドラやべース、チェロの音の輪郭や音程がボケずに明瞭に聴き取れる
ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかである
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲(蘭 PHILIPS シェリング盤)では
「むせび泣くかのような」ヴァイオリンの音色に涙する
綿みたいな雲に乗って深い感動の世界で時を忘れて朝まで聴いてしまう
これはあたかも音楽の遊覧飛行のようだ
寝静まった夜中にヴォーカルを聴いていると夢多き頃のことが次々思い出され
夢心地の幸せと心に染み入る感動で満たされる
オーケストラは遠近感があり、トゥッティにも優れている
フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに鳥肌が立つ
抜群の音質の根拠:
① 〈A.R.U.搭載であること〉
A.R.U. (Acoustic Resistance Unit) = 音響抵抗器 を取り付けることにより、
他のスピーカーでは決して得られない最も理想的な低域再生が可能となった
この低域再生はバスレフや密閉箱では決して得られないとても「自然で良質な低音」である
A.R.U.以上質のよい低音は聴いたことがない
A.R.U.は英国Goodmans Axiom 80 で一躍有名になったもの
昔このAxiom 80 のオリジナルA.R.U.付を使っていたので、A.R.U.が最も理想的な低域再生を
可能にすることを実感している
この音は実際に体験してみないと分からないかもしれない
よくできた後面開放や平面バッフルはまだ自然な低音が出るほうだが、
欠点はいかんせん100Hz以下が出にくいことである
しかし、このA.R.U.搭載機は違う。100Hz以下がちゃんと出るから理想的といえる
ここが重要なところである
Frequency Analyzerで測定してみると、40Hzまで出ていることを確認した
A.R.U搭載だからこそ40Hzまで伸びているのである
中々ない抜群の低域特性といえる
これが重要! 「自然で良質な低音」が出るようになると中域及び高域の音質もがぜんよくなる
A.R.U.は英国GOODMANS社のE.J.ジョーダン氏が発明しパテントをとっている
当時の英国科学雑誌に発表されたA.R.U.の論文(英文) を読み
理論、構造、使用方法等を理解し研究を続け、これまで多数製作してきました
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p608130055
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岡山県 ヴィンテージ・オーディオで昔の伝説のスピーカーやアンプを買おう
https://a111111.hatenablog.com/entry/2026/06/05/085312
グッドマン MAXIMスピーカーシステム
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html
Goodmans(グッドマン) MAXIMスピーカーシステム 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=143
1960年初めにGoodmans社から発売された超小型2WayスピーカーシステムがMAXIM(マキシム)です。サイズはたった267mm×140mm×184mmにも関わらず、公表された再生周波数帯域は45-20,000Hz…
4inにも満たない小さなウーファーは幅広のエッジにビスコロイド系のダンプ材をしっかり塗布され、大きなストロークに耐える設計になっています。この小さなウーファーがただモノではない事は背負った巨大なアルニコマグネットを知ると分かります。振動板より遥かに大きなマグネットはこの小さなスピーカーを構築する為に必要だったのでしょう!
Goodmans MAXIM(グッドマン マキシム) カタログ
日本では英国系サウンドの代表はTANNOYなどと勘違いされている方が多いですが、本当はGoodmansが代表なのですよ。またGoodmansを知っている方の中でもAXIOM80がGoodmansの代表と思われている方が多いですが、それもある意味間違いです。Goodmansは古くから1965年頃まで英国の殆どのスピーカーメーカーに、ユニットを納めてきた経緯があります。各メーカーの要望に応じた様々な用途、サイズのユニットを製造していました。AXIOM80は特殊な構造したユニットの1つなのです(異端児)。
MAXIMを含めGoodmansのサウンドは、フラットで繊細感があり艶やかなサウンドです。TANNOY等PA系の粗くドンシャリなサウンドとは全く異なります。
ただ、そんなMAXIMはGoodmansのスピーカーシステム中、個体数も多く小さいのでeBay等で時々出品されていますが状態が悪いや2本出品されてても1本1本がヴァージョン(時期)違いだったりとそのままでは常用できるモノが少ないのです。(※Vintage機材は殆どそうなのですが…)だから、きちんとレストアして使用しなければ本来の良さは発揮されません。適切に修復されたMAXIMは、小型スピーカー中最強ではないかと思えるほどの再生が出来ます。特にステレオを聴く上では適切なスピーカーと言えます。組み合わせるアンプは、LEAK社のStereo20辺りが良く合いますね。6~10畳位のお部屋でサブシステムとして使用されるといいですよ。
販売価格は下記までお問い合わせ下さい。
※モノラル1本、ステレオペアー等多数在庫ありますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=143
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GOODMANS MAXIM ¥21,500(1台、1967年頃)
2ウェイ構成のブックシェルフ型スピーカーシステム。
機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・ブックシェルフ型
入力 16W
インピーダンス 15Ω
周波数特性 45Hz~20kHz
外形寸法 幅140x高さ265x奥行185mm
https://audio-heritage.jp/GOODMANS/speaker/maxim.html
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Goodmans maxim BBCが卓上モニターとして使っていたので有名になった。
アルニコVマグネットの異例の強力な磁気回路を搭載。
精密感が凄いが冷たくならず軽快で柔らかく広がりのあるサウンドで
ウォームな雰囲気。英国スピーカーだが明るい陽気な音色。
甘い口で贅沢な酒に酔うような心地よさがある。
maxim は大変すばらしいですね。こんなインティメートな
雰囲気と味わい深さは現代のスピーカーでは得られないでしょう。
暖かく情緒があって繊細にして優美な音色が素晴らしい。
Goodmans maxim のような音は他の Goodmans では出ないそうだ。
すごくちっさいスピーカーだから大きなので同じ音が出るやつない?
と質問しても 「ない」 との事で残念です。
「復刻のaxiom80持ってたんですが、音が全然違います!」
「それは箱がオリジナルじゃないでしょ?」「確かにそうでした」
「でしょ?」
Goodmansは現在のFostexのような立ち位置のメーカーで、事業はスピーカーユニットの供給が主だった。完成品としてのスピーカーシステムはあまり残っていないのが惜しまれるところです。
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3. ニアフィールドスピーカー 2 _ 超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1
アシダ音響株式会社(ASHIDAVOX)
https://www.ashida.co.jp/jp/company/history.html
ASHIDAVOX 製品一覧 アシダボックス
https://audio-heritage.jp/ASHIDAVOX/index.html
ASHIDAVOX 6P-HF1の仕様 アシダボックス
https://audio-heritage.jp/ASHIDAVOX/unit/6p-hf1.html
ASHIDAVOX 8P-HF1の仕様 アシダボックス
https://audio-heritage.jp/ASHIDAVOX/unit/8p-hf1.html
超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html
日本のオーディオ製品
https://a111111.hatenablog.com/entry/2025/08/27/082246
日本のガレージメーカーは欧米有名ブランドの1/10以下の値段で同レベル製品を作っている
https://www.asyura2.com/18/reki3/msg/462.html
日本のアンティーク・オーディオ関係のガレージメーカーの実力は凄い
https://www.asyura2.com/18/reki3/msg/455.html
日本のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう
https://www.asyura2.com/21/reki7/msg/376.html
アシダボックスは大昔のドイツのフルレンジSPユニットをモデルにして、「美濃和紙」の超軽量コーンを使って作られた廉価なスピーカーユニットでしたが、音質はドイツのスピーカーを上回っていました。
アシダボックスの 20cmフルレンジSPユニットも Goodmans Axiom80 同様に、板厚 1cm 以下の極端に薄いエンクロージャーに入れて、4W以下の小出力三極管シングルアンプで 鳴らさないと真価を発揮しません。
圧巻アシダボックス、755E GOLDEN8 CD408 403A 他を圧倒
「美濃和紙」の超軽量コーン アシダボックス 20cm が往年の内外著名SPを圧倒
世界フルレンジ聴き比べ ーアルテック、リチャードアレン、タンノイ、往年の日本勢…、No.1は?
回想 2014/4/28
https://ameblo.jp/iserim/entry-12778829286.html
かつて、大型の平面バッフルに世界の著名なフルレンジを装着して、聴き比べをしたことがある。当時から私は、平面バッフルとフルレンジに魅了されていたので、平面バッフルの工作は手慣れていたし、フルレンジは主にオークションで世界中の良さそうなユニットを集めては聴いていた。その日に装着したユニットは、その中でも気に入ったものや著名なものだった。

実際に、聴き比べを行ったユニットは以下の通り。
ALTEC 755E
ALTEC 403A
ALTEC 408-8A
TANNOY Monitor HDP/315/8(25cm)
Richard Allan NEW GOLDEN EIGHT
パイオニア PAX-A20
ナショナル 20PW49S
アシダボックス 8P-HF1
SICA Z003720
三菱ダイアトーン P-610DB
ダイトーボイス DS-16F
結果は
i氏山荘オーディオ訪遊記
https://ameblo.jp/iserim/
i氏山荘のオーディオ部屋の出来事を中心に綴ります。16cmや20cmのSPユニットを取り付けた平面バッフルの音場感、自然な広がり感、臨場感、目の前で演(や)ってる感など、再現される音響空間が感動的です。
頼りない感じの16cmから、耳を圧する大音量が飛び出すことに驚き、それでも破綻しない再生音の品位に感激です。平面バッフルのすばらしさを、さらに追求していきます。
△▽
スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い
https://www.asyura2.com/21/reki7/msg/385.html
平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/
△▽
(5)i氏山荘(5)圧巻ASHIDAVOX、755E GOLDEN8 CD408 403A 他を圧倒 **「美濃和紙」の超軽量コーン ASHIDAVOX 20cm が往年の内外著名SPを圧倒
「ダイナミック型フルレンジスピーカーの世界的傑作」程度の賞賛では、とても足りない。
まさに「超」を付けるべき傑作と見た(いや、この耳で確かに聴いた)。
今回の試聴において、ASHIDAVOXの前に、各種著名ビンテージ・スピーカーは色を失った。
それぞれのユニットの、いい点・悪い点などを比較して・・、などと比べている状況ではなかった。
今日の日記の冒頭に、品の悪い言葉ではあるが、と断った「ぶっちぎり」であり、その他のユニットの評価や比較など意味がないほどの圧巻であった。
冒頭の繰り返しになるが、なぜこれほどのユニットが埋もれているのか。
まちがいなく、この手の20cm前後のビンテージスピーカーでは、世界の超一級品であり、真のオーディオファンには、きっと高く評価されるに違いないユニットである。
なぜこのASHIDAVOXが「マイナーな傑作」で終わったのか。
高く評価したオーディオ評論家はいた。
しかしそれがなぜ、「幻の傑作」などと言われる経過を辿ったのか。
数量が出なかったのか、生産が間に合わなかったのか?
発売は1957年、その頃はまだ日本のオーディオ環境は貧しく未成熟であった。
早く生まれすぎたのかもしれない。
しかし、かなりの長期間、市場にあったはずである。
当時のオーディオ・ジャーナリズムは、どのような反応をしたのだろうか。
ダイナミック型フルレンジの「音質世界一」のユニットがどこかにあるとしよう。
ASHIDAVOX 8P-HF1は、それに勝るとも劣ることは決してないだろう。
Made in Japan。
使われているのは、コーンの最適素材を追い求めて辿り着いた日本古来の美濃紙。
この純日本madeの「世界に冠たる」はずであったスピーカーユニットが、なぜ埋もれたのか。
なぜ埋もれさせたのか。
まったく残念であり不可解である。
しかしASHIDAVOX 20cmフルレンジが、山荘に用意されたいくつかの錚々たる「世界の名器」を、下品な表現ではあるが「ぶっちぎり」の差で圧倒した事実。
圧巻、圧倒、圧勝、ASHIDAVOX
今回の試聴において、ASHIDAVOX の前に、各種著名ビンテージ・スピーカーは色を失った。
それぞれのユニットの、いい点・悪い点などを比較して・・、などと比べている状況ではなかった。
今日の日記の冒頭に、品の悪い言葉ではあるが、と断った「ぶっちぎり」であり、その他のユニットの評価や比較など意味がないほどの圧巻であった。
冒頭の繰り返しになるが、なぜこれほどのユニットが埋もれているのか。
まちがいなく、この手の20cm前後のビンテージスピーカーでは、世界の超一級品であり、真のオーディオファンには、きっと高く評価されるに違いないユニットである。
この8P-HF1は、とにかく音が際立って明瞭である。
自然で、素直で、バランスがいい。
そして絶え入る微弱音から、鼓膜を圧し、窓ガラスをビリつかせる最強音まで、何の苦もなく簡単に出る。
弦楽器の微妙なニュアンス、ボーカルのリアル感、アタックの弾ける反応、大オーケストラの重厚な響き、20cmでは出るはずのない深くて厚い低音。
高域も、不足というほどの不満は感じない。
私ならツイーターはいらない。
ASHIDAVOX 8P-HF1 から、本当に信じがたい音が再現された。
実体験の私でさえ、信じがたいユニットであり音である。
まして、この話をブログで見ただけで、にわかに信じられる話ではないだろう。
しかし真実であり、実話である。
ASHIDAVOX 20cmフルレンジスピーカーの秘密
ASHIDAVOXのHF1シリーズには、ここでの20cm(8P-HF1)と16cm(6P-HF1)の2種類があった。
国の内外を問わず、他のどのユニットにもない顕著な特徴は、「コーン紙」が圧倒的に軽いことである。
16cmの6P-HF1ではコーン質量1.3g、振動系実効質量2.9g。
20cmの8P-HF1ではコーン質量2.7g、振動系実効質量5.3g。
とある。
ビンテージものの20cmSPの中で、「超軽量」と言われているコーン質量が 5g程度。
現代SPの軽量クラスが10g程度なので、ダントツの軽さである。
奈良時代から伝統の軽くて強い美濃和紙を採用
この常識を覆した軽量コーンが実現できたのは、その素材にある。
ASHIDAVOX 6P-HF1、8P-HF1のコーン紙は「美濃紙」である。
美濃和紙。
美濃の国、現在の岐阜県において、奈良・平安の時代から生産されていた、古来より最高級と珍重されてきた和紙である。
漉(す)き方に特徴があり、一般的な縦揺りに、横揺りを加えた独特の複雑な漉き方により、繊維がむらなく整然と絡み合い、「柔らかくて強い」紙になるという。
軽い、柔らかい、強い。
この特徴を持つ紙を、スピーカーのコーンに漉き上げ、最適な磁気回路を与えたのが6P-HF1、8P-HF1である。
コーンは、エッジを含めて一体成形(フィックスド・エッジ)であり、エッジ部は光が透けて見えるほど繊維の密度が粗に漉かれている。
もちろん、コーンが軽ければいい音が出るわけではない。
しかし私は、いいスピーカーの条件として、「コーン紙の質量」と「振動系実効質量」がともに極力小さいこと、が最大の要素ではないかと思っている。
その上で、最適な磁気回路を設計する。
いずれにせよ、美濃紙コーンを採用することにより、世界の超一級の20cmフルレンジ・スピーカーユニットが誕生したことは事実である。
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20cmコーン型フルレンジユニット ASHIDAVOX(アシダボックス)8P-HF1。
https://audio-heritage.jp/ASHIDAVOX/unit/8p-hf1.html
型式 20cmコーン型フルレンジユニット
出力音圧レベル 102dB/W
最大許容入力 15W(フラット入力)
フルレンジスピーカーのお手本のようなアシダボックスの20cmユニットです。コアキシャルや巨大マグネットのユニットに隠れて発売当時はあまり人気がなかったようです。今では、高能率で真空管アンプにぴったりのユニットですが、中古品でもめったにお目にかかれません。軽量コーンでフィックスドエッジです。
板厚 1cm 以下の極端に薄いエンクロージャーに入れて、4W以下の小出力三極管シングルアンプで 鳴らすと良い音になります。
因みに、20cmフルレンジユニット 8P-HF1 より 16cmコーン型フルレンジユニット 6P-HF1 の方が更に評価が高いのですが、使い方は難しくなります。
16cmコーン型フルレンジユニット ASHIDAVOX(アシダボックス)6P-HF1。
https://audio-heritage.jp/ASHIDAVOX/unit/6p-hf1.html
型式 16cmコーン型フルレンジユニット
出力音圧レベル 97dB/W以上
最大許容入力 6W(フラット入力) 8W(中域専用、100Hz以下カット)
6P-HF1 は、ジョーダン・ワッツ ステレオーラの様に、振動数レンジを幾つかに分けて、各周波数帯域を同一ユニットで鳴らすものです。
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4. ニアフィールドスピーカー 3 _ ジョーダンワッツ ステレオーラ
BGM用にしか使えなかった高額なジョーダンワッツのスピーカー _ 天才 E.J.Jodan は結局何がやりたかったのか
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/859.html
天才 E.J.JORDAN のメタルコーン ユニットを引き継いだスウェーデン EAD社のドライバー
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1000.html
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国宝級?!レアなオーディオ ハイファイ堂メールマガジン 第721号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171124/index.html
今回は、私、ハイファイ堂に入社しまして7年ほどになりますが、この仕事での役得と言いますと、やはり一般ではまず見られない様々なオーディオ機器に出会えることかと。 そんな中にはマニアにとっては国宝級(は、少し言い過ぎか、)に珍しいものもあったりします。 ということで、私が、ハイファイ堂で出会ったレアなオーディオ(スピーカー類ばかりになってしまったのですが)を振り返って見たいと思います。
まずは、異質感で印象的だったのがこちら JORDAN WATTS FLAGON CERAMIC |
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やはりこれかと思います。 入社年の日本橋店勤務時でした。京都店からの転勤でまだ日本橋店にあまり慣れない時期だったのと、外観に似合わずというか、外観どおりというか印象的な音がしました。忘れられないです。 当時は、その独特のエンクロージャーの影響による音かと思ってましたが、様々に学んだ今は、使われているそのユニットに音の本質があることを知ります。 |
JORDAN WATTS社は、1963年、Goodman社で、エンジニアであったE.J.ジョーダンと同僚であったレスリー.E.ワッツにより興されたメーカーです。 「Module Unit」と名付けられた、小さなフルレンジユニット(10cm口径のアルミニュームコーンで、3本のベリリウム銅線のワイヤーカンチレバー式サスペンション、四角いケースに、ケーブルは直出しになった、かなり特殊な代物。)と、そのユニットが、使用されたスピーカーシステムを販売していたようです。 |
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最大のスピーカーシステムが、上向に6個、左右に一個ずつの計8個の「Module Unit」を一つの木製エンクロージャーに収めた「STEREOLA DSP-100」です。 JORDAN WATTS STEREOLA DSP-100 (1967) |
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画像はステレオ産業史webページより http://history-of-stereo.com/w-jordan-watts.html |
やはり、このユニットの弱点が低域の再生のようで、エンクロージャーによる低域再生の工夫がされたモデルがいくつか作られてます。 「GT」2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式 「JODELL」2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式 「JUPITOR TLS」2ウェイ・3スピーカー・バックロードホーン方式(パッシブラジエーターの物も見れます。) |
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画像はpreservationsound.com webページより http://www.preservationsound.com/wp-content/uploads/2013/09/Jordan_Watts_GT_Jodrell_Jupiter.jpg |
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画像はオーディオの足跡webページより http://audio-heritage.jp/JORDANWATTS/speaker/juno.html http://audio-heritage.jp/JORDANWATTS/speaker/jupitertls.html |
FLAGON CERAMICの場合は、ほぼユニットそのままの音かと思われます。(コルク栓部がバスレフぽいですが)アルミコーンの金属的な響きが、まるでワイン壺の底から響き渡る様に音を出すところから、メタファーとしての陶器壺のエンクロージャーが見事に嵌り、また、生活空間に溶け込まそうとの(オーディオ機器に囲まれるとかなり異質です。)狙いからの奇跡的に完成されたプロダクトかと感じます。 陶器ゆえの壊れやすさで、後半は素材(形状も少し)変更され、また、このユニットは、メンテナンスが不可能なので、この陶器製のモデルで、ユニットの状態の良いものは、かなり希少かと思います。(かと言って、価格が上がってる様ではないです。) 2010年の入荷後は、2015年に素材違いの後期モデルが秋葉原店に入荷していた記録があります。 |
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大きさで印象に残るのがこちら VITAVOX Bass Bin CN308 低域用:38cmコーン型(AK-157)×2 高域用:ホーン型(S-2+220SシリーズorCN-123) ネットワーク:NW-500 |
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171124/index.html
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ジョーダン・ワッツ社は、独創的発想をする Leslie.Watts と Edward.J.Jordan によって1963年に設立された、英国の個性的なスピーカー・メーカー。
彼等の考えたスピーカーの独創的な点は、そのユニット自身にあります。
一般に、スピーカーのコーンは寸法が大きくなると、高音の再生が難しくなると同時に、混変調歪を発生し易くなります。普通のスピーカー・システムでは、口径の異なる幾種類かのスピーカー・ユニットに、それぞれの再生帯域を分割して受け持たせる、マルチウエイ方式によってこの問題を解決していますが、帯域によって違うスピーカー・ユニットを使うため、全体の音質が一貫しない。各ユニットに入力信号を分割して供給するネットワークシステムによって音質が損なわれる等、別の面で問題が生じます。
Jordan Watts moduler unit の使い方
Jordan Watts stereola
https://duckduckgo.com/?q=Jordan+Watts+stereola&atb=v222-1__&iax=images&ia=images
ステレオの産業史|ジョーダン・ワッツ
モージュールと名付けられた10cm口径のフルレンジで、異色のシステムラインアップ。
ジョーダンワッツのモジュールユニット 1964年(昭和39年)
MODULE UNIT(モジュール・ユニット)
10cm フルレンジスピーカーユニット ¥15,500
設計者、ジョーダンの確信が貫かれたモジュールユニット。
英グッドマン社の英明なるスピーカー・エンジニアとして、「AXIOM80」などの名作ユニットを手掛けた E・J・ジョーダンが、仲間のレスリー・E・ワッツと共に立ち上げたジョーダン・ワッツ社初の製品。長いこと、このユニットのみので、ここに紹介するシステム・バリエーションを展開させた。
当時、シングルコーンのフルレンジユニットというと、わが国では16cm、アメリカとイギリスでは20cm〜30cm口径のものが主流であったから、この10cmというツイターのような小さな口径で、ハイファイたる音が鳴るのか疑問であった。特性図を見ても、カマボコ型の特異なカーブを描き、5,000Hz付近からだらだらと下降し、指向特性もよろしくない。それなのに高価。為替の事情があったとはいえ、ダイヤトーン「P610」の10倍もしたほどである。また、ジョーダン・ワッツ社のモジュールというコンセプトも、当時のマニア諸氏の中には実践する人が多くいた。こんな印象からも長らく興味の対象外にあったユニットである。
ユニットの特長は、アルミ合金製のコーンと、その口径を上回るマグネットを背負い、コーンを支えるダンバーは、「AXIOM80」と同様の、ワイヤーカンチレバーによる3点支持構造が採れられている。その後、基本を変えることなくMKIIIまでマイナーチェンジが行なわれた。
*再生周波数帯域:25~20,000Hz *最低共振周波数:41Hz *重量:3.6kg
ジョーダンワッツ ジャンボ1966年(昭和41年)
JUMBO(ジャンボ)
密閉型 10cmフルレンジスピーカーシステム ¥24,800(1台)
セカンドシステムとして、 聴き疲れしない上品なまとまり。
「モジュール・ユニット」を使った第一弾のシステム「ミニ 12」、「ミニ12A」から、この「JUMBO」になった。柄は小さくても、音はジャンボという洒落なのだろう。容積は僅か6リッター。それにしても、こんな小さな密閉箱に押し込まなくてもいいと思うが、音は以外と適度な解像度を保ち美しい響きをもつ。
ただし、実力をつけてきた国産の同価格帯システムと比べて、コストパフォーマンスは高いとはいえない。箱のフィニッシュは、チークとホワイトアイボリーの色違いが選べたが、デザインは、「ミニ12」の方が安っぽさがなく一種の趣きがあった。
*使用ユニット:モジュールユニット
*再生周波数帯域:70〜20,000Hz
*外形寸法:W203×H420×D89mm
*重量:6.8kg
ジョーダンワッツ ステレオラ DSP-1001967年(昭和42年)
STEREOLA(ステレオラ) DSP-100
間接放射バスレフ型 10cmフルレンジ 8ユニットステレオスピーカーシステム ¥380,000
家具調コンソールの発想で作られたステレオスピーカーシステム。
「モジュールユニット」をエンクロージャーの天板バッフルに6本、左右両サイドに2本を配し、角度可変のパネルに音を反射させてステレオの方向感を得るもので、シングルコーンユニットの特徴である音の定位感は望めない。
この間接放射型といえるシステムは、日本ビクターが、モノラルとステレオが混在する時代のアンサンブル型ステレオに好んで採用した方式で、ライブな部屋であれば、モノラルでもムード的なステレオプレゼンスが楽しめた。ともかく、この38万円という価格を考えると、当時では、かなりハイグレードなコンポーネントを組み合わせてシステム一式が構成できたわけで、コストパフォーマンスの点では競争力に欠けていた。
*使用ユニット:モジュールユニット×8
*再生周波数帯域:不明
*外形寸法:W1043×H745×283mm
*重量:73.8kg
ジョーダンワッツ フラゴン1974年(昭和49年)
FLAGON(フラゴン)
バスレフ型 10cmフルレンジスピーカーシステム ¥45,000(1台)
オブジェとしての魅力と独創性。
エンクロージャーに陶器を使用したのは、世界でもジョーダン・ワッツが最初であった。写真のモデルは、その2代目にあたる。陶器製のメリットは、不要な共振と定在波のないことが挙げられる。まあ、そうした理屈よりも、スピーカーを意識させないオブジェとしての魅力と、バックグラウンド用の贅沢なセカンドシステムとしては、貴重な存在であった。
*使用ユニット:モジュールユニット
*再生周波数帯域:60〜20,000Hz
*外形寸法:W330×H320×D165mm
*重量:6.1kg
ジョーダンワッツ ジュピター TLS1974年(昭和49年)
JUPITER(ジュピター)TLS バックロードホーン型 2ウェイ 3ユニット スピーカーシステム ¥116,000(1台)
意欲的なシステムで、モジュールユニットの可能性を十分に引き出していたと思われる。
奥行のスリムなバックロードーンシステムで、一般に見られるその構造とはかなり異なっていることが興味深い。ユニット構成は、「モジュールユニット」を並列にドームツイターを加えた、ジョーダン・ワッツ初の2ウェイシステム。ネットワークは、ツイターにハイパスのコンデンサーと減衰用の抵抗を入れただけのシンプルなもので、アッテネーターは設けられていない。この価格を考えると、他の選択肢は豊富にあり、市場競争では武が悪い。とはいえ、音の表情はかなり上質で棄て難い良さは確かにあった。
*使用ユニット:モジュールユニット×2、ドームツイーター
*再生周波数帯域:20〜20,000Hz
*外形寸法:W381×H876×D267mm
*重量:34kg
ジョーダン・ワッツ雑感
長いこと、英グッドマン社で才腕を奮い、異端の名作「AXIOM80」の設計者、E・J・ジョーダンが、仲間のレスリー・E・ワッツと1964年に起業したのが、このジョーダン・ワッツ社である。とにかく、発足当初から「モジュールユニット」一本やりで押し通し、エンクロージャーのバリエーションで種々のシステムを製品化するという、一風変わったラボラトリー的性格の強い組織であった。
この両者の人なりを知る資料は何もなく、正確に記すことはできない。ただ、これらのシステムをとおして見た場合、アマチュアイズムから一歩抜けきれないもどかしさが残る。オーディオ大国として躍進目覚ましかったころの日本市場をビジネスとして意識するならば、なおさらのことで、一部の好事家を相手にしては企業は成り立たない。
1980年代に入いると、モジュールユニットのシステムラインナップから、PAの分野への進出も試みたようではあったが、その具体的な製品の登場を見ないままにジョーダン・ワッツのブランドは、やがて消えていった。それでも、ジョーダンの残した「モジュールユニット」は、一部の支持者に今もって大切に扱われ、美音を鳴らし続けているようである。それは、経年変化に強いアルミ合金の振動板と、ワイヤーカンチレバーのダンバーを持つ類いまれなユニット構造の所以であろう。
http://www.history-of-stereo.com/w-jordan-watts.html
JORDAN WATTS 社のこと(今井商事株式会社1989年10月のカタログ)
「ジョーダン・ワッツ社は、独創的発想をする Leslie.Watts と Edward.J.Jordan によって1963年に設立された、英国の個性的なスピーカー・メーカー。
英国人らしいインスピレーションに満ち溢れた二人のエンジニアの設計したスピーカーは、聞く人を唸らせる、巧みなアイデアが随所に生かされています。
彼等の考えたスピーカーの独創的な点は、そのユニット自身にあります。
一般に、スピーカーのコーンは寸法が大きくなると、高音の再生が難しくなると同時に、混変調歪を発生し易くなります。普通のスピーカー・システムでは、口径の異なる幾種類かのスピーカー・ユニットに、それぞれの再生帯域を分割して受け持たせる、マルチウエイ方式によってこの問題を解決していますが、帯域によって違うスピーカー・ユニットを使うため、全体の音質が一貫しない。各ユニットに入力信号を分割して供給するネットワークシステムによって音質が損なわれる等、別の面で問題が生じます。
振動板の放射特性や音質、混変調歪など音質を考慮した結果、10cm口径のフルレンジ・ユニットがベストであるとの結論に達し、考える限りの可能性をユニットに与えたのです。それが、ジョーダン・ワッツ製品すべての基本を構成する、独創のモジュールユニットなのです。」
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ジョーダン・ワッツ ステレオラ
螺旋館Blog @ So-net JORDAN WATTS ステレオラ
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2004-11-28
珍しい陶器製のエンクロージャーのフラゴンで有名なジョーダンワッツ社の フラッグシップモデルが、このステレオラです。
ステレオラには、いくつかのシリーズがあり、私が所有するタイプは、DPS-100という型番のようです。
アンサンブル型(左右一体型)のキャビネットに高価なモジュールユニットを8本使用し、そのすべてを天板と側面に配し、リスナーには反射音を聞かせるという風変わりなシステムです。キャビネットはバスレフ。バスレフダクトは底に配置されています。古い資料を調べてみたところ、1969年に輸入された時の定価は36万円と、かなり高価なシステムです。
ステレオラのシリーズで、このフルレンジ8本版の DPS-100 のほかに、フルレンジ 4本+ツィータのタイプがあったようです。そちらは、前面のモジュール 2本と、側面のモジュール 2本+ツィータのシステムでした。
反射音を利用するシステムなので、設置位置近くは空間を広く空ける必要があり、設置には充分なスペースの確保が必須です。キャビネットも幅があるので、普通に2本スピーカーをおくよりは場所をとり、私も設置位置の確保には苦労し、未だに充分な活躍の場を与えられずにいます。
ソースも相当選びます。再生レンジもかまぼこ型です。万人向けではないが、はまった時には魅力的なふわっとした音場が広がる… 天井からの反射音は、一種独特のよさがあります。
私は、音場再生型のスピーカーには興味がありましたが、視聴会などで聞くそれらの音は、音像定位が不明確で違和感を感じることも多かったのです。
ところが、ステレオラはアンサンブル型のスピーカーで、中央に全帯域用ユニットを配置しているため、センターに明確な定位があります。ステレオでありながら、モノラル的な音の出し方をするスピーカーです。その点が私に好ましかったのかもしれません。
現在は NAIM NAIT2 と繋いでいますが、押入れで眠っているQUAD 44+405 あたりと組み合わせるのが、ベストかな?などと考えています。
コメント
なかなか風変わりなシステムですね。天板のSP3本と側板の1本で片チャンネル分ですね。ユニットの配線は2本ずつ直列に繋いでそして、それを並列に繋いでいるのでしょうか。
by 郷ひろみ (2008-03-09 14:28)
各ユニットは、ネットワークで帯域分割されて4ユニット4WAY動作をしています。
単純な、シリパラ接続ではありません。
by YAS (2008-03-09 14:41)
実は私はジョーダンワッツの GT を所有していますが、このユニットに惚れ込み全てのオーディオをジョーダンワッツを楽しむために揃えました。
趣味が嵩じてついにステレオラのエンクロジャーが雑誌「ステレオ」の売ります欄に載ったのを幸いに京都の家具屋さんと言われる方から購入しました。
しかし、エンクロージャーを眺めるうちに家を選ぶシステムであることを理解しました。
最低、リスニングには10畳は必要だと思いました。
そこで何年か後にログハウスを建ててリスニングルームを確保したつもりでしたが、家が出来上がるとすぐに空白が埋まり、設置できるスペースが圧倒的に不足になりました。
ユニットを購入するつもりが決断に至らなく現在に至っています。
by carol (2015-01-26 18:32)
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2004-11-28
螺旋館Blog @ So-net JORDAN WATTS ステレオラ DPS-100
JORDAN WATTS ステレオラ DPS-100 は、MODULAR スピーカーユニットを片チャンネル 4発ずつ合計 8発を左右共通のキャビネットに納め、すべての音を反射音と回折音で聞くと言う、非常に変わったシステムです。
4 個のスピーカーユニットはフルレンジ駆動ではなく、すべて異なるネットワークに接続されています。
このスピーカーは、リビングで BGM 的に音楽を聴くときに活躍しています。BS のクラッシック音楽番組とも絶大な相性の良さを誇ります。その、独特なモノーラル的な音の広がり方から、スピーカーに集中しなくても、音楽が耳に入ってきて、とてもよいのです。
我が家のリビングは天井高が 3m 以上あり、傾斜しているので、上に音を放射するステレオラには相性が良いのでしょう。大げさに言えば、西洋の教会の音響効果のイメージです。
一般的なスピーカーに対する評価方法とは全く異なった魅力を持つスピーカーで、好き嫌いはあると思います。また、見識の低い人には評価は難しいと思います。
現在、組み合わせている装置は、QUAD の 77CD と 77Integrated Amplifier です。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2009-06-23
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Edward James Jordan(通称テッド)
E.J.Jordan氏は有名なスピーカーデザイナーですが、日本ではあまりよく知られていないようです。個人的には、最後の伝説的スピーカービルダーではないかと思っているので、これを機会にまとめてみようと思います。
氏の経歴については、TNT-Audio のインタビューが詳しいので、英語が得意な方は是非原文にあたってください。
http://www.tnt-audio.com/intervis/jordan_e.html
経歴は
GEC → Goodmans → JORDAN WATTS → E.J.Jordan Design / ALR JORDAN GEC
Goodmansは巨大メーカーですが、JORDAN WATTSとE.J.Jordanは家内制手工業のような小さな会社です。ALR Jordanは、ドイツのALR社との合弁会社です。小さい会社のほうが自由に作りたいものが作れたのでしょう。
GEC在籍時代に、スピーカーの開発に携わります。多分、工業高校とか専門学校を出て、GECに就職したものと思われます。音楽好きな家族だったとのことなので、教育水準は高い家庭だったのでしょう。
GECには当時としては非常に珍しい、先進的なメタルコーンスピーカーがありました。これをきっかけに、メタルコーン振動版スピーカーの音質に興味を持ったようです。(ちなみに、このGECのメタルコーンスピーカーはフルレンジとして使うには少々高域が不足しており、セレッションのHF1300型ツィータのGEC向けOEM版と組み合わせて同軸化されたバージョンがあります。)
その後、Goodmansに入社し、コーン型スピーカーの再生レンジの拡大についての研究に携わります。その成果がAxiette型8インチフルレンジスピーカー(AXIOMは10インチ以上に使われた名前)で、これは本当の意味で全帯域スピーカーと呼べる高性能のものであったようです。これは、GECのメタルコーンより、色付けの少ない音でしたが、Jordan氏には、メタルコーンの音にあった、活気/生命 のようなものがかけている点が、不満だったそうです。ですが、Jordan氏は、Goodmans在籍中には、メタルコーンのスピーカーの開発をすることは出来ませんでした。Goodmansはメタルコーンのスピーカーを発売していないので、会社の方針だったのでしょう。
他の大きな実績として、Goodmans社のキャビネットに採用された音響抵抗ARUユニットや、(QUADのピーターウォーカーとほぼ同時期に)ESL型スピーカーの開発等、多岐に及んでいます。ARUについては、発明者の中にJordan氏の名前を含むパテントが4件残っています。
なお、発売当時、AXIOM80は戦前のスピーカーユニットの復刻版のような位置づけのもので、当時のGoodmans社のカタログをみても、値段、サイズ、仕様すべてをとって、かなり特殊な位置づけのスピーカーです。戦時中は軍用通信のモニター用に使われていたという話もあるようです。声の帯域がよく通り、低域が出ない。というつくりとも一致します。
従って、AXIOM80はJordan氏の設計ではなく、ARUを用いたAXIOM80のシステム化がJordan氏の実績です。(上記、TNT AudioのインタビューにもAXIOM80の話題は出てきません。また、数年前に秋葉原のヒノオーディオの招待で来日した時にも、日向野社長にそのように話したそうです。あまりにも誤解が広まっているので、訂正するのも面倒だとか。)
彼のGoodmansでの最後の仕事は、Goodmans MAXIMという小型スピーカーシステムの開発と言われています。4~5インチのウーファーと同じく4インチ程度のコーン型ツィータの組み合わせの超小型密閉箱。ユニット、キャビネットを別々に購入してユーザーがスピーカーシステムを作るのが常識だった時代に、初めて登場したシステム化済のスピーカーといわれている。また、これが、小型高性能スピーカーの先鞭をつけたともいわれています。
1964年発売ということなので、JORDAN WATTS社の設立1963年とほぼ一致しています。 ちなみに、このMAXIMのツィータは非常に飛びやすかったそうです。アンプが真空管からトランジスタに切り替わった時期の製品だったことも関係しているのでしょう。私も海外、国内のオークションや販売店で探したことがありますが、中古市場で売られているものの多くが、ツィータがオリジナルから交換されているか、ツィータ断線状態の但し書きがあり、手に入れることができませんでした。ユニットの仕様も複数存在するようです。
Blog MasterはDouble MAXIMというスピーカーシステムを所有しています。これは、高分子系のドーム型ツィータと5インチ程度の高分子系ウーファー 2発からなる小型密閉システムです。1972年の発売なので、Tedの設計ではないでしょう。
1963 Jordan-Watts Ltd設立。
Goodmans社の同僚であるWatts氏と独立し、Jordan-Watts社を設立します。Watts氏は、営業畑の方だったようです。後にJordan氏が独立した後も、Jordan-Watts社を続けますが、数年前に、Watts氏の逝去によって会社の歴史を閉じたそうです。また、当時の代理店の今井商事さんも、ながらくスピーカーのメンテナンスをされていましたが、補修部品が無くなったため、メンテナンスを終了しました(2010年12月追記)
Jordan氏は、JW社でかねてからの念願であった、金属振動板のスピーカーの開発に着手します。それが、MODULE UNIT(MODULARともいう)mk2です。以後、Jordan氏の開発したスピーカーユニットは、すべてメタルコーン系です。MODULE mk1は、紙コーン&丸型ケースのモデルだったようで、ごくわずかしか製造されなかったのでしょう。私も中古市場ですら流通しているのを見たことがありません。
同社のスピーカーユニットは、基本的にMODULAR一種類で、これを1個~複数本エンクロージャーに組み込み、システム化したものを販売していました。(システム用にはツィータがついたものがありますが、GOODMANS等からのOEMだったようです)
また、DIY市場向けにユニット単体を積極的に販売していたようで、カタログには複数の推奨箱の図面が掲載されています。(中には、完成品として市販されなかった寸法比のモデルもあります。)
これは、ちょっと珍しい振動板が金色のアルマイト処理されたモデル。(ほかに黒色や樹脂コーティングモデルがあります) MODULEは個々のユニットに音響負荷を組み込むことにより、同一キャビネットに複数ユニットを使用するしても相互干渉が少ない点が特徴のひとつです。それが、MODULEの名前の所以でしょう。
Jordan氏は、Goodmans在籍当時、AXIOM 80 4本を使用したバックローデッドホーンキャビネットの設計などをしており、Goodmans時代より、複数ユニットを使用したスピーカーシステムの研究もしていたようです。
1975年 E.J.Jordan設立すでに、Jordan-Watts社から独立していたのか、別途会社を立ち上げていたのか?その点は良く判りません。Jordan Watts社のJH200という製品は、E.J.JordanのJX92に似たスピーカーユニットを採用しています。 TNT Audioのインタビュー記事に出てくるJordan 50mm moduleというのは、後のJX53やJR6HDの原型になるユニットです。ブリティッシュ・テレコムで電話機のテスト用途にも使用されていたそうです。同社は、1995年に日本でE.J.Jordanのユニットが扱われるようになった時点で、フルレンジとして、JX53, JX62, JX92, ウーファーのJX125, JX150を販売していました、現在はJX53の後継モデルのJR6HDとJX92S(防磁タイプ)の2種類のみがラインナップされています。
現在は、Jordan氏はユニットの権利をEsoteric Audio Design社に譲り、スピーカー設計の活動からは離れているようです。(2010年12月追記)
JORDAN社のWEB SITEより、JX92, JX92S用のトランスミッション(transmission line)型エンクロージャーの図面です。この図面を元に、システム化したものを販売している販売店やメーカー(海外)もあるようです。 余談ですが、1984年にBandorという会社が出来ます。Jordan氏の元夫人であるドロシー女史の会社で、最初はBANDOR版の50mm MODULEを生産していました。
現在は、Bandor-50, 100, 150, 300の4種類の口径のメタルコーンスピーカーを製造しているようです。日本でもラジオ技術社が、50mmの50ADW8(8オーム仕様)と100ADW8を販売していました。
ひとりの設計者が作ったスピーカーユニットを年代別に並べ、音を出してみると、なかなか面白いです。
私の手元には、前述のGEC同軸(これはJordan氏設計ではないが、影響を与えたものとして)、GoodmansのAXIETTE-8や、AXIOMシリーズの幾つか, JORDAN WATTS MODULAR, E.J.JORDAN JX53, 62, 92, 125があります。
時代の要求に合わせてなのか、新しい設計のものほど、高域方向にワイドレンジになっていくのがわかります。
MODULARとJXを比べると、後者の方がベールが1~2枚はがれたようなクリアな音がします。
一方、中域の厚みや音の柔らかさはMODULARのほうが心地よい様に思います。
どちらが優れているというのではなく、どちらが好きな音か、そのとき聴きたい音か?で、判断すると良いでしょう。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-06-02
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5. ニアフィールドスピーカー 4 _ QUAD ESL57、QUAD ESL63
静電型スピーカーの QUAD ESL57 も QUAD ESL63 も音質は最高なのですが、非常に壊れやすく、構造上 大音量が出せないので、大きな部屋に置いて何メートルも離れた所から小さ目の音量で聴くと何が良いのか さっぱり わからなくなります。
QUAD ESL57 も QUAD ESL63 も、部屋の真ん中に置いて、スピーカーの かぶりつきで聴かないと、どれくらい素晴らしい音質なのか全くわかりません。
Quad ESL63 から良い音を出すにはノウハウがあります:
1. ESL63の かぶり付きで聴く。
ESL63から 1m以上離れた位置で聴くと普通のスピーカーの音と変わらなくなります。
2. 左右のスピーカーを30度づつ内向きに振り向ける。
平行法という左右のスピーカーを一直線に揃える設置法はNGです。
3. ESL63 の電源は100Vではなく115Vにする。
4. 15W以上の大出力のアンプでは鳴らさない。
5. プリアンプはマランツ model 7 の様なゲインが非常に大きいものにする。
6. ESL63 の電源スイッチを入れてから数分間は鳴らさない。
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6. ニアフィールドスピーカー 5 _ JBL パラゴン
JBLパラゴン - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3
JBL Paragon(パラゴン、D44000/D44000WXA)の仕様
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html
JBL パラゴン レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html
世界品質 ケンリックサウンド
カスタム JBL純正パラゴン初期型 PARAGON レプリカ
| 型番 |
paragon-17 |
| 販売価格 |
9,020,000円(税込) |
| 在庫数 |
在庫 0 台 売切れ中 -SOLD OUT- |
|
商品検索 - ケンリックサウンド(KENRICK SOUND) - JBL パラゴン PARAGON レプリカ
http://jbl43.com/?mode=srh&sort=n&cid=&keyword=PARAGON&x=29&y=10
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JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
あれほど鳴らすのが難しいと言われ続け、どこで聞いても良い音で鳴っていたためしがなかったパラゴンが、私の場合は、我が家に到着した第一声で、恐ろしいほどの美声を放ったのだ。私は相当に驚き、我を忘れてうろたえるほどであった。
単にオーディオ的に良い音という低次元の話ではなくて、より根元的で、なんだか、その音は生々しくて妖艶に聞こえた。恐ろしくセクシーな音でもあったから、いたたまれないような気分にもさせられた。若い頃のハリウッド映画に、ウィンク一つで男を悩殺する、というフレーズがあったが、まさにそういう過激な音との出会いだった。
あまりに美しいブロンド美人を前にして、我を忘れ、出会った途端に悩殺ウィンクまでくらってしまい、とても音の姿を正視できない状態であったのだ。パラゴンの最初のウィンクで私はコロッと恋に落ちたのだった。単に良い音がしただけであれば、うろたえることなどなかったが、パラゴンのセクシーさに悩殺された私は、平静を失ったのだ。
ブロンド美人にも随分と格差があるものだと思う。最初のJBLとの出会いからすれば、もはや隔世の感がありました。JBLパラゴンは、それほど凄くて、恐ろしいほどの美女でした。
高貴なお姫様が、それも信じがたいほどの金髪グラマー美人が、何を思ったのか、気まぐれなのか、斜に構えたと思ったら、私に青い眼の悩殺ウィンクをしたのだ。
後に気付くことだが、パラゴンというスピーカーは、人を選ぶスピーカーだと思う。つまり、この時、私は選ばれたのだ。パラゴンを批評して
「これは姿は美しいが、音響的には失敗作」
という人達の場合は、最初の出会いで、パラゴンに選ばれることはないだろう。ドキドキやワクワクも無かろう。また、せっかく手に入れても、上手く鳴らせない多くのパラゴンオーナーも、パラゴンに嫌われた人達だと思う。
お姫様が相手に求める条件は、家柄も社会的地位も無関係だろう。なにせ姫自身が最高位だから、世の男どもは全員それ以下なんだろうし。資産や才能の有無も無関係だ。そして不思議なことに、部屋の大きさも無関係だと断言しておく。
ある評論家が、パラゴンは広くて立派な部屋が相応しいと言ったけれど、それはパラゴンと結婚しない人の言うことだ。そこそこの貴族階級か、お金持ちのお嬢さんなら、結婚相手に資産の有無やら、立派な邸宅を望むかもしれないが、そんなものに無頓着なほどまでに高貴なお姫様ともなれば、粗末な兎小屋住まいを面白がるのだ。
最初にパラゴンと組み合わせたパワーアンプはMC2300という巨大なマッキンのトランジスタ・パワーアンプで、グラマラスな音がするパワーアンプであった。だから、余計に悩殺度が高かったのだと思うけれど、私は最初から彼女のセクシーさにノックアウトされてしまった。その後の四半世紀を、パラゴン姫のしもべとして仕える事になったのは、むべなるかな・・であった。
パラゴンとの新婚当時も現在も、こうして我がボロ屋に鎮座ましましているパラゴン姫は、当初に比べて遥かに音も良くなったし、まだ先がありそうだ。
こうして、JBLパラゴンとの長い蜜月が始まった。パラゴン姫はこの世の中の、どんなスピーカーとも違う孤高のスピーカーでもあった。出会ったブロンド美人の中でも、JBLパラゴンは、他とは比較にならぬほど、凄味さえ帯びた美女であった。気難しい事もまた、最上級であったけれども、それはやむを得ない。
特有の低音ホーン泣きにしたところで、お姫様は生まれついてのグラマーなのだから、そのセクシーなお尻が問題と言われても、お姫様としては困るだけです。
ツィーターのコントロールが難しいというのも、生まれつき凄味のあるセクシーなオメメをしてらっしゃるのだから、今さら目つきが鋭いと言われても、お姫様が困るだけです。
JBLパラゴンと暮らして23年ほどになります。現在の音はどう変わったかというと、23年前と比べて迫力倍増に変貌しました。姿が大きくなった、という表現が相応しいでしょう。音場感が大きくなったのです。
セクシーな美しさも益々凄味を増していく一方で、しもべの私が、年々年老いてヨボヨボになっていくのに、姫君は年々美しさを増し、年々声が良くなっていくのです。なぜそうなるのかは解りませんが、JBLパラゴンは、箱鳴りを利用している楽器型スピーカーだからなのかもしれません。
あるいは、僅か1ワットで大音量になる高能率型スピーカーだからか。木製であるが故に乾燥も関係し、長い年月を鳴らしていることで音質向上が実現するのだろうか。近年の低能率型スピーカーでも同様の現象は起きるのだろうか?
木製のスピーカーではない近代スピーカーであれば、ひたすら劣化するだけと思えるのだが。
ヴァイオリンの名器も博物館に飾ったままでは、音が悪くなってしまうので、時々プロの演奏家に弾いてもらうようにしているそうだ。パラゴンも同様かと思う。
では、どれくらい鳴らし込めば良い音になるのかということですが、これは、皆さんの想像を越えて、長い年月を長時間鳴らさないといけないと、私の経験上から思います。というのは、私が早期リタイヤしてから、朝から夜まで毎日10時間以上鳴らすようになって、十年ほど経った頃に、急速に心地良く響くようになったからです。
勤めをしていた時期は、毎日聞いていても一日4~5時間ほどが限度でした。この年代では、何年経っても、急速に音が良くなったとは感じなかったのです。リタイヤ後は12時間は鳴っている。そして、近年は、一時間程度の留守中なら、鳴らし続けていますから一日に15時間は鳴らし続けています。
ですから、一般の会社勤めの方々のように、帰宅後にパラゴンを鳴らして居る程度では、一生涯かかっても極上の音にはならないのかもしれない。鳴らすトータル時間で決まるのであれば、子供の時代が無理なら、孫の時代になってようやく、良い音になるのかもしれません。
でも、一日24時間の中での、絶対時間数が不足という事であれば、普通の使用状態では、永遠に良い音にならないという事も考えられます。
対策として、どこぞのオーディオ・マニアがやるように、留守中にエージングを早める目的でノイズ成分を出しっ放しにするような、姑息な手段は、パラゴンには無意味だと思います。博物館所蔵のヴァイオリンとて、機械で弓を動かすのではなく、プロの演奏家が高音から低音まで、まんべんなく音を響かせることによって、音色維持を図るのと同様に、オーナー自らがパラゴンと対峙して音を楽しみ、相思相愛という状況が最良と思います。
私はスピーカーは部屋と共に、呼吸するものだと考えています。
そんなことを言っても、仕事をしないでパラゴンを聞いていられないって?
でもね、相手のパラゴンは貴族のお姫様ですから、労働はしません。お姫様とお付き合いするのに必要なのは時間です。 高等遊民でないと、パラゴン姫には付き合いきれないということでしょう。
お金があれば、パラゴン姫の身体は得られても、愛を勝ち取れるわけもなし。姫君にとっては、オーナーの地位やら金持ちであることなど、なんの魅力にもならないのでしょうね。自分のお気に入りのオーナーが、自分と長時間一緒に遊んでくれるかどうかが、関心事なのでしょう。
23年間をJBLパラゴンと暮らして、様々な不可思議な体験をしたので、単なるオーディオ・スピーカーとは思えなくなっている。
パラゴンの中には魔物が住む。正気を失わせるものが棲み付いているように思いながら、毎日パラゴンが歌う声を聴いている。パラゴンの音にはそういう狂気を呼ぶものが存在する。
とにかく、伝説に彩られたスピーカーだけに不可思議な現象が有ると思っている。近年、クレル社のダゴスティーノ氏が完成させたLAT1というスピーカーは、メタルキャビネットで寸分の隙無く出来上がった工業製品だが、そのLAT1であれば私のパラゴンのような現象は起きないのではないかと推測する。超合金製の最新技術製品には、怪奇現象はおきそうもない。
第一、この手の新設計の高額スピーカーというのは、何処のメーカーでも当初は注目を浴びるが、長生きしない。数年すれば、直ぐに上位機種に置き換わって色褪せるのだ。
パラゴンは手作りの木工製工芸品と言える楽器型スピーカーですから、そのような最新工業製品的なスピーカーとは対極に位置する。JBLパラゴンくらいに完成されたスピーカーであれば、上位機種が発売されることもない。
最新型JBL K2 - S9800 は素晴らしい音がするけれど、エンクロージュアは人の憧れを誘うようなものではない。著名な評論家達は、ここら辺を物足りないと評している。物として人を魅了するには何かが足らないと言い、その顕著な実例としてあげられるのはパラゴンである。人を魅了するデザインというのは簡単には生まれない。
オペラ歌手が身体全体を使って歌い上げるように、パラゴンは全身を震わせて歌うスピーカーシステムなのだ。
パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表
パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、
「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ~」
というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。
部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。
広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。
私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。
長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。
ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。
パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。
それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない
「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・
ウ、これは危ないな。
※そこまで過激にならなくても、フクロウさんのパラゴンのベストリスニングポジションを計ったら145センチだった。床面から耳の位置までの高さは90センチである。そんなに都合の良い椅子など存在しないから、家具作りが得意なフクロウさんの自作である。私の場合、自分にパラゴンを合わせる事は諦めて、私がパラゴンに合わせるようにしたのです。その結果が専用椅子作製となった訳だ。
なお、パラゴンを高いステージに乗せるというのはパラゴン使いなら誰でも考えつくのだが、私の場合は見事にパラゴン嬢にはねつけられた。素人の妻でさえ、台に乗せたら随分ひどい音になった、と言ったのだから、その酷さは並大抵のものではなかった。
よく喫茶店とか、公共の場等では台の上に乗せて鳴らしているパラゴンを写真で見るのだけれど、あの状態でマトモな音になっているのだろうかと不思議だ。店だから単なるBGM的な使い方でも良いのか?。
憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。
また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。
従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。
パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
○JBL社において、最後の1人となったparagon制作職人「Mr. fred kato」こと、フレッド・加藤氏に敬意と感謝を表し、制作中の御姿をトップページに飾らせていただく。シロフクロウさんの愛機も加藤氏制作である。
○少なくとも1978年には、Mr. fred kato氏が、ただ一人残った職人であったことが、菅野氏によって報告されている。
パラゴンは、加藤氏がリタイヤする1983年まで製造されていた。また、この写真を見ても解るように、工場生産ラインに乗らないパラゴンは、日本の宮大工のような木工職人の手作り制作であった。まさに大型楽器工房による特注楽器ともいうべきスピーカーがJBLパラゴンであり、JBL工房において一台ずつ手作りされたのである。この希有なスピーカーの製作技術は誰でも出来るわけではなく、製造と組み立てが出来る職人が居なくなれば消滅する運命にあった。
○JBLパラゴンは、その誕生秘話から推測されるように、史上最強のホームシアター用センタースピーカーとして使える事に、どれだけの人が気付いているのだろうか?
パラゴンの伝説を紐解けば、有意義な使い方を再発見できる。
○パラゴンは1957年に開発され、JBL社において最初の3ウェイ機でした。当時はほとんどが2ウェイの時代でしたから、画期的な製品だった。
第1号のparagonモデルが完成したのは1957年8月のことでした。しかし、実際に発売されたのは1958年の春からです。1983年まで製造されて、カタログには1988年まで残っていました。
昔の雑誌による1988年まで30年間ほどに渡って製造というのは間違いです。カタログに残っていただけのこと。製造期間は1957年~1983年で正味25年間ほどです。
※余談ですが、高音用075ツィーターは、パラゴンが発売される前年の1957年に発表されています。この経緯から、075無しの2ウェイパラゴンが売られたという噂は、単なる憶測と思われます。設計開発時点では2ウェイであったことは確かです。
○内部構造が解るように色分けした図です。
パラゴンは一目見ただけで、低音がどうやって出てくるのかを理解しがたい。
なにせ、パラゴンはあまりにも特異な構造なので、図面を初めて見る人にとって、低音ホーンはどこからどこまでなのか理解できないと思います。
図の青色部分が、S字型の低音ホーンとなっていて、この低音ホーン構造自体が、筐体本体そのものであり、極めてユニークな作りになっている。
○パラゴンの内部には、グラスウールの類は一切使われておらず、ウーファのバックキャビティにも入っていません。私はこれを、恐竜型と呼んでいるが、一般的なグラウール入りのスピーカーシステムは、毛の生えた哺乳類であるという認識で、対比させているからです。
オールホーン形式では、アバンギャルド社のトリオ・システムもあるが、ユニット毎にバラバラになっています。
3ウェイオールホーン形式は希有な存在であり、左右が一体型となったステレオ用オールホーンスピーカーというのは、古今東西パラゴンだけです。
なお、タンノイやクリプシュのスピーカーに採用されている低音ホーンはフォールデッド(折り曲げ)ホーンという種類で、手作りSPで有名な長岡式ホーンもフォールデッドホーン形式です。
○JBLパラゴンは、流麗なデザインで、見る者を圧倒する。
この曲線と直線が彩なす見事なデザインの美しさは、たとえようがない。
人間が音楽を愛でる道具として、これほどの美しい光彩を放つ製品が二つとあろうか。
○インダストリアル・デザインという分野に限っても、これほど見事に、機能美と外観の美しさを兼ね備えた製品を私は知らない。
正面の湾曲パネルの役目は、放射された音を拡散させるレフレクターの役目も果たしている。前足を支える足はまた、筐体全体を支える役目を兼ね、かつ中音ホーンを支えている。どこにも無駄が無い見事さは、素晴らしいの一言に尽きる。
JBLパラゴンのサイズや重量に関しては、手作り故に全て同じではないが、パラゴンの寸法を、カタログ値と私の所有するものを並記しておくので、参考にされたい。
横2630(私のは2640)高さ900(私のは880)奥行き610(私のは620)で私のパラゴンが少し大きい。
(高さは前面の湾曲パネルの最上端までのサイズなので、内容積とは無関係です)
初期型と中期型のJBL Paragon =型番はD44000=重量 316kg
後期型のJBL Paragon=型番はD44000WXA=重量 318.4kg
○中音ホーンのH5038ホーン周辺の写真。
楕円のホーン開口部や376ドライバー周辺のフォルムは、女性の肉体美の極致を連想させ、細長い脚と共に相まって、300キロという巨体にもかかわらず、繊細な印象を与えている。まるで、軽やかなステップで、ダンスをしているようだ。
○この角度から見た美しさから、私はパラゴンを女性に例えるようになった。
オーディオ・ファンは、自分の愛機を女性に例えたがるものだが、美麗なパラゴンの姿は女性美以外のなにものでもない。美しい姫君が、華麗なドレスを着こなして歌い踊る姿を連想させるのだ。私にとっては永遠の恋人であり、愛人で有り続ける。だから、毎日眺めていても飽きることは無い。
JBLパラゴン _ その歴史と伝説
◎解りやすくする為に各ユニット変遷によって、時代毎に大分類しておく事にする。分類基準の基本はウーファユニットによる。それぞれウーファ(低音域)、スコーカー(中音域)、ツイーター(高音域)の三種類組み合わせによって分類する。
☆初期型=150-4C、375、075 = 1957年8月に一号機完成・1958年春から発売され、1964年まで製造。
☆中期型=LE15A、375、075 =1964年から1979年まで製造された。
☆後期型=LE15H、376、075 = 1979年から1983年まで製造された。
※中期型は最も数が多く、古い16Ω仕様のものと、その後の8Ω仕様のものがある。
製造番号が930番あたり以降は8Ωで、750番あたりより古い製造番号は16Ωだったことは解っている。
この中間に170台ほどのパラゴンが存在し、その中のどれか2台が、16Ω時代と8Ω時代の分かれ目になっている。
※注=2005年8月にインターネット上にウーファユニットにLE15Bを使った一台を見た。
これは1961年あたりの僅かな時期に生産されている。私の分類では初期型としておきます。
ただ、これは裏蓋が改造されており、LE15Bが後付である可能性が有る。
製作年代別の分類方法は、ウーファ以外にも考えられるが、年代特定が難しく、煩雑すぎるので単純にウーファユニットによる大分類のみとした。
なぜならば、ウーファユニットのみが、生物学で言うところの「標準化石」になりうる年代測定要因だからです。
注=エンクロージュアのみの型番はC44で、これにユニットシステムが組み合わされて箱形式がD44000という形式名となった。
◎最初に元社長のアーノルド・ウォルフ氏の話から紹介する。
「スピーカーの歴史上でも、D44000パラゴンほど神秘的伝説に包まれ、切望され続けたスピーカは無かった。ユニークなデザイン方針に基づいた画期的な製品であり、JBLが製造した他のいかなるスピーカーシステムより長い期間製造され続けた。パラゴンは1957年から1983年まで、25年間の長きに渡ってJBLの生産ラインに残り続け、約1000台が生産された」
以上が アーノルド・ウォルフ氏による証言と解説です。
私見=日本の記事では1988年まで31年間製造とされているが、販売カタログに残っていたのが1988年までと言うことであり、アーノルド元社長の証言通りに、実際の生産そのものは1983年で終わっている。製造期間は約25年である。
その後の1988年までの5年間は、在庫一掃までの期間です。
最後期型は350万円の値段をつけて販売しても赤字だったので、JBL社としては早く生産をうち切りたかったようだ。しかし、アーノルド・ウォルフ社長が若い頃JBLに入社する時のプロジェクトがパラゴンであったし、長く、同社の最高級フラッグシップモデルでもあったから、赤字でも作らざるを得なかった事情もあろう。
価格の推移も書き留めておく。後期型パラゴンの定価は350万円だが、最後期前のパラゴンは長い間220万円で推移していた。
最も古い初期型は168万円、1970年頃には1736000円、1974年1552700円等と、ドルと円との相場による変動があった。
30年~50年ほども前の価格であるから、現代の貨幣価値と置き換えて考えるべきで、当時は途方もない高額品であったのだ。
解りやすく言うと、当時の一般人給料税込み3万円で116ヶ月ぶん。現代人給料は丁度10倍の30万円だから、現在価値置き換え3500万。
勿論パラゴンの他に、相応しいアンプやプレーヤーも必要だし、なにより一軒家が必要だ。頑張っても一般人には買えなかった。
価格推移例の一覧・後期のWXA表示品は搭載SPユニットが違う
JBL Paragon D44000= \1,552,700【1973年頃】 \1,600,000【1980年頃】
JBL Paragon D44000WXA= \2,200,000【1982年頃頃】 \2,800,000【1983年頃】 \3,500,000【1985年頃】
◎パラゴンの基本設計者であるリチャード・レィンジャーの事も明記しなくてはならない。
マーク・ガンダー氏とジョン・イーグル氏の語るところによれば、リチャード・レィンジャーがJBL社に来た経緯は良く解っていないというが、近年、その経緯は明らかになってきた、
彼はLBL社に来る前は、映画の録音再生技術開発をしていた【レインジャートーン・コーポレーション】のオーナーだった。ブロードウェーの劇場で使われた最初のアンプ音響装置を、リチャード・レィンジャー が設置した事が知られている。
リチャード・レィンジャーは、パラゴンの基本設計を持って、リチャード氏がJBL社を訪れて、ビル・トーマス社長に逢い、反射パネルを用いたシアター用システム設計を、家庭用のスピーカーに応用することを提案した。
パラゴン誕生の始まりであった。
リチャード・レインジャーの設計だけで、パラゴンが完成したのではない。日本では、いとも簡単に、リチャード・レインジャーの設計によってパラゴンが出来たと書かれていることがあるが、机上の設計だけで製品が出来上がる訳もなく、特に最も難しい低音ホーン形状に関しては、未完成の部分が多かった筈だ。
リチャード・レィンジャーの専門的技術によって、単独システムによる拡散方式がJBL社にもたらされた事が、パラゴン誕生のきっかけとなったことは間違いないのだが、忘れてはならないことは、paragon誕生を実現させるには、天才的デザイナーのアーノルド・ウォルフ氏の登場を待たなければならなかったということだ。
◎ あまり知られていない事だが、その開発当初は、075ツィーター抜きの2ウェイスピーカーとして設計されていた。アーノルド・ウォルフ氏によって、1957年の8月に四週間かけてパラゴンのデザインが決定され、完成したモデルは3ウェイであった。完成する前年に、075ツィーターが開発発表されていたので、パラゴンはJBL最初の3ウェイスピーカー・システムとなったのだ。
また、パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。
私が思うには、現代の5.1 映画サラウンドでも、ホームシアター映画のセリフを明瞭にする為にセンタースピーカーは必須とされているけれど、元をただせばベル研究所が発信元なのか!なんという先見性!
この考えは1930年に既に存在していることに驚かされるが、この事からもスピーカーというのは進歩が極めて少ないオーディオパーツだと思う。
AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。
フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。
◎パラゴンの製造プロジェクトは、どのような経過をたどったかを、私の調べに基づいて、補足をまとめておきます。
リチャード・レィンジャーの基本設計を元にして、デザイナーだったアーノルド・ウォルフによって開発が行われた。
初代社長であり天才技術者だったジェームズ・バロー・ランシング氏(本名はジェームズ・マーティニ)の死後に会社を受け継いだウィリアム・H・トーマスは、当初はコンサルタントとしてアーノルド・ウォルフを1957年に雇って、パラゴン製造開発プロジェクトチームを発足させた。
なお、このチームには銘器ハーツフィールドを世に出したウィリアム・ハーツフィールドも加わっていた。そしてアーノルド氏はパラゴンを世に送り出した衝撃的なインダストリアル・デザイナーとして有名になった。
この経緯から、パラゴンを生み出したのはアーノルド・ウォルフ氏ということができよう。なぜならば、基本的アイディアはリチャード・レインジャー氏によるものだが、工業製品としての具現化には、机上の理論だけでは不足で、具体的な設計とユニットビルトイン、総合的なデザイン等に負うところが大きいからだ。
A・ウォルフはその後1969年にJBL社長に就任した。1979年に来日した後でJBL社を退職するまで約9年間、社長を務めた。彼の退職後三年でパラゴンは終焉を迎える。
○パラゴンは組み立てが非常に複雑なシステムで、困難な手作業によって作られた。
1960年代では一台のシステムを完了するために一人で112時間が必要と見積もっていた。多くがキャビネット仕上げに費やされていた。粗組み立てが終わると、約8時間をかけてエンクロージャー全体に磨きかけた。そして次に別の人の手でオイルのシングル・コーティングをして、ひと晩乾燥させた。
その翌日、オイルフィニッシュを2度行い、さらにその後6時間かけて最終の仕上げをした。まだ終わりではなく、最終仕上げの後ワトコオイルによるコーティングは更にもう一度かけられて、手で磨かれた。
(※明記しておきますが、このドン・マクリッチー氏が詳細な取材をした記事には、米松(ベイマツ)がパラゴンに使われたという文章は無い)
パラゴンの仕上げには知られているワトコオイル仕上げの他に、1960年代前半までは、ウォルナット、トーニィ・ウォルナット、マホガニー、及びエボニィの四種類の仕上げが選べた。そして、値段は高くなるが特別オーダーとしてピアノラッカー仕上げも注文できた。
○パラゴンの業務用機種が存在した。
マークガンダー氏とジョンイーグル氏の語るところによると、パラゴンのオリジナル構造では2つの150-4Cバスドライバーが別々に正面のホーンに装填されていました。
2つの375コンプレッション・ドライバーはH5038P - 100楕円形ホーンに装着され、それぞれがカーブしたパネルの一面に向いていました。
又、2つの075リング・ラジエーターはキャビネットの後部にマウントされていてセンターのリスニングポジションに向いていました。
ドライバーは500hz と 7000hz にクロスオーバーしていました。
パラゴンの家庭用機種が導入された頃と同じ時期に、スタジオモニタリングとステレオ映画音再生のようにビルトインで使う目的の業務用機種がありました。しかしながら、このような需要はそれほど大きいものではなく、業務用変形機種は間もなくラインアップから消えた。
☆ パラゴンの変遷についての詳細
ドライバーは何年もの間様々な変更がなされ、細かい部分の経緯は現在は不明な点が多い。
当初のウーファユニット150-4Cは、ハーツフィールドにも使われていたものだが、1959年にLE15Aが新たに開発され、1964年にはウーファーがLE15Aに変更された。
また当初、1963年に開発されたスピーカー内蔵用パワー鞍部の、SE401後のSE408S型)がキャビネットにビルトイン出来るようになった。
注文時点で、最初からパラゴンにパワーアンプ付加システムを買えるオプションが導入されていた。
しかし、このパワーアンプ付加オプションは70年代までには行われなくなった。
◎ウーファユニットLE15Aを使用したパラゴンを中期型と分類したが、この中期型は長い年月に渡って作られ続けた事もあり、全製造機の95パーセントほどと推定される。2%ほどが初期型、残り3パーセントが最後期型に分類されると、私なりに推測している。
後期型パラゴンは1980年以降となるが、それはスピーカーユニットが1979年に開発されたフェライト磁石採用ユニットによつて、かつてない大変化を遂げる事による。1980年に、JBL社の全てのバスドライバーのマグネットがアルニコ磁石からフェライト磁石に変えられたのだ。その変化に伴い、1979年にはパラゴンのウーファが、LE15Aからフェライト磁石のLE15Hに変えられ、翌年の1980年には、中音ドライバーユニットの375も最新型の376に入れ替えられた。
こうしてパラゴンの再生音は大きく変わった。
私の所有する最後期型には遺物のごとく残っていたビルトインパワーアンプ用のメクラ蓋は姿を消している。
このメクラ蓋が無くウーファユニットにLE15Hが入っているパラゴンは、完全なる最後期型の証明になると私は思っています。
古いパラゴンのメクラ蓋は、8Ω仕様になった比較的新しいパラゴンでは作られなくなり、フラットな裏蓋になっていますが、このメクラ蓋の用途は、JBLではエナジャイザーと称している、ビルトイン用パワーアンプの為のものです。
このパワーアンプは、オブションで注文が有れば取り付けられ、スピーカーシステム毎に特有のカードが差しまれる形式のものです。
つまり、パラゴンにはパラゴン専用カードが刺し込まれたビルトインパワーアンプが用意されました。
エナジャイザーは、当初はSE401E型で、その後はSE402E型。後にSE408E型がある。
○追記で、面白いエピソードを紹介しておきます。
この頃の日本では。アルニコ神話が囁かれていた時期で、頑固なアルニコ信奉者が「昔は良かった」と、発言していた。日本のステレオサウンド誌にパラゴンを所有しているオーディオ・ファイルグループの記事が掲載され、その発言の要点は、
「みんなアルニコが良いと言っているが、ことパラゴンに関する限りはアルニコよりもフェライトを使ったLE15Hの方が良い。だからパラゴンをパラゴンに買い換えた」
というものだった。私のような貧乏人は一回パラゴンを買うのに苦労したが、この方々はLE15Hを採用したパラゴンの音の変化を、ただごとではない大変革と聞き分けたが故に、アルニコのパラゴンをフェライトウーファ入りのパラゴンに買い換えたと推測する。
JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No2
1978年のステレオサウンド記事に、菅野氏の話しが対談形式で次のように報告されている。氏の報告は信頼できます。
菅野氏がJBL社を訪れた時、日系二世の加藤さんが、たった一人でパラゴンのエンクロージュアをコツコツと作っていたと報告している。また、加藤氏が居なくなればパラゴン製造はできないだろう、という事も話しておられた。
加藤氏の父親は一世で指物師であった。加藤氏はその技術を受け継いでいたが為にJBL社に雇われていたのである。後期型のパラゴン製造時期は1980年以降であり、その前年の1978年にはフレッド・加藤氏がただ一人残ったパラゴン製造職人となっていた。よって後期型であれば加藤氏が一人で作り上げた製品と断言できる。
フクロウさんも自分のパラゴンのどこかに加藤氏の銘が刻まれていないものか、と、捜してみたけれど何も無かった。しかし、刻まれていなくても間違いなく私のパラゴンは加藤翁製作である。少なくとも1978年以降は加藤氏の単独製作だったのだから。
ここで忘れてならないのはユニットは工業製品でも、独特の低音ホーンを持つ特殊エンクロージュアは特注楽器製作そのものです。パラゴンのような楽器型スピーカーという製品は「箱」であるエンクロージュアで音の善し悪しが決定することも、忘れてはならない。
最後期型ドライバユニット入りは1980年からとされるが、一ヶ月に1台か2台のペースになっていた。最後期型は1979年から1983年の約三年間ほどしか作られなかったのだが、世界に冠たるJBLのフラッグシップモデルのパラゴンが、日系二世のご老人が一人で作っていた事は驚くべき事だ。
製作職人は既にご高齢だった加藤翁ただ一人なのだから、三ヶ月に二台のペースとするのは多すぎるかも知れない。1982年頃には売れなくなっていた事も知っているので、平均製造ペースは最後期になると減少した筈です。市場原理が働きますので、売れなくなったパラゴンは製造台数は減少する。製作職人が1人だけになったのは、注文が減ったからです。
これで計算すると年間8台がやっとだろう。三年半で28台だ。加藤ご老人が一人でこんなに作れたのかは疑問ではある。だから最後期型は全世界に40台程度と思われる。全体の3%と私が推測する根拠はここにある。
1980年以降は日本向けだけに製造されたのでは無いと思われるので、現在日本に最後期型パラゴンは何台存在するのだろう?。
追記=2002年の8月に、予想として後期型はほとんどが日本に輸入されたように思った。欲しがる人が日本人に多かったからです。
また、ユニットを入れ替えて後期型として並行輸入された偽の後期型が多数存在すると思われるふしがある事は別記に記す。
追記=2006年8月に製造番号刻印039の後期型パラゴンが報告され、どうやら45台ほどの後期型が有ると推測されました。
JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No3
◎ステレオサウンドNo60=1981年の秋号によれば、同誌の評論家達によるパラゴン視聴は後期型で行われたが、試聴記によると、いつも酷く悪い音で鳴っているパラゴンばかりをあちこちで聞かされていた評論家達が多かったようだ。鳴らし込むのに大変な努力を必要とする事は、前期・中期・後期型を問わず、同様に難しい。
岡氏「上手く聞こえたためしがなかったが、非常に認識不足だった」
菅野氏「今日、ここで聞いたパラゴンの音は、大変素晴らしかった」
瀬川氏「パラゴンを鳴らすのは並大抵のことではない。本当はもっともっと凄い音がするのだが、今日は54畳の空間の有る部屋のせいか、まぁまぁの音が出た」
瀬川氏だけは、何人かの個人宅で、良い音で鳴っているパラゴンに出会っている。
ここでは明確に書かれていないが、評論家諸氏が以前に聞き馴染んでいた初期&中期型のパラゴンと違い、この試聴記で使用したパラゴンが後期型だった為に、意外なほど良かったと思われるふしがあるのだ。私が自宅で始めて鳴らした時に、予想外に良かった事を覚えている。
購入前には私自身も、どこで聞いても良く鳴っていないパラゴンばかりであった。購入先の店員もパラゴンを鳴らすのは至難の業だと、念をおされた上で買ったのだ。だから、初音出しでは、さぞヒドイ音だろうと思ったのに、意外にまともな音が出たので、まぁこれならこの先なんとかイケる!と大変嬉しかったのを覚えている。
さて、話を戻すと、ウーファにLE15Hを使い、スコーカードライバを376に替えた最後期型は1983年に製造中止になるまで生産されたが、その生産数は40台程度と、ごく僅かだったろうと予想される事は既に述べた。
パラゴンの再生音は、いよいよ高みに上り詰めていったのだが、生産はそれと逆行して減少の一途をたどる。
あまりに複雑な製造工程と完全手作り製品ゆえに、世界の工業需要から離れて行ったのだ。採算性が悪い事も生産打ち切りの原因だろう。
JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No4
◎ パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。
日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。
輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。
日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。
初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。
音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。
もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。
湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。
長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。
◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。
それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。
また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。
その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。
☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。
やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。
☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。
日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。
○パラゴンは、一台ずつ、微妙な違いがあります。
勿論、アーノルド・ウォルフの設計は存在しますが、実際の製作現場においては、一台のパラゴンから別のパラゴンにそのキャビネットパーツを代用するのは不可能だったのです。同じ製造職人であっても、一台一台が、それぞれに微妙に形状が異なっているのです。
この事からも解るようにパラゴンとは、木工職人が世界に一台のみのカスタムメイドとして作ったスピーカーなのです。勿論木目模様は一台一台違うし、塗装の色合いも一台一台が独自の色合いを持っているのは、このためです。
ちなみにフクロウさん所有のパラゴンは、やや赤みを帯びています。足材の紫檀が塗装時点で赤みを帯びる木材だったので、その色に全体を合わせたのではないかと思われる。
現代でも手作業によるスピーカー製作は行われているが、ここまでクラフツマンシップに満ちた製品はスピーカー史上に無い。
JBLパラゴンについて☆風評に惑わされず本質を見極めよう=No5
○さて、パラゴンという名前の由来から、話しましょう。
パラゴンというのは直訳すれぱ「規範」ですが「極上の品、逸品、完全なるダイヤモンド」という意味合いから名付けられたニックネームです。
○良く知りもしない「知ったかぶり」の人達は、パラゴンは既に過去の遺物だとか、良い音がするわけが無いとか、構造上からステレオセパレーションが取れないとか、定位がどうのこうのとか、本当にまぁよくもこれだけ、と、思われるくらいに様々な事を述べている。
実際のパラゴンは近代の広帯域ソースを楽々と再生するし、最新のスピーカー群を凌駕すると断言できる。さらにスーパーツィーター045Beを加えて4ウェイとすれば、超近代型システムとなる。
だから所有しても居ない人々が、パラゴンは過去の遺物みたいな物言いをするのは、完全に間違っている。困った無知蒙昧の輩である。これらは実際に所有して、キチンと使いこなした人の意見ではないし、稚拙な技術論を振りかざしただけの、実践無き空論です。完全調整されたパラゴンの音を聞いた事が無い、頭でっかちの軽薄な輩の言う事などは、無視して構いません。
店やペンションの飾り物として使われたり、人寄せの為に店に置かれているパラゴンが実力を出しているとは到底思えない。馬鹿とハサミは使いようと言うが、パラゴンは使い難いオーディオSPのなかでも、難しさは最右翼と言われるほど使いにくいスピーカーなのだ。
つまり、パラゴンは購入しても使いこなせない場合が多いという事例が多いスピーカーですから、オーディオファイルの方々であっても、良い音で鳴っているパラゴンを実際に聞いた経験を持っている人は、とても少ないと思われます。 絶対数からして少ないので、朗々と鳴るパラゴンに出会う幸運など、滅多に有ることでは無い事を知っておく必要が有る。
ジャズ喫茶とか、お店に置いてあるパラゴンが、如何にヒドイ音で鳴っているかは、今は亡き評論家の岩崎氏も慨嘆していたし、ステレオ・サウンドの評論家諸氏も、公共の場において、良い音で鳴っているパラゴンは極めて希だと言っておられる。ましてや、一般の人々の場合は、良く使いこなされて素晴らしい音が出ているパラゴンに出会うことは至難であろう。
私も経験があるが、店の飾りとして置かれたJBLパラゴンならば、外見を眺めて、貧相な音を聞くことくらいは出来る。
○ハイエンドクラスのオーディオは車などとは違う機械であり、使う人の文化程度が問われる機械なのは、言うまでもないことだ。世界の銘器と言われるものほど、使い方によっては普及品機器に劣る音を出す恐れが有るのを忘れてはならない。例えて言うと、これから絵を初めて描く人が顔料や絵筆を買い求めれば、それだけで優れた絵が描けるわけでもないだろう。プロカメラマンが使う最高級カメラを買ったからと言って良い写真が写せるとも思わない筈だ。
なのに、なぜかオーディオだけは一千万も出したから良い音だろう、などと阿呆な事が平然と言われるのだろうか?不思議でならない。一千万出したのか、それじゃあ~さぞかし苦労するだろうねぇ、この先の音創りが大変だね、というのが本当の話しなのである。
つまりハイエンドオーディオという世界は、使い手の技量、知識、文化芸術性が問われる趣味なのである。物を買って少々いじれば完了するような安易な世界では無い。お金持ちの道楽として買われたパラゴンが、使いこなされずに放置されているのを、多々見聞する。そういう不幸なパラゴンがなくなることを祈って止まない。
JBLパラゴンについて☆要は使いこなし次第=No6
○300万円程度の初心者クラスでは、費用と音が比例して良くなるという幸福な世界だが、その初心者オーディオを囓ったくらいでは、奥深いハイエンドオーディオの世界を知るはずも無かろう。40年前ならいざしらず、現在ではは貨幣価値が変わっている。何事も、時代を無視して並列視は出来ない。大人が生涯続ける趣味が、たかだか乗用車一台分だなんて、とても言えたものでは無い。貧相過ぎる。
○昔の銘器と言われるスピーカーは中身のユニットよりも、箱に桁違いの製造コストをかけていました。
タンノイのオートグラフも、中のスピーカーよりも箱が十倍もした。未だにビンティージものSPを欲しがる方々は、この箱鳴りの響きの美しさに惚れたからです。いわゆる、これらが楽器型のスピーカーと言われる所以です。
パラゴンをクラシック専用みたいに思ったり、昔のジャズ喫茶で使われていた記憶から、ジャズ向きだと勘違いしている人も居ますが、このクラスになれば、あらゆる音楽をパラゴン流に料理して聞かせてくれます。 使う人の、人となりに応じた歌い方で鳴らし込めば、十二分に期待に応えてくれるでしょう。
フクロウさんは主にカントリー&ウェスタンの女性ボーカルを聞いており、以前に良く聞いていたクラシックよりも比率が高くなりました。私の場合は、パラゴンで聞くボーカルは魅力的で、歌手が歌っているというより、パラゴンが歌っているという言い方も出来るほどです。つまりパラゴンは、箱であるエンクロージュアの造りの良さからきているたっぷりとした低音域と、ふくよかな美音が魅力なので、女性ボーカルが、特に魅惑的に聞こえるのだと思います。
昨今のスピーカーは、こういう箱鳴りを排除して音作りを目指しているものが多いが、それは逆に見れば、そういう良い音がする箱はお金がかかりすぎて作れなくなったから、という要因も有ると思う。
こういう経緯と観察から、パラゴンはオーディオ的な拘りが強いジャズ愛好者には向いていないと思うのだが、音響創りは人様々で良いでしょう。
閑話休題、ユニットそのもので音が決まるシステムは作りやすいのだ。大量生産して利益を上げるには工場ラインに乗る形式が都合が良いのだし。つまり、単に製造メーカー側の面倒すぎるからという理由で、優れた箱作りスピーカーを断念したにすぎないと、私は推測します。何故かと言うとパラゴンが造られなくなった要因は、このエンクロージュア製造コストにあったからです。
人間の声が声帯のみであれば深みのある声にはならないように、パラゴンは箱鳴りする共鳴部分がかなりの要素を占める。そこがパラゴンの長所でもあり、短所でもあるのだが、わざわざ、このようなたいそうな箱を採用するには、それなりの理由がある。複雑なエンクロージュアであればあるほど、使いにくい面もあるが、独自の効果もあるわけだから、長所を伸ばすことだ。
こういう方向が嫌いな人は、同じJBLでもモニター系の、4343から4344、そして4350等の一連のプロシリーズから選択すべきだろう。スタジオモニターシリーズ・スピーカーは大嫌いで、私自身は絶対に使いたくないスピーカー・シリーズであるけれども。
日本で人気のモニター系のスピーカーは楽器型と反対の音が特徴だが、私にはこれが家庭用として音楽を楽しむシステムと思えない。ジャズしか聞かない人なら構わないだろうけれど。家庭においてモニター系のスピーカーが、これほど使われているのは日本人だけの特徴らしい。
○私はパラゴンよりさらに古い時代に家庭用として製造された蓄音機のクレデンザとか、アンテイークな大型のオルゴールの音もまた、素晴らしいと思う。新しい古いで物の価値が決まる筈も無いし、真の価値を見極める眼は、何時の時代も変わりはしない。
機械測定に優れた成績を示すスピーカーは、人間が音楽を楽しむ製品として落第するものも多い。
○上杉研究所の上杉氏くらいになれば別だが、素人の自己満足に近いアンプ制作者は多い筈だ。そういうアンプ等を自作できる人の中には
「高級オーディオ機器と言うのは安物部品を使って高額な値段を付けて売っているのはけしからん、私ならこれを1/10以下の値段で、もっと良い音のするものを作れる」
といったことを言う人は、昔から沢山居た。
「海外ブランドなんて、こんな性能の悪い部品を使ってイモハンダ付けをしてる」
とか技術的な面だけで判断するのも大間違いだ。これらは、なまじハンダゴテを握れる人が陥りやすい低次元の話しである。アンプもスピーカーも絵で言えば、絵の具や絵筆等の道具に過ぎない。アンプが作れるという事は、絵筆が作れるという次元の話しである。プロの絵描きの書いた絵が、絵の具代金や無地キャンバスの値で価値が決められる訳では無かろう。アンプは作れても、たいした音は創れない人達は、大概こう言って逃れる。
「それは、この部屋が良くないからだ。部屋さえキチンとした所ならねぇ~・・。
そういうオーディオルームを作るには一千万はかかるだろうし」
などと言う。私はこの手の言い訳は聞き飽きた。部屋は大事だが、恵まれない部屋の問題くらいは乗り越えなくてどうする!。そんな腕では、オーディオの熟達者とは言えまい。
JBLパラゴンについて☆続・要は使いこなし次第=No7
○「良い音で鳴らすには最終的には部屋です。でも、その費用は一千万はかかるでしょうねぇ~」
と、うそぶく人達は300万程度の初心者くらいの装置を使用しているのか?
オーディオは悲しい事に機械が無くては始まらない趣味で、お金のことを持ち出すのは本意ではないが、どんなに貧乏でも情熱が有れば、自然に費用はかかってしまうものなのだ。オーディオに対しての努力の有りようは様々だろう。自作スピーカーをコツコツ作るとか、ハンダゴテで真空管アンプを作るとかだけが努力では無い。自作派の方々の装置はホビーとしての楽しみが大事であって、究極の美音を創るアプローチでは無い。似て非なる趣味です。
自作するよりは、耐久性とかメンテナンスの面倒をみてくれるメーカー製の機器が良い。オーディオの天才技術者では無い一般人は、ハイエンド・オーディオへの近道は労働対価で装置を購う方が絶対に早いのである。部屋が最後と言う方達には、部屋の費用とやらの半分の500万円でも使って、メーカー製のSPを買えば、貴方の作ったガラクタアンプに頼るよりも、良い音を作る可能性が出てくる筈である。と、明言する。
○フクロウさんの場合は、部屋よりも装置である。というより部屋なんぞにお金をかけるくらいなら、装置にお金を使わざるを得ないほどの貧乏人だからだ。
装置に1400万かけるのが精一杯で、部屋の改造で何をしたかと言えば、300キロはあろうというパラゴンの重みで床が抜けないように自分で床下の補強工事をしたくらいだ。私の部屋は何の音響補正もされてない部屋であるが、充分に良く鳴っている。
ステレオサウンド誌の菅野氏のレポートによると、立派なオーディオ専用部屋はかえって良くない音になりやすいという。菅野氏の自宅は、いろいろなものが置かれた居間で音を出しておられる。また、最近のステレオ・サウンド142号では、オーディオテクニカ会長の松下氏のオーディオルームが紹介されているが、趣味の陶器が雑然と置かれており、それが適当な音の拡散をして効果的だと菅野氏が言っている。これらの事からも、最初に言った「最終的には部屋です」という方達の意見は信用できないのだ 。
頭の中だけでオーディオをやりたい人は、スピーカーから音を出す事なく、アンプの段階で作業を中止するが良い。SPを使って部屋の中に音を出した途端に、彼等の音響理論は音を立てて崩れ去ってしまうからだ。SPを使わず、オッシロスコープの波形だけで満足しておれば良い。
JBLパラゴンについて☆パラゴンを使いこなす=No8
一人一人に対して一人一人の為のオリジナルパラゴンが存在すべきであって、唯一万能なパラゴンの使い方はこの世にあり得ません。他人の調整したオーディオというものは、ハイエンド・オーディオにはあってはならないものです。
[パラゴンは育ちのよいお姫様だと思いなさい。
貴方の思うような女にはなりません。教育しようなどと思わない事です]
私の所にやってきたパラゴンは、当初は良い音で鳴りました。買い求めたベテラン店員もパラゴンを鳴らすのは大変な事だよ、と、忠告してくれましたし、ステレオサウンド誌を読んでも、これほど使いこなしの難しいSPは無いとオーディオ界の誰もが口を揃えて言っていました。私自身も良い音で鳴っているパラゴンに一度も出会っていません。 全てがヒドイ音で鳴っていました。
輸入元の山水電気のショールームが新宿の宝ビルに有りましたが、ショールームで常時鳴っているのはオリンパスで、お客さんもオリンパスの方を聞きたがりました。私も二回ほどパラゴンで音を出して頂きましたし、他のお客さんのリクエストで鳴るのも試聴しました。本当に聞くに堪えない音で、このショールームのパラゴンは楽音を奏でる装置には思えなかった。同じJBL傾向の音ながら、オリンパスの方がマシな音でした。
本家のショールームでもこの有様ですから、他所でも
「パラゴンは姿は良いけれど、音の悪いスピーカー」
と酷評されているものばかりでした。
○にも関わらず、1982年の早春に私の所にやって来たパラゴンから初めて音が出た時、それまで使っていたJBL=L200型とは比べようもない可能性を明らかに見せたのです。良い音だったとは言っても、今と比べると完成度は雲泥の差でしたが、最初から「これはただ者では無いわい」と思いました。
私の入力系は当時のマイクロ製トップエンド機でLPデスク吸着も出来るもので、アンプ系はずっと昔からオールマッキントッシュでしたからパラゴンとの相性は良かったのです。最初の幸せな出会いでした。
これでは私も張り切らざるを得ません。長年培ってきたオーディオ・テクニックの全てを注ぎ込んで、素晴らしい音にしてやろう、と次から次へと対策を施しました。ところが、一進一退はするものの、大きく改善する様子も無く、悪くなっただけじゃ無いかと思える事も有ったのです。今までのオーディオで有効だったテクニックがパラゴンには通用しない事に途方にくれました。
対策で一番の大仕事はパラゴンのステージ作りでした。大抵のパラゴンは置き台の上に置かれていますが、ツイータの位置が低い事を解決する為に誰もが考える事です。皆さんが見たパラゴンは大抵ステージに乗っている事でしょう。
私は木工家具を自作していますので、完全乾燥した古い木造家屋に使われていた分厚い太い梁を使い、長さ三メートル奥行き80センチの巨大なステージを作ったのです。石のステージよりは木の響きが私は好みでしたから、木材を使ったのです。しかし、この大仕事も徒労に終わりました。
JBLパラゴンについて☆続・パラゴンを使いこなす=No9
○様々な対策を試みて三ヶ月経とうとしていた頃、ふと、パラゴンは生物で言うと別の生き物なのでは、と思い当たったのでした。これは今までの箱形SPでは無いし、中にグラスウールも詰まってなさそうだし、今までのSPが毛の生えたほ乳類ならばパラゴンは恐竜なのだろう。
振り返ってみると、数々の対策が全て悪い方向に行った訳ではなかった。
改善効果の有った対策の一群は、一定の方向性を指し示していた。それは例えば音を解放するようにと考えた対策などでした。反対に音を締めようとか、コントロールしようとかの意思をもって施した対策は、ことごとくはねつけられたのです。
ここでようやく私はパラゴンの正体の一端を見たのでした。
「そうか、これは育ちの良いお嬢様タイプなんだ。それもとびっきりの貴族かも。いや、お城住まいのお姫様クラスか?」
ううむ、誇り高いお姫様か、そういうことならば、私の言うことなんぞ聞いてくれそうも無いではないか。
そうなのだ、彼女の歌いやすいように歌わせれば良いのだ。何の制約も無くして、パラゴン自身が歌いたいように歌わせるのだ!
せっかく掃き溜めのような我が家に、美しい鶴が舞い降りたのだから、JBLパラゴンを歓迎しなくてはならない。
○今まで施した対策のほとんどを取り外しました。ステージ等も全て取り外して畳の上に薄いラワンの板きれを置いただけにしました。方向性としては、パラゴンを空中に浮かせたようにしてやる事でした。300キロも有るものは空中には浮かばないが、とにかく自由で解放された音にする方向性を貫く事だ。
そして、心機一転してセッティングをやりなおした直後に、歌い始めたパラゴンの音の素晴らしさに呆然として声も無かったのです。今までの三ヶ月ほどの苦労は何だったのだ。たった一日にして本来の姿を現した一瞬でした。
私はパラゴンに謝らなくてはならない。すまなかった・・間違った事ばかりを貴女に押しつけていたのだから。
解りやすく例えて言えば、パラゴンは青い眼をした金髪のグラマー美人なんですね。オッパイもFカップだろうし。それなのに音を押さえたりコントロールしょうとして日本女性サイズのAカップ下着を着せようと思っても、どだい無理だったのだ。胸がこれならお尻の方はもっと窮屈な思いをしたに違いない。歌うどころでは無かった筈だ。すみませんでした、パラゴン嬢・・。
そういう事ですから、楚々とした柳腰の日本女性がお好みの日本男子は決してパラゴンと暮らしてはいけません。この日から青い眼をしたグラマー美人は、お城のお姫様暮らしからフクロウの巣穴に同居するようになりました。育ちの良い姫君は、好きなように歌わせてくれさえすれば、ボロ屋でも全然気にしないみたいです。
ステレオ・サウンド誌の評論家は
「素晴らしい部屋でパラゴンを鳴らせば」
と、おっしゃっております。そういう方向のパラゴン再生もあるのでしょうね。贅沢指向の極みでJBLパラゴンを鳴らすというのも良いでしょう。この試聴は、日本の元貴族の豪邸という40畳はあろうという部屋でパラゴンを鳴らした時の報告でしたが、評論家の中にはこの40畳の部屋でも不足だ、と言う方も居ました。つまり、西洋の石造りのお城なら、もっとパラゴンが歌うのかもしれません。キリのない贅沢指向ですね。
そういうお城のような場所で暮らすパラゴンは、きっと厚手のシルクの豪華な衣装を着ているのでしょうね。でもフクロウ仙人の巣穴で全裸状態で身を寄せ合っているお姫様も、結構幸せそうに暮らしていますよ。
○20年以上、パラゴンを使っていますが、もう私はナンタラカンタラと押しつけがましい事はしていません。オーディオ通がフクロウ喫茶を訪ねて来て
「ちょっと低音が出過ぎなんじゃないですか?」
などと言っても全然気にしない。多くの日本の男には、このグラマラスなオッパイとお尻の良さがワカランのだ。そういう国産娘崇拝をする奴は、ほおっておけ。胸も尻もない日本型スピーカーと暮らしておれば良い、と思っている。
JBLパラゴンについて☆付録・パラゴンを使いこなす=No10
☆音響対策の最終仕上げについて
○美麗なパラゴンのアンヨにふさわしいようにと、銘木のカリンの木を靴として履かせました。巨体に似合わない長さ14センチほどの小さな赤い靴です。彼女は六本足なので後ろ足の四本には、これまた南洋材の赤いパドックの木を履かせました。木工家具を作れるフクロウさんにはお手のものでした。
彼女はこの赤い靴のプレゼントが大のお気に入りで、歌って踊れるミュージカルスター気取りで歌ってくれました。22年後の現在も赤い靴を履いて手放しません。
近年の大きな出来事は、2002年12月21日からJBL製045Beスーパーツィーターを追加しました。いわば、美しい裸身を飾る宝石ですね。パラゴンは即刻その場で身につけて気に入ってくれました。きらびやかな宝石もパラゴンには良く似合ってるようです。
同時にプレゼントしたのはスーパーウーファのベロダイン製HGS-18です。こちらは例えて言うとセクシーな下着なので、お姫様はためらいがちでした。なかなか宝石のように直ぐには身につけてくれず、何日もパラゴンを説得しまして、なんとかお願いして身につけて頂きました。ふぅ~、やれやれ。
でも、このセクシー下着は本人の方が私より気に入ってるみたいです。本音で言うと宝石よりもずっとお気に入りみたいよ。元々からセクシーなのが自分の魅力なのは良く知っているので、自分がさらにセクシーに見える事にナルシズムを満足させているようです。
その証拠に、近頃のパラゴンの歌いぶりはセクシー度がグッと高まりました。う~む、青い眼のブロンド美人は何を身につけても似合うらしい。
JBLパラゴンについて=私のスピーカー以外の使用機器に関して=No12
日本製の機械は、すべからく官能美というものが希薄だ。股間に何物も持たない性別不肖の人造人間とでも言うべきか。日本製のアンプはその傾向があり、どんなに優秀なアンプでも、綺麗な音がするだけで、めくるめく官能の世界とは無縁の機械が多い。
私が国産のアンプを使わないのは、そういう理由があるからだ。下世話に喩えて言うと、国産アンプの音には勃起しないのだ。早い話が、女はセクシーじゃないと女ではないし、セクシーじゃないアンプは嫌いなのだ。
性能が良いとか、綺麗な音だとか、分解能だとか、それがどーした!
オーディオを女性に例えて言えば容貌とスタイル等の外見的要素はスピーカーで決定する。その女性をどんな性格にしたいかはアンプが決定的な要素となる。そして、どんな衣装やアクセサリーで装うかは、プレーヤーの役割と私は考えている。
近年になって、やたらと高価なアンプが増えているのは、低能率スピーカーばかりになったのが原因だと思う。大出力アンプで能率が悪いスピーカーを駆動した音と、JBLパラゴンのような高能率スピーカーの音の出方は、明らかに別物だ。近年、スピーカー以外の所に、様々な贅沢投資を要求するようになったのは、低能率スピーカーのせいではないかと思う。
私の考えでは、オーディオ黄金期のように、高能率なスピーカーであれば、低価格高性能アンプで済むし、理想的だと考える。近年のスピーカーは大飯ばかり食っているだけで、働きの悪い製品ばかりになった。現代はアンプに頼りすぎの時代である。
JBLパラゴンについて=パラゴン修理完了後の初音出し
○ 今は修理完了したパラゴンのみで音を出しながら、この記事を打っている。
ケーブルはアンプからネットワーク配線まで、全てが最新の8Nケーブルに変えたのだから、どこが変わったのかが非常に気になる。僅かに高音が出るようになったので、アンプで少し高音域を下げると、あっけなく修理する前のパラゴンの音になってしまった。
日本人がモニタースピーカーのような刺身が好きなのは解るが、パラゴンのような楽器型スピーカーは、フランス料理で持ち味が出ます。
高音域から調整開始をしたのだが、あらかじめパラゴンのネットワーク側で、レベルを下げておいた。しかし、調整しているうちに、修理する前の音に戻ってしまった。聞き慣れた音バランスに自然に戻ってしまうものだ。ケーブル以外には、ウーファユニットをコーン紙張り替えたのが、一番音に変化を与えているのは当然である。全部が良くなったとは言えない。元気になったウーファでホーン泣きが酷くなってしまったのは困りものである。
その点、劣化したウーファの時がホーン鳴きは抑えられていたように思う。得た物があったが、失ったものも確かに存在したのだ。これも楽器型オーディオ製品の面白いところである。それだから、全てがピッカピカの、高音から低音まで鮮度の良い音が最高という人間を、私は評価しない。
○ウーファユニットのコーン紙張り替えによる変化だが、ユニットの音が直接リスナーに届く訳では無い。これまたパラゴン特有の長大な低音ホーン構造による音決め要素が大きいから、全体的印象はそれほど変わらない。腐っても鯛という言葉があるが、パラゴンの低音はユニットが劣化しても、やはりパラゴンの低音なのだ。
ここらへんが、楽器型スピーカーの面目躍如というものであり、現在の日本で多用されているモニター系のスピーカーとは一線を画す特徴である。
モニター系のシステムは、ユニットが劣化すれば、そこまでである。しかし楽器型SPはさらにまた聞けてしまう。
モニター系ならケーブルや電源に凝るとか、マルチアンプにチャレンジするとか、それならではの使いこなしもあろう。しかし楽器型の使いこなしというのは、それらの事も念頭に置かなくてはならないが、それ以前に良く箱を鳴らす事だ。
良く箱を鳴らす、というのは、私のように年中エアコンをかけて徹底的に箱を乾燥させるというような、およそオーディオ誌では取り上げられない類の「使いこなし」であったりする訳だ。
そしてまた、楽器型のスピーカーでは、マルチアンプ駆動を必要としない、と、私は思っている。
JBLパラゴンについて=パラゴンは極力乾燥させて使うこと。No21。
○パラゴンは特に湿気を嫌うスピーカーで、オーディオの基本的な使いこなし以前の問題として、購入者は常日頃から、エンクロージュアの乾燥を心がけるように、と、常々から説いている。
○パラゴンを置いてある喫茶店を訪ねた事があるが、エアコンは使っていたものの、パラゴン本体の箱が湿気で膨らんだ痕跡が明瞭であった。
ですから、単純な考えで、自分はエアコンを使っているから大丈夫だ、とは言い切れません。エアコンの使い方も人それぞれですから。
日本ではエアコン無しで音楽を聞く人も多いのだから。
そういう現実から想像すれば、日本に来たパラゴンの相当数が、日本特有の湿気で腐ったことは間違いなさそうです。エアコンを使いたがらない貧乏くさい日本人がパラゴンを買って、相当数のJBLパラゴンを腐らせている筈です。実際、日本の販売店の倉庫に、売れないままで長期間置かれたパラゴンは、湿気でエンクロージュアがふくれてしまい、組み立て不能となるものも有ったようだ。
私が訪れた著名な喫茶店のパラゴンも、除湿器が有ったのに、湿気のために突き板が膨らんでいた。
湿気対策をしない所有者宅では、引っ越しの時にトラックの上で壊れたパラゴンもあったと聞く。ふやけてブヨブヨになったエンクロージュアは、自身の重みによって壊れても不思議は無い。
○私の場合は人が部屋に居ないときでも、有る程度、除湿を心がけています。
特に梅雨時が肝心で、パラゴンのある部屋だけは常時エアコン使用を心がけてます。パラゴンの使いこなしの第一歩は「乾燥」に他ならないのです。
湿気ったパラゴンなど、箱を鳴らして音楽を奏でる楽器型のスピーカーの代表であるパラゴンにとって言語道断といえます。
現代のスピーカーは楽器型と言えるものが少なくて、工場で大量生産されるスタジオモニター系の設計が多い。木工工芸品的な楽器型スピーカーは製造コストが高くつくし、工場生産には向かない。スピーカーの歴史は退化の一途をたどっていると言われる所以です。そういう訳で、中古品パラゴンを買う際は、箱に価値があることを忘れずに、完全乾燥して箱全体が良く鳴るものを求める事です。
JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。
日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。
また、日本では、裏蓋に米松板を使用した中期型パラゴンが、湿気に影響されにくいので好評を得ているという記事も見られました。
しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。
JBLパラゴンについて=2代目や3代目オーナーになられた方へのアドバイス。No28。
オーディオに無関心な方が、何かの縁でパラゴンを手に入れた場合のアドバイスを記しておきます。中古で手に入れた方々へのアドバイスとして、次ぎのことを確認するように言っています。
15年以上メンテナンスをしていないと、ネットワークとウーファエッジの劣化が出ます。この二つの修理はバラゴンを使う上で必須です。
ウーファエッジは、裏蓋を開けた時に、手で触ってみて、劣化の程度を良く見極めること。
最も多い中期型(全製造数、約1000台のうち、94%程度は中期型です)を例に取ると、ウーファ・ユニットはLE15Aといわれるユニットですが、製造後25年から43年は経ているでしょう。LE15Aは製造された年代により、年代別にエッジの種類が何種類か存在し、コーン紙も四半世紀の間に少し変わっていると思われるので、それぞれに特徴があります。オーディオをやっていない人が、判断に迷う時は、JBLのユニットに詳しい方に、ウーファエッジの劣化の程度を判断してもらうことです。
なお、ウレタンエッジを採用しているウーファユニットは10年未満で、自然劣化してボロボロになるのですが、パラゴンの低音ホーンには、ウレタンエッジが望ましいと、私は考えています。できるだけ軽量のコーン紙とエッジを採用した方が良い結果を生むでしょう。ウレタンエッジ以外のものを使うときには、その辺を考えた上で使うようにしてください。
もうヒトツ、ネットワークの件ですが、年数が経つと、コンデンサーなどが劣化してきます。この劣化の程度は、ひどくなるとコントロール・ボリュウムにガリオーム現象が出て、音を出しているときにボリュウムを回すと、ガリガリというような音がします。そこまで劣化していなくても、ネットワーク劣化によって高域が出なくなります。初期の音と比べると、著しく中音域と高音域に変化があると判断される時は、修理が必要です。
この判断は、私のように初代オーナーで、新品のパラゴンの音を知っている方に聞いてもらうのが一番。あるいは、有る程度のオーディオの使い手であれば、ネットワーク劣化を判定できます。
ハーマン・インターナショナル社に、取り外したネットワークを送ると、内部部品のほとんどが取り替えられて、送り返されてきます。 配線も新しくしたい方は、ご自分でケーブルを調達して取り替えるということになります。
最後に大事な事を、バラゴンはキチンと整備すれば、現在の最新型のスピーカーなど、足下にも及ばない音が出せます。中古で手に入れて、劣化したままの音を聞き、
「これがパラゴンの音だ。高域も低域も出ないが、流石にビンティージ・スピーカーだな」
などと見当外れな事を言ってはいけません。ウェスタンやアルティックの劇場用スピーカーなら、いざ知らず、こと、パラゴンに限っていえば、どんな最新型スピーカーにも負けない広帯域再生が可能です。最新の広帯域録音CD再生を、らくらくとこなします。測定上、低域が出なくても、体感上は、なんら不足を感じない豊かな低音再生が可能です。
高域は、ネットワークさえ劣化していなければ、075だけでも充分の高域再生が出来る筈です。どうしても不足なら、JBL製UT-045Beスーパーツィーターを加えますが、これはまた、全く別の効果をもたらす変化が大きくて、単に高域帯を拡げるアイテムではありません。
パラゴンで聞くボーカルは魅力的で、歌手が歌っているというより、パラゴンが歌っているようです。つまりパラゴンは、箱であるエンクロージュアの造りの良さからきているたっぷりとした低音域と、ふくよかな美音が魅力なので、女性ボーカルが、特に魅惑的に聞こえるのだと思います。
昨今のスピーカーは、こういう箱鳴りを排除して音作りを目指しているものが多いが、それは逆に見れば、そういう良い音がする箱はお金がかかりすぎて作れなくなったから、という要因も有ると思う。
ユニットそのもので音が決まるシステムは作りやすいのだ。大量生産して利益を上げるには工場ラインに乗る形式が都合が良いのだし。つまり、単に製造メーカー側の面倒すぎるからという理由で、優れた箱作りスピーカーを断念したにすぎないと、私は推測します。何故かと言うとパラゴンが造られなくなった要因は、このエンクロージュア製造コストにあったからです。
人間の声が声帯のみであれば深みのある声にはならないように、パラゴンは箱鳴りする共鳴部分がかなりの要素を占める。そこがパラゴンの長所でもあり、短所でもあるのだが、わざわざ、このようなたいそうな箱を採用するには、それなりの理由がある。複雑なエンクロージュアであればあるほど、使いにくい面もあるが、独自の効果もあるわけだから、長所を伸ばすことだ。
こういう方向が嫌いな人は、同じJBLでもモニター系の、4343から4344、そして4350等の一連のプロシリーズから選択すべきだろう。スタジオモニターシリーズ・スピーカーは大嫌いで、私自身は絶対に使いたくないスピーカー・シリーズであるけれども。
日本で人気のモニター系のスピーカーは楽器型と反対の音が特徴だが、私にはこれが家庭用として音楽を楽しむシステムとは思えない。ジャズしか聞かない人なら構わないだろうけれど。家庭においてモニター系のスピーカーが、これほど使われているのは日本人だけの特徴らしい。
日本人がモニタースピーカーのような刺身が好きなのは解るが、パラゴンのような楽器型スピーカーは、フランス料理で持ち味が出ます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html
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7. ニアフィールドスピーカー 6 _ デッカ デコラ
伝説のデッカ デコラ
https://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html
オーディオ雑記帳 デッカ デコラ
https://more.main.jp/zakkichou_h.html
レコードとオーディオの部屋
http://more.main.jp/
オーディオ雑記帳 8 (2013/5/31)
https://more.main.jp/zakkichou08.html
また一つオーディオ雑誌が休刊となった。まぁ、オーディオという言葉自体が死語かもしれないが、オーディオ雑誌の休刊は当然のことのように感じる。アナログレコードも同じ運命をたどるのも遠くはないことと思われる。僕が青春を迎えた時、オーディオの全盛期だったと思う。純粋にオーディオが大衆娯楽としてそこにあった。FMファンやレコパルなどの音楽雑誌に将来みる夢のオーディオがそこにあった。それは若い僕たちにも少し頑張って貯蓄をすれば手の届く夢であった。
しばらくしてステレオサウンド誌でオーディオを大衆娯楽から何か崇高な文化?にしようと菅野氏が言い始めたように記憶しているが、その頃からオーディオがつまらなくなり専門誌にも活気がなくなり始め、現在では現実離れした価格設定のオーディオ機器、音質評価さえ伝わらないオーディオ評論など当然のように全くオーディオ雑誌の内容が意味をなさない(大衆娯楽とは無縁の)時代となった。
息子たちをみているとiPhoneやスマホで音楽を十分楽しんでいる。オーディオ機器を持つ意味すらないのもわかる。これが現在の大衆娯楽であり、これに文化などと何か崇高なものまで高めようとするならば、オーディオと同じように自然消滅していくであろう。
楽器にもさわれない奴が音楽を語るな、スコアも読めない奴がクラシックを聞くなと騒いでいる輩がいるが、素人がいるからプロとして収入をえられるし、リスナーの大多数が素人でなければ音楽産業も成り立たない。大衆娯楽は誰でも気楽に楽しめるから面白いのであり夢ももてる。しかし、オーディオに関しては現在では一部の金持ちの娯楽としか思えないし、たかが音楽を聞くために何百万円も出すこと自体、無意味に長年オーディオというものを弄ってきた僕でさえそう思う。ステレオサウンド誌のオーディオを崇高な文化に変えるという姿勢自体が大衆からオーディオを飽きさせた一要因であったと今でも思う。
オーディオって結局は自己満足の世界だと思う
きっと、人に聞かせるほど良い音で鳴っているわけでもない
しかし、やはり自分の音が最高!と気ままに好きな機器を書いてみた
僕が考える理想のオーディオ部屋
ステレオサウンド誌がいつ頃かは分からないが『音楽が聞こえない部屋の写真』が載るようになった。マニア紹介でも訪問でも、皆揃ったように誇らしげに高価な機器を並べ立てた部屋で、まるでオーディオショップのようなリビング。最近ではよく恥ずかしくもなく、いい親父が自慢げに載るよとあきれ顔。
オーディオ評論家が音を伝えられない文章を書き始めたのも同時期のような気がする。評論の総括は決まって曖昧な和製英語で語られ、結局何を読者に伝えたいのか?
しばらくして、一流のオーディオ専門誌が二流のオーディオ広告雑誌にみごとに変貌を遂げた。それからというものオーディオ評論家と名刺でも出されると大笑いしてしまう自分がいる
僕は一枚の写真・・・暖炉のそばにデコラが他の家具と一緒に、最初からそこにあったような自然な感じで置かれていた・・・それは多分イギリスの貴族の部屋だと思うが、こんな部屋で音楽を楽しみたいと長年思っていた。時の流れを忘れさせてくれる部屋、それが僕の理想となった。
関西大震災の再開発の話が出たときにチャンスだと思った。そしてまだまだ家具などは揃わないが、時間を忘れられるような部屋が出来つつある。先日、母といっても84歳だが友人を連れてきて部屋を貸してくれというので、デコラから小さな音で音楽を流して部屋を出たら、普段30分もしない間に帰るのに、その日は2時間部屋にいたらしい。そしてまた遊びにきていい?と友人にとっては非常に心地の良い部屋であったらしい。すこしは記憶の写真に近づいたかな?と理想の部屋作りは始まったばかりだ。(2012/12/10)
【デッカ デコラ】
「倉庫として使っているので、ただ置いてあるだけ。人にお聞かせできる状態ではありません」とおっしゃるモアさんに「隠れ家」繋がりでお邪魔した。
ただ置いてあるだけとはいうものの、よだれが垂れそうな機器類は全て結線されており、6セットのスピーカーはいつでも音が出せるようにスタンバっていた。
中でもひときわ異彩を放って目を惹かれたのがデッカ デコラ。
数ある機器の中でも孤高の存在感がある。
いろいろとオーディオ遍歴を重ねて来られたモアさんが、
「クラッシック音楽を聴くにはもうこれ一台あれば何もいらないと」思わしめたしろもの。
かつて五味康祐氏が、その著書の中で「デコラの上にオーケストラが展開している」とその驚きを書き記した。日本には当時3台しか輸入されなかったという幻のコンソール。
正に拝聴という言葉が似合うが如く、鎮座して耳を傾けた。
品位がある音とはこういう音のことを言うのだろう。そこはかとなく味わい深い飴色の響が綺麗に漂っている。コンソールの廻りを中心に波紋のように音が広がっていく。完結したシステムから流れ出る音楽は確かな一つの世界を構築している。モアさんが「上がり」を宣言したお気持ちが理解できる。
もともとは広いホールに置いてゆったりと音楽を楽しむために作られたものと思われるが、様々な設置環境でもその美しいホールトーンを満喫できると思った。少し高めの椅子に座って聴くと、コンサートホールの2階席最前列に座った様にフルオーケストラが展開する。座して聴くとコンソール中央の箱の中に人が立って演奏している様なリアリティがある。
部屋のどこで聴いても音の広がりを体感でき、その音色が変わらない。不思議に思っていると、モアさんがスピーカーのサランネットを外して中を見せてくれた。おお!まるでボーズではないか。モアさん曰く「BOSEのスピーカーの原型ですよ、これは」 仰る通り’60年代前半ステレオ黎明期に既に音の反射を計算して臨場感と広がりを出す技術が確立していたとは驚きである。
「モアさんの隠れ家」へ
他のシステムはただ繋いだだけと仰るが、そこはオーディオマニアでもあるモアさん、与えられた条件の中でもベストを尽くすべく、BBCの銀箱モニター5/1や3/1からはJAZZ向きにチューンされたエネルギー感のある音が出ていた。こちらのシステムは先日行われたStudiok'sのイベントで山本さんが出していた音に触発されたご様子で、かなり煮詰めた調整をされていらした。まだ発展途上の段階と謙遜されていらしたが、どうしてどうして解像度の高い澄んだ音が聴こえたきた。この先どうなってしまうのか。
デコラとは違う意味で、古くて新しい音に耳が反応した。JBLのハーツフィールド。実力の半分も出し切っていないとのこと。以前自宅ではぶ厚い土壁でできた部屋のコーナーにぴったりとくっつけて置いていたそうだ。その時の目の覚めるような鮮烈な音はここでは聴くことができないと仰る。確かにここは倉庫代わりに使っているので、ハーツフィールドの実力は出し切れていないのかもしれない。しかし私の耳には亡くなる直前のチェット・ベイカーの奏でる憂いに満ちた深く柔らかな音色が耳から離れなかった。音楽の表現力は今もって一流である。ハーツフィールドの実力の片鱗を垣間見た。

JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html
今、僕の朝はNHKの朝のバロックから始まる。そして夜、時間があればNHKのクラシック・ライブをなるべく聴くようにしているというか楽しみでもある。自慢話になるかもしれないがマランツ10b→マランツ#7→マランツ#9→ハーツフィールドから流れるクラシックが、また非常に良い。(いつの時代からJBLはジャズ向きだと言われるようになったのだろう?)
もう一つのハーツフィールド

Shuksさんがハーツフィールドを入れた!という噂を耳にした。他人の音に殆ど興味がない僕が、初めて聞いてみたいと言う衝動に駆られShuksさんの友人であるA氏から連絡を取ってもらい、多忙のShuksさんに時間を空けてもらった。非常に良い個体であり、前の4348とは存在感がまるで違う。そして出てきた音は375を中心としたハーツの音で僕にとっては聞き慣れた音・・・全くと言っていいほど違和感がない・・・少し前まで低音が出ないと悩んでいたみたいだが、わずかの期間で解決したみたいで全く問題が無い。以前、Shuksさん宅で聞かせていただいた4348はどうしても好きになれなかったが、4348の低音などはハーツに比べて偽物?のような感じがする。
設置してから2ヶ月という間で良くここまで・・・僕でも数年かかったのに・・・Shuksさんのオーディオに対する情熱は凄い!!
しかし気になる点も。Shuksさんも仰っていたが確かに部屋の影響が大きく感じる。中域が少し膨らむと言うか被ると言うか、どうも壁が鳴っているようだ。この点を解決すれば素晴らしい音になること間違いがないと思う。しかもLNPにMC240という組み合わせにも驚いたがもう少し吟味すれば恐ろしい世界に入ることとなる。完全に調整(バランス)がとれるまでShuksさんだったら1年もかからないだろう。
もしも調整が終わり満足した音になったらShuksさんとハーツフィールド同好会でも作ろうかな?と二人で笑っていた。きっと、このスピーカーの前では音質がどうのこうの音源がどうのこうの・・・と言うようなオーディオマニアのような話は出ず、音楽を楽しんだり、酒や女?の話で盛り上がる同好会になるだろうな(11/15)
PROJECT K2

会社を整理して要約落ち着いた。人間暇になると何を考え出すのか分からない典型で、今まで使っていた事務室が空いたので遊び半分でJBLを設置。ユニオン新宿店より4、5分の距離にあり購入したレコードをすぐ聴けると言うのが最大のメリットだが、まだ音が堅く鑑賞するまでには至っていない。音が完成するまで2、3年はかかるかも知れないが、この事務所は気兼ねなく24時間爆音で聴けるので気持ちがよい(2007/12/26)
PROJECT K2 その後
僕が一番好きなオーディオ・・・スピーカーではL-300(フロアー型)、LS-5/9(ブックシェルフ)、アンプではマランツ#7(プリ)、EAR681(パワー)となるけど、これらを組み合わせても好きな音にはならないのはSS誌のベストバイと同じ、不思議なモノである。
さて、PROJECT K2のその後であるが、このスピーカー僕の好きなL-300と並ぶことの出来る唯一のスピーカーかも知れない。それほど魅力的なスピーカーは久々で、ほぼ毎日12時間以上事務所で歌い続けている。もちろんハーツなどのヴィンテージなどは時として軽くこれらのスピーカーを追い抜くが、安定度が違う。こちらの体調にかかわらず、いつも同じように歌ってくれる。音質安定度でいうとD-66000が一番かも知れないが、まるで日の丸写真で面白みに欠ける。そう言う意味ではJBL的な最後の魅力あるスピーカーであろう。
さて、最初はなかなか歌ってくれなく苦労したが、まず周りに吸収板を並べ低音の調整につづき、調子を見るためにLNPの前にML-6Lと2Lで・・・非常に音が堅くEAR681で駆動すると、まるで別世界の色気が出てきて、しばらくプリは6Lでと決めたは良いが、さらに欲が出てきて、どうしてもパワーアンプをラックに収めたい・・・と言うことでCELLOのパワーを持ってきた次第。ところが色気が無くなり困っているがCELLOの高域の細かな滑らかさは独特の魅力でもあり、本気で聞くときには681につなぎ換えて、ということになりそう。
もう一点、先々月かな?STUDIO K'sの喫茶店に行ったら、驚くぐらいCDが良く聞こえたので山本氏に聞くとFF400を使ったPCオーディオだという。次の日、FF400とマックmini、7インチモニターを購入してラックに収めた。PCオーディオは山本氏の部屋で何度か聞いているが、衝撃を受けたのは初めて。今までのCD再生と密度が全く違う。そうレコードの密度に近づいた感じ。CD嫌いの僕が一日中PCオーディオを聞いている。そしてたまに聞くレコードも違和感なく聞こえ快適なオーディオ生活を過ごしている(2008/3/17)
https://more.main.jp/zakkichou05.html
JBL|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864446.html
JBL Project K2/S9500
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html
ハーツフィールドはプレーヤーにガラードとフィアチャイルドのカートを持ってきて以来、気持ちよく「歌う」ようになった。借り部屋なのでハーツにパワーを入れられないが、小~中音量でこれほど「歌う」ハーツは経験がない。デコラをハーツのような表現で言うと「奏でる」で、この言葉がデコラの全てを表現している。最新の機器は綺麗な音、美しい音、凄い音で鳴るのは認めているが「歌う」や「奏でる」という表現はうまく出せない気がする
コンクリートに囲まれて部屋的には条件が悪いと思うが、それでも「歌う」「奏でる」ヴィンテージ機器は面白い。音質的には最新機器の方が圧倒的に凄いのだが表現での何かが欠けている?と思うのはヴィンテージ機器を使っている誰でもが感じていることかもしれない(8/18)
初めて訪ねてくるほとんどの人は「音」になっていない隠れ家でもたいていは驚いて帰って行く。オーディオマニアが「これがレコード!これがビンテージ機器!」といって驚くのである。困ったことに2度3度と通ってくる知人には少しずつボロが見えてくるのは当然で、彼らも何かが足りないと分かるはずだ。音に深みが無いのである。これは僕が愛聴しているレコードは選定したレコードのように録音の凄さで聴くものだけではなく、じっくりとしっとりと聴きたいレコードも多く存在する。それらが隠れ家では上手く鳴ってくれないのだ。
たぶんコンクリートに囲まれた隠れ家の影響が大きいのであろうが土壁の木造の時にはあんなに素晴らしかったのに・・・ぶつけようのない不満をこの1年続けている
https://more.main.jp/zakkichou04.html
みなさん勘違いしないでほしいが4年間、機器を壊さないために鳴らしているだけで倉庫代わりに使っているこの部屋では満足する音は出ていない。たぶん、現時点では何を聞いても僕が経験した最低の音だと思う。今まで古い木造の一軒家で土壁が良かったのか?どのような機器でもほぼ満足できる音質で楽しめたがコンクリートに囲まれた部屋では非常に難しいことを思い知らされた。
デコラも本来だったら、もっとよい音だと思う。他の機器がただ鳴っているだけの状態の中で、デコラの音質は凄いと感じる。また、無機質にならないSTUDER A730もこの部屋では頑張っていると思う
https://more.main.jp/zakkichou03.html
オーディオ雑記帳 3
http://more.main.jp/zakkichou03.html
2005/1/12
僕の隠れ家にはこれ以上オーディオ機器が入らないのに
「モアさん、聞いてみます?」
との誘惑に負け、浅はかにもその人物の思惑通り、購入を決めてしまった(幻の機器)DECCA デコラ。
そして、今日、デコラが運ばれてきた。
ポンと置いただけなのに、僕はこのデコラの音を文章に書けない・・・いや、表現する能力がない・・・
まるで色とりどりの宝石のような音としか表現できないし、デコラ自体まるで(音を聞いた後には)宝石箱のように感じる
ブリッジ接続のお手伝いをしていただいた百戦錬磨のA氏も黙って聞き入っていたので何か感じるものがあったのかもしれない

2005/1/15
デコラが来て以来、僕のオーディオ感が全く変わってしまった・・・
長年付き合ってきたオーディオたちの音が全てモノトーンに感じられる。オーディオでこんな衝撃的な経験は今まで無いので戸惑っている
デコラを聞いた後レビンソンもマランツもBBCもJBLも困ったことにモノトーンになってしまった
使いこなしとかケーブルとか今までの努力は???自分がバカに思えて笑いがこみ上げてくる
もう少し早く会えば音楽だけを楽しめたのに・・・でも、出会えたことに感謝しなければ
今はデコラにあった書斎が欲しい
デコラは僕に言う
僕と付き合うのなら、音楽は僕が聞かせてあげるから、僕の側でもっと知性を付けなさいと

2005/1/18
デコラについてもう少し・・・
オーディオ雑誌のようにオーディオ評論は聞いてもいないのに誰か有名な人が絶賛すると如何にもよい音が出ていると感じてしまうものだ。デコラも例外ではなく古い雑誌での評価は高い。
しかし他のオーディオ機器でも同じだが、所有者のみなさんが(全ての音楽を)最高の音で聞けるわけではない。
それには電蓄といえどもノウハウが必要で、長年にわたっての経験がありデッカ・カートリッジの性格やこれに合うレコードを一瞬でチョイスできる事が出来なければ簡単にはこの音質を手に入れられない。
アナログレコードを表面でしか知らない人やデッカ・カートリッジの激しい性格を熟知していない人がポンと置いても(そよ風のような、空気のような)空間に漂う音楽を得ることは難しいと思う。
僕のデコラがデッカのアームではなくデコラの高級仕様のガラードのターンテーブル・アームが付いていたならば購入したかどうか分からない。音楽を鳴らす自信がないからだ。
デコラのネットにはグリーンとブラウンがあり発売当時チョイスできたのか分からないがグリーンネットは初期型に使用されたものではないか?と言う人もいる。シリアルは101×で1001からの製造番号だと1×番目となるが詳しくは分からない。
この他AUX 端子もあるのでCDも聞けるが何か場違いな感じがして繋ぐ気にならない。
またツィーター用の外部補助端子も付いているが高音に関しては全く不満を感じないし、使用するとかえって音質を悪くするような気がしてならない。
チューナーの音質は音楽観賞用としては多少不満がのこるが立派なもの。
電源はこの頃のイギリス仕様らしく世界で使用可能な100~240V
「生きている!」
そう、デコラは生きている! と書いて殆どの人が笑うであろう。しかし、そのように書く以外書きようがないのだ。まるでこちらの気持ちを知っているようにデコラは音楽を奏でてくれる。
オーディオ機器がその日の気分、天気、湿度によって音質の感じ方が違う経験を持っている人も多いと思うが、デコラにはそれがないのだ。こちらの気持ちに合わせて最良の音質を聞かせてくれる。
面白いことに同じ感じ方をしている人が同じようなことをSS誌別冊「サウンド・コニサー」に書いている。・・・まさか「生きている」とはさすがに書けなかっただろうが、僕が著者と同じ感覚を持ったことはほぼ間違えがないと思う。ここに書いてあることはデコラを所有した今、頷くこと以外僕には出来ない。デコラを知らなかったら笑いながら読むだけだっただろう。
デコラを言葉でなにか慎重に選ぶとすると、「風景」という言葉を使いたいですね。ぼくは聴いていて「風景」が見えるような感じがするんですよ。
---中略 ---
冬に聴いていますと、夜など、雪がしんしんと降り積もっている様子が頭にうかびます。夏に聴けば、風がすーっと川面をわたっていくような感じ、春に聴けば春うららっていうような感じ。自分の気持ちのもちようとか四季のうつりかわりに、わりに反応するような気がする。池田圭氏も夏に聴きにこられて「庭をあけてたら景色とよく合う、こんなのはめずらしい」といわれてましたんで、ぼくだけがそう感じるというのじゃないと思います。レコードを聴きながら、いつも風景を見させてもらっている。逆にいうと音から季節感のようなものが感じとれる、それがデコラのよさでしょうね。
---中略 ---
「風景がみえる」というのが、やはりぼくは最もふさわしい表現だと思います。
最後にSS誌別冊「サウンド・コニサー」写真の説明文がデコラの全てを語っている
これぞ幻の名器、デッカ・デコラ。伝統的な英国家具調の仕上げは優美そのものである。ずば抜けて深みのある再生音は、英国の叡智の結晶とも称すべきもの

2005/1/19
デコラが来てから1週間。未だに最初の衝撃は消えない
これ以上デコラについて書くことはないが、最後に僕がデコラにしてあげたことはコンセントを入れたこと以外無い
幸いしたのは多少レコードの知識が僕にあったことぐらいで、それが全てである
2005/1/29
全ての機器に火が点くようになった。あとはケーブルをうまく纏めなければならない。といってもデコラ以外の音は・・・笑っちゃうほど全然駄目である。部屋の問題は大きいなぁ
http://more.main.jp/zakkichou03.html
オーディオ雑記帳 4
http://more.main.jp/zakkichou04.html
ハーツフィールドはプレーヤーにガラードとフィアチャイルドのカートを持ってきて以来、気持ちよく「歌う」ようになった。借り部屋なのでハーツにパワーを入れられないが、小~中音量でこれほど「歌う」ハーツは経験がない。
デコラをハーツのような表現で言うと「奏でる」で、この言葉がデコラの全てを表現している。
最新の機器は綺麗な音、美しい音、凄い音で鳴るのは認めているが「歌う」や「奏でる」という表現はうまく出せない気がする
コンクリートに囲まれて部屋的には条件が悪いと思うが、それでも「歌う」「奏でる」ヴィンテージ機器は面白い。音質的には最新機器の方が圧倒的に凄いのだが表現での何かが欠けている?と思うのはヴィンテージ機器を使っている誰でもが感じていることかもしれない(8/18)
僕は何故か他人の音に興味は無い。SS誌の「何とか訪問」を見ても聞いてみたいと衝動に駆られる部屋はずいぶんと前から全くなく、デコラで気品がある音質を手に入れからというもの、ますます他人の音が気にならなくなった。
これが40年前の音?と驚く人も多いと思う。聞いてみないと絶対に信じられないだろう。
http://more.main.jp/zakkichou04.html
オーディオ雑記帳 6
http://more.main.jp/zakkichou06.html

自宅では1日中デコラを鳴らしている。
蓄音機と言っている僕の母がデコラの音を非常に気に入っていて、Mac に繋げてエンドレスで流している。最近驚いたことだが、耳が少し遠い母が音の善し悪しを判断出来るのだ。
一度デコラではなくロジャースで鳴らしていると台所にいた母が、いつもの音で聞かせてと言ってきたのだ。
人間は可聴範囲が狭くなってきても音質の判断は出来るらしいことが分かった。
これなら、あと30年は音楽が楽しめそうだ。
SG520の下の段がPCオーディオ心臓部で、Macminiから無線でデコラと繋いでいる。
Mac → AirExpress → CELLO DAC → DECOLA・・・
この音は麻薬的な音である(2008/10/21)
再びデコラ
ムラードの真空管EL34が逝ってしまった。
2、3日前から電源を入れるとバキバキといやな音。そう、真空管が駄目になるときの特有の音。購入してから2年間もの間、逆に言うとよく持ったものである。購入したときに確認したが、このムラード後どのくらい使えるのだろう?と思いつつも2年間過酷な使用によく耐えた。
しかし現在では良質のムラードを4本集めるのは至難の業。
きっとそれだけで数年費やしてしまうだろう。
EL34はある時期の東欧テレフンケンの音が気に入って同ロットを一気に70本購入し在庫してあるが、ムラードのような音はでない。
きりっと締まったデコラから優しい音のデコラに変わってしまった。
残念であるが、これはこれで母も気に入ってくれているので今後デコラを所有する限り、この音で聞くこととなる。
まぁゆっくりと探して良質のムラードが手に入ったならばもう一度デコラを蘇らせることも出来るので、それまではオーディオは引退できないかもしれない。
真空管といえばダイナミック・オーディオのA氏に EL34 を5、60本引き取ってもらったことがあるが、所有するテレフンケンの前に持っていたロシア製の真空管で、当時売られている中ではまともな音質だったので、やはり同ロットを一気に購入したものだが、同ロットで購入しないと安定して一生同じ音で楽しめない危うさがある現在の真空管。
こういう意味でも真空管アンプ保持には人知れず努力している人は多いと思う。
A氏、・・・現在入手できうる良質の真空管で機器を調教し自分に合わせていく・・・という言葉が身にしみて分かるような気がする(2008/11/19)
贅沢を言うと夜に思いっきり雰囲気のある部屋で音楽を聴きたい。・・・そして旨い酒と極上の女性?というのは苦手だが(酒は飲めないし、女性はコリゴリ・・・)まぁおいしいコーヒーか紅茶でも飲みながらと言うことになるのかな?現在使用している仮部屋はスライダック付きの間接照明がありなかなかの雰囲気で少し良い音のように思える
http://more.main.jp/zakkichou06.html
オーディオ雑記帳 7
http://more.main.jp/zakkichou07.html
オーディオ近況(僕の身勝手なオーディオ・アクセサリー論)
EMT927を設置してから5ヶ月、昨日(湿気の関係もあるだろうが)はじめてステレオレコードがこのような音で聴けるのか!と言うような感動できる再生が出来た、まだ良くなるような予感がする
僕は前述したとおり、設置したときに、ある程度満足した音が出たならそれ以上機器をいじらない。そして良い音が出るまで鳴らし続け熟成させる。30年以上?オーディオを続けてきた経験からそのようにしている。
そして、熟成させたオーディオとは、逆に今現在の音を高価なアクセサリーやケーブルなどで壊されるのが怖い、と言うくらいまで満足のいく音が聞ける事であると思う。
僕はレコードコレクターである。毎日のようにレコード店を回り良い音の素晴らしい演奏を探し続けている。自宅に保管している大量のレコードをオーディオマニアが毎週のようにアクセサリーなどで音を追求している暇はなく、一枚でも多く良い演奏を聴きたい。
趣味は趣味、オーディオで音の変化を楽しんでいる人もいれば、僕のように一枚でも多くの演奏を聴こうとする趣味の人もいる。いろいろな人がいる中で、HPでアクセサリーなどを絶賛するのだったら少なくとも絶賛する人が一生使い続けていく自信のあるもの、そのような価値のあるものだけにしてほしい、僕みたいなアクセサリー初心者には大変に迷惑なのだ。毎週、毎月、毎年のように、このカーボンが良い、このケーブルが良いと言っているオーディオマニアが、とても満足できる音を出しているとは思えない。
と、言う僕も過去に雑誌などに踊らされて高価なケーブルなどを購入した経験があるがその殆どが使い物にならず、ゴミケースの中へ。そして得た結論は、その場で音の変化が判るようなアクセサリー、ケーブルには手を出すなと言うこと。
とてもアクセサリー評論など当てになるものはない。しかし現実は高価なケーブル・アクセサリーは癖が強い(強くなきゃ売れないわけだが)
僕が満足するケーブルは結構、癖のない安価なものに多く、ケーブルでは細い方が多く感じる。
さらに5年以上使い続けると他のものに代替えがきかぬほど熟成が進むのも安価なケーブルに多い。
そして何より、僕にとっては何年かに一度する端子磨き、これがどんなアクセサリーよりも効く!!
完成されたオーディオとしてはアクセサリーの入る隙のないデッカ・デコラが一つの答えだろう。
この品位ある音を聞いてしまうと何一つ改造(付け加えても、引いても)してはならないと直感して判る
実現不可能だが、以前Studio K'sで音楽喫茶をやるのだったらデコラで行いたいと山本氏に言ったことがある。そしてレコード演奏には古楽の権威であるA氏に頼みたい。移動に十万円以上掛かると思うが、費用が解決できても、たぶんStudio K'sにはクレーンを使っても入らないと思う。(2009/11/6)
デコラとLNP
自宅にいる時には8割くらいはデコラが鳴っている。
しかもデコラから流れるのはバロック音楽。
Macmini ~ USB ~ NU FORCE Icon uDAC~ 同軸 ~ Cello DAC
に流していて、これらをiPadで遠隔操作している。
デコラできくレコードのように100%満足するわけではないけれど、かなり心地よい音が常時部屋を充満するあたり、便利な世の中になったものだ。
事務所に設置してあるオーディオ機器をレビンソンに戻した。Cello は約2年間頑張ってきたつもりだけれども、
LNP ~ Cello encore power ~ JBL S9500
で鳴るジャズは
EMT927 ~ marantz ~ ハーツフィールド
で鳴らすジャズとは別物だけど高い次元で別世界を魅せてくれる。1年以上前から初期型LNPを聴きたいと人に頼まれていて、ようやくCelloを片付けLNPを聞きなおすと素晴らしい。聞いた人しかわからないが、今の機器では絶対に表現できないジャズの音がある。
この音質が聴ける限り、何も触りたくない、というかケーブルさえも替えたくなくなるが、毎週のようにケーブルを交換しているオーディオマニアの人たちは一体どんな音で満足するのか?
(ほとんどの人が、もっと良い音になるに違いないと思って交換するのだろうけど、自分では気づかないうちに今の音に不満があるからだと僕は思っている)僕には理解できない。(2010/12/15)
http://more.main.jp/zakkichou07.html
オーディオ雑記帳 10
http://more.main.jp/zakkichou10.html
ジャズ再生の間にdecolaでクラシックを聞く機会が多くなった
というのも、sony music unlimited というネット配信サービスを使い一日中バロックを decola に送り込んでいるのだ。
今まで長い間 decola に Mac miniを繋いで HDD にリップした AIFF を再生するも、もちろん music unlimited を再生するもレコードに比べ不満が残り本格的に聞く気がおこらなかった。
ところが半年前使っていないオヤイデの銀線USBケーブルを遊び半分に繋いでみるとレコードの時のような decola の音が…
この銀線USB、他の組み合わせでは全く使い物にならなかったのにオーディオとは不思議なものである。
慌てて他の銀線も試したくなり早速ダイナミックのA氏に連絡してオーグラインのUSBとRCAを注文。
decola のオーディオインターフェイスには apogee DUET2 を使っている。
見た目だけで購入したが decola に触らず、音量は DUET からで使い勝手がよい。
そういえば、オーディオ中古専門業者で decola が売られていたがテレフンケンの球が刺さっていた。僕もこの球で一回試してみたが全然ダメで直ぐに mullard に直したが、この業者で扱っている decola は本来の?良い音が出ているのであるのか?一回聞いてみたい気もする
A氏に銀線を頼み2ヶ月経ったがオヤイデとオーグラインの差は大きくはかわらなかった。どちらかと言えばオーグラインの方が安定感があるクッキリとした音だが、オヤイデを選択した。
オヤイデの少し暗く不安定な音(?)が僕の decola には合っているように感じたからだ。しかし何故僕の decola は銅線がダメなのであろう?不思議だ。 ( 2014/9/28 )
http://more.main.jp/zakkichou10.html
僕のオーディオ部屋計画は震災前(約3年前)から計画していて、部屋の引き渡しは昨年の8月であった。免震構造の集合住宅の中層階に完全防音の部屋を造るのはゼネコンでも難しかったらしく設計段階から苦労したと聞いた。なんでも部屋を30センチ以上のコンクリートで囲まないと重低音が制御できないとのことで、ゼネコンと懇意のあるスタジオ設計専門の会社と組んで造った部屋で、結局のはなし内装だけで家一軒分くらいの費用が・・・親から費用を借りてなんとか支払ったが、震災後だったらこの部屋は取りやめになっていたと思う。
オーディオの移動はダイナミックオーディオのA氏に頼んでいたので最初に部屋に入ったのは僕以外ではA氏が初めてである。重い鉄の扉を閉めるとA氏が言った言葉は「シ~ンと聞こえる?部屋は初めてだ。」少しうれしかった。彼は防音を施してある部屋はいくつか知っているが、ここまで静かな部屋はないとのことで、しかも大きな国道2本に囲まれている住宅とは思えないとも話していた。そして1年半経った現在ようやく音楽が聴ける音になってきた。やはりここまで時間を費やさないと音にはならない。
部屋は約33帖でマンションの部屋を2つぶち抜いた。シルバーのSPはウィルソンの7である。5、6、8と聞いてきたが7で落ち着いた
後方にはレコード棚を配置
そして、現在このような状態で音楽を楽しんでいる(2012/11/12) 
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https://more.main.jp/zakkichou08.html
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EAR861
独特の美音を放つEARのアンプは熱狂的なファンが多く、僕もその一人かもしれない。数年前になるが新宿のダイナミック・オーディオで数台のEARを聞く機会がありEAR861のその美音には驚いた。視聴スピーカーのヨーロッパ小型スピーカーとの相性もあったのだろうが、とにかく美しいの一言。
それ以来レビンソンLNP2と合わせたらどうなるのだろう?と思っていたが過去に真空管パワーを使い失敗しているのですんなりと手が出なかった。数ヶ月前、会社近くのオーディオショップにEAR861があったので事務所に置いてあるML-1Lを持ちこみ視聴と思ったが予備の調子の悪い電源を持っていったためプリから音が出なかった。相場よりも安いので失敗してもともと、と購入してしまった。もちろんレビンソンの電源(PSL150)は後日ハーマンに送って修理したが・・・
サブとして置いてあるガラード→ML6→LNP2→NO.29→LS5/9に早速、NO.29をEAR861に換え視聴。
いやぁ~マイッタ。今までこのような絶品のLS5/9を聞いたことがない。何とも繊細で甘く美しい音なのだろう。一つ一つの音の密度感はこのパワー独特のものでありEARのパワーの中では一番「濃い」音で、とてもトランジスタのアンプでは表現出来ないかもしれない。
EARのプリアンプの組み合わせで過去何度か聞いた美音とは別物の美音でLNPとEARの良いところが両方いい感じで出ている。EARは比較的聞く機会が多かったがスピーカーとの相性で時には独特の美音が消えてしまう組み合わせもあった。チョイ聞きでは判断できないアンプである
じつはEAR861はBBCモニター3/1、5/1に使うために準備したもので今回、5/9でうまくいったので大変に満足している
https://more.main.jp/zakkichou01.html
現代の真空管アンプで買う価値が有るのは EAR だけ、日本製の真空管アンプは色っぽさが全く無く すべてNG - 777ブログ
https://a111111.hatenablog.com/entry/2025/06/29/044247
E.A.R|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864431.html
▲△▽▼
marantz#7
僕は何故か他人の音に興味は無い。SS誌の「何とか訪問」を見ても聞いてみたいと衝動に駆られる部屋はずいぶんと前から全くなく、デコラで気品がある音質を手に入れからというもの、ますます他人の音が気にならなくなった。もともと僕のメインアンプはマランツ#7でレビンソンではない(勘違いしている人も多いと思いますが)
では、なぜLNPについて書いてばかりいるのだと思うだろうが、LNPでの最上の音(可能性)を求めての挑戦が続いていて、その情熱が書き込みを多くさせているだと思う。そして、marantz#7があるからこそ安心してLNPに打ち込める
marantz#7の一体なにが凄いのだろう?と考えることがあるが、一番にあげられるのは音質に対して極端に不満が少ないことだろう。LNPには妖艶な濃い響きが魅力でもあるが、不安定で不満に感じる点も多く(marantz#7のように完成されていないからこそ)長い間取り組んでいる
オーディオ機器に何かしら不満が出てきるから、色々とアクセサリーなどで不満を解消しようとする人も多く、ついには機器自体を取り替えてしまうのでは無いだろうか? もちろん、もっと良い音がするのではないか?という気持ちも分かるが、それは逆の意味、知らないうちにそのものに対して不満を感じているからだと思う。
しかしmarantz#7は違う。逆にこれ以上触ると悪くなってしまうかもという不安が出てくる。なにも不満が無いのなら換える必要も無く僕の場合、marantz#7, #9, Hartsfildのラインは基本的にケーブルも含めて長い間変わらない。良い悪いという不安感も無く、ここがこうなったらという不満感も無い。音質で欲しい物が何も無く、そういう意味では完成されたアンプだと思う。しかし40年以上の前のアンプがそんな音がするとは信じられない人も多いはずだ
オリジナルのコンデンサーから40年以上経てまともに動くはずが無い。当然な考えではあるが、不思議なことに未だ生きている。しかもその劣化しているはずのパーツを使っていても不満が少ない。有名なStadio K'sにも2台のmarantz#7があるがカップリングはオリジナルのままであり、メインプリアンプとして採用され、その音に驚かれ人も多いと思うが、それが現実の#7である。
僕も含めmarantz#7を使っている人はその耳で選んでいる人ばかりだと思うが、中にはどうしようもなく修理され、ただ鳴るだけのmarantz#7を買わされている人も多いのも事実。基本的にはカップリングやボリュームはオリジナルもしくはオリジナルに近い理想のパーツが使われているものを選ぶべきだと思うが、この点が難しく、技術屋に言わすとこのパーツがオリジナルに一番近い、いやこのパーツ以外駄目などmarantz#7に関しては「神様」と言われる人がずいぶんと居るらしい。僕はmarantz#7に不満を感じたとき初めてパーツ交換を考えるだろうが、それまでは今のままでメインの座から降りることは無い

さて現在、隠れ屋には4台のmarantz#7がありそれぞれ109○○、14○○○, 15○○○, 17○○○ 多少好みはあるが基本的にはマランツの音から外れない。それぞれがメインになれる実力があり、音質的は僕的にはベストの状態の物である。デッカのデコラも同じであろうが、これが40年前の音?と驚く人も多いと思う。聞いてみないと絶対に信じられないだろう。まぁ(オリジナル)レコードも同じではあるが・・・
中身は以下の通り
109○○番はさすがに初期の#7でカップリングをすべて160pで直してあるが考えられ得る限り最善の選択であると思う
14○○○番はワンオーナーから受け継いだ物で未だに手が入っていない#7
15○○○番はセレンが壊れ新しいセレンに交換フルメンテ
17○○○番はStadio K'sでセレンからダイオードに交換した#7聞き衝撃を受けダイオードに交換の#7を最近使い出した
メインは14○○○番。音質差はそれほど無いが109○○番とは良きライバル。好みの問題だが14○○○番が録音マイクの存在が微妙に分かるが109○○番はマイクの存在が消える。このニュアンスの違いは、カラーコードのバンブルビーと160pの違いであろうか? #7の独特の透明感、しなやかさは14○○○番が微妙だが上。
15○○○番は「神様」という人に見てもらいフルメンテを受けたどちらかというと#1に近い音質になった透明感は一番かもしれないが音が微妙に固くしなやかさに欠け戻ってきて僕の感性にあわない。ここら辺が技術屋独自の感性で、もう一度他の「神様」に見てもらうかもしれないが、しばらく様子見状態。
コスモスボリューム搭載の17○○○番はダイオードに交換。他のものと比べるとCDの音質が良く、セレンとは違う意味で魅力がある。もしもCDオンリーで言うとこちらがメインになる可能性がある。70年以降のアナログレコードも良くなるがこちらも様子見
しかし、どれも微妙な差ではあるがすべてに於いて不満は極端に少なく、音楽を楽しんでいる。難しいのは、聞いたとたん気に入らなかったり、酷い音質だったりで、今まで何台もの#7を売ってきたこと。まだ#7が分からない時期に名前にあこがれ手に入れ失敗ばかりしていたことも事実で、大枚をどぶに捨てている。魅力的なアンプだがLNP以上に気軽にお薦めできないアンプでもある
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マランツ Model 7 伝説の音の秘密 - 777ブログ
https://a111111.hatenablog.com/entry/2025/05/08/134954
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CELLO
レビンソンとCELLO
僕は複数の機材をコレクターの性か集めてしまう趣味があり使用する頻度が非常に少ない。CELLOもその一つで一度CELLOだけでシステムを組みたかったがレビンソンがあるとそんな気にさせなく困っていた。ちょうど聞きたいという人がいて、よい機会とさっさと貸し出しCELLOで組んでしまった。プリがアンコールだがスィートがあれば評価が変わるかもしれない。
思った以上にCELLOは繊細な空気感を出す。まるで美しい女性を観ているみたいだ。とくに協会での録音などではヒンヤリとした冷たさまで感じることが出来るが、ややホットになれず万能とはいかないようだ。その点マランツ7は絶妙で女性的なのにホットな演奏も旨く表現できる素晴らしいプリだと思う。LD-2もどちらかというと女性的だと思うが自分自身をML-1のように強く押し出さないので相性によっては評価が全く異なってくる。うまく使うとマランツ7以上に繊細でかつ力強い素晴らしいプリだと思う。神話化されたバウエンだが僕は普通のアンプだと思っている。可もなく不可もなく、ただの普通のアンプの音。あまりにも数が少なくLNPの名声とともに神話になってしまったが、使う人によってはただのアンプ。今回運良くSTUDIO K'sで聞いた人は普通のアンプだと判ったと思うが、繋いですぐ判るような素晴らしい音ではないはずだ。貴重品だとは思うがまぁ高価な値段では手を出さない方が良いだろう。殆どの人が失望するはずだ。ではなぜレビンソンのなかでバウエンをメインで使っているのかというと時より見せる圧倒的な威厳。これは短期間での判断は難しいと思うし、相性が激しくメイン以上にスピーカーも選ぶようだ。
CELLOは皆さんが想像しているとおり高域に特徴がありここが好みの分かれるところ、サラサラの高域はすべて繊細に分解してしまい芯がないと言えばそれまでだが何か耳をくすぐるような感じで心地よいが、反面体調が悪いときには非常に耳障りな音になってしまう。しばらくはCELLOで聞くが最終的にはLNP+CELLO ENCORE POWERで聞くことになりそうだ。
CELLOはプリよりもパワーの方が気に入っている。どうもレビンソンのパワーは結構使ったつもりだが最後まで気に入らず全て手放してしまった。そう、プリに比べ野暮ったいのだ。CELLOのパワーはそんな印象を取り除いてくれた素晴らしい質感を持っている。小さなENCORE POWER3から大きなENCORE POWER 150に換えても全くと言っていいほど質感が変わらなく、非常に完成度が高いと感じている。でもオーディオ的にはEAR861の甘さを求めてしまうが・・・しかし、レビンソンのように手放してしまうパワーアンプではなく、ボクがオーディオをする限り所有するアンプだと思う(2009/2/3)
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僕が所有している最新兵器(ハイエンド?)がLNPとS9500である。パワーはML2をはじめとするレビンソンの歴代パワーを試したがしっくりこなかった。しかしCELLOの小さなパワーを持ってきたところ初めて心地よい音に落ち着いた。しかしマニアの性でCELLOがこんなに良いのなら一度CELLOで聞いてみようとLNPからENCORE、PARETTEを加えて出した結論が「良くない」だった。
パワーはあんなに素晴らしいのに?とLNPに換える前にCELLOのフォノイコライザーのRMCを加えて聞いてみた。先々週付け加えたので良いか悪いか判断はつかぬがこれが面白い! 全てのレコードがクリスタル色となった。RMCの癖が強いのかシステム全体が僕が感じていたCELLOの色となった。もちろん、全てのレコード再生においてクリスタル色は問題があろうが、この輝きはCELLO以外では無理だろう。
いずれは万能なLNPに換えると思うがこのRMCはLNPのフォノイコと切り替えて使用したいCELLOの中では色鮮やかで面白いフォノイコライザーである。しかし今は浮気をしているのだが、やはり基本はLNP中心のシステムでCELLOの音を楽しむオーディオよりも音楽が楽しめるシステムの方が僕に合っている。LNPに合わせるパワーはENCORE150よりも小さなENCORE MONOの方が僕の環境ではベストであると思う。(2009/10/27)
LNPの使い方の一つであるゲイン。※(オーバーにならない)出力ゲインギリギリまで上げてLNPの特徴を目一杯出せるかが基本的な使い方であるがCELLOの場合は少し違うようだ。半年以上CELLOに相対しているがまだ結果が出せないでいる。※入力ゲインではない
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Cello Audio Suite
Celloのパワーアンプは歴代レビンソンの中でも抜群に優秀だと思う。しかしプリアンプについては疑問が残った。Encore プリは2台使用したが手元には残らなかった。Audio Pallette も初期のものとMIVと使用したが、(グラフィックイコライザー・アンプなのに)予想していた以上にソースを選ぶので、僕にとっては使いづらいプリアンプとなっていて、手元にはMIVしか残っていない。Audio Suiteは気になってはいたが、レビンソンのML-1Lからの印象が強いためか、その大きさが気に入らず全く使う気にはならなかった。
昨年8月に引っ越してからオーディオ機器を全て隠せるようになり、ようやくAudio Suiteを使用する気になった。いやぁ~繋いだとたん、その音質の良さに驚いた。しかもMarantz 7やLNPと音質が違うのに繋ぎかえても全く違和感を感じないのだ。今となってはMarantz 7やLNPと同様に手放せないプリアンプとなってしまった。もしも引っ越ししなかったら絶対に使わなかったアンプだと思うが偶然でこのような音質に出会えるとは・・・やはり何か縁があったのだろうか?Celloを表現する”クリスタル”という音質に初めて出会えた感じである。今後この部屋ではMarantz 7、LNP、Audio Suiteが代わる代わる主役となってゆく気がする。
よく『もう少し早く出会っていれば』とか後悔する記事を読むが、生理的に顔が嫌いなのでAudio Suiteについては後悔はしていないが、その音質はパワー以上に優秀なプリアンプだと思う。プリアンプ道楽もこれで終わる?いや気になるプリアンプが他に全くないという方が正しいのかもしれない(2012/12/28)

自宅にいる時には8割くらいはデコラが鳴っている。しかもデコラから流れるのはバロック音楽。Macmini ~ USB ~ NU FORCE Icon uDAC~ 同軸 ~ Cello DACに流していて、これらをiPadで遠隔操作している。デコラできくレコードのように100%満足するわけではないけれど、かなり心地よい音が常時部屋を充満するあたり、便利な世の中になったものだ。
事務所に設置してあるオーディオ機器をレビンソンに戻した。Celloは約2年間頑張ってきたつもりだけれども、LNP ~ Cello encore power ~ JBL S9500で鳴るジャズはEMT927 ~ marantz ~ ハーツフィールドで鳴らすジャズとは別物だけど高い次元で別世界を魅せてくれる。1年以上前から初期型LNPを聴きたいと人に頼まれていて、ようやくCelloを片付けLNPを聞きなおすと素晴らしい。聞いた人しかわからないが、今の機器では絶対に表現できないジャズの音がある。この音質が聴ける限り、何も触りたくない、というかケーブルさえも替えたくなくなるが、毎週のようにケーブルを交換しているオーディオマニアの人たちは一体どんな音で満足するのか?(ほとんどの人が、もっと良い音になるに違いないと思って交換するのだろうけど、自分では気づかないうちに今の音に不満があるからだと僕は思っている)僕には理解できない。(2010/12/15)
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妖艶 ...
あるきっかけでプリアンプをCELLOからLNPに替えて聞いている。改めて思うがCELLOは貴婦人のようで素っ気なく、いつまでも僕と平行線。LNPは娼婦、僕に寄り添うように唄ってくれる。CELLOのようないつまでも憧れの歌手であるかLNPのように僕だけのために唄ってくれる歌手であるか…どちらを選ぶかはその人の感性であろうが
やはりLNPにはアナログがよく似合う。どこか怪しげな秘密を秘めた音。やはり僕にはアナログとLNPには謎めいた、言葉に出してはいけないような妖艶で濡れている大人を感じる。
しかし何台ものLNPが僕を通り過ぎた。中にはLNPを感じさせない酷い状態、音質である機器が多いのも現実、これらの機器が中古やヤフオクで出回り、いったい何人をガッカリさせたのであろうか?残念。僕のところにはLNPを感じさせる機器が数台残されているが40年以上経った今でもその妖艶な音は健在だと感じる。しかし、やがて他のLNPと同じ運命をたどるのに時間はかからないだろう。( 2014/2/14 )
https://more.main.jp/zakkichou09.html
△▽
・Deccaデコラ 真空管アンプ
初期の Deccaデコラはモノラル仕様でしたので、真ん中にタンノイのデュアルコンセントリック、両脇にダイレクト・ラジエーターが二つ付いていました。
出力段には直熱三極管の PX25 が搭載。
ステレオ時代になるとスピーカーはEMI、出力段はEL34に変更されています。
イギリスで忘れてはいけないブランドにDecca(デッカ)があります。
カートリッジとデコラというステレオ装置が有名ですが、初期のデコラに付いていたアンプ(やはりPX25)はすばらしい音がするという評判です。
また、デッカのプリアンプが良いと言う人もいます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1237153507
Decca 'Decola' radiogram, c 1947
1947年に発売された統合型コンソール・システムDecola
アンプ:PX25プッシュプル(L63×6、PX25X2、5U4G×2) 出力5W
Decca Decola モノラル 仕様
・スピーカー:Goodmans×3
・使用真空管(アンプ部)
L63×6
PX25×2
5U4G×2
すべてOsram
すが、使っている部品や真空管はQUADⅡ同様やはり安物ですね。 販売値段が今の半額にならなければちょっとね。真空管を高級品に換えなければ良い音にならないですしね。