交響曲の名曲を聴こう _ ベートーヴェン『交響曲 第8番』

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777 音楽、映画、美術、文学関係 youtube リンクまとめ
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ベートーヴェン名曲集
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven(ドイツ ボン 1770 - 1827)
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ベートーヴェン交響曲第8番』

 

ハンス・クナッパーツブッシュ(1888年3月12日 - 1965年10月25日)指揮者
全録音への youtube リンク
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クナッパーツブッシュは、フルトヴェングラートスカニーニと比べても才能が全然違いますね:

 

Beethoven - Symphony No.8  Knappertsbusch NDR live
https://www.youtube.com/watch?v=MBZhYltajPM

ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮  北ドイツ放送 交響楽団
1960年3月14日


Beethoven "Symphony No 8" Knappertsbusch
https://www.youtube.com/watch?v=HB6SXReuNFE&list=PLo2mDjLkMtM-IqexHKUS4ZleGHlkfdKN6&index=168

NDR Symphony Orchestra
Hans Knappertsbusch, conductor
Hamburg, 14.III.1960



Beethoven Symphony No.8 in F major Op.93(Knappertsbusch NDR 1960)
https://www.youtube.com/watch?v=vbgOclt92Uo

Hans Knappertsbusch
North German Radio Symphony Orchestra
14 March 1960 Hamburg


Beethoven symphony No,8 Knappertsbusch NDRso
https://www.youtube.com/watch?v=zzt6PP-_T_I




Beethoven: Symphony No. 8 - Bayerisches Staatsorchester/Knappertsbusch (1959)
https://www.youtube.com/watch?v=u5M-Jde3hX0

Bayerisches Staatsorchester
HANS KNAPPERTSBUSCH, cond.
Recording: Kongreßsaal des Deutschen Museums, München, 14 December 1959





Beethoven - Symphony No.8  Knappertsbusch Munchner
https://www.youtube.com/watch?v=Y-SFR5WgmpQ

ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮  ミュンヘンフィルハーモニー 管弦楽団
1956年10月18日



Beethoven - Symphony No.8  Knappertsbusch Munchner live
https://www.youtube.com/watch?v=RWqoqmPIQPQ

ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮  ミュンヘンフィルハーモニー 管弦楽団
1956年10月18日



Beethoven - Symphony No.8  Knappertsbusch Berliner
https://www.youtube.com/watch?v=9oCxj_PS1ps

ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮  ベルリン・フィルハーモニー 管弦楽団
1952年



Beethoven "Symphony No 8" Hans Knappertsbusch 1952
https://www.youtube.com/watch?v=ZHN3BTJMUZA

Philharmonic Orchestra Berlin
Hans Knappertsbusch, Conductor
29.I.1952

 


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一方、こっちが正統的な世紀の名盤です、洗練度と気品が他の指揮者とは全然違いますね:

フェリックス・ワインガルトナー(1863年6月2日 - 1942年5月7日) 指揮者
全録音への youtube リンク
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Beethoven - Symphony n°8 - Vienna / Weingartner






Wiener Philharmoniker
Felix Weingartner
Studio recording, Vienna, 25 & 26.II.1936



Felix Weingartner - Beethoven - Symphony No.8 - 1927


Royal Philharmonic Orchestra



Felix Weingartner (1863-1942): Beethoven: Symphony no.8 in F op.93 (R. 1923)


R.27-11-1923
& Felix Weingartner: "Der Sturm": Entr'acte
R.28-11-1923
London Symphony Orchestra: Felix Weingartner


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ワインガルトナーよりは大分落ちるけど、その亜流の演奏として人気が有ったのが

イッセルシュテット ベートーヴェン交響曲第8番」ヘ長調 1969年


ハンス・シュミット・イッセルシュテット 指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

イッセルシュテット ベートーヴェン交響曲第8番」ヘ長調 1969年









Wiener Philharmoniker
Hans Schmidt-Isserstedt

 

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SP時代にワインガルトナーの第八番の対抗馬とされていたのが メンゲルベルク

 

ウィレム・メンゲルベルク1871年3月28日 - 1951年3月22日)指揮者
全録音への youtube リンク
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Mengelberg - Beethoven : Symphony No.8 - Allegretto Scherzando (1927)


Amsterdam Concertgebouw Orch.
recorded 10 June, 1927
transfer from U.K.Columbia 80s / L-1973(AX-2844)



Beethoven “Symphony No 8” Willem Mengelberg, 1938







Amsterdam, Concertgebouw Orch.
recorded November 9, 1938
transferred from Jpn Telefunken 78s - 43601/2(023663/5)



Beethoven “Symphony No 8” Willem Mengelberg, 1940




Mengelberg Willem
Royal Concertgebouw Orchestra



Beethoven Symphony No.8 Willem Mengelberg 1943




Mengelberg Willem
Royal Concertgebouw Orchestra

 

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アルトゥーロ・トスカニーニ(1867年3月25日 - 1957年1月16日)指揮者
全録音への youtube リンク
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SP時代にはトスカニーニ信者が多かったですね、
第八とは水と油だけど、確かに颯爽としてカッコイイよね:

Beethoven, Symphony No. 8 - Toscanini, NYPh, 1936


Arturo Toscanini
New York Philharmonic-Symphony Orchestra
Live, New York, Carnegie Hall
March 8th, 1936



Beethoven: Symphony No. 8, Toscanini & NBCso (1952)




Arturo Toscanini (1867-1957), Conductor
NBC Symphony Orchestra

Rec. 10 November 1952, at Carnegie Hall, in New York

 

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シューリヒト 1957

Beethoven - Symphony n°8 - OSCC / Schuricht




Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire, Paris
Carl Schuricht
Studio recording, Paris, 7 & 10.V.1957, at Salle Wagram, in Paris

 

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ピエール・モントゥー指揮ウイーン・フィル(1960年録音/DECCA盤) 

昔から定評のあるSイッセルシュテット盤はウイーン・フィルの魅力溢れる名盤ですが、モントゥー盤では更に古き良きウイーンの味わいを聴くことが出来ます。

何と言っても、当時のウイーン・フィルの室内楽的な演奏が魅力です。あたかもコンツェルトハウス四重奏団がシンフォニーを演奏してくれているようです。弦も木管も柔かく鄙びた音色が本当に素敵です。

誰かがモントゥーはウイーン・フィルとは相性が悪かったようなことを書いていましたが、とんでもない話です。


Beethoven “Symphony No 8” Pierre Monteux ・ Wiener Philharmoniker, 1960

 

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パブロ・カザルス指揮マールボロ音楽祭管(1963年録音/CBS盤)

マールボロ音楽祭でのライブ演奏です。
それにしても86歳のカザルスの指揮と言ったらどうでしょう。
1楽章から誰よりも速いテンポで情熱が爆発しています。この人の魂は少しも老いたりしないのですね。
2、3楽章も速めのテンポですが、表情が実に豊かで生き生きしています。終楽章は速さは普通ですが、音の激しさに圧倒されます。臨時編成オケの音は少しも洗練されていませんが、これこそは魂の音楽家カザルスの真骨頂です。


Beethoven Symphony No.8 in F - Pablo Casals (1963 Live)


Marlboro Festival Orchestra
Conductor: Pablo Casals
July 14, 1963, Marlboro, Vermont

 

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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー (1886年1月25日 - 1954年11月30日) 指揮者
全録音への youtube リンク
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Wilhelm Furtwängler Composer INDEX 1
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu08.htm

このコーナーでは、主要な作曲家・作品別にフルトヴェングラーのディスクを掲載します。特に「スタジオ録音」と記載のないものはすべてライヴ録音です。

Beethoven:Sym.No.8

1)48/11/13 StockholmPO Stockholm

2)53/04/14 BPO Titania

3)54/08/30 VPO Salzburg Fes.


▼32/12/20にBPOと2・3楽章の録音があるが未発売。

▲どれも8番にはしっくりこないが、1)の2楽章の「か細さ」が昔を思い起こさせるようで好き。

>>>>>My Best is 1)

 

Beethoven - Symphony n°8 - Stockholm / Furtwängler





Stockholms Konsertföreningens orkester
Wilhelm Furtwängler
Live recording, Stockholm, 13.XI.1948



1948年
13 Nov. 1948 Stockholm Phil. Stockholm konserthus(Swedish Radio)
Beethoven:Sym. No.8
●11月13日 ベートーヴェン/レオノーレ3番 交響曲第7 & 8 ストックホルムpo ストックホルム・コンサートホール スウェーデン放送収録

LP/PR(No8 & Ove.): UnicornWFS5('72)Fonogram(JP)SETC7501-7('75=miss data)
CD: EMI CDH7630342('89) ToshibaTOCE3720/22(00/08)

>>EAB80003 is my unforgetable LP.
I like No.8 of this LP. 2nd movement give me sweet memories.


▼私がきいたWFの最初の1枚がこのユニコーン原盤の東芝盤(EAB80003='72LP=このページの最初で私が持っているレコード=使用している原盤のマトリクス番号もWFS5と同じ)。

中学1年のとき('73)、私がカラヤンの運命やアンチェルの新世界に平凡に感動していたとき、すでにWFに夢中になっている早熟なO君という同級生がいた。初の第8をO君は、私に見せびらかすように中学校に持ってきて見せてくれた。当時、WFなど名前しか知らなかった私が、この古いディスクからダビングしたLPを聞かされても全然感動なんてしなかった。O君は中学2年の終わりには親御さんの転勤で大阪に行ってしまった。私が、WFに夢中になるのは高校1年からだが(44年の英雄参照のこと)、そのきっかけを作ってくれたキーパーソン(人生の転機)としてのO君はいまどこで何をしているのだろう。

そういうこともあって演奏は昔を思い出させてくれる「か細さ(特に2楽章)」が好きで私にとっては忘れられないもの。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu12.htm

 

Wilhelm FURTWÄNGLER conducts Beethoven - Symphony No. 8 LIVE (1953)


Wilhelm Furtwängler conducts Ludwig van Beethoven - Symphony No. 8
April 14, 1953 live at Titania-Palast
Orchestra: Berliner Philharmoniker



1953年
14 April 1953 BPO Titania (SFB)
Beethoven:Sym.No.8

●4月14日 ベートーヴェン交響曲第8 第7 R・シュトラウス/ティル BPO ティタニア SFB収録

LP/PR(No8): DiscocropRR413('74?)
CD: DG415666-2('86)POCG3789(97/08)

>>Fontana Japan FCM53('73) and MRF50('69?=USA) is copy of Cryuitans's LP(EMI)

▼Fontana FCM53('73)の53年録音というLPの信憑性をめぐってさわがれたいわく付きの演奏も現在ではEMI盤(私はセラフィムのLPでこのクリュイタンス/BPO盤を愛聴している)とは別演奏(take)のクリュイタンス指揮というのが定説になっている。

録音はいかにも53年らしく鈍重に仕上げてあるが、このフォンタナ盤(CDはCrawnPalettePAL1026)が示していたと思われるこの4/14の演奏ではやはり問題となった 1楽章提示部の反復はされていなかった。

巨匠のベト8 をめぐっては50年ACOとの共演の際の聴衆なしの放送録音もあると伝えられたこともあった。FCM53の解説では「占領地域で働いていた米人がホンモノだと言うには確証があるはず」とか「これだけの名演奏なのだから巨匠の記録に数えてもよいのではないか」という趣旨の意見が載っているが、そういう確証のない意見がディスコグラフィーの混乱の元となる。

またこのニセ53年盤ベト8の初出盤となった米MRF50('69?)の制作者であるMaurice R.Fuggette は同年RAI響とのリングの私家盤で有名だが、Columbia(JP)OZ7520(77/01)の小林利之氏の解説によれば「彼はマフィアの抗争で死亡した」という。
なおメロディアでもWFの録音として33M10-37145-6として発売されている。
1969年9月16日にアメリカでWFの録音として放送されたという。
なおこの日Dr.ErwinKrollとの対談のテープもある。(日フ協WFJ2-3)

7番の演奏は、48年にくらべれば当然物足りないが、他の指揮者とは比べ物にならないほど感動的なもの。なおこの演奏ではDG1楽章4分12秒付近に「金管の音はずし」の修復跡があり、52年2月ブラ1や51年ブル4とともにDGの「編集」について議論があった。

8番のこの演奏に関しては、偽WFとして使われたクリュイタンスの演奏の方が、shin-pにはしっくりくる。巨匠には2番の方をもっと晩年まで演奏して、よい録音で残してもらいたかった。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu18.htm

 

 

Furtwängler Vienna Philharmonic Orchestra Beethoven : Symphonie No. 8 (1954)


Wilhelm Furtwängler
Vienna Philharmonic Orchestra


1954年
30 Aug. 1954 VPO Salzburg( Rot Weiss Rot=ORF)
Beethoven : Sym.No.8

●8月30日 ベートーヴェン交響曲第8&大フーガ&第7 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録 ORFザルツブルク&VPO所蔵

LP/PR(No8): CetraLO530('78)
CD: OrfeoC29392(93/07)

▼大戦後ウィーンの占領区にあった米の放送局Rot-Weiss-Rotの録音。
交響曲はORF音源の正規盤を出している Orfeoから93年にORF所蔵のテープを使った正規盤が出た。

No8は、これまでのCetra=King盤に比べれば音質は向上しているが、楽章間ノイズがNo7とNo8で一致する部分があり編集臭濃厚。

53、4年のザルツブルク音楽祭では巨匠の提案でステージ左右にセットした3本ずつのマイクを通じて76cm/2chで娘婿のアルフレド・クンツ氏が録音したと[参考資料①]桧山氏が述べている。75年頃旧Rot-Weiss-Rot放送からVPOとORFにマスターテープが返還された-とDG盤の解説にある。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu19.htm

 

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ベートーヴェン 交響曲第8番

 

ストックホルム・フィル----1948年11月13日、Live

EMI。全集に収録。3種中最も荒れ狂っており、また最も音質が悪い。
2019年にはWEITBLICKからストックホルム・フィルとの全録音集としても出たのを入手。


ベルリン・フィル----1953年4月14日、Live
DG。OIBP国内盤は同日の第7とカップリング。この演奏が一番良い。

2004年、没後50周年記念6枚組ORIGINAL MASTERSシリーズ477 006-2にも収録(写真左)。上記国内盤は譲渡した。

2011年、生誕125周年でシングルレイヤーのSACDも発売された(写真右、これも第7番とカップリング)。

 

ウィーン・フィル----1954年8月30日、ザルツブルク、Live
ORFEO。同日の第7とカップリングの単品C293 921B(譲渡済み)。

のち、2004年にザルツブルク録音集8枚組C409 048L(写真)も入手。こちらにはさらに同日のもう1曲「大フーガ」も収録されている。

http://classic.music.coocan.jp/sym/beethoven/beethoven8.htm

 

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フランツ・シャルク

Beethoven "Symphony No 8" Franz Schalk















Wiener Philharmoniker
Franz Schalk, Conductor
12.& 13.IV.1928

 

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2008/10/28 ベートーヴェン 交響曲第8番 の話


 以前 「第九」 の話をしたときに ベートーヴェン の 「不滅の恋人」 について書いたけど、 それは 「第九」 にとってあくまでも一つの要因に過ぎない。


 ※以前のお手紙(2008/10/4)はこちら


http://www.fujioka-sachio.com/fromsachio/fromsachio200810.htm#fromsachio20081004-Beethoven-symphonyNo9


しかしこの交響曲8番に関しては 「不滅の恋人」 との思い出が詰まった個人的な曲だ。
「不滅の恋人」 とは ベートーヴェン の死後に発見された熱烈なラブレターの中で ベートーヴェン が書いた相手に対する呼び名で、 今だに誰なのかは確定していないが最近の研究ではアントニーア・ブレンターノ夫人 であるというのが通説になってる (不滅の恋人は夫のいる夫人だったため ベートーヴェン の死後も秘密が徹底して守られたのだ)。
1812年の7月にその恋人と秘密でボヘミアに温泉旅行をするがその時の思い出が詰まってるのが "8番"だ。


その旅行の前後で、恋人が妊娠したことを知らされ、その喜びに溢れて書かれたのが1楽章と言われる。


イギリスに留学して ベートーヴェン に隠し子がいたという話を聞いたときは腰を抜かしそうになったが、ベートーヴェン は恋人とイギリスに移住することまで考えていたらしい。


喜びに溢れる生命力いっぱいの1楽章。ベートーヴェン の人生で最も幸せだったときの音楽だ。


続いて2楽章もまるで恋人と散歩してるようにうきうきしてる。
専門的な話になるが同じ8分音符や16分音符の音の長さを短くしたり長くしたりして、効果的にその気分を表現してる。


3楽章のトリオでは2人にとって思い出のメロディをホルンが奏でる。
そのメロディは ベートーヴェン のスケッチ帳には郵便馬車のぎょ者のポストホルンのメロディと但し書きがつけられている。


ベートーヴェン は彼女とボヘミアでおちあう前に毎日手紙でやりとりをしていたが、このポストホルンのメロディを聞くたびに彼女から手紙が来た! とわくわくしてたのかも知れないし(あたり前だけど、当時は電話もなく手紙が唯一の連絡手段だったのだ!)、 そして2人で散歩してるときに何度も耳にしたメロディかもしれない。
4楽章はまるで何か急いでるようだ。


ボヘミアで恋人とおちあうために急いで馬車を走らせてる様子かも知れない。
ベートーヴェンはこの温泉旅行の直後リンツで"8番"を完成させるが、その間に突然2人は破局する。ベートーヴェンは絶望的な言葉を日記に書き残している。


4楽章の後半で、音楽が不安気に進行した後、強烈な和声進行と苛立ちのように音楽が発展し最後は聞き方によってはやけくそのように終わるのは その破局が原因なのかもしれない。


この"8番"はもちろん純粋に音楽的な素晴らしい要素でいっぱいだが
ベートーヴェンの個人的な想いが最も詰まってる交響曲であるのもまた事実だろう。


「第九」 を書き上げた後も、ベートーヴェンは自分が一番好きなのは"8番"と言っていたし


この"8番"だけは誰にも献呈していない。


また交響曲完成後もベートーヴェンは珍しくまったく初演をしようとしなかった。
それはこの 8番 は人に聞かせるために作曲したのではないということだ。

 


 「不滅の恋人」? アントニーア・ブレンターノ (1780-1869)


ブレンターノ夫妻とベートーヴェン(39歳)が出会ったのは1810年


夫フランツはフランクフルトの銀行家でベートーヴェンの経済的後援者となった。ベートーヴェンはブレンターノ家を度々訪れ家族と過ごし、 時には病気がちで伏せる事の多かったアントニーアを隣室からピアノを奏で慰めることも。オーストリア伯爵家の一人娘アントニーアが、 イタリア系豪商の家に嫁ぐも家に馴染めず、また夫は仕事に忙しく家を開けがちで心を病んでいたと言われている。


 ベートーヴェンの晩年の傑作と言われる、ピアノソナタ第30番~32番はアントニーア献呈するために書かれたとも言われ、30番(1820)は娘マキシミリアーネに献呈されている。
 
詳しくは、ベートーベン研究家の


青木やよひさん の論文
http://www.ri.kunitachi.ac.jp/lvb/rep/aoki01.pdf


を御参照下さい。  <管理人>
http://www.fujioka-sachio.com/fromsachio/fromsachio200810.htm#fromsachio20081028-Beethoven-symphonyNo8 

 

ベートーヴェンというと、交響曲『英雄』や第五の様に、重厚さや激烈さを秘めた作品をイメージする者が少なくない。しかし、彼が尊敬するモーツァルトとはまた別の優しさや美しさに満ちた作品を数多く遺している事も確かである。


1806年に書かれた交響曲4番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第4番や『ラズモフスキー』等にはそうしたベートーヴェンのもう一つの面が顕著である。これには楽聖の恋愛事情も関係あると見なされる。


ベートーヴェンは旧知の貴族、ブルンスビック家の娘で、未亡人となっていたヨゼフィーヌに当時入れ込んでいたという。嘗てはこの年にベートーヴェンはヨゼフィーヌの姉、テレーゼと婚約した事から作品にその影響が反映されていると言われていたが、今では楽聖がこの時期ヨゼフィーヌに思いを寄せていた事が判明し、婚約説は否定されている。


相手がテレーゼだったにせよ、ヨゼフィーヌだったにせよ、ベートーヴェンが女性美に通じる優しさや美しさを持つ作品を書いた事だけは確かな事である。勿論、ベートーヴェンベートーヴェンだ。単に優美なだけの作品は書いていない。主題の提示方法、展開手法、表現手法何れも彼ならではの独創性を盛り込んでいる。正に創造力が爆発している。だからこそ、この時期の作品群が「傑作の森」と称されるのである。
http://mahdes.cafe.coocan.jp/myckb4b.htm

 


ヨゼフィーネ・ダイムを思い描いて書いた曲


・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 作品31-3
交響曲第四番
・ピアノ協奏曲第四番
・ヴァイオリン協奏曲


ヨゼフィーヌはベートーヴェンが不滅の恋人とされるアントーニアと出会う前に愛した女性で、13通の情熱的な手紙が残されている。ヨゼフィーヌは後に精神の病で天国へ逝ってしまうが(この時ベートーヴェンの第9の3楽章がスケッチされている)ベートーヴェンの子供ミノナはヨゼフィーヌの姉に育てられ成人後は生涯独身で長寿を全うした。


ベートーヴェンは大変なロマンティストで、若い頃にはいつも恋をしていた、といいます。「憧れ」の対象になる女性を見つけては、情熱を燃やし、それを自分の創作活動のエネルギー源にしているのです。そうしたベートーヴェンの数少ない「本物の恋」の相手になったのは、ハンガリーの貴族ブルンスウィック家の令嬢で、ヨゼフィーネ・ダイム伯爵未亡人でした。この人との恋愛関係は、1804年から1807年まで続いていますが、恐らく身分の違いが原因で、この恋愛はつぶれてしまいます。ヨゼフィーネ・ダイムは、平民のベートーヴェンに対して、貴族の誇りを捨てることが出来なかったのでしょう。


ベートーヴェンはアントーニアとボヘミアで幸せな時間を過ごすが、当時ベートーヴェンはアントーニアとその子供達も連れてロンドン移住を真剣に考えていた(アントーニアは夫と別居していて夫婦間は冷めていた)。
ベートーヴェンはアントーニアの家族と一夏を共にし人生で最も幸福な時間を過ごす。
その後ベートーヴェンはアントーニア達と行動を別にして弟のいるリンツを訪れるが、このリンツ滞在中に突然幸せ絶頂だったベートーヴェンとアントーニアの関係は崩壊してベートーヴェンは絶望のどん底に突き落とされる。当時の日記の幸福から絶望への豹変は生々しい。
実はベートーヴェンが以前愛していたヨゼフィーヌがベートーヴェンの子供を妊娠していた。かつての恋人ヨゼフィーヌがベートーヴェンに悩みを相談しに会いに来たときにできた子供とされ(あらゆる研究からこれは間違い無いとされている)、おそらくベートーヴェンとアントーニアが別れた原因はベートーヴェンがアントーニアにこのヨゼフィーヌが妊娠した事実を報告したからと言われている。
ベートーヴェンの予想に反して、アントーニアはこのヨゼフィーヌの妊娠を理由に2人は別れる運命と決心して、離婚するつもりでいた夫とよりを戻し一緒に暮らすようになる。


ベートーヴェンはヨゼフィーヌと別れた後も事業に失敗した彼女を出版社などから大きな借金をして助けたが(1816~17年)、結局ヨゼフィーヌは精神の病にかかり、1819年には幻覚の中だけで生きるようになり1821年に天国へ逝ってしまった。
この同じ頃に、第九のあの美しい3楽章がスケッチされてる…。
http://www.fujioka-sachio.com/fromsachio/fromsachio201505.htm

 


不滅の恋人は現在ではアントーニア・ブレンターノ(夫とは別居してた)に間違いないとされる。出会いは1810年で翌年に喜びに狂喜乱舞する7番が生まれる。


有名な不滅の恋人への手紙(ベートーヴェンの死後に発見された)は、1812年の夏のチェコ旅行直前に交わされたもので、アントーニアが妊娠を告げた内容とされる(ベートーヴェンの子供か旦那の子供か2つの説がある)。


この手紙の後にチェコ旅行で2人は幸福な時間を過ごし(この時の想い出が8番に込められてる)、ベートーヴェンはアントーニアとその子供とのロンドン移住を真剣に考えていたが、旅行が終わった直後に破局を迎え、アントーニアは夫の元へ帰る。それ以後もベートーヴェンはアントーニアを愛し続け、最後の3つのピアノソナタにも不滅の恋人への想いがこめられている。


ベートーヴェンには不滅の恋人と出会う前の恋人でベートーヴェンの子供まで産んだヨゼフィーヌという女性がいた。


ベートーヴェンはヨゼフィーヌと別れた後も事業に失敗した彼女を出版社などから大きな借金をして助けたが(1816~17年)、結局ヨゼフィーヌは精神の病にかかり、1819年には幻覚の中だけで生きるようになり1821年に天国へ逝ってしまった。


この同じ頃に、第九のあの美しい3楽章がスケッチされてる…。


アントーニアにしても、ヨゼフィーヌにしても人妻だったことからベートーヴェン死後も周りの人間が秘密を厳守した。ヨゼフィーヌが亡くなった1921年当時のベートーヴェンの会話帳のページは、ヨゼフィーヌの親族の要望で破棄されてしまったらしく破られて無くなっているという。


またベートーヴェンの子供ミノナはヨゼフィーヌの姉によって育てられた後、生涯独身で長寿をまっとうした。
http://www.fujioka-sachio.com/fromsachio/fromsachio201309.htm#fromsachio20130920-Beethoven-symphonyNo9-02


「不滅の恋人」 が誰だったのかやっぱり気になる。
世界的な権威であるベートーヴェン研究者の 青木やよひ 女史の 「アントーニア」 説が最も説得力があるが ・・・
第九を指揮してると 「ヨゼフィーネ」 説を信じてしまう ・・・
何故ならば、第九を作曲していたときにヨゼフィーネは天国にいて、アントーニアは生きていた ・・・


「天上の楽土から来た娘」 という言葉や、 「天使」 と言う言葉が明らかに 「不滅の恋人」 に重ね合わせられてると僕には感じるので、 どうしても生きていた女性より天国にいる女性を想像してしまう・・・・・


またあの第3楽章の美しい旋律は 「ヨゼフィーネ」 が死んだ1821年にスケッチされたとも言われてる ・・・・・
第3楽章の後半はまるで恋人と夢の中で踊っているようだ ・・・・・


50歳頃(1820)
「第九」を作曲
していた頃。
ちなみにどちらの女性とも不倫関係にあり、 (だからベートーヴェンや周りの人たちが秘密を守り未だに恋人が特定できない) ヨゼフィーネとの間に子供がいたことは確証されている。


いずれにせよベートーヴェンの不滅の恋人に対する想いやいかに!! ・・・だ。
これは第九だけに限らず、最後の3大ピアノソナタにも大きく影響している。
http://www.fujioka-sachio.com/fromsachio/fromsachio200810.htm#fromsachio20081004-Beethoven-symphonyNo9

 

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ベートーヴェン交響曲全集

 

フルトヴェングラー     ベートーヴェン交響曲

Beethoven by W.Furtwängler - Symphonies n°1,2,3,4,5,6,7,8,9 + Presentation (Century’s recording)


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ムラヴィンスキー   ベートーヴェン交響曲
Beethoven - Symphonies n°6 Pastoral & 4,1,3,5,7 + Presentation (reference rec. : Evgeny Mravinsky)


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ブルーノ・ワルター  ベートーヴェン交響曲全集

L.V.Beethoven Complete Symphonies [ B.Walter Columbia-SO ] (1958~9)


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トスカニーニ   ベートーヴェン交響曲全集

L.V.Beethoven Complete Symphonies [ A.Toscanini NBC-SO ] (1951~3)


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クレンペラー     ベートーヴェン交響曲全集

L.V.Beethoven Complete Symphonies [ O.Klemperer Philharmonia-O ] (1957~60)


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シューリヒト     ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven, The Symphonies / Carl Schuricht
https://www.youtube.com/playlist?list=PLwovaEVoT1mJNhn-gOiIK_JQ2RpUh7Pb2



Carl Schuricht, conductor
Orchestre de la Société des concerts du Conservatoire
1958 ( EMI Japan / Remastered )


Beethoven: Symphonies Nos. 1 - 9 (Schuricht Edition)
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mC5h2ZTnL8zSHntC74HabDN9zZGEBeFC8


 

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メンゲルベルク    ベートーヴェン交響曲全集

Beethoven by W.Mengelberg - Complete Symphonies n°1,2,3,4,5,6,7,8,9 / NEW MASTERING (Century’s rec.)

 

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カール・ベーム     ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven: The Complete Symphonies Bohm/Vienna Philharmonic 150th Anniversary Edition


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カラヤン   ベートーヴェン交響曲全集
Herbert von Karajan & Berliner Philharmoniker — The Complete 1977 Beethoven Symphony Cycle [SACD]



Beethoven: The Symphonies; Karajan; 50s, 60s, 70s & 80s
https://www.youtube.com/playlist?list=PLwCr9cqVvxlYnzMOsq4yyj65i6VJfstT_

1985 Berlin Phil; Digital Stereo
1977 Berlin Phil; Stereo
1963 Berlin Phil; Stereo
1960 No 7; Vienna Phil; Stereo
1950s Philharmonia; Mono; No 8 Stereo

 

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パーヴォ・ヤルヴィ   ベートーヴェン交響曲全集
Beethoven Symphonies; Jarvi, DKB - YouTube動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAE0C7F0F3D4F14F5

Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
Paavo Jarvi, dir.

 

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ベートーヴェンの『交響曲』の評価

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3

 

自分のベスト3は5、6、9番である。

初々しさが魅力である。しかし、この時は既に7重奏曲やピアノソナタ8番などの名作を書いており、それらと比較すると、交響曲の形式で自身の代表作を書く、というほどの気合を感じない。初めての大規模な管弦楽曲ということで、チャレンジという気分が強かったのではないだろうか。もちろん、完成度はそれなりに高いものではあるが。

1番からかなり進歩していて、魅力的な部分が多々ある曲になっている。ベートーヴェン中期の芸風が完成形に近づく途上にある曲である。肩肘張りすぎな所はあるが、どの楽章も多くの推敲を重ねられた内容の濃いもので、自身の代表作を目指した気合いがよく分かる。長い序奏からの、胸が膨らむようなスケールと爽快さがある1楽章。穏やかな温かみに包まれるような2楽章。間奏的な3楽章。ノリノリで終結を盛り上げる4楽章。どれもよい。

音楽史におけるエポックメイキングな作品。巨大なスケールで天才的な発想に満ちており素晴らしいが、ベートーヴェンの野心とエネルギーが溢れ過ぎて統制が効いていないので、造形的な収まりが悪く、とっちらかった発散する感じがある。それはそれで聴いていてパワーに圧倒されるし初々しくて魅力的ではあるのだが、この後の作品群と比較すると聞いていて疲れてしまう。そのため、なかなか聞く気にならない。

巨大な3番と5番にはさまれた4番は、マイナーであるが魅力的な部分が多く、かなり良い曲だと思う。表題性が感じられない絶対音楽的な2番4番8番の中で、最も天才的な霊感に満ちている。全ての楽章のほぼすべての箇所が素晴らしい。生き生きとした音の躍動感と、しなやかな優美さを併せ持っている。

クラシックを代表する1曲。無駄のない緊密さ、内面的なドラマの白熱、演出の巧みさ、構成の完璧さ、内容の斬新さ、天才的なひらめきに満たされており、何度聴いても素晴らしいと感嘆してしまう。すべての楽章が史上最高レベルの出来であり、1楽章は特に完璧である。特筆すべきは2楽章だと思う。あまり類似曲が思いつかない独特な緊張感と透徹した世界感であり、他の楽章だけではドラマ的すぎるこの曲に哲学的深みを与えて大成功させることにつながっている。

天才的な旋律美にあふれた超名曲。全編が最高である。分かりやすい表題性、純粋な精神的な高貴さと、内面的なドラマ性、自然美の崇高なものへの昇華など、驚くべき成功をひとつの作品として兼ね備えたことは奇跡である。そして、ベートーヴェンは決して旋律美の作曲家ではないのに、この曲においては全ての場面が天才的な霊感の塊であり誰にも到達できない旋律の美しさに溢れている。圧巻は最終楽章である。自然の美に感謝する精神のドラマが素晴らしすぎる。ちなみに、リスト編曲のピアノ版も好きである。

天才的だし華やかだが、一方で聴いていて疲れる曲でもある。ベートーヴェン後期の狂気が現れ始めており、作り物っぽくと自然さに欠けるところがあるので、最高レベルの曲とは思えない。

本人は自信作であり、人気が無いのが不満だったそうだ。これが彼の交響曲の最高傑作という人もいる。しかし、自分はこの曲は地味だと思うし、思い入れをもてない。純粋な交響曲として、コンパクトで磨きがかけられており、完成度が高いのは確かだ。しかし、努力により作られた感じがして、自然に閃いたものが足りないと思う。それが内的な活力の足りなさという結果なっている。旋律の魅力にあと一歩の物足りなさを感じるし、楽章の有機的な構成感もいまいちである。ただし、もちろん他の作品があまりに天才的であるから、比較してそう感じるというだけで、素晴らしい作品ではある。

何度聴いても飽きない。耳が聞こえなくなった状況で、ここまでの高みに自分の力でたどり着いたベートーヴェンは本当に偉大だと思う。後期に入ってバランス感覚が崩れていたり、狂気を感じる曲が多いなか、この曲はバランスが良いうえに極めて楽曲として完成度が高く充実している。天才中の天才が何10年も積み重ねてきたものを集大成させることによって可能になる仕事としか言いようの無い、人類の宝のような作品となっている。そして崇高であるとともに親しみやすく、人を楽しませるエンターテイメント性も兼ね備えていることがまた素晴らしい。