室内楽の名曲を聴こう _ フォーレ

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伝説の弦楽四重奏団とその歴史的名盤
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モーツァルトは文部省唱歌と同じ様に懐メロとして聴かれている
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フォーレ(Gabriel Fauré, 1845 - 1924)
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クラシック音楽の作曲家の主要作品とその評価
クラシック音楽 一口感想メモ
https://classic.wiki.fc2.com/

クラシック音楽の感想メモを書いています。
主要作曲家の主要な器楽曲全ての感想を書くことを目標にしています!

 

フォーレの室内楽曲の評価

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室内楽曲

  • ピアノ五重奏曲第1番 ニ短調 Op.89(1903年 - 1906年)
    • 3.8点
1楽章の弦の持続音とピアノの分散和音による渋い世界はなかなか。2楽章は名曲。冬の寒さ、透き通った空気と夜の暗さと、その静寂の中を生きる孤独な魂を感じる。3楽章はあえて音の動きを制限しているかのように始まり、中間はじわじわと奔流のように渋く盛り上げていく。フォーレの魅力に溢れた名作だが、3楽章後半が惜しい。じわじわと調性感を薄めて盛り上げたにも関わらず、最後だけ急に平凡な古典的音楽のように終了するのは、意図的にそういう面白さを狙ったのかもしれないが個人的には残念に感じた。

 

  • ピアノ五重奏曲第2番 ハ短調 Op.115(1919年 - 1921年)
    • 3.8点
晩年に入り、音の輪郭がぼんやりしている。半音階的な和声の変化が美しい1楽章はなかなか。3楽章の緩徐楽章は、クリスマスのように肌を突き刺す厳冬と心のほかほかとした温かさを両立させた、感動的な名曲。これは泣ける。この楽章だけでも曲の価値の半分以上がある。4楽章の地味なじわじわとした渋い終楽章の盛り上げ方は味がある。

 

  • 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.121(1924年)
    • 3.5点
最後の曲。渋いが、ピアノが無いことが良いほうに作用し、非常に純度が高く深みがあって、自分としては聞きやすい。フォーレの晩年の音楽にこの形式は合っていると思う。豊潤な音の泉のようなフォーレの室内楽であるが、この曲はその中でも特に身を浸すように聴ける。

 

  • ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15(1879年)
    • 3.5点
典型的な初期から中期のフォーレの室内楽という印象。玄妙な1楽章もよいが、一番素晴らしいのは力強いエネルギーに溢れている4楽章だろう。かなり聞き応えがある。ピアノ四重奏のバランスと弦楽器の音の重ねかたの妙など、室内楽の醍醐味を満喫できるかなりの力作である。

 

  • ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 Op.45(1886年)
    • 4.0点
1楽章は渋くてかっこいい。2楽章はそれに輪をかけね濃厚で重たくて、ピアノのトレモロやユニゾン醸し出す重厚さに痺れる。3楽章のしっとりしたピアノは心を揺さぶるものがある。悲しげな呟くような弦も素敵。4楽章のじわじわとした盛り上げ方も素晴らしい。

 

  • ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120(1922年 - 1923年)
    • 3.5点
弦楽器はシンプルな書法だがつまらなくはなく、後期らしい世界にどっぷり浸かれる。たっぷり楽しんで20分弱という短さなのは驚きで、密度が濃いためもっと長く感じる。ピアノの中音が強いため、ヴィオラが無いのはむしろバランス的に良い。明快さは無く曇った音楽だし、割り切れない印象なのは他と変わらないのだが、割と聴きやすい。

 

  • ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13(1876年)
    • 3.3点
フォーレの独特の弦楽器の積み重ねの醍醐味がない代わりに、すっきりした端正さがある。内容的に、フランクを頂点とする後のフランスの一連のヴァイオリンソナタの嚆矢となった作品だとどうしても思ってしまう。特段に優れている楽章はないと思うが、独特のフォーレらしい諸特徴に追加して、割合と優雅さであり、憂いを含みながらも心地よい印象があり、楽しんで聴ける。

 

  • ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108(1916年 - 1917年)
    • 2.5点
1楽章も2楽章も3楽章も転調が多すぎて、よく解らない変な謎の音楽という印象。後期らしい深みや謎めいた美しさを多少感じるところはあるが、ヴァイオリンソナタはシンプルな編成であるだけに欠点が目立つ。

 

  • チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109(1917年)
    • 3.0点
チェロソナタはただでさえ渋いフォーレの音楽がさらに渋くなり、特殊な世界の感が強まる。とはいえ2楽章や3楽章はどことない新鮮な目新しさがあり、おっと思わせるものがある。ただ、最初から最後までやはり不明瞭な突き抜けない音楽のままであり、良作とは思えない。

 

  • チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117(1921年)
    • 2.8点
調性を不明確になるように半音階的な音を繋げる1楽章。連綿と悲しく渋い独白をする2楽章。3楽章は明るくならず玄妙だがすっきりせず、あまり出来が良くないと思う。全体に晦渋で分かりにくい。フォーレがよく見せるチェロの魅力の一面を引き出してたっぷり堪能させるものの、十分な成功作とは思えずマニア向けのレベルに留まっている。

 

  • シシリエンヌ ト短調 Op.78(1898年)

 

  • 即興曲 変ニ長調 Op.86(1904年)
    • 2.8点
ハープ独奏。フォーレらしさを上手く生かした内容充実の名作のようにも聞こえるし、ピアノ曲の書き方をそのままハープに使っていていまいちのようにも聞こえる。ピアノ曲の即興曲よりも大作。展開が自由で、本当に即興的なようにも聞こえる。ハープ独奏曲をほとんど聴いた事がない自分には評価の基準がなくて聴き方もよく分からない。所々なかなか良いと思う箇所がある程度で、それほど良い曲という印象がないのが率直な感想である。

 

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フォーレ『ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 作品15』


Fauré: Piano Quartet No. 1, Long & Pasquier Trio (1956)


 

Marguerite Long (1874-1966), Piano
Pasquier Trio
 Jean Pasquier (1903-1992), Violin
 Pierre Pasquier (1902-1986), Viola
 Étienne Pasquier (1905-1997), Cello


Rec. February 1956

 

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フォーレ『ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 作品45』


Fauré Piano Quartet No.2 in G minor,Op.45(Thibaud,Long,Vieux,Fournier 1940)


Jacques Thibaud(Violin)
Marguerite Long(Piano)
Maurice Vieux(Viora)
Pierre Fournier(Cello)
10 May 1940 Paris

 

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フォーレ:ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 作品89 ロジェ, イザイ弦楽四重奏団 1995

パスカル・ロジェ(ピアノ)Pascal Rogé, Piano 11-14 Dec.1995
イザイ弦楽四重奏団 Quatuor Ysaÿe
クリストフ・ジョヴァネッティ(第1ヴァイオリン)
リュック=マリー・アグェラ(第2ヴァイオリン)
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)ミシェル・プーレ(チェロ)

 

Gabriel Fauré - Piano Quintet No. 1 in D minor, Op. 89

Peter Orth, Piano
Auryn Quartett

 

Fauré: Piano Quintet No. 1, Op. 89 - Germaine Thyssens-Valentin (Piano), Le Quatuor de l'ORTF (1966)

Piano: Germaine Thyssens-Valentin
Le Quatuor de l'ORTF:
Violin I: Jacques Dumont
Violin II: Louis Perlemuter
Viola: Marc Carles
Cello: Robert Salles
Studio Recording, 1966

 

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フォーレ ピアノ五重奏曲第2番 ヴァランタン(ピアノ)ORTF四重奏団 Fauré Piano Quintet No.2 Valentin(P) ORTFS.Q. 1968
https://www.youtube.com/watch?v=PxV-R1QupOk

 

ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(ピアノ)
ORTF四重奏団(フランス国立放送管弦楽団四重奏団)
ジャック・デュモン(第1ヴァイオリン)
ルイ・ペルルミュテール(第2ヴァイオリン)
マルク・シャルル(ヴィオラ)
ロベール・ザール(チェロ)
録音 1968年

 

フォーレ:ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 ロジェ, イザイ弦楽四重奏団 1996

パスカル・ロジェ(ピアノ)Pascal Rogé, Piano April.1996
イザイ弦楽四重奏団 Quatuor Ysaÿe
ギョーム・シュトゥル(第1ヴァイオリン)リュック=マリー・アグェラ(第2ヴァイオリン)
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)マルク・コペイ(チェロ)