交響曲の名曲を聴こう _ ヴァンサン・ダンディ『フランスの山人の歌による交響曲』

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ヴァンサン・ダンディ Paul Marie Théodore Vincent d'Indy(フランス パリ 1851 – 1931)
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ヴァンサン・ダンディの『交響曲』の評価https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%281889%E5%B9%B4%E3%81%BE%E3%81%A7%29

 

  • フランスの山人の歌による交響曲(1886)
    • 4.5点
この曲は個人的にかなり好きだ。親しみやすく、優雅では華やかで、フランスらしい詩情や洗練された上品さを高度に備えている。ピアノは協奏曲に近い程に大活躍するが、オーケストラと対地されておらず、一緒に盛り上げるパーツとして活用されている。至福の時を過ごせる曲であり、フランスの19世紀の管弦楽としてかなりの傑作であると思う。

 

  • 交響曲2番
    • 2.5点
旋律や和声や楽器の使い方などの音楽的な魅力が全体的に低くて、鳴っている音が感動として心に響いてこない。フランクなどのフランス的交響曲だなとは感じるが、もっさりした鈍さが似てしまっており、良い曲だとは全然思えなかった。なんとなく有名作曲家ならではの立派な曲っぽい雰囲気はあるのだが、それだけだと思ってしまった。フランス山人とのギャップが大きくて驚いた。

 

  • 交響曲3番
    • 3.0点
結構面白い曲だと思った。2番よりずっと良い。ドイツ系やロシア系とは全く違う音楽の世界観であり、何か異世界に行ってきたような感覚になる。それに感動したりできたわけではないが、同じようなオーケストラによる交響曲というフォーマットで19世紀の語法の範疇であっても、これほどまでに同時代の他と感覚が違う音楽が作りうるのであると世界が広がった感じがする。そして、それなりに交響曲になっており、4つの楽章が存在意義を持って構成されている。お洒落さ派手さ主眼ではないとは思うが、軽やかで華やかで重くない軽快さが良いと思う。
 
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ヴァンサン・ダンディ『フランスの山人の歌による交響曲』
 
シャルル・デュトワ
 

ダンディ:フランス山人の歌による交響曲 Op.25 ティボーデ, デュトワ 1989

ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)Jean-Yves Thibaudet, Piano
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団

 
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ピエール・モントゥー
 
ダンディ:フランス山人の歌による交響曲 Op.25 シャピロ, モントゥー 1941


マキシム・シャピロ(ピアノ)Maxim Shapiro, piano
ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコ交響楽団
 
 
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アンドレ・クリュイタンス

d'Indy: Symphony on a French Mountain Air, Cluytens & PCO (1953) ダンディ フランスの山人の歌による交響曲 クリュイタンス

ピアノ:アルド・チッコリーニ
指揮:アンドレ・クリュイタンス
パリ音楽院管弦楽団

録音:1953年6月16,29日

 

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d'Indy: Symphony on a French Mountain Air, Munch & BSO (1958) ダンディ フランスの山人の歌による交響曲 ミュンシュ

ピアノ:ニコール・アンリオ=シュヴァイツァー
指揮:シャルル・ミュンシュ
ボストン交響楽団

録音:1958年3月24日 シンフォニー・ホール (ボストン)

 

 

★ダンディ ≪フランス山人の歌による交響曲≫ シャルル・ミンシュ d'Indy 《Symphonie sur un chant montagnard français)》

シャルル・ミュンシュ(独-仏) Charles Munch 1891–1968 
P:ニコレ・アンリオ=シュヴァイツァー (仏) Nicole Henriot-Schweitzer 1925-2001
ボストン交響楽団 The Boston Symphony Orchestra
1958 REC

 
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フランスの山人の歌による交響曲 - Wikipedia
 
セヴェンヌ地方の風景
 

《フランスの山人の歌による交響曲(Symphonie sur un chant montagnard français)》作品25は、ヴァンサン・ダンディ1886年に作曲した交響曲で、ダンディの数ある作品のうち、今日かろうじて演奏されるほとんど唯一の作品。

 

題名に示されているように、主要な主題はセヴェンヌ地方で記録した民謡が充てられている(同地は山岳地帯であり、そのため「セヴェンヌ交響曲 Symphonie cévenole [1]」という別名も存在する)。交響曲としては異例なことに独奏ピアノの存在が目立っているが、交響曲の一種であるためか決して支配的であるわけではない(このパターンはファリャの『スペインの庭の夜』で他の例を認める事ができる)。ピアノはオーケストラに寄り添っているため、協奏交響曲に近い効果をもつ。『ラルース世界音楽事典』では「この作品は熱烈な国民主義、自然とセヴェンヌ地方に寄せる愛着、交響曲形式と循環形式に対する嗜好という3つの面で作曲者の美意識をよく反映している。-中略-作品全体はひとつの主題《アルデシュ地方の羊飼いの歌》を基に構成されており、この主題は冒頭からコーラングレによって奏される。これにより、確固とした統一性と素晴らしい構築性を曲全体に与えている」と解説している。

20世紀初頭のアルデシュ地方の風景

編成

構成

以下の3つの楽章から成り、30分弱の長さである。循環形式で構成され、冒頭でコーラングレが奏する主題(譜例)が変形されながら全曲に現れる。

  1. きわめて緩やかに - 中庸の速さで、生き生きと Assez lent - Modérément animé
  2. きわめて穏やかに、しかし遅くなく Assez modéré, mais sans lenteur
  3. 活き活きと Animé

 

 \relative c'' {\time 9/8 \key g \major \set Score.tempoHideNote = ##t \tempo "Assez lent" 4. = 60  \partial 4.  g4.(^\markup{\center-align \smaller {(E.Hn.)}}_\markup{\smaller \dynamic mf \italic \smaller {et expressif}} ~ g4 a8 b4 b8 d4 b8) \time 6/8 a8( e4 ~ e4) r8 g4( a8 b4) b8 \time 9/8 d( b a) b4.\fermata ~ b4 r8 }
 

 

 
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ヴァンサン・ダンディ - Wikipedia
 
1895年頃のダンディ
 

ポール・マリ・テオドール・ヴァンサン・ダンディ(Paul Marie Théodore Vincent d'Indy フランス語: [vɛ̃sɑ̃ dɛ̃di]1851年3月27日パリ – 1931年12月2日パリ)はフランス作曲家・音楽教師、指揮者。フランスの古い貴族の家系に属する。

略歴

ブールデル作の彫刻

幼い頃からピアノを学ぶが、一族を喜ばせるために法学を学ぶ。しかしながら、音楽家になることを決心しており、1870年に普仏戦争に従軍するが翌年帰還し、1872年にパリ音楽院に入学し、セザール・フランクの献身的な門人となった。音楽院卒業後に再従姉妹のイザベラと結婚し、三人の子供が生まれた。1894年に、シャルル・ボルドやアレクサンドル・ギルマンに協力して、パリにスコラ・カントルムを創設し、没するまで同校ならびにパリ音楽院で音楽を指導した。門下に、サティルーセルアルベリク・マニャール、(後にダンディの評伝を書いた)ジョゼフ・カントルーブボフスラフ・マルティヌーがいる。またギヨーム・ルクーはフランクに学んでいたが、フランクが亡くなったため、この若き弟弟子はダンディの門下となった。さらにルクーが夭逝し、未完で残された彼のチェロ・ソナタをダンディは補筆した。「作曲学教程 Cours de composition musicale」(1903年)の執筆に参加したほか、フランクやベートーヴェンに関する研究書を書いた。

 

ダンディの作品は、今日さほど一定して演奏されていない。最も有名な作品はおそらく「フランスの山人の歌による交響曲 Symphonie sur un chant montagnard français」ことピアノと管弦楽のための「セヴェンヌ交響曲 Symphonie Cévenole」(1886年)や、交響的変奏曲「イスタール Istar」(1896年)であろう。その他に、管弦楽曲や室内楽曲、ピアノ曲、歌曲、たくさんのオペラ(たとえば、1897年の「フェルヴァール Fervaal」など)がある。ダンディの作品は、フランクと並んでワーグナーからの影響を見せている(ダンディは1876年バイロイト祝祭劇場において、「ニーベルングの指環Der Ring des Nibelungen」の初演に出席している。)

 

ダンディは、当時はほとんど忘れ去られていた古楽の復権に尽力し、一例をあげると、モンテヴェルディのオペラ「ポッペアの戴冠 L'Incoronazione di Poppea」などの独自の校訂版を作成した。また、1905年12月には指揮者としてアメリカ合衆国へ演奏旅行も行い、ボストン交響楽団ガブリエル・フォーレクロード・ドビュッシーなどのフランス音楽を指揮した。

 

第一次世界大戦前に、長く連れ添った愛妻と死に別れてから(アメリカ演奏旅行から帰宅した際、イザベラが横たわっており、ダンディの腕の中で息を引き取ったと言われている)、一時的に創作意欲が減退したものの、戦後に子供たちの反対を押し切って再婚してからは創作意欲を新たにした。セヴェンヌの城館を離れて、コート・ダジュールのアゲーに新妻とともに居を移し、作曲に専念した。その時期の作品には、「海岸の4つの詩」、「地中海2部作」、ピアノと室内アンサンブルのための協奏曲や、弦楽四重奏曲第3番などがある。「海岸の4つの詩」の第2楽章「深い青の喜び」の導入部は、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」の第2部の導入と酷似している。ラヴェルのほうは1912年、ダンディのほうが1919年から1921年に完成されていることを考えると、ダンディがなぜラヴェルを借用したのか、あるいはこの間の事情がどういうことであったのか、非常に興味深いものがある。

 

主要作品一覧

歌劇(全6曲)

楡の木の下で私を待って(Attendez-moi sous l'orme)(オペレッタ) op.13

交響曲

  • 交響曲第1番イ短調『イタリア』(作品番号なし) Symphonie Italienne
  • フランスの山人の歌による交響曲 op.25 Symphonie sur un chant montagnard Français
  • 交響曲第2番変ロ長調 op.57
  • 交響曲第3番ニ長調『小シンフォニア「ガリアの戦い」』op. 70[3] Sinfonia brevis de bello gallico

管弦楽曲

  • 交響的バラード『魔法にかけられた森』op.8 La Foret Enchantee
  • 交響詩『ヴァレンシュタイン』op.12 Wallenstein
  • ヴィオラと管弦楽のための『歌』op.19 Lied
  • 交響的伝説『サルビアの花』op.21 Saugefleurie
  • カラデック組曲 op.34 Karadec Suite
  • 旅の画集 op.36 Tableaux de Voyage
  • 交響的変奏曲『イスタール』op.42 Istar
  • 劇音楽『メデー』op.47 Medee, Suite d'Orchestre
  • コラール変奏曲 op.55 Choral Varie
  • 交響詩『山の夏の日』op.61 Jour d'ete a la Montagne
  • 思い出 op. 62 Souvenirs
  • 交響組曲『海辺の詩』(4曲)op.77 Poeme des Rivages
  • 地中海の二部作 op.87 Diptyque Mediterraneen

協奏曲

  • ピアノ、フルート、チェロと弦楽のための協奏曲 ロ短調 op.89

室内楽曲

  • 弦楽六重奏曲 変ロ長調 op.92
  • 弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 op.35
  • 弦楽四重奏曲第2番 ホ長調 op.45
  • 弦楽四重奏曲第3番 変ニ長調 op.96
  • ピアノ四重奏曲 イ短調 op.7
  • ピアノ五重奏曲 ト短調 op.81
  • ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 op.29
  • ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 op.98
  • クラリネット・チェロ・ピアノのための三重奏曲
  • 歌と踊り(ディヴェルティメント)op.50 (フルート、オーボエ、2クラリネット、2ファゴット、ホルン)

ピアノ曲

  • 山の詩 op.15
  • 旅の画集 op.33
  • 主題と変奏、フーガと歌 op.85
  • フランスの古い輪舞の歌による幻想曲 op.99

オルガン曲

  • 小品(前奏曲)変ホ短調

合唱曲

  • 鐘の歌 op.18(舞台版あり)
  • 6つのフランス民謡 第1集 op.90
  • 6つのフランス民謡 第2集 op.100

歌曲

  • 首領の騎行 op.11
  • 海の歌 op.43
 

 

邦訳著書

  • Cours de Composition Musicale (Durand, 1909-12)
    • 『作曲法講義』(5冊、池内友次郎訳、古賀書店、1941-43年)
  • César Franck (Librairie Félix Alcan, 1906)
    • 『セザール・フランク』(佐藤浩訳、音楽之友社〈音楽文庫〉、1953年)
  • Beethoven: Biographie Critique (Librairie Renouard, 1911)
    • 『ベートーヴェン』(冨士原清一訳、新太陽社、1943年)
    • 『ベートーヴェン』(小松耕輔訳、音楽之友社〈音楽文庫〉、1954年)