アニメ『ヤマトよ永遠に』(東映洋画 1980年)、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(東洋映画  1983年)

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アニメ『宇宙戦艦ヤマト
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アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(東映洋画 1978年)、『宇宙戦艦ヤマト2』
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アニメ『ヤマトよ永遠に』(東映洋画 1980年)、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(東洋映画 1983年)
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映画 山崎貴SPACE BATTLESHIP ヤマト』(東宝 2010年)
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『ヤマトよ永遠に』(東映洋画 1980年)

 

原作:松本零士西崎義展

監督:舛田利雄

監督・総設定:松本零士

脚本:舛田利雄山本英明藤川桂介

音楽:宮川泰

作詞:阿久悠

 

動画

https://www.youtube.com/watch?v=miGUkSWtsGU

 

 

ヤマトよ永遠に - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%88%E6%B0%B8%E9%81%A0%E3%81%AB

 

『ヤマトよ永遠に』(ヤマトよとわに)は、宇宙戦艦ヤマトシリーズの1980年公開の劇場公開作品。通称「永遠に」、英文タイトルは「Be Forever Yamato」。

 

1980年8月2日夏休みシーズン公開の、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」第6作目にして劇場用映画の第3作目。オフィス・アカデミー製作、東映動画(現・東映アニメーション)とアカデミー製作が制作協力で、全国東映洋画系で公開された。観客動員数は220万人。アニメーションシリーズ中、唯一「宇宙戦艦」の語がタイトルに含まれない。また、宇宙戦艦ヤマトシリーズにおいて唯一「タイムスリップ」の概念に触れた作品でもある。

本作では、主人公である古代進とヒロインの森雪を宇宙と地球に完全に別離させた上(ストーリー上、終始両者が全くの別行動を取り続ける展開は、後年制作された「復活篇」を除き、シリーズ中本作のみである)、古代には姪のサーシャを、雪には敵将校のアルフォン少尉を接近させ、それぞれが別の異性との間で揺れ動くという形で、遠距離恋愛に伴う危機を描き、「愛することは信じ合うことである」(西崎プロデューサー曰く「信頼の愛」)をテーマに(主題歌・「愛よその日まで」の歌詞中にもそのテーマの片鱗が覗える)、地球暗黒星団帝国との戦いを描いた[2]

前年に放送されたテレビスペシャル『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』からの続編。シリーズ中、唯一前作と共通の敵と戦う。

ただし、本作の監督である松本零士は、本作は『宇宙戦艦ヤマト2』の続編的な作品であるとして、『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』の続きと見ないでほしいと語っており[3]、劇中で前作『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』での出来事について触れられることはほとんどなく[注 1]、「暗黒星団帝国」という名称も出てこない[注 2]

松本零士は、本作で「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」を終えるとしていた[4]

製作会見

1980年5月6日東京會舘にて製作発表記者会見が行われ、岡田茂東映社長、西崎義展松本零士舛田利雄宮川泰勝間田具治山口洋子ささきいさお布施明らが出席した[5]。以下は各人の発言である[5]

  • 岡田「前作は邦画史上からみても驚異的な大ヒット。当たればまたやろうというのが常でして、夢よもう一度というわけです。製作費は8億円、配収目標は17~18億円。人生で天から宝物が降ってくるということは、そうあるものではない。西崎君もヤマト以外はあまりヒット作は出ないのだから、また今回に賭けてもらいたい」
  • 西崎「他にも2、3作品を手がけましたが、まあ、6年間はヤマト・オンリーだった。ヤマトで有名にしていただき、いつもこれで最後にしようと思ってここまで来てしまった。ヤマトのテーマは、男の生きざま、愛、青春ドラマですが、1作、2作目があまりに自己犠牲の愛のドラマになったんで、今回は違う形の愛をも描いています」
  • 松本「これほど長い航海の船に乗るとは、思ってもみなかった。2作目の、これで最後という字幕は、西崎さんの考えで私ではありません。私の作品は、いつも初めは調子いいけれど、ジリ貧で終わってしまうことがあるので、ヤマトもここでケジメをつけます、ヤマトの航海は何であったかと、ケジメをつけます。感性の問題は私の一連の他の作品と同じで、人がすぐ死ぬというのは、私は嫌いです。いずれは人も死にますが、それまで精一杯に生きるということを信条としてまして、それは『銀河鉄道999』でも同じでした。又、マニアックな設定を出すため、現場にいつも迷惑をかけて申し分けなく思っています。今回の設定は、いかに問いつめられても逃げられるようにしてありますので...今回は、執念と怨念の魂となってやりますので、ご期待下さい」
  • 宮川「テレフィーチャーも含めると、ヤマトも4作目でメロディも出しつくしました。西崎さんはディーン・マーティンが好きで、今回も曲を作ってもダメが出て、大変です。特に大変なのは敵側の曲で、想像を絶する敵という感じといわれても...想像を絶してしまって...(笑)」
  • 勝間田「2作目よりの西崎さんとのつきあいで、今回は緻密な絵作りをしていきます。ドラマがあって絵が後というのが前2作でしたが、今回はその逆。現場一同頑張ってます」

以上に加え、ワープ・ディメンション方式採用の経緯(後述)や、製作スケジュール等の説明もあり、作画は3月10日にインしており、7月10日に絵が上がり、最終的に7月25日に完成、8月2日公開と発表。既に前売り券が6000枚以上売れており、今回のヤマトのイベントは、利益をファンに還元すべく無料にするとし、7月24日に日本武道館で「ヤマト・フェスティバル・イン・ブドーカン」を開催し、また1万トン級の船をヤマトに改造してのイベントを計画しているとの説明があった[5]

また、岡田は同時期の映画誌のインタビューで「去年大ヒットした『銀河鉄道999』の前売りに比べ、『ヤマトよ永遠に』はいま40%増しで売れていますから、これまた爆発的に来るでしょう。ゴールデンウイークにやった『地球へ…』も時期が悪いのにペイラインに乗りましたし、数年前の映画界でアニメ時代来たるなんて誰が予想したでしょうね。これもテレビでやっていた『宇宙戦艦ヤマト』を劇場で公開してみたい、西崎プロデューサーのファンに応える希いから、今日の映画におけるアニメブームが拓けたということでしょう。あのとき興行者も配給者もあんな当たりをみせるなんて誰も思ってみなかったはずですね。やっぱり頭を固くして過去の夢を追うだけでは何も生まれて来やしないと思います」などと話していた[6]

ストーリー

西暦2202年。暗黒星団帝国の兵器重核子爆弾が地球へと飛来。さらに、続々と押し寄せてきた敵の大戦力の前に、地球防衛軍は敗北し、地球は瞬く間に制圧される。暗黒星団帝国は、重核子爆弾によって人類の脳細胞を一挙に死滅させることが出来ると脅し、先ずヤマトの在処を示せと要求する。

古代達ヤマトの乗組員は、英雄の丘に集結し、小惑星イカルスへと向かう。だが森雪が途中で負傷し、一人だけ地球に取り残されることになる。地球から決死の脱出を果たした一行がイカルスに着くと、そこにはヤマトが隠されていた。ヤマト乗組員は、重核子爆弾の起爆コントロール敵母星であると判断し、爆発阻止のために暗黒星雲へと旅立つ。

その頃、地球に取り残された雪は、敵将校アルフォンによって介抱されていた。雪はアルフォンが技術部情報将校と知り、重核子爆弾の情報を聞き出すため回復後も彼の下に残るが、アルフォンもまた雪の思惑を知った上で傍に置いていた。そしてアルフォンは次第に、愛する人を一途に想い続ける雪の姿に惹かれていく。

一方、ヤマトは一路暗黒星雲へと向かっていたが、その旅の中で古代は真田志郎の姪とされた真田澪が、実はスターシャと兄である守の娘サーシャであることをサーシャ自身から告げられる。

敵との戦闘に辛くも勝利し、辿り着いた暗黒星雲を突破したヤマト乗組員は、光芒煌めく銀河を目の当たりにする。地球から見た暗黒星雲の正体は、白色銀河と黒色銀河が重なり合う二重銀河だったのである。ヤマトは光芒の中で見つけた敵母星と思しき光点へとワープするが、そこにあったのは正しく地球そのものの星であった。調査へと降り立ったヤマト乗組員の先発隊は、そこで暗黒星団帝国の聖総統スカルダートから、暗黒星団帝国の正体が未来の地球であることを告げられ、さらにヤマトが撃沈されるという歴史を見せられて降伏を迫られる。だが古代は、未来の地球人ならば先祖である現在の地球人を滅亡させられないと分かり、降伏を拒否。古代は運命は自分たちで切り開くものとだと山南に進言し、ヤマトは地球への帰路に着く。だがサーシャは未来の地球に残ることを決意し、ヤマトと離別する。

帰路において、ヤマトは見せられた歴史の通り敵艦隊からの激しい攻撃に晒される。その最中、徳川が第一艦橋に「考える人」の資料を持ち込み、敵母星の宮殿に置かれていたそれが誤造されていること、更には真田が相原がサーダから手渡されたワイングラスの鑑識結果から暗黒星団帝国人が地球人とは全く無関係の生命体であることを公言し、未来の地球も偽物だったことが判明する。ヤマト轟沈の歴史も出鱈目と分かり安堵するヤマト乗組員だったが、それは同時に、暗黒星団帝国が先祖でもない地球人類を滅ぼしても何ら問題はないという事実でもあった。偽地球へと戻ったヤマトは敵艦隊を新波動砲で撃滅するも、その誘爆が偽地球にもおよび、表面が剥がれて異形の姿をした星「デザリアム」が現れる。新波動砲さえ効果を得ないという強固な守りを持つデザリアムに成す術のないヤマトにサーシャから通信が入る。彼女はいち早く敵の正体に気づいており、ヤマトをサポートするために敵母星に残っていたのだった。彼女は惑星内部の人工都市に波動砲を撃ちこむことが唯一の解決策だと言うが、それは彼女自身も犠牲にする手段でもあった。

その時、地球にいる雪から通信が入る。それは地球側の起爆装置の解体に成功したという報告であった。地球ではパルチザンが暗黒星団帝国の占領軍との戦闘を続けており、雪はアルフォンから「自分を倒したとき重核子爆弾の秘密を教える」と約束され解放されたのち、重核子爆弾内部でアルフォンとの一騎討ちに事実上勝利。アルフォンからもたらされた解体図を基に、爆弾本体側の起爆装置を解体したのである。

残るは敵母星のコントロール装置のみであり、ヤマトはサーシャの導きにより敵母星内部に突入する。中心部に到達したヤマトはそこにある人工都市に装備された巨大ミサイルの猛襲を受け、またしても絶体絶命の窮地に陥る。山南は古代に波動砲の発射命令を下すが、直後に艦橋へミサイルが被弾し、山南は戦死。古代は命令に従い波動砲の発射体制を取るが、エネルギー充填後にサーシャのいる目標を撃つことができなくなる。サーシャはためらう古代を説得するが、そこへスカルダートが現れサーシャを射殺する。その光景を見た古代は怒りに任せ波動砲を発射。人工都市は爆発し、デザリアム星も崩壊する。

デザリアムと波動エネルギーの融合による爆発は凄まじく、その誘爆は二重銀河全体へとおよび、二重銀河は崩壊。ヤマトは連続ワープで星雲外へ離脱し、ヤマト乗組員がそこに見たのは崩壊した二重銀河から新しい銀河が生まれようとしている光景だった。自らの行いを責める古代だったが、そこへサーシャの魂が生前の姿を成して現れ、古代やヤマト乗組員を励まして母スターシャの下へと帰っていく。古代、真田ら乗組員はスターシャとサーシャを見送った後、ヤマトは地球への帰路に着いた。

主な登場人物

デスラーが登場しなかった唯一の作品であり(ただし、回想シーンに登場)、これまでヤマトに乗艦し古代進の傍らでともに戦ってきた森雪は、本作品では敵によって負傷したために地球に残留し、地球からヤマトの戦いを支援している。代わりにヤマトに乗艦するヒロイン的な役を、古代進の兄・守とスターシャの娘であるサーシャが務めている。

地球

古代進
主人公。元ヤマト戦闘班長兼艦長代理。物語序盤はパトロール艇の艇長として火星に向かっていたが、その途中で重核子爆弾を目撃。火星基地要員が全滅したことを報告後、地球艦隊と敵艦隊の交戦の中、辛うじて地球へ帰還。雪や旧ヤマト乗組員と再会し、ヤマトがあるという小惑星イカロスへ向かおうとするが、地球脱出時に雪と離れ離れになってしまう。
雪の身を案じながらも、ヤマト乗組員としての任務に従事していくが、サーシャに雪を重ねてしまうこともある。サーシャに対しては肉親としての深い情があるが、彼女の想いには気づいていない。最終決戦時、敵母星の中心部にある人工都市に対し波動砲の発射準備をするが、サーシャを犠牲にできずためらってしまう。しかし、彼女がスカルダートに射殺されたことで怒りを爆発させ、彼女の名を叫びながら波動砲を発射し、人工都市を壊滅させる。
戦いが終わった後は、兄、義姉、更に姪まで失ったことで「俺の手は血まみれだ」と自身の行いを悔いるが、幽体となって現れたサーシャに「あなたを責める資格のある人はいない」と慰められる。その後、地球へ帰還して雪と再会した。
サーシャ / 真田澪
ヤマト側のヒロイン。登場した時はアナライザーから雪と見間違えられた。真田の姪と紹介されたが、実は古代守とスターシャの娘で、古代進の姪に当たる。地球人とイスカンダル人のハーフのため、肉体は16歳ほどに成長しており、地球人にはない能力も持つ。[注 3]
航海の途中から実の叔父である進に対して恋愛感情を抱いてしまうが、互いの血縁関係や進と雪の相思相愛は理解しており、思い悩む。
敵母星である偽地球に降りた際にはいち早くその正体に感づいており、進に半分異星人である自分にはこの星の方が住み良いと偽って残留することを伝え、彼への心情も吐露した。偽地球の正体が発覚した後はヤマトが敵母星内部へ侵入する手引きをするが、スカルダートによって射殺される。
森雪
地球側のヒロイン。元ヤマト生活班長。地球において古代進と再会するも、地球脱出時に負傷して地球に残留。敵将校であるアルフォンに介抱される。アルフォンから進たちの死を伝えられても、生きていることを信じ希望を抱き続ける。アルフォンから自身の愛を受け入れることを条件に重核子爆弾の情報を渡すことを提示され、表向き彼の愛を受け入れ、聞き出した情報をパルチザンに伝えた後自殺するつもりでいたが、そのことを察した彼に解放される。
その後、パルチザンと合流し、重核子爆弾へ進撃。爆弾内部でアルフォンと一騎討ちとなり、結果として勝利。アルフォンの頭を膝の上に抱き、その最期を看取った。重核子爆弾の起爆装置解体後は、ヤマトへそのことを通信で伝え、その際に進と再び会うことを約束した。
島大介
元ヤマト航海班長。物語序盤は徳川太助とともに無人艦隊のコントロールセンターに勤務。無人艦隊で敵軍を迎撃しようとするが、黒色艦隊の奇襲により戦況不利となり、さらにコントロールセンターも破壊され脱出。命からがら英雄の丘まで逃れ、古代たちと再会する。
その後、小惑星イカロスまで行きヤマトに再会。再びヤマト航海班長の任に就く。
真田志郎
元ヤマト工作班長。長官からヤマトを任され、山崎奨とともに小惑星イカロスに秘匿されているヤマトの大規模改装を行っていた。古代たちと合流した後は再び工作班長としての任に就く。
古代守からサーシャを預り1年間育ててきており、いわば彼女の育ての親である。そのため彼女への情は進より深く、進がサーシャごと敵母星を撃つことをためらった際には自身が代わって波動砲を撃つと言い、その悲しさは進以上であることを伝える。戦いが終わった後は、サーシャから育ててくれたことに対する感謝の意を告げられている。
加藤四郎
ヤマト・コスモタイガー隊員。『宇宙戦艦ヤマト2』で戦死した加藤三郎実弟。兄の意思を継いで、イカロス天文台でコスモタイガーの訓練を続けていた。
山南
ヤマト2代目艦長。沖田十三土方竜の後輩であり、宇宙戦士訓練学校の校長でもある。
敵母星中心部での戦闘中に、被弾により落下した天井の下敷きとなったことで致命傷を負い、古代に指揮を任せ息を引き取った。
藤堂平九郎(地球防衛軍司令長官)
地球占領後も暗黒星団帝国に対して毅然とした態度を崩さず、反感を買い処刑されかけたところを古代守に助けられ逃亡。その後はヤマトに望みをかけつつ、自身はパルチザンの指揮官として占領軍に対し反攻作戦の陣頭の指揮を執る。[注 4][7]
古代守
古代進の実兄。前作で地球に帰還した後、サーシャを真田に預け、地球防衛軍司令部に勤務していた。しかし、暗黒星団帝国の侵攻の中で捕えられ、処刑室へ連れて行かれる途中で同じく処刑室へ連れて行かれる長官を目撃し、自爆して長官を逃がした。彼の死は長官を通じて進に伝えられ、さらにサーシャにも伝わり、心に深い傷を負わせることとなった。

暗黒星団帝国(デザリアム)

スカルダート
暗黒星団帝国を統べる聖総統。地球人に似た容姿をしているが、それは変装であり、実際には他の暗黒星団帝国人と同様の青い肌をした醜悪な容貌の人物。
衰退しつつある国家の危機を救うため、地球へ侵攻する。ヤマトが母星まで到達した際には、地球に偽装した地球でヤマト乗組員を賓客として迎え入れ、ヤマトが撃沈する未来を見せ降伏を進めるが、ヤマト側はこれを拒否して発進。偽地球の正体が発覚した後は重核子爆弾を盾に降伏を迫るが、地球でのパルチザンや母星でのサーシャの活躍により活路を見出され、母星の中心部まで侵入したヤマトの波動砲により消滅した。
サーダ
スカルダートの側近であり、劇中で明確に確認できる唯一の女性デザリアム人。肌はペールオレンジで、白眼に黒い瞳を持つ。[注 5]
アルフォン
地球占領軍・技術部情報将校。階級は少尉。重核子爆弾の起爆装置の解除方法を知っている重要な士官。気を失っている雪を保護し、軟禁状態の中でアプローチをかける。しかし、雪の愛する人を信じる姿に本気で心を奪われ、自分を倒せたら重核子爆弾の秘密を教えると約束し、彼女を解放。重核子爆弾の内部で再会し、ためらう雪に引き金を引こうとするが、息を吹き返したパルチザンの1人に銃撃を受け、結果的に敗北。雪に暗黒星団帝国の正体と重核子爆弾の起爆装置の解除方法を教え息を引き取った。
カザン
地球占領軍総司令長官。戦艦ガリアデスを駆り地球艦隊を壊滅させ、その後地球に降り立ち地球側閣僚の前で地球全土の制圧を宣言した。
その後はヤマト捜索を行っており、発見したヤマトを暗黒星雲まで追撃し、ゴルバ型浮遊要塞まで追い込むが、その後は不明。
グロータス
浮遊要塞総司令。暗黒星雲内でヤマトを待ち伏せ、ゴルバ型浮遊要塞7基で飽和攻撃を仕掛けるも、波動カートリッジ弾の攻撃によって要塞を破壊され戦死した。

その他

スターシャ
かつてのイスカンダルの女王。前作でイスカンダルとともに爆死したが、本作で幽体のような状態でサーシャの前に姿を現し、彼女の背中を押した。戦いが終わった後はサーシャの魂を迎え入れている。
 

登場勢力

地球連邦
地球防衛軍
機械化文明の発達の影響により、無人艦隊を配備している。しかし、暗黒星団帝国の軍勢の前に大敗してしまう。地球占領後は第1作で使用されていた旧地下都市の司令部へ拠点を移し、司令長官をトップとして抵抗運動を続けている。
暗黒星団帝国
地球からおとめ座宙域方向40万光年の距離にある二重銀河を勢力圏とする星間国家で、母星の名は「デザリアム星」[注 10]。文明レベルは極めて高く、重核子爆弾と大軍勢による奇襲によって、ガミラスや白色彗星帝国さえも為し得なかった地球全土の占領を成功させた。
ヤマトが辿りついた時、その母星は地球とうり二つの姿をしており、この星の正体は200年後の地球そのものであると説明された。しかし、それはヤマトを騙すための偽装工作で、実際には地球とは全く無縁の存在である。
強大な軍事力と、ガミラスをも超える科学力・技術力を有するが、その実態は発達した科学技術の極致として人類を頭部以外を機械に置き換えたサイボーグとした結果、逆にこの星の人類は生物としては退化することとなり、種としての衰弱の道を辿り始めていた。その打開策として地球人の肉体を欲し、地球へと侵攻した。
 

 

制作の経緯と話題

本作のストーリーは、西崎義展と松本零士がともに意見を出し合ったが、松本がすでに構想を考えており、西崎のアイディアは次回作のIIIに回されることとなった。松本が作成した原案を舛田利雄が改稿、さらに西崎が雪とキーマン(アルフォン)の芝居などを加筆して完成させるという初めての試みが行われた。

原案

松本零士の初期の構想では、前作から300年後を舞台とし、古代進宇宙戦艦ヤマトクルーたちの子孫たちを登場させるという案が考えられていた[3]。 その後作成された松本案では舞台は前作から数年後となり、キャラクターもそれなりに年を重ねていることになっていた。主人公たちの思いとは裏腹に、地球は極端な機械化をおし進め、誤った道を歩みだしているという舞台設定があった。事故を起こした古代が、人間が宇宙船を操縦するなんてもう時代遅れだと陰口をたたかれる、入院した病院で医者の代わりに機械が治療をしている姿をみて、ここでも機械かとつぶやくなど、かなり顕著に現れている。

実際に制作された本編では、基本的にそうした描写は削除されている。しかし物語序盤で、地球防衛軍無人艦隊」のあっけない敗北・挫折という展開で、機械化・自動化に頼り切ることの脆弱性と限界が表現されている(劇場版前作である『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』においても、デスラーらによるアンドロイド兵の使用とその敗北という形で既に描かれているモチーフであるほか、本作と相前後して制作された松本零士の『銀河鉄道999』においても、行きすぎた機械化がもたらす悲劇や残酷性・非人間性に対するアンチテーゼが主題の一つとされている)。

またサーシャは真田澪ではなく沖田十三の姪・沖田澪を名乗っているが、天涯孤独の沖田十三に血縁はいないということで「艦長」に正体がばれるという展開も考えられていた。この時点ですでに「イスカンダル人は成長が早い」という設定も考えられていたが「数年で大人になる」というレベルであり、1年で17歳に、という実際の本編ほどの無理やり感は薄い。また200年未来の地球にいる敵の「総統」も沖田の子孫を名乗ったために地球人ではないことがわかってしまうという、「沖田の血縁」が謎解きの鍵となっているストーリーでもあった。

なお松本は1979年のNHK紅白歌合戦で審査員を務めているが、本作の原案はその出演寸前に完成したという逸話がある。

〝明治から未来まで撮る男〟

監督の舛田利雄は本作と同年同日に公開された東映製作による日露戦争を描いた大作映画『二百三高地』(仲代達矢丹波哲郎主演)も監督し、大ヒットを打ちたてている。同じ年に実写大作映画『二百三高地』とアニメーション大作映画『ヤマトよ永遠に』というジャンルの枠を超えた作品を同時に監督しヒットに導いたことはそれまでの日本映画界はじまって以来の偉業となり、当時の舛田は〝明治から未来まで撮る男〟として話題となった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%88%E6%B0%B8%E9%81%A0%E3%81%AB

 

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宇宙戦艦ヤマト 完結編』(東洋映画  1983年)

 

監督:勝間田具治、西崎義展

脚本:山本英明笠原和夫山本暎一舛田利雄、西崎義展

音楽:宮川泰羽田健太郎

作詞:阿久悠

 

動画

https://www.youtube.com/watch?v=QVzOrjUxGmU

https://archive.org/details/Final_Yamato_English_Subtitled

 

宇宙戦艦ヤマト 完結編 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88_%E5%AE%8C%E7%B5%90%E7%B7%A8

 

宇宙戦艦ヤマト 完結編』は、1983年公開の劇場用アニメ映画作品。

通称「完結編」「ヤマト完結編」「ファイナル・ヤマト(Final Yamato)」[4]ナレーション俳優仲代達矢

宇宙戦艦ヤマトシリーズの第8作目、劇場用映画としては第4作目であり、シリーズの最終作品として製作された。ただし、2009年には続編の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』が製作されている[注 3]

キャッチコピーは「宇宙にひろがる永遠のロマン!ファイナル・ヤマトの熱い感動を―いま、あなたに伝えたい…」[5]

作品解説

制作状況

本作が公開された1983年春は、『うる星やつら オンリー・ユー』、『幻魔大戦』、『クラッシャージョウ』と長編アニメーションの公開が重なり、掛け持ち状態の主要スタッフが多かった。

本作の公開は、1981年4月放送の『宇宙戦艦ヤマトIII』最終回で1982年夏予定と告知されたが、プロデューサーの西崎が映画『汚れた英雄』にかかりきりになり、最初の約1年、作業を進めることができなかった。結局『汚れた英雄』自体は頓挫して他の製作陣が受ける格好となったので、ようやく本作の製作作業が進みだすことになった。しかしこの遅れから公開時期は1982年の冬休みとされ、さらに1983年3月12日に再延期された。結果『クラッシャージョウ』『幻魔大戦』と同日公開と決定される。しかしさらに1週間延期されて19日公開と改められるも、音楽ダビングの予定が遅れたことから完成は18日昼過ぎとなり、19日朝からの全国110館での一斉公開は不可能になった。上映プリントの輸送が遅れたのは、北海道、九州が全館、東北、北陸では一部で、約30館が影響を受けた。早いところでは19日中にフィルムが届いて同日中に半日遅れで上映されたが、翌20日からの公開となったところがあった[6]

後に再編集された70ミリ・6chステレオ版が完全版として1983年11月5日に公開されている。

音楽

劇中音楽では、それまでピアニストとしてヤマトの音楽を支えてきた羽田健太郎も、宮川泰と共に作曲に参加している。羽田の起用は、宮川泰田代敦巳、西崎義展の3人で話し合い、「マンネリ化を避けるため、新しい血を導入しよう。すべてのジャンルをリフレッシュしよう」と言うことで決まった[7]ポップス系の音楽家である宮川とは対照的なクラシック音楽出身の羽田の参加、加えて本作自体がスケールの大きいストーリーであることから、本作の音楽は全体的にクラシックの要素を多く取り入れたものとなっている[8]

本作では、二人の作曲家から同一メニューによる別の音楽的回答を引き出すコンペ形式を導入し、最終的にベストな楽曲が本編に採用された[9][10]。結果、羽田は主にディンギル側の音楽と、ヤマトの小曲、ラストのピアノコンチェルトなどを多く担当し、宮川は従来通りヤマト側と戦闘曲、イメージ曲などを担当となり、両者の個性を相乗効果で盛り上げることとなった。また、前作『宇宙戦艦ヤマトIII』に引き続き、宮川泰の息子である宮川彬良も、ノンクレジットではあるが参加しており、父親が用意した2種類のメロディを基に「大ディンギル帝国星」[注 4]を作曲している[11]

前述の経緯により、楽曲は多数制作されたが、劇中では一切使用されなかった曲も多い[注 5]日本コロムビアのCD『YAMATO SOUND ALMANAC』シリーズ[注 6]に収録されているものだけでも、(ボーカル曲のインストゥルメンタル版や同一曲のミックス違いなどを除いても)曲数は90曲前後、演奏時間は5時間を超えている[注 7]。また、当時手伝いとして参加しており、後にヤマトシリーズで音響監督を務めることになる吉田知弘は、「10時間分の曲を撮った」と述べている[12]。また、CDなどのメディアに収録される際、アレンジ曲や演奏バリエーション曲は、互いに同じ曲名になっているものも非常に多い。

演出

時系列では直前の作品である『宇宙戦艦ヤマトIII』で艦長に就任した古代進は、冒頭で多数の犠牲者を出してしまったことで引責辞任し戦闘班長に降格している。これに伴い、既に亡くなっていたヤマト初代艦長の沖田十三が「死亡は佐渡酒造の誤診で、地球帰還後に手術を受けて密かに療養していた」との理由で復活、再び艦長に就任しており、劇中でも佐渡が自らの誤診を「全国の皆さんに坊主になってお詫びせにゃならんな」と発言するシーンがある。この展開について、沖田役の納谷悟朗は後年の取材で「あれはびっくりしましたよ。なんでおれが生き返るんだって(笑)」と語っている[13]

古代がヤマトのパルスレーザー砲を「高角砲」と呼んだり、コスモタイガーIIの塗装がそれまでの銀色から大戦後期以後の日本海軍機色(濃緑色、明灰白色)への変更、随伴して出撃した駆逐艦冬月」を始め、太平洋戦争末期の戦艦大和最後の出撃に随伴した艦と同じ、あるいはそれに近い艦名が使用されている。

また、ヤマトが都市衛星ウルクに着陸して戦闘する描写は天一号作戦において大和が目指した自力座礁して陸上砲台となるという構想を基としているなど、大和の水上特攻をモデルとする演出が多く見られ、ヤマトの最期であることが示されている。

時代設定

前作『宇宙戦艦ヤマトIII』は制作当時の設定年代は西暦2205年(劇中のナレーションは西暦23世紀初頭と述べるのみ)であり、本作も制作開始当初は、前作の設定年代を守り、西暦2205年とされていた[注 8]

西崎は公式資料集にて、冒頭の銀河の大異変は『ヤマトIII』時に創ったガルマン・ガミラス帝国とボラー連邦を消し飛ばすために登場させたと述べており[15]、このことからも、西崎は『ヤマトIII』と『完結編』とがつながっていることを意識していることが分かる。

ストーリー

西暦2203年、銀河系中心部の宇宙で大きな異変が生じた。異次元断層から別の銀河が現れ、核恒星系付近で銀河系同士の衝突が起こり、多くの星々が消滅した。古代進は「宇宙戦艦ヤマト」の艦長として地球防衛軍の命を受け、この宇宙災害の調査と、その宙域にある友好国「ガルマン・ガミラス帝国」の本星へ赴いていた。だが、生存者を確認出来ないまま宇宙災害の大爆発に飲み込まれ、やむなく危険を冒して無差別ワープを強行し、この宙域から離脱する。

そんな中、地球から3000光年離れたアンファ恒星系にて、銀河を回遊する水惑星「アクエリアス」が現れ、その第4惑星「ディンギル星」を水没させる。偶然ディンギル星の至近距離へワープアウトしたヤマトは、アクエリアスの水に襲われ逃げ惑っているこの星の人々を目撃する。古代達は決死の救助活動を行うが突如ヤマトを大波が襲い、救助したディンギル星の人々を乗せて着艦したばかりだったコスモハウンドが海に滑落、結局1人の少年を救っただけでヤマトクルーに多大な犠牲者を出す結果に終わってしまった。水没したディンギル星から脱出したヤマトだったが、母星たるディンギル星の最期を見届けていた「ディンギル帝国」の艦隊と遭遇。ディンギル艦隊は突如としてヤマトをハイパー放射ミサイルで攻撃し、奇襲を受けたヤマトは全乗組員が死亡あるいは仮死状態となり戦闘不能に陥るが、墜落した惑星で運よく自動操縦システムが起動し、地球へ向け帰還した。

一方、母星を失ったディンギル帝国の長「ルガール」は新たな移住先として地球に狙いを定め、アクエリアスを人為的にワープさせることで母星と同じように地球を水没させ、地球人類を絶滅させた後に移住することを画策する。ヤマトの情報からアクエリアスの存在を確認した地球人類は、接近してくるアクエリアスによる水没を避けるため地球からの一時避難を開始するが、ルガールの息子であるルガール・ド・ザール率いるディンギル機動艦隊による攻撃によって避難船団は全滅。迎撃のため出撃した地球艦隊までもがディンギル艦隊のハイパー放射ミサイルの前に全滅させられ、地球人類は地球に封じ込められていく。

帰還したヤマトから奇跡的に生還した古代進は、自分の判断ミスにより多くの乗組員の命を犠牲にした責任を取るため艦長を辞任するが、ヤマトの第一艦橋で聞いた初代艦長「沖田十三」の声に、再びヤマトに乗り組む決意をする。ヤマト出撃の日、新たなヤマトの艦長が沖田十三であるという驚愕の発表がなされる。沖田はイスカンダルへの航海の途中に死亡とされたが脳死には至っておらず、地球を救うためヤマトに戻ってきたのだった。蘇った沖田のもと、ヤマトは修理が不完全なまま、アクエリアスのワープ阻止のため発進し、月面基地に駐留していた数少ない地球艦隊の残存艦艇がこれに随伴した。

冥王星まで進んだヤマト以下地球艦隊はそこでディンギル機動艦隊と交戦。戦いで随伴していた残存艦艇が壊滅しながらも、ディンギル機動艦隊を撃破したヤマトは単身アクエリアスへ辿り着くが、ワープシステムらしきものを発見出来ずにいた。だが、そこに現れた女神クイーン・オブ・アクエリアスから、アクエリアスのワープの原因、そしてそれを引き起こすディンギル星人の正体が太古に地球から脱出した地球人の末裔であるという事実を知らされる。一方、辛くも生き残ったド・ザールはルガールから最後のチャンスとして残存艦隊を指揮してヤマトを襲撃するが、ヤマトはディンギル艦隊の切り札であったハイパー放射ミサイルを対策してこれを無力化し、逆に波動砲によってディンギル艦隊を壊滅させる。逃亡するド・ザールはルガールの命令で粛清され、ディンギル帝国の拠点「都市衛星ウルク」へと強行着陸したヤマトはワープシステムの破壊を試みるが、奮戦虚しく失敗に終わる。その戦闘の中で、ディンギル星からただ1人救いあげたディンギルの少年や、古代の親友・島も命を落とす。

アクエリアスを追い、ヤマトは地球へと辿り着くが、もはやアクエリアスの地球への接近を阻止することは不可能だった。誰もが最悪の事態を覚悟する中、沖田と古代はヤマトを自爆させ、アクエリアスから地球へ伸びる水柱を断ち切るという計画を考える。反対する乗組員たちを古代は諌め、誰もが悲しみに暮れる中、ヤマトの自沈計画のため、アクエリアス海上ディンギル星人が建造したトリチウム採取プラントに降り立ち、準備を進めていく。地球へ到着したヤマトは冥王星での戦いで唯一生き残った駆逐艦「冬月」と合流すると、「冬月」へ乗組員を移乗させ、単艦自沈のために発進する。だが、その第一艦橋には沖田の姿があった。自動制御で行われるはずの計画は偽りであり、実は万が一の失敗を防ぐため、自爆は沖田自身による手動操作で行われるものだった。ヤマト乗組員たちが困惑して騒ぐ中、古代と雪、そして真田と佐渡はヤマトと沖田に向かって敬礼し、他の乗組員たちもそれに従い敬礼で沖田とヤマトを見送る。

地球とアクエリアスの中間点に辿りついたヤマトは、アクエリアスから伸びる水柱を自爆により断ち切ることに成功。その後、行き場を失いアクエリアスと地球の間に広がった水(宇宙の海)からヤマトの艦首が起き上がり、そのまま静かに宇宙の海(復活篇では凍っている)へと沈んでいった。

主な登場人物

地球人

古代進
前作でヤマト艦長に就任したが、本作序盤で辞任する。その後、戦闘班長として再びヤマトに乗り込むことになり、沖田の指揮の下で戦いを潜り抜けていく。
最後は駆逐艦冬月の展望台からヤマトと沖田の最期を見届ける。
森雪
物語冒頭では地球防衛軍司令部に勤務していた。地球に戻ってきたヤマトの艦内で、宇宙服なしでまともに放射線を浴びて倒れている古代を発見。古代が死んだと思い、自らも命を絶とうとするが、真田志郎に止められる。その後、奇跡的に一命を取り留めた古代を看病する。
ヤマト再出撃時に再びレーダー手として復帰する。なお、本作では艦内服が前作までの黄色から白に変更されている。
島大介
本作でもヤマト航海班長としてヤマトを支えるが、都市衛星ウルクでの白兵戦において負傷し、それを隠して任務を遂行。最後は爆発するウルクからヤマトを脱出させた後、古代に必ず雪を幸せにするよう約束させ、そのまま古代達に看取られながら息を引き取る。
沖田十三
ヤマト初代艦長。第1作の最後で宇宙放射線病によって死亡したと思われたが、実はその時点ではまだ辛うじて死には至っておらず、極秘裏に治療を進められていた[注 9]。ヤマトのアクエリアスワープ阻止のための発進に際して、再びヤマト艦長の任につく。
本作品では目的のためには手段を選ばない場面もあり、波動砲発射のタイミングで小惑星帯が敵の軸線上にあったにも関わらず「構わん、惑星ごと粉砕せよ」と鬼神の様相で言い放つ場面も見せる。
アクエリアスが最後のワープをしてしまった後は、ヤマトの自沈による地球水没の阻止を立案。自動操縦では失敗する可能性があるとして、沖田自身による手動操縦で自沈を遂行。最期は息を引き取った状態でヤマトとともに宇宙の海へ沈んでいく。
ルガール
ディンギル帝国を治める大神官大総統。ディンギル星の爆発により母星を失った後、地球への移住を目論み、アクエリアスによる地球人殲滅を計画する。
ルガール・ド・ザール(ルガールII世)
ルガールの実子。典型的なディンギル人の思想の持ち主で、物語序盤において目の前に現れた国籍不明の戦艦(ヤマト)を問答無用で攻撃した。その後、ルガールから太陽系制圧艦隊の指揮官を任され、艦隊を率いて出撃する。
ディンギルの少年
水没するディンギル星からただ1人ヤマトに救出された少年。名前は不明。救出された後、地球に行くが、ヤマトの再発進時に密航。以降は雪に世話されることになる。実はルガールの実子で、ド・ザールの弟。
冥王星会戦においてヤマトを守ろうとする駆逐艦の行動から、ディンギル人とは異なる価値観を知っていく。

その他

デスラー
銀河系中心部核の恒星系に本星を持つガルマン・ガミラス帝国の総統。本作冒頭にて銀河交錯によりガルマン・ガミラス本星が壊滅したことで死亡したと思われていた。
しかし、偶然にもその時に国境視察に赴いていたことで難を逃れており、終盤で艦隊を率いてルガール指揮するディンギル帝国軍の襲撃を受けるヤマトの救援に駆けつける。その後、自沈するヤマトの最期を見届けた。

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