アナログ時代にクラシックファンに一番評価が高かったワーフェデールとグッドマンのスピーカー

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カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置
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カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置 _ ワーフェデール + Axiom80、マランツ7C + QuadⅡ

スピーカー
Wharfedale スーパー3
Wharfedale スーパー15
Goodmans AXIOM80
エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型


プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードⅡ型モノーラル用2台

部屋はマンションの 6畳洋室


宇野功芳
上のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。


青木周三
Marantz とマッキントッシュ真空管パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない

Axiom80 は JBL の 30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。
____

クラシック音楽の世界に於ける音響的な部分に対する異常とも言える執着は、音楽ホールやオーディオ製品に強く反映している。いづれの場合でも、音楽の核心を確実に聴き手に届けると言うよりも聴き手に"快く感じさせる"ということに重点が置かれる。

音楽評論家であり、指揮者でもある宇野功芳という人は若い人にカリスマ的人気があるらしい。

その人のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

特に多声的な音楽に対しては致命的なマイナス条件なのだがその様な装置で聴けばゲシュアルトやモンテヴェルディマドリガルはつまらない曲だと思えるのが当然だ。

しかし元々そんなものは価値のないものだと思っているとすれば自分の装置が真実を伝えて居ないことに気付かずに終わるであろう。


 そして、分離の良すぎない音、つまり、分離の悪い音が良い演奏会場の条件だと言うことになってしまう。

宇野功芳という人は

「名ホールとは演奏を美化する。これが第一条件だ、

舞台上の残響に身を包まれて演奏しているとホールが自分を助けてくれている、という喜びで体を満たしホールに任せる気になる…・・

強い和音が鳴った後に残る長い残響はいつまでもその中に浸っていたいと思う程で……」

と述べている。


私は宇野功芳がクソミソに言う日比谷公会堂東京宝塚劇場(昔の)でシンフォニー オブ ジ エア、ウィーンフィル、ボストン響、イタリアオペラの数々を聴くことが出来た。

それらの体験は確実に音楽の世界に引き入れてくれたのである。今にして思えば、優れた演奏家は美化される必要がないと言うことだったのだと思う。

美化とは或る意味で歪曲なのだから(それは宇野功芳本人も認めている)なのだ。

昔からタイル張りの風呂場で唄を歌うと、上手になったような気がすると言われてきた。現在のカラオケサウンドもそういう錯覚に基づいているのだ。

残響の長いホールというものは演奏家が自己陶酔に浸る分にはいいのかも知れないが、肝腎の聴衆が音楽の核心を掴むことを妨げる、ということに気付くべきなのではないだろうか。

80年代以降、いわゆる"音響の良いホール"が全国各地に出来たのだが、正にそれに符節を合わせるようにクラシック音楽人気が凋落してきているのは偶然ではないだろう。
http://www.amadeo.jp/kyuukyoku.html

>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は
「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、


つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:


クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)
「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。
フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

 

宇野功芳 V S礒山雅?

 たまたまバッハ学者、礒山雅氏の『マタイ受難曲』(東京書籍)を読んでいたのである。あの傑作に含まれる1曲1曲についてあれこれ解説を加えた本だ。とはいえ、一般読者を想定して、語り口は平易。『マタイ』好きなら、持っていてよい1冊だ。特にバッハがキリスト教をどう自分のものにしていたかということが詳しく触れられているのが私には興味深い。

 この本の最後のほうでは、約40種類の録音について著者の意見が記されている。これがなかなかおもしろい。

高く評価されているのは、たとえばレオンハルトショルティ。この組み合わせには、えっと思う人もいるかもしれない。その反面、かねてより名演奏と誉れ高かったクレンペラーカラヤン、そしてメンゲルベルクには冷たい。そして、古楽系でもコープマンには否定的。

氏の判断基準ははっきりしている。彼らが個性的な指揮者だとは認めたうえで、作品そのものの表現や力や性格を無視しているのがダメだと言うのだ。
クレンペラーについては、かつて若き日に愛聴したものと記したうえで、問題点が指摘されている。

メンゲルベルクに対してはことのほか厳しい。

「この演奏に感動して涙する若い聴き手がいると聞くのだが、そういう人はどうやって耳の抵抗を克服しているのか、知りたいものである」

「聴いていて途方に暮れる」

「うんざりする」

のだそう。もっとも、その理由はきちんと記されているし、もし自分が聴衆のひとりだったら、圧倒されるだろうとも記されているが、何だか大人の配慮というか、言い訳っぽい。

 

 ちょうどこの本を読んでいたら、そのメンゲルベルクの新たな復刻(オーパス蔵)が送られてきた。開いてみると、解説書の中で宇野功芳氏が大絶賛している。

「われらの宝」

「バッハ時代のスタイルを金科玉条のものとし、この演奏に感動できない人の、なんと哀れなことか」。

 

礒山氏の意見とはあまりにも見事に正反対なので、笑ってしまった。
はいはい、礒山氏は哀れなわけね。

 この場合、どちらの意見もそれなりに正しいというしかないだろう。メンゲルベルクならではの演奏様式が平気な人にとっては、一回限りの燃えるライヴの魅力が味わえようし(特に合唱の没入ぶりはすさまじい)、生理的に我慢できないという人には、論外な演奏だろう。ただし聴いているうちに慣れてきて、抵抗感が薄まる可能性は高い。音質のほうも聴いているうちに徐々に慣れてくる。手元にあるフィリップスのCDと比べたら、ノイズをカットしていない分、音質は明瞭。この演奏が好きなら、買い換えてもいいだろう。

 とはいえ、初めてこの曲を聴くなら、まずはもっと新しい音で聴いたほうがいい。古楽ならレオンハルトの演奏がよいけれど、オランダ系古楽の常でドラマ性が薄く、残忍、残酷、血の匂い、要するに生々しさが足りない。古楽系は、最後まで聴いてもカタルシスがなく、。あの終曲があまりにもあっさりしてしまうのだ。
私が一番好きなのは、リヒターの最後の録音である。昔から褒められている最初の演奏より、いっそうドラマティックで濃厚である。

 バッハと言えば、今年のラ・フォル・ジュルネはバッハ関係である。例によって小さなホールの公演はあっという間に完売になるのが困ったものだ。それに、せっかくコルボが「マタイ」をやるのに、とてもクラシック向けとは言えない巨大ホールが会場というのも困る。コルボ自身はPAを気にしないというが、聴くほうはそうではない。せっかくの催しだけれど、毎年あのホールだけは何とかならないかと思う。幸いコルボは、「ロ短調ミサ」のほうはまだしもまともなほうのホールで演奏してくれる。

ちなみに、礒山氏はコルボの「マタイ受難曲」は「厚化粧の美女」みたいと言っている。いいじゃん、厚化粧の美女。嫌いですか。
(きょみつとし 音楽評論家、慶応大学教授) 
http://www.hmv.co.jp/news/article/902250082/

 

20世紀後半以降はドイツ、イギリスやフランスでも音楽や音が わからない人間ばかりになった。 - 777ブログ
https://a111111.hatenablog.com/entry/2025/06/24/031706

良い音とはどういう音の事か?
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原音再生すると音の官能性が消える
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この世のものとも思えない音を出すにはどういうオーディオ機器が必要か
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宇野功芳が非常に高く評価していた演奏家

 

ウィレム・メンゲルベルク1871年3月28日 - 1951年3月22日)指揮者
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010883

ブルーノ・ワルター(1876年9月15日 - 1962年2月17日)指揮者
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パブロ・カザルス(1876年12月29日 - 1973年10月22日)チェリスト・指揮者
https://www.youtube.com/watch?v=DqyoZ75mkg4

カール・シューリヒト(1880年7月3日 - 1967年1月7日)指揮者
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14025740

オットー・クレンペラー(1885年5月14日 - 1973年7月6日)指揮者
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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー (1886年1月25日 - 1954年11月30日) 指揮者
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ハンス・クナッパーツブッシュ(1888年3月12日 - 1965年10月25日)指揮者
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エフゲニー・ムラヴィンスキー (1903年6月4日 - 1988年1月19日)指揮者
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朝比奈 隆(1908年7月9日 - 2001年12月29日)指揮者
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ギュンター・ヴァント(1912年1月7日 - 2002年2月14日)指揮者
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カール・リヒター(1926年10月15日 - 1981年2月15日)指揮者・オルガニスト
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フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875年2月2日 - 1962年1月29日) ヴァイオリニスト・作曲家
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ブロニスラフ・フーベルマン(1882年12月19日 - 1947年6月15日)ヴァイオリニスト
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ヨーゼフ・シゲティ(1892年9月5日 - 1973年2月19日)ヴァイオリニスト
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ヤッシャ・ハイフェッツYasha Heifetz、1901年2月2日 - 1987年12月10日)ヴァイオリニスト
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前橋汀子(1943年12月11日 - )ヴァイオリニスト
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チョン・キョンファ(1948年3月26日 - )ヴァイオリニスト
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オーギュスタン・デュメイ(1949年1月17日 - )ヴァイオリニスト
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ジャクリーヌ・デュ・プレ (1945年1月26日 - 1987年10月19日)チェリスト
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/929.html

  

フランソワ・エティエンヌ (1901 - 1970) クラリネット奏者
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/194.html

オポルトウラッハ (1902年2月17日 - 1956年5月7日) クラリネット奏者
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14154034

デイヴィッド・シフリン (1950 - ) クラリネット奏者
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16894193

 

カザルス・トリオ _ ジャック・ティボー、アルフレッド・コルトーパブロ・カザルス
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16859279 

カペー弦楽四重奏団 _ リュシアン・カペー (1873年1月8日 – 1928年12月18日)
全録音への youtube リンクあり
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ブッシュ弦楽四重奏団 _ アドルフ・ブッシュ(1891年8月8日 - 1952年6月9日)
全録音への youtube リンクあり
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010460

レナー弦楽四重奏団 _ イェノ・レナー (1894年6月24日 - 1948年11月4日)
全録音への youtube リンクあり
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024765

ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 _ アントン・カンパー(1903-1989)
全録音への youtube リンク
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ボロディン弦楽四重奏団 _ ロスティスラフ・ドゥビンスキー (1923年11月23 - 1997年12月3日)
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ルフレッド・コルトー (1877年9月26日 - 1962年6月15日)ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010631

ヴィルヘルム・バックハウス1884年3月26日 - 1969年7月5日)ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010630

クラウディオ・アラウ1903年2月6日 - 1991年6月9日)ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024360

リリー・クラウス1903年4月3日 - 1986年11月6日)ピアニスト
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ウラディミール・ホロヴィッツ (1903年10月1日 – 1989年11月5日)ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010646

コンラート・ハンゼン(1906年11月24日 - 2002年6月22日)ピアニスト
https://www.youtube.com/watch?v=1j_NHrJ8aEw

エリック・ハイドシェック(1936年8月21日 - )ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024122

マルタ・アルゲリッチ(1941年6月5日 - )ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024062

内田光子(1948年12月20日 - )ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024252

オッリ・ムストネン(1967年6月7日 - )ピアニスト
https://www.youtube.com/results?search_query=Prokofiev%3A+Visions+Fugitives%2C+Op.+22+-+++%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8D%E3%83%B3+-+%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

エレーヌ・グリモー(1969年11月7日 - )ピアニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010941

 

レオ・スレザーク (1873 - 1946) 男性歌手
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/911.html

ユリウス・パツァーク(1898~1974) 男性歌手
https://www.youtube.com/watch?v=87X0oxl32MY
https://www.youtube.com/watch?v=rVCuUNhV8k4

フィッシャー=ディースカウ (1925年5月28日 - 2012年5月18日)男性歌手
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16894517

レリ・グリスト (1932年2月29日 - )  女性歌手
https://www.youtube.com/watch?v=1wutZmKJAH8
https://www.youtube.com/watch?v=M2KJIVXsjZI

グンドゥラ・ヤノヴィッツ(1937年8月2日 - )女性歌手
https://www.youtube.com/watch?v=ANdPoigJ_qw

イレアナ・コトルバシュ(1939年6月9日 - )女性歌手
https://www.youtube.com/watch?v=CF1vSJmAY28

シルヴィア・マクネアー(1956年6月23日 - )女性歌手
https://www.youtube.com/playlist?list=PLk-IgAEKYl2z9OS7LUMuxkLJfuF5I-YvR

イアン・ボストリッジ (1964年12月25日 - )男性歌手
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16894516

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山之内 正の週刊 AVラボラトリー
音楽評論家・宇野功芳氏の試聴室再訪 - 音が激変した理由とは?
2013年 07月 17日 (水曜日)
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


先日、音楽評論家 宇野功芳氏の自宅試聴室を再訪した。

宇野氏と私の共著『音楽と音の匠が語る目指せ! 耳の達人 』(音楽之友社刊)の企画で互いの試聴室を訪ねたのは昨年の秋だったと思う。 ところが、

「最近、再生システムの音がガラリと変わったので、山之内さん、ぜひもう一度聴きに来て!」

レコード芸術最新号の誌面でご指名があった。それを読んだ私がディスクを何枚か持参し、9ヶ月ぶりに訪問したのである。

宇野功芳氏の愛用システムは数十年変わっていないが、今回プレーヤーとプリアンプ間のラインケーブルを交換した宇野氏の再生システムはどの製品も使用歴数十年以上と、年季が入っている。

マランツ#7、Quard II、ワーフェデールという組み合わせはアナログレコード時代から不変で、CD登場後にスチューダーのD730とラックスマンのD7を追加。

ワーフェデール製ユニットを収めたスピーカーは途中でミッドレンジをグッドマンに変えるなど小さな変更はあるが、こちらは半世紀以上愛用しているという。

再生音については前掲の本に詳しいが、全帯域で分解能が高く、音の速さもよく揃っているので、演奏のニュアンスがよく伝わり、低音と高音のバランスも良好。

空間表現は最新のシステムほど得意ではないが、音数や基本的な情報量では遜色がなく、演奏評にはとても適していると思う。

前回の訪問時に唯一気になったのは、D730 では中高域がやや硬めの音色になることで、それが目立ちにくいラックスマンの D7 をメインにすることをお薦めした。

「音がガラリと変わった」という冒頭の感想は、機器を入れ替えたためではない。

D730 と #7 の間のラインケーブルをインフラノイズの LIBERAMENTE に変え、D730につないでいた同社のクロックジェネレーター GPS-777 との配線も LIBERAMENTE のクロックケーブルに入れ替えたら、音が大きく変わったのだという。

D730 にはインフラノイズのクロックジェネレーター GPS-777 がつながっている。

クロック用ケーブルもインフラノイズの LIBERAMENTE に新調


「以前はD730の音を長時間聴いていると疲れやすく、ある種のうるささがありましたが、ケーブルを変えたらそれが気にならなくなりました」

と宇野氏は説明する。また、システム導入以来ずっと #7 のトーンコントロール機能で低音を 1ステップ下げて聴いていたのが、ケーブルを交換した後はノーマルの位置でちょうど良いバランスになったという。これも実に興味深い話だ。

#7 のトーンコントロールが数十年ぶりにノーマル位置に戻った。

これまでは1ステップ絞った位置で聴いていたという実際にケーブル変更後のシステムで CDを再生してみた。

宇野氏が大阪フィルを振った《フィガロの結婚》序曲(EXTON OVCL-107)を聴くと、以前は硬さが気になっていたオーボエが他の楽器と自然に溶け合う音色に変わり、低弦の旋律と内声のリズムは以前よりも明快な音で耳に届き、細部まで動きがクリアだ。

トーンコントロールをノーマルの位置に戻したことで低音の量感は増しているはずなのだが、中低音はこもるどころか、前よりもすっきりとした響きを獲得している。これはたしかに大きな変化である。

佐藤久成のヴァイオリン独奏(『オード・エロティーク』 Years & Years Classics YYC 0004)は、以前聴いたときに感じた余分な圧力が一掃され、本来の自然なアタックが蘇っている。ブレースやフレージングが以前よりなめらかに感じられるのもその影響だろうか。


次に、最近私が試聴会などで使っている優秀録音盤のなかから何枚か試聴。

まずはレーゼルのピアノ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲(モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第27番 KING RECORD KIGC12)を聴いた。ドレスデンのルカ教会で収録された注目の新録音で、上方に抜ける柔らかい残響と、力みのない音色で緊密な響きを作り出すピアノとオケの見事なアンサンブルが聴きどころだ。

演奏の特徴を忠実に引き出すだけでなく、録音会場の広々とした空間など、立体感の表現にも開放的な伸びやかさが感じられる。

同じシステムなのに以前とはかなり印象が変わった。


次に、グールドが演奏する《ゴールドベルク変奏曲》の石英ガラス CD(StereoSound SGCD02)を聴いた。

数え切れないほど聴いた演奏なのに、いま初めて聴くような鮮度の高い音が澄んだ音色で浸透し、グールドのハミングはもちろん、ブレスまでもリアルに再現、スピーカーの奥にグールドが座っているような臨場感がある。宇野氏も

「これまでは彼の声がない方がいいと思っていたけど、これで聴くと嫌じゃないね。演奏のニュアンスもとてもよくわかる」

と感心していた。


そのほか、ムラヴィンスキーレニングラードフィルのチャイコフスキー《悲愴》など数枚のディスクを聴き、以前に比べて中高域のきつさが影をひそめる一方、明らかに音色がクリアになっていることを確認した。


「いまのバランスが凄く気に入っている」

という宇野氏の目下の心配事は、「これ以上音が良くなったら困る!」ということ。

なんとも贅沢な悩みだが、その気持ちはよく理解できる。

音の基準が変わったら演奏の評価基準にも影響が及ぶのは避けられないからだ。

しばらくは機材やケーブルを変えず、いまのバランスを維持した方が良いのでは?というのが私のお薦めだ。
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/


『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳山之内正 共著 (2013.6.21)

音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。

宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。

山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。

宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。


宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。

鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。

録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。

音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。

演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。

昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。


山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。


オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。

音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。

もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。

応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。


再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。

オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。

ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。


さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。

音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。

音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。

楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。


録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm


再生音はどこを目指すか

私は生の演奏が好きである。様々な音楽をオーディオだけでなく、生でも聴く。ロックや民謡、浪曲から、クラシック、ジャズまで。音楽芸術が好きなのである。

生の音を聞き、自分のオーディオの音とを比べる。

違和感があれば、どこが違うのか追求する。

録音する際、エンジニアによって音は変わっているということは百も承知である。しかし、広く色々な音楽を聞くうちに、何となく基準となるものが出来上がっている。

私が感じる実際の音楽の特徴は次のようなものだ。

1.音量が大きくても、あまりうるさいという感じはしない。
2.音の出方は前では無く、左右後方、上方に広がる。ホールであれば、エコー成分が良く聞こえる。
3.楽器の音は、オーディオでいわれるほど分離感はなく、全体から聞こえる。
4.聞き疲れしない。
5.ホールなどでは、小さな音でも良く聞き取れる
6.意外と刺激的な音はしない。

どうだろう。

もう一つ、マイクを通した音は聞きづらいことがあっても、オペラやクラシックなどマイクを通さない音は意外と聞き取れることを感じたことはないだろうか。

未経験の方は是非クラシックの演奏会へ行ってみてもらいたい。
小さな音でも良く聞き取れるのである。何が違うのか。
私はこれを“聴感上歪”に起因すると考えている。
物理学など、科学によって求められた低歪の現代のオーディオ機器。
本来歪など無いはずなのに、音量を上げるとうるさい、と感じる方は多くいらっしゃるだろう。
私はこれを聴感上歪と呼んでいる。

つまり、オーディオで音楽を聴く場合、音量を上げてもうるさくならない音。

簡単にいえばこれが、一番重要である。
聴感上の歪が無いのである。
高音から低音まで綺麗に再生されて、それでいてうるさくない音。
ある程度の音量でも会話ができ、音は前にではなく、左右後方上方に広がり、エコー成分(または気配など)が綺麗に再生されること。
スピーカーの存在が消えるなど、オーディオのクオリティが上がれば自然にこのようになっていく。

人間の耳はまだまだ未科学である。科学で、絶対と思って作った製品が必ずしも実際の音と同じように聞こえないのは、エンジニアならだれでも分かっているはずである。
1930年代の頃は原音重視であった。アメリカやドイツは国の威信かけて開発していた。
私は、オーディオ機器はこの時点でほぼ完成してしまったと思えるのである。
そして、現代の技術を加えれば、真空管式アンプやフィールド型スピーカーが最も原音に近い再生音が出るというのは私にとって揺るぎが無い事実なのである。
http://omsound.exblog.jp/15834589/

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宇野功芳の音盤棚 unauの無能日記
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1080.html

ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/684.html

宇野功芳 ブルーノ・ワルター(1876年9月15日 - 1962年2月17日)と我が音楽人生
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/529.html

作曲家フルトヴェングラーとは何であったのか? _ 宇野功芳 樂に寄す
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/482.html  


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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio

 

Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第4回   by Y下 


https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-004 

 

私のオーディオ人生のコラムも今回で4回目になります。42~3年前の記憶を紐解くと、どうしても小池レコード店の小池氏を抜きにしては語れません。今までのコラムとは時代が逆行しますがご理解ください。今回のコラムは小学生以下の駄文になって申し訳ありませんが当時を思い出しながら書いてみました。



名古屋国際ステレオコンサート
 ステレオ(当時はオーディオでなくステレオと呼んでいた)に興味を抱き始めたのは、確か高校2年の頃と記憶しています。この当時は色んな場所でレコードコンサートが開かれていた。その中で毎月名古屋市中区の中区役所ホールで開かれていた名古屋国際ステレオコンサートだけが印象に残るレコードコンサートと記憶しています。曲目はジャズからクラッシックまでの名演奏家のレコードを解説付きで行なっていた。

 

このレコードコンサートは大がかりなステレオ装置ではなく、ステージの上に左右のスピーカーを置いてレコードを聴かせてくれた。このレコードコンサートで一番印象に残ったのはリビング・ストリングスが演奏する引き潮である。このレコードは最後にかける定番でこの曲目に目を瞑って聴いているとあの波の音が生々しく聴こえてあたかも海辺にいるような錯覚に陥ってしまうぐらいリアルな音であった。これがステレオなのだ。こんなリアルな音は今までのコンサートでは聴いたことがないステレオは凄い!自宅で聴く松下の20cmのスピーカーとは全然違う。このコンサートの音は音が前に飛び出してくる。「俺もこんなステレオで音楽が聴けたら最高だろうな」と心で呟いた。

 

いったいこのステレオ装置は何処のメーカー何だろう?コンサートが終了してステージの前に行ってみた。このコンサートを主催した年配の方と仲間らしき人と談笑しているのを横目でシステムを見てみた。見たこともないお粗末なプレーヤーと金色の色をした真空管アンプだけである。真空管アンプも何処のメーカーさえわからない、たったこれだけのシステムであの素晴らしい音が出るのは脅威にも思えたし興味も出てきた。

 

スピーカーも30cmぐらいでこんな広いホールを鳴らしきるとは、凄いとしか言いようがない。しかも左右にスピーカーボックスを並べて低音から高音まで鳴るとは不思議でもあった。


小池レコード店
 このコンサートの主催者は新栄にある小池レコード店を始めて知った、主催者の小池氏は「暇があったら店に遊びにいりゃ~」と盛んにPRしていたのを覚えている。

名前
小池弘道
2000年3月に故人となり享年90歳
故人になられて小池レコード店は店を閉じる
住所
愛知県名古屋市中区新栄

小池レコードの思い出
 皆さんも小池レコード店をご存知ある方もおられると思います。「あの店か、よく行ったことがある」とおっしゃられると思います。行かれた方はこれからお話する小池エピソードを読んで昔を懐かしんでください。コンサートで聴いたあの小池レコード店へ学校帰りに同級生と二人で冷やかしに行ったのが最初である。

 

この店は一般的なレコード店とは違いレコードは店の前のみすぼらしいショーウィンドーに数枚のレコードが飾ってあるだけで現代のCDショップとはまったく違う異質な店であった。玄関のガラス戸を開けるとその奥に今で言う試聴室のような6畳の畳部屋があり、ここで小池氏の話を聞きながらレコードを買うのであるが、そう簡単には売ってくれない。まずは小池氏の話に同調しない限り門前払いとなる。


小池氏(親父)とお客の会話
 店に通されると中に先客とおぼしき方と口論に近い話し方でレコードの違いを小池氏は力説しているのを聞くことができた、しかも名古屋弁丸出しの会話である。

親父
「あんたレコード何枚ぐらい持ってりゃ~す」
お客
「LPが50枚だ」
親父
「ステレオは何を持っとんの?」
お客
「プレーヤーはOO製でアンプはOO社、スピーカーはOOの2Wayで音楽を聴いとるわ」
親父
「あんたの持っとるレコードとステレオは全部パーだわ」


お客は真っ赤な顔をして憮然とした態度である。それに輪をかけて小池氏の新幹線講座が始まる。 

親父
「ええか、よぉ聞けよ、新幹線と東海道線は何が違う」
お客
「レールの幅も違うしスピードが違う」
親父
「あんたの持っとるレコードとステレオは東海道線だぎゃ、東海道線と新幹線とは違う、ええか、よぉ聞きゃ~よ」
お客
「どこが違うんですか」
親父
「あんたの持っとる東海道線から新幹線のレコードを聴いたら、あんたの持っとるレコードもステレオも3分でパーだぎゃ、嘘だと思うならおみゃ~さんのレコードをいっぺんかけてみょうか」


お客は自分の持参したレコードを1枚取り出して親父さんに渡した。レコード盤はペレス・プラードのLPである。小池の親父は鼻歌まじりでLPをジャケットから取り出してポンコツプレーヤーに乗せた。出てきた音楽は軽快なリズムに乗ったマンボの音楽である。音は中々良い音であまり不満を感じなかった。

親父
「今日来た学生さん達(私たちのこと)あんたらぁも、よぉ聞いときゃ~よ、これが東海道線の音だぞ」

そう言いながら無造作に自分の手元にある輸入盤のレコードを取り出して、先程聴いていたペレスプラードのLPと小池の親父さんの輸入盤との聴き比べになった。輸入盤は同じラテンのLPでクレバノフ・ストリングスのマラゲーニャである。レコードに針を下ろしたとき、針音が国内盤とは違う音がする。親父さんはアンプのボリュームのツマミを回し始めた。出てきた音にびっくり仰天である。これがステレオなのか!トランペットとカスタネットがスピーカーの前から飛び出してくるではないか。しかも目の前で演奏しているような今まで聴いたことも無い音である。

親父
「これが新幹線の音だぎゃ、国内盤とは音が違うだろう、あんたが持ってりゃ~たレコードもステレオもみんなパーだぎゃ、この音は生でも出えせん」
「生だとOOができるけど、この生はできないね、」
親父
「たわけ!学生のくせに何をトロイこと言っとる、おみゃ~さん達みたいな勉強の出来ん奴はすぐにトロイことを考える、そんなことは大人になってから言うことだ」
お客
「今どきの学生さんは勉強よりそっちのことばかり考え取るのかねぇ」
親父
「ええか、おみゃ~さんのとうちゃんは一生懸命働いて学校に授業料を払っているんだ、親孝行しょうと思ったら勉強せい」


この言葉に私は内心「うるせいジジィだ、何でこんなジジィに説教されないかんのだ」私は、今までこんな親父さん見たことも聞いたこともない変わった親父さんだと思えた。

お客
「輸入盤と国内盤の違いはわかった、たった今かけたレコードを売ってくれ」
親父
「このレコードは売らん、今度来た時に売るからそれまで頭を冷やして来ると、ええわ」
お客
「今度来るときには、このレコードを売ってくれよ」


今日、聴かされた音は今までに聴いたことも無い音である。小池レコード店のステレオは何処の製品を使っているのだろう、私はレコードよりこの装置に興味が益々募った。親父さんの話などうわの空である。一度ステレオ年鑑の雑誌を拝読して調べればすぐにわかる、しかし謎だらけの装置だ。親父さんには悪いが、レコードを買うふりして又この店に来よう、今度来るときは違う仲間を連れて行けば行きやすいはずだ。後日、学校帰りに違う仲間を連れて再度、小池レコード店へ直行した、玄関を開けると小池の親父さんはニコニコしながら「又おみゃ~さんか、まぁ中に入りゃ~」といつもの名古屋弁丸出しの口調である。小池の親父さんは開口一番に「ただで見る映画に感動するか?お金を払って見て初めて感動するのだ」完全に私の心を見透かした言葉だ。中に入ると今日も先客が一人いた、年齢は30代の方で小池レコードの輸入盤を何枚か購入されている感じで、もう買ったのかレコードを持っていた。私は小池レコードのシステムを穴が開くほどじっくり見た、ステレオ年鑑で見た写真を思い出しながらプレーヤーからチェックした。

 

プレーヤーはガラードのオートチェンジャータイプでアンプはEL-34を使用したリークのポイント1、カートリッジは多分ピッカリングのように思えた。

 

問題のスピーカーだがこのスピーカーは年鑑には載っていない。外観からするとワーフェデールの30cmのダブルコーンのような気がしたがよく似ている。

私は親父さんに「親父さん、このスピーカーは何処のメーカーなの?」親父さんは「そんなこと聞かんでもええわ、こう言う音が聴きたかったらレコードを買わないかんわ」とはぐらかされてしまった。

 

小池の親父さんは先客の人に「この前、わしの店で揃えたステレオはどうだ、わしのと同じ音がしているだろう」と先客と何やらヒソヒソ話を始めた。小池の親父さんは「スピーカーの裏蓋を絶対に開けてはいかん、開けると音が変わるから開けないように」と忠告していたのを耳にした。スピーカーの裏蓋を開けると音が変わるのだ、と思ったがよくよく考えたらスピーカーが何処のメーカーか分かってしまう、分かれば化けの皮がはがれる、よくもデタラメを言うものだ、このジジィは狸親父だ。後から聞いた話だけど、裏蓋を外して中のスピーカーを見たお客がいて大問題になったらしい、

 

噂ではこのスピーカーは英国のOOとわかったけど、もう手に入らないスピーカーである、多分小池さんのスピーカーもここのメーカー製を使用しているのかも知れないがこれだけは最後まで謎であった。

 その後、小池レコード店には4~5回お邪魔してレコードを買ったが、確かに素晴らしい音で音楽を聴かせてくれた、輸入盤と国内盤とは音が違うのだけど、ステレオのレベルが上がるとその差は大きく開かなかった。エレボイの3Wayにしてから久しぶりに小池レコード店に足を運んで、小池さんの音を聴かせて頂いたが、高校生時代の感動はなかった。あの親父さんの人柄の良さと人情味に溢れるサッパリした性格、相手対しての思いやりは今でも心に残っている。


 あれから30年以上の歳月が過ぎたある日、名古屋の小池弘道氏が亡くなられたと新聞で報道された、この記事を読んだ私は自分にとっては高校時代の良き思い出でもありステレオの出発点でもあった。

 今回は名古屋弁の会話が沢山出て来ます、名古屋弁の方言を少し述べさせ頂きます。

 おみゃ~さん=お前さん
 聴かんでもええわ=聴かなくてもよい
 買わないかんわ=買わないと駄目
 ええか=よいか
 持ってりゃ、持ってりゃ~す=持って来た、持ってるか
 だぎゃ=だろう
 タワケ=馬鹿
 トロイなぁ=馬鹿だなぁ
 遊びにいりゃ~=遊びにおいで
 よぉ~聞きゃぁ~よ=よく聞けよ

名古屋弁でお話される方は国会議員の河村氏がいます、あの方のお喋りの方言が名古屋弁で言葉の最後に語尾の上がった喋り方になります。

 



 以前、映画で大ヒットしました(バック・ツゥ・ザ・フューチャー)を皆さんはご存知だと思います。この映画の主役でありますマーティーと博士がタイムマシンを使って過去未来と自由に行けるストーリーですね。もし可能であれば皆さんも私もオーディオは長い経験と実績を積んで音楽を聴いておられると存じます。例えば最初にオーディオ装置などを揃えて音楽を聴いていた頃の音は、どんな音だったのか誰もわからないですね。仮に現代の自分が過去の自分のシステムを聴きに行ったとしたら、どんな評価をされるのか、「あんまり良くない音だが自分の好みに合う感じだ」「よくもこんな音で音楽を聴いていられるな、ここを改善すれば良くなるのに」の2通りになるのかな?ただ本質的には現代の音とはがらりと変わらないような気がします。当時の音源はレコードとテープが主役でしたがCDに変わっても自分の感性は簡単には変わらないしスピーカーも過去のものと現代のものとでは極端に変わったとは思えませんから音の方向性は違うとは思えない。私も30数年前にオーディオをやめて再開しても同じような音のような気がしますけど、「あの頃、俺に良く似たおっさんが聴きに来たけど話が合う、しかも俺の装置のことは詳しい、この部分を改善するともっと良くなるよ」とアドバイスしてくれたけど、何であんなに俺の装置のこと詳しいのだろう。」しかもステレオの話しより俺の将来の人生観まで口説く言っていたのを覚えている、あのおっさんが言っていたなぁ「君は音楽に興味のない人と結婚したらきっと後で後悔する羽目になるぞ、小遣いをあまり貰えない鬼嫁だったら最悪だ、好きなステレオも自由に出来ない、今の俺がそうだからな」と怒りながら俺に忠告してくれたなぁ(未来から来た自分とは知らずに)
この文を俺の嫁さんが読んだらキレるだろうな、

 



 オーディオこそ本音と建前の世界かも?オーディオ雑誌を読むと評論家の先生達は決まって試聴した機器をさもこれが最高と美化して評価する記事が沢山載っている。「OOのアンプは今まで聴いたことのない素晴らしいアンプである。」とか「このスピーカーは従来のスピーカーとは一線を隔てた良いスピーカー」とベタ誉め的な記事を読むと、評論家の先生達はよほど酷いシステムで聴いているのかと疑ってしまう。評価していただくのは大変結構であるが何と比較しての評価なのか?がついてくる、本当に良いのなら評論家の先生達もこの機器を導入して聴いているはずなのに誰一人として使用していないのは、本音は良くないと思える、本当に良いものなら自然と口コミやネットで広がるはずではないか、建前ばかりを書くからみんなが困惑する。建前で買わされたマニアこそ大きな被害者だ、オーディオ機器は安い買い物ではないから建前より本音が知りたいのだ。評論家の先生達はメーカーの手先と思えば、本音は言えないから建前でしか書けないかも知れないこれではオーディオも迷える羊になってしまう。 しかも評論家の先生が推薦した半導体アンプなどの製品は、良いはずなのに最後はガラクタか粗大ゴミになってしまう、そう思えてくるのは私だけではあるまい。評論家の先生方達よ、「悪い事は言わん!ここだけの話、俺だけに建前じゃなくて本音を教えてくれぇ~」

 



 キットで製作したアンプや自作で製作したアンプを完成させて最初の音出しは緊張感と不安がいっぱいである。果たしてどんな音が出てくるのか、アンプを製作した方全員がこの心境ではないだろうか。2台目の人でも10台目の人でもこの気持ちは一緒ではなかろうか、苦労して製作したアンプをスピーカーに接続して初めて音を聴く「う~ん、中々良い音だな、前に製作したアンプとは多少違うけど、どっちが良いのかなぁ、今度の製作したアンプの方のが良いような気がするけど、」何回も聴き比べしてみると最後はどっちが良いのかわからない、皆さんも私と同じ気持ちではないでしょうか。迷いが出てくると頼みの綱が一人いる、それは自分の嫁さんしかいない、すぐに嫁さんを呼んで音を聴いて貰う、これはある夫婦の会話です。

 

主人
「今度作ったアンプだけど、前のアンプと比較してどっちが良いか聴いてみろ」
奥様
「そうね、今度のアンプの方のが聴きやすい感じがするからこっちのが良いね」
主人
「俺もそんな感じがするよ」
奥様
「そりゃ~毎日音を聴かされていれば、すぐにわかる」
主人
「しかしお前は耳がいいなぁ~、感心するよ」
奥様
「音は素人が聴くのが一番良くわかるからね」
主人
「そうだよなぁ~お前は俺より耳がいい!音は素人に聴いて貰うのが一番だな、オーディオマニアは理屈ばかり言うから俺は嫌いだ、俺はお前を見直したぞ」
奥様
「音がわからなくなった時は私を呼んでちょうだい」
主人
「これからは師匠と呼ばせて貰うよ」

この夫婦の会話を聞けば良い音で鳴っていると思う

 

主人
「今度作ったアンプだけど、前のアンプと比較してどっちが良いか聴いてみろ」
奥様
「そうね、今度のアンプより前のアンプのが音が良いね」
主人
「そんな事はない、今度のアンプのが俺は良い音がすると思う」
奥様
「私は前のアンプの方のが音が良いよ」
主人
「お前は、せっかく苦労して作った、アンプの良さがわからんのか!」
奥様
「私は今のアンプより前のアンプの方のが良いと言っているのに」
主人
「お前は耳が悪い!せっかく作ったアンプにケチをつけるのか、素人のお前に音がわかってたまるか!」
奥様
「素人と言うのなら聴いてくれなんて頼むな!自分こそ音のことはわからないくせに」
主人
「何だとぉ、もう二度とお前なんかには頼まないわ」
奥様
「こちらこそお断りだわ、そんなものどっちが良いかは私には興味がない」
主人
「くっそー」
奥様
「音のことが、わからない奴はオーディオなんかするな!あんたの耳より私の耳のが良いに決まっている、何たって私の耳は地獄耳だからね」
主人
「お前の耳が地獄耳なら俺の耳はロバの耳だ!」????


(念のため、この夫婦の会話はY下ではありません)

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-004

 

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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第33回   by Y下 

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-033 

 

 9月の中旬に他界されたオーディオマニアの友人が使っていたオーディオ関係の真空管とパーツ一式を奥様から譲り受けました、またレコード盤も数百枚集められていてその中にコラムでご紹介した「小池レコード」も含まれていた、

 

残された遺品は大変多くすべてをご紹介することはできませんがその中に印象に残った物を紹介させていただきます。また彼は第4回のコラムに書きました小池レコード店に通って沢山のレコードを購入した熱心なマニアでもありました。小池レコードに関してはある程度の年齢の方なら小池レコードの輸入盤の音の良さとそこで鳴らされていたサウンドに多くの方は感動され何時までも脳裏に焼きついていると思う、
小池サウンドとはいったいどんなサウンドで鳴らされていたのかその辺も後半でご報告したい、

 

 

ガラード TYPE-A プレーヤー
 彼が残した遺産でガラードのオートチェンジャー TYPE-Aがあります。
このプレーヤーは301,401とは違い沢山のレコードをセットするだけ1枚終了しますと自動的に次のレコード演奏が聴ける面白いプレーヤーの一つです。


 このプレーヤーは小池レコード店で使われたプレーヤーと同一になります。彼は熱心な小池レコード店のユーザーですから多分小池レコードと同じ音を出そうと努力されたのではと思われる。勿論アンプはリークを使いスピーカーはグッドマンなどのフルレンジを鳴らしていたが残念ながら小池レコード店の音には似ても似つかないサウンドであるのは云うまでもない、


 また熱心なお客に対して小池氏は自分の店で扱っていたスピーカーシステムを高い価格で販売もしていた、ここで買ったスピーカーシステムはワーフェデール、ステントリアン、リチャードアレンなどをボックスに入れて販売していたらしいが残念ながら小池サウンドと同等の音はしなかった、

 

とんでもないアンプだった
 彼が自作で製作された数多くのアンプがありましたが今回ご紹介する自作アンプの中では見た目は大変汚く尚且つ内部の半田付けや配線を見ますと汚いのを通り越してこれでも鳴るのかと思えるぐらい酷いアンプですが使ってあるトランス類は巷ではまず手に入ることのないレアなトランスみたいでこの汚い自作アンプの原器は名古屋駅前にあった有名なメトロ劇場で使われていたアンプらしい、


 劇場用アンプはほとんど一般には手に入りませんがどこで手に入れたのか詳細は不明だ、又どこのトランスなのか大変気になることだが色々調べて見ますと当時の劇場アンプは信頼度から云って出力トランス、電源トランス、チョークなどは町のトランス屋で巻いたものとは思えないのとトランスと云えばラックス、タムラ、山水、タンゴではないはずだ、


 劇場で使われたアンプ類は果たしてどこのメーカーなのか、この件に関して大阪のヴィンテージマニアでRCAアンプやパルメコスピーカーをお持ちの今田氏にお聞きしましたところ詳しい情報を教えていただきました、


 当時の劇場用スピーカー、アンプ類はウェスタンとビクターが沢山の劇場に納入していたらしくビクターと云えば馬鹿にしますが本家は米国のRCAになる。メトロ劇場も米国RCAのスピーカーとアンプが使われていたのではないかと推測できます。


 この点を今田氏にお聞きしますとRCAのアンプに内蔵されていたトランス類は米国シカゴ製のトランスで此処のトランスはウェスタン、スタンコア、ランジュバン等から受注して製作されていたらしい、もし本当ならばとんでもない凄いトランスで音響的には最高のサウンドで鳴るはずだが本当にメトロ劇場で使われたスクリーン用アンプのトランスなのかは半信半疑だ、結果は音を聴けば答えは返ってくるから試聴してみることにしたが使用球は6L6GCだがせっかく手持ちのTelefunken/MAZDAのEL34が4本ありますからPin接続を追加してこれを使えば面白いのでは・・・・・

 

こんなアンプ期待していないよ
スピーカーはヴァイタボックスのフルレンジを使いこのアンプを鳴らす前にWE-300Bを先に試聴してみた、さすがWE-300Bは音色、音質とも素晴らしいサウンドである。室内楽でとりわけヴァイオリンを聴くと何とも云えない心地よさが感じ取れヴァイタボックスの持ち味が十分堪能できる。やはり個人的には3極管は私好みの音だ、
※この試聴にはアナログレコードでコレルリのヴァイオリンソナタをリファレンスに使用した、


 それに比べて5極管のEL34は過去に使った経験からすると少し大味的な感じと細身な部分があるから私の好みからすると長く使いたいとは思わない球でほとんど期待していないのだが果たして今回はどんなEL34の音が出てくるのか期待せずに接続した、


 このアンプは初段、電圧増幅共6SN7GTを使い回路は内部配線やパーツやトランスを見るとウィリアムソン回路を採用しているみたいだがこんな商品価値のない汚いトランス類で本当に音が出るのか、また汚い配線と下手くそな艶のない素人の半田付けでいい音がする道理は無い、電源投入後にスピーカーから若干ではあるがハム音がでているが試聴位置では気にならないが相当トランスからのリッケージフラックスに伴うノイズが出ているみたい、

 

 

何だい!この音は
 早速、同じトラックに針を下ろして鳴り出すのを待った、出てきた音は「何だい!この音は」にぴったりな表現、今までのオーディオの概念を覆すほどの特徴を持ったサウンド、ヴァイタボックスのフルレンジがこんな音で鳴るのは初めての経験、ジャズ喫茶のDaysを含めて京都のヤマトヤなどで沢山のヴァイタボックスを聴いてきたがこんなヴァイタボックスの音は聴いたことがない、


 私が聴かせていただいた三上先生宅や伊勢市のWEC5、東京のウェスタサウンドインクで聴いたウェスタンの555のドライバーを使ったスピーカーシステム、WE-755Aとはまったく違う異質な鳴り方だ、勿論アルテックJBL、タンノイとはベクトルの違う音で部屋全体に鳴り響くのには脅威を感じた、ではどんなサウンドの音色、音質かと聞かれても返答に困るのと言葉では言い表せない未体験のサウンドとしか云えない、


 もしこのサウンドを他のマニア宅で聴かされたら私は完全にノックアウトされてしてしまうか、自分のシステムの音を聴く気になれなくなるだろう、
今使用中のロンドンウェスタン直系のスピーカーも良いがこのアンプを使ったヴァイタボックスは見えない糸に引き付けられる麻薬的な要素を持ったサウンドで一度聴いたら忘れられない音だ、


 このアンプに使用してあるトランスはタムラ、タンゴ、LUX、ファインメットコア、オリエントコアの特性ばかり追っかけた自作マニアが使うトランスでは残念ながらこの音は出てこない、このトランスは外観こそお粗末だが間違いなしに米国シカゴのトランスと思う、昔も今も真空管アンプはトランスが一番重要と・・・・・

 

このサウンドは何処かで聴いたことがあるぞ
 色々聴いていくうちにこのサウンドは遠い昔に何処かで聴いたことがあるぞ、そうだ思い出した!このサウンドの特徴は小池レコード店で聴かされたサウンドと同じだ、小池レコードのスピーカーはもう完全に手に入らない1950年代のスピーカーだがヴァイタボックスのフルレンジも同じ1950年代に登場したスピーカーであるから音はほとんど共通点を持っていると言うか製造元は同じところで作ったのではと思えるぐらい似ている。


 接続するアンプがWE-300B、PP5/400のアンプを使うと小池サウンドにはならない標準的なヴァイタボックスサウンドになってしまう、
今回初めてこのアンプで鳴らしたサウンドは小池レコードの伝説のサウンドと瓜二つの音だが遠い~昔に高校生の頃、小池氏の新幹線と東海道線の話がこのサウンドと共に蘇った気がしてならない、

 

小池レコード伝説のエピソード
 今になって小池レコードは伝説になってしまったが此処で鳴らすサウンドは誰しも一度聴くと魅了されてしまう音であったのは間違いない、今でも私の周りにも小池レコード店に通われた方が沢山います。その方達とお話しますと「あの小池の音は素晴らしかった」と口にする。
 噂では小池レコード店に関西では有名なオーディオマニアでもある落語家がこの店に訪れた、小池氏は黙って一枚のレコードをかけて落語家に聴かせた、落語家は落胆して店を出てから付き添い人に「もうオーディオはやめよう」と洩らしていた、相当ショックを受けたのかもしれない、
 またこの店にタンノイのオートグラフを持っているオーディオマニアが訪れた、小池氏は口論になるとタンノイマニアに一枚のレコードを聴かせた、小池氏は強い口調で「タンノイでこの音が出るか!」と一喝したらしい、タンノイマニアは黙って店を出て行ったと後から聞かされた、多分あのサウンドとレコードを聴かされて頭の中が真っ白になったかも(このタンノイマニアは私のオーディオ仲間でもあった)

 

あとがき
 今回は亡き友人の遺産のパートⅡになりましたが彼が作った弁当箱を使ったようなシャーシーと高価でもないパーツ、汚いが穴明け加工から組み立てまで考えて製作した努力は自作マニアの中でも大したものだ、こんな音が出るのならこのアンプをオーバーホールして新しく作り直そう、
 またこのアンプは名古屋の委託販売のショップの棚に置いてあったが誰も見向きもせず埃が被っていた哀れなアンプだった、彼のために弔い合戦とはいかないが自分のスキルを屈指して新規に作り直そう、折角作るのであれば真空管アンプでは価格も高く評価の高い○○ラボラトリーが有名だが○○ラボラトリーでも真似の出来ないそれ以上のレベルで亡くなった彼のためにY下オリジナルを作ろう、次回のコラムはシカゴトランスを使ったEL34 PPアンプの製作記事と試聴になります。
            お楽しみに!

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-033

 

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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第12回   by Y下 


https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-012 

 

SUNVALLEY AUDIOさんのコラムでの私の情報の発信の場として紹介させて頂いておりますが今回はグッドマンスピーカーと私が愛蔵しています英国ヴィンテージスピーカーの全容を写真付きで公開したいと思います。写真撮影とそれに付随する文面は素人です。その辺はご考慮をお願いしたいのと音に関しては私個人の主観ですから参考程度にしてください。
 最近入手した非常に珍しいスピーカー、このスピーカーに見憶えのある方は長くオーディオに携わった諸先輩の方と存じます。名前は○○製で12インチです、英国ヴィンテージスピーカー(パートⅡ)で詳しくご紹介させて頂きます。

 

グッドマンを鳴らす真空管アンプ
 グッドマン3Wayを鳴らすには現代の半導体アンプでは鳴らない、このようなヴィンテージスピーカーは真空管アンプで駆動するのがベストである。このスピーカーに合わせて試作した出力管はチェコで生産されていたKRのPX-25ナス管を清水の舞台から飛び降りる気持で大奮発して購入したのはよいがこのPX-25は古典球ではなく現代の技術で製作されたらしいから鳴らすまでは未知数である。
 いよいよグッドマン3Wayシステムのユニットを実装しました、ネットワークは予め製作しておきましたのでスピーカーシステムは完成、さぁ?英国のスピーカーはどんな音色と音質なのか未体験ゾーンに突入であるが試聴する音源は安物のCDプレーヤーで出力をダイレクトにメインアンプに接続しての試聴方法です。

 

スピーカーは自分の個性が主張できる
 オーディオの音に関してはあくまで個人の主観になります。言葉や文章で色々書いても読まれた方は想像だけで終わってしまう、過去の名器でもひどい音の出し方を聴けばそれがそのスピーカーの能力と判断してしまえば大変残念なことになります。セッティングもデタラメでボックスも簡易型でアンプなら何でも良いではスピーカーが惨めになるだけでこの辺を弁えないと違った評価になってしまう、今まで色んなマニアの能書きを聞かされて耳にタコが出来たがよ~く話を聞いていくと単なる個人の主義主張にしかならない、世のオーディオマニアは能書きは一流、音は三流になっているのが多い、もっと素直な気持ちになれば音も素直な音になるのにと思うこともある。オーディオの世界は不思議なもので20年30年経っても良い音がでなければ死ぬまで出ないと思う、どこかで方向を転換すれば道が開けるはずだが・・・・良い音を出そうと思ったら耳より性格を治す事と言いたい、(これは私にも言える)
 又スピーカーに限らずオーディオもそうだが他人まかせの評価を鵜呑みにせずにじっくり聴きこんで決めないと必ず後悔する。

 

グッドマンスピーカーの音
 グッドマンスピーカーとアンプを接続して少しづつ音量を上げてみる、出てきた音は言葉では言い表わせない音である。アメリカのスピーカーとはまったく違う音である、一言で言うと地味な多少暗さを伴った響きで個性の強い音色でもある。ホーンスピーカーなのにホーン臭さがなくアルテックのA5、A7とは明らかに音作りが違う、この答えではグッドマンスピーカーは理解できない、ここで比較対照できるスピーカーがなければ答えにならない、
 皆さんがお持ちのタンノイスピーカーと比較してみた、比較対照は私の友人が愛用しているタンノイのオートグラフで内蔵ユニットはモニターシルバーである、勿論部屋もアンプ違うから絶対的な評価ではないことを付けくわえさせていただきたい、
 タンノイのモニターシルバーの音は上質な木作りのコンサートホールの響きでゆったりとして雰囲気を大切にした音、それに対してグッドマンは宮殿のホールで聴くエレガントな響きになる、タンノイもグッドマンも同じヴィンテージスピーカーである以上は音の傾向として似たような色感だ、どちらも優劣を付けられないレアなスピーカーでもある。タンノイもグッドマンも音の共通点は品位があり中域に厚みとコクをプラスした音になっている。(これが英国の伝統あるサウンドなのか?)現代のタンノイスピーカーはこれに多少繊細感がプラスされ上も下も伸ばした音になっているが人によっては中域がうすいと言う人もいる(この部分が日本人好みかも)音のコクとか味は少なめな感じで料理で言えば薄味的な印象と感じとれるがタンノイが好きなマニアなら気にもならない、タンノイもグッドマンも同じ英国製ですから極端には音の方向性は違わない、なぜだろう?ヴィンテージマニアにこの点を指摘したら「タンノイはグッドマンにOEMで作らせていたから似たような音」「タンノイもグッドマンも同じである」と言われる「やっぱり」昔も今も同じなのか、そう考えると必死にタンノイを探さなくてもグッドマンでも十分ではないか、
 同じグッドマンでもAXIOM-80を聴いたことがあるが多少高域が煌びやかになるぐらいで大きな差はないが過去に聴いた記憶を紐解いてこちらの3Wayタイプと比較すると中音ホーンの抜けの良さや緻密さではAXIOM-80とは異なる音色です。
 グッドマンはもう過去の古いスピーカーになってしまったが、今このスピーカーを聴くと現代のスピーカーとは見劣りは感じられないぐらい良いユニットなのだが一般的には手に入りにくいのとユニットを実装して音楽を楽しむマニアが減少したのも原因ではなかろうか、中古ショップに出ているグッドマンもあってもAXIOM-301か80ぐらいでその他のユニットはあまり見かけない、売れた本数が少なかったかも知れない、

 

VITAVOX,DU-120
 VITAVOXと聞くと私以上の諸先輩はよくご存じですがこのスピーカーを知らない方に少し付け加えていただきます。VITAVOX(ヴァイタボックス)は戦前からある有名なスピーカーでロンドンウェスタン直系のスピーカーメーカーと聞いている。シアター用が専門ですが家庭用にも素晴らしいシステムも出していました、特に有名なのはVITAVOX191コーナーホーンとバイトンメィジャーがあります。191コーナーホーンはタンノイのオートグラフと二分するぐらい素晴らしいのが特徴で家具の調度品にはピッタリ当てはまるデザインでもあります。昔私がエレクトロボイスの3Wayでオーディオを楽しんだ時に京都のジャズ喫茶「ヤマトヤ」にこの191コーナーホーンが鎮座してあった、音は芳醇な響きで非常に奥ゆかしく鳴っていたのを記憶しています。この音を初めて聴いた時「オーディオは聴かせてくれる音」これこそ自分が求めていた音だったのかも知れません、その夢は30数年経っても忘れられないぐらい私に強烈なインパクトを与えてた、VITAVOXと聞くだけで私にとっては未体験な音に感じる不思議と謎の多いスピーカーである。今回ご紹介するDU-120はVITAVOXではコアキシャルスピーカーユニットでこのタイプ以外にDU-121もあるがこちらはフェライトのマグネットの2本しか発売されなかった、このスピーカーの詳細を少しご説明します。ユニットは多分1950年の後半から1960年の前半に発売されたものでマグネットは大型のアルニコマグネットを搭載、ツィーターは特殊なポリエステルフィルムの振動板になっておりツィーターの音だし部分はアルミのパンチングで保護されている。クロスオーバーは2000HZで低域側をカットせずにそのままスルーになっている、ネットワークはコンデンサー1本だけで高域のみのカットになっています。この時代の同軸はネットワークを使用せずにコンデンサーのみでのカットが結構ありましたが私に言わせればケチな方法と思う、本格的に使うならネットワークもアッティネーターも必要ではないだろうか、その点タンノイのユニットは高いだけあってしっかりしているがあのネットワークを収容してあるケースがプラモデルのイメージと重なるので少しマイナスだ、


 ヴァイタボックス

 

12インチのコアキシャルスピーカーでフレームをよ~く見ますとタンノイのモニターレッドによく似ています。マグネットは強力なアルニコマグネット

 

 

 

スピーカーユニットの中心にツィーターが飛び出している。ツィーターの振動板はポリエステルフィルムで珍しい振動板でもある。


 

 

マグネットカバーにVITAVOX-DU120のシールが貼ってある。スピーカーからの引出し線は私が一部改造した部分です。

 

ヴァイタボックスの音
 グッドマンのウーファーを外してこのユニットを実装しての試聴になりました、
出てきた音は「何んだ!こりゃ~」こんなスピーカーの音は今まで聴いたことがない!ひどいのも限度がある、低音がまるでなく中高音はカミソリを振り回したような鋭い響きで音楽を聴くには耐えないスピーカーではないか、これがVITAVOXの音なのか!今回の購入は大失敗かも?言葉が出ない絶句である。昔はエレボイのスピーカーで苦汁を味わされて泣かされた経験が蘇ってきた、このスピーカーこそ名器ではなく迷器であるが考えようによっては良いスピーカーこそテクニックと苦労が必要ではないだろうか、上手く鳴らせば感動ものであるが今の時点では落胆の言葉がぴったりだ、

 

DU-120の改造
 このスピーカーを宿らせるにはこのままの状態では不可能のなで大手術が必要だ、病院に行ってユニットに点滴を打てば治る問題ではない、手術をすればきっと当時の音が必ず宿るはずの気持ちで早速改造に取り組んだ、改造はこれに合わせたネットワークを自作するのとボックスを新たに特注で作ってもらう事、吸音材の量を調整しながら耳で確認する方法しかない、ボックスはグッドマンは米松合板を使用していたから今回はフィンランドバーチで作っていただくことに決定した、

 

改造後のVITAVOX.DU-120
 ボックスが完成してユニットを取り付けて音だしで固唾を飲んでヴァイタの音を待った、出てきた音は最初に聴いた音とは似ても似つかない実に渋い音である。この時代のスピーカーの開発者は多分この世にはいないと思う、このスピーカーの本当の音などは私にもわからない、知っているのはスピーカーの開発者と当時携わった方だけだと思う、何十年も前のスピーカーに使用してあるカットオフ用のオイルコンデンサーははっきり言って塵である、オイルコンデンサーが当時の状態を維持しているはずはない、こんな塵コンデンサーでもオリジナル崇拝者は使っていると聞く、はっきり言って良い音を出す以前の問題では・・・・これはアンプにも言える、私に言わせればビンテージアンプもそうですが今の時代からすればパーツはすべて当時の状態ではないのにマニアはオリジナルを尊重している、これは一種の宗教のようなもので不思議なマニアが沢山いる、

 

グッドマンスピーカーとの比較
 同じ英国の伝統あるスピーカーなのに音の傾向はずいぶんと違う、グッドマンはどちらかと言えばふくよかさが前面に出していたがこのヴァイタボックスはより古典的なドライな音色を持っているがボックスの材質も違えば容積も違うから「これがヴァイタの音だ!」とは断言できない、クレデンザ、HMV,ウェスタンと発展してきた音響技術の延長線上にあるような大変地味な音でかの有名な191コーナーホーンの音に似た奥ゆかしく暗い響きを伴っている、大橋氏が日記に書かれた「石作りの教会で聴く音」と表現されていますが的を得た答えだと思う、
 最後にこのスピーカーの音の印象を大橋氏が店主日記で的確に表現されていますからこれを参考にして頂ければ幸いです。(2006年6月13日の第3試聴室現る?)の日記(店主日記は終了致しました。)です。

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-012

 

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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第13回   by Y下


https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-013

 

第12回は私の愛用していますグッドマンとヴァイタボックスをご紹介させて頂きましたが音を文章にして公開するのは本当に難しい、今回はその続編になりますが私の試聴記はあまりあてにはならなかったと思われますが今回も珍しいユニットの試聴を兼ねたコラムですが退屈せずにお読みください。

 

なぜ?ヴィンテージスピーカーを選んだのか
 オーディオを再開した頃は別にヴィンテージには拘りはなかった、完成品のスピーカーシステムは高く正直に言って私にはお金がないため買えないのが本音である、システムも無の状態からのスタートではスピーカーだけにコストをかける事はリスクを伴うしオーディオ雑誌の広告欄に目を通すと0が一つも二つも多いハイエンドスピーカーばかりが世を謳歌している、またオーディオにヴィンテージと言う言葉があるとは知らなかった、私の記憶を紐解くと国産ではパイオニア、コーラル、海外ではグッドマンやリチャードアレンの20㎝等のスピーカーを知って育った私には最新の聞いたことのないスピーカーはタイムスリップしたような感覚すら覚える。どうせやるならユニットを買ってボックスに収容して昔のやり方ですればコストも削減できる、
 グッドマンスピーカーは当時は一世を風靡した有名なスピーカーで高校生の頃は憧れのスピーカーであった、ただそれだけの理由で英国のグッドマンのユニットを選んだ、それが巷で言うヴィンテージスピーカーとは知らず何の拘りもなかった、英国のグッドマンの音を聴き込んで行くと不思議と魅了された、それ以外の当時の英国のスピーカーにも不思議と興味を持つようになってきた、「古き良き昭和の時代」のサウンドを再現して楽しもう、できれば違うスピーカーも手に入れて自分だけの音で音楽を楽しめれば良いではないか、

 

ワーフェデールスピーカーの由来
 ステレオに興味を持つようになった時、当時のオーディオ技術誌にワーフェデールの特集が写真入りで紹介してあった、このスピーカーはイギリスの片田舎にワーフェ村とデール村がありこの名前を取ってワーフェデールになったと説明してあり当時の写真におばちゃんが手作りでスピーカーユニットを組み立てているのが載っていたのを記憶の片隅にある。

 

小池レコード店のスピーカー
 Y下のコラムに第4回に小池レコード店のエピソードを書かせていただきました、中部地区では大変ユニークなレコード店でしたがそこで聴く音は確かに一般的なサウンドとはかけ離れた音でもあった、またコラムでも小池レコード店のスピーカーは謎であると書きましたが事実色んなマニアに聞いてもわからないの答えが返ってくる、小池レコードのスピーカーとは?
 このワーフェデールスピーカーユニットをゆずって頂いた西山氏も小池レコード店に通った一人で「ヴィンテージスピーカーのことなら俺に聞け!」と言える豊富な知識を持ち合わせた私よりレベルの高い先輩でワーフェデールのユニットも沢山お持ちで私の愛用しているステントリアンも持っているヴィンテージスピーカーのご本尊です。
 今回写真もお借りしてご紹介しますこのユニットが小池レコード店で聴かされたスピーカーユニットで英国のワーフェデール製、ユニット名はSuper12/RS/DD(30㎝ダブルコーン)です。このスピーカーこそ謎であった小池レコード店が使っていたスピーカーである。(小池レコード店のタイプはこれのアルニコ版)

 

ワーフェデールSuper12/RS/DD
 このスピーカーはダブルコーンのタイプでボイスコイルにアルミリボン線を採用した当時としては珍しいスピーカーで周波数特性も30HZ~18000HZまでこれ1本でカバーします。エッジは布製のロールエッジタイプで非常に敏感なユニットでもある、ワーフェデールは私にとっては懐かしいスピーカーの一つでもあり今回分けて頂いたユニットは1966年製の貴重なユニットでコーン紙はほとんど新品同様で40年以上も経過したこんなワーフェデールスピーカーがあるのかと思えるぐらいの素晴らしい保存状態の良いユニットです。


 

グリーンのフェルトが鮮やかなスピーカーで実装して音を聴くより見て楽しみたいスピーカーだ、

 

マグネットはフェライトタイプですが17000LINESの超強力マグネットを使っている。フレームはワーフェデールの独特な構造のアルミダイキャスト製を採用、重量は1本が約6kgもある。



 

正面から見たSuper12/RS/DDです。中心部にサブコーンのあるダブルコーンタイプのスピーカーでこれに良く似たスピーカーはグッドマンのAXIOM-301になりますが音色、音質とも鳴り方も響きも異なります。

 

ワーフェデールの音
 ユニットをタンノイのGRFタイプのフィンランドバーチで製作したボックスにこのユニットの取り付けることになった、このスピーカーはネットワークやアッティネーターも要らないから気分的に楽で鼻歌まじりの取り付けであるが一抹の不安があるとすればユニットの補正がきかないから手の施しようもない、どうせ上手くならなければ「何とかなるさ」の考えでタカをくくっていた、心の中で「ダブルコーンのスピーカーは全体的に無理があり2Way、3Wayのスピーカーシステムのが音は良い」これはオーディオの世界では定説であるが今持っているコアキシャルや3Wayのグッドマンより良い音がする道理がないし期待すること自体間違っている、

 

最初に出てきた音
 ワーフェデールスピーカーをRチャンネル側のみ実装して音出しになった、(使用アンプは店主日記でも紹介されたPP5-400)Lチャンネル側はヴァイタボックスDU-120である。最初はヴァイタボックスのみをマイスキーのバッハの無伴奏のチェロで試聴、中々渋い音で心地よく聴こえてくる「さすがにヴァイタだけあって落ち着いた響きだ」音のバランスはピラミッドバランスであまり不満もなく悪くもない、
 自分でうなずきながらプリアンプのバランスコントロールをR側に回して再度同じトラックをスタートさせた、出てきた音はダブルコーンとは思えない繊細かつ定位の良い渋い響きである。欲を言えばもう少し低域が丸まったふくよかな品位の高い音と豊かな響きを期待したのだがボックスの容積が小さいのでこのような音になるのか、ヴァイタボックスに比べて多少甲高な音になっている、スピーカーは適当にボックスに取り付けて即良い音を期待するのが間違いでもっと追い込む必要がある。勿論ユニットが古いので時間をかけてエージングをしないと本来の良さが出てこない、このスピーカーに関してはアンプのDF値が高いとスピーカーが追従できないのではないか、また手元にある米松合板とフィンランドバーチの違いもテストしてみたい、西山氏は400リットルぐらいの容積のあるスピーカーボックスだと低域が豊かになるのではないかとアドバイスして頂いた、

 

 

再度挑戦
 ワーフェデールを使いこなすには私なりに考えた、

1.
グッドマンのボックスのウーファを外してワーフェデールに交換して見る
2.
PP5-400のシングルアンプのDF値を下げてテストしてみる。
※ワーフェデールは振動板が敏感であるのでDF値が高いと追従できない
3.
吸音材をもう少し多めに投入するか少なくするかは聴きながら補正してみる。

 

 

フルレンジスピーカーを侮るな!
 早速、西山氏のアドバイスで作業に取り掛かり期待と不安で手直し完了になり音出しを待った、いつも聴くマイスキーのバッハの無伴奏チェロからの試聴になった、ボリュームをいつものポジションに合わせて全神経をスピーカーに集中した、
 出てきた音は今まで聴いたことのない素晴らしいの一言、マイスキーが眼前で演奏をしているような錯覚に捉われ臨場感あふれるサウンドで音楽のシャワーが部屋全体を包み込む響きである、次にかけたバッハのゴールドベルグ変奏曲のピアノ盤はピアノの音色、響きは感動もので演奏者の指先の動きまで伝わってくる。「アンプも楽器ならスピーカーも楽器だ」と叫んだ!私が持っている3つの英国スピーカーも個性があるがこのワーフェデールは特別な存在になりつつあり残り3つのスピーカーも自分の子供のように愛着があるから手放せない、
 じっくり聴いて行くとこの音は何処かで聴いたことのあるサウンドだ、そうだ!思い出したぞ、この音は昔高校生のころ通った小池レコード店で良く聴かされた音だ、「小池レコードのスピーカーはこれだったのか」西山氏にこの件を問いかけると「小池さんのスピーカーはワーフェデールですよ」と教えてくれた、たった30センチのダブルコーンのフルレンジが下手な2Way,3Wayスピーカーに負けないぐらい凄い浸透力で鳴るとは、このワーフェデールを一言で言えば「琥珀色のサウンド」という形容詞がピッタリ当てはまる。それだけ素晴らしいユニットだ、

 

難しいスピーカーこそ挑戦のしがいがある。
 スピーカーは自分が使えないからお蔵入りでは可哀そうだ、上手く鳴らないからと言って駄目スピーカーと烙印を押してしまうのは簡単だ、スピーカーは奥が深いし良いスピーカーこそ鳴らすのが非常に難しいと痛感した、まだまだ問題は山積みであるが時間をかけて解決するしかない、ワーフェデールSuper12RS/DD,グッドマンのAXIOM-80、タンノイのスピーカーも難しさにかけては天下逸品で自分の技量を棚に上げて簡単にこれは駄目だと決めつけるのは考えものである。
 良いユニットを上手く鳴らせばスピーカー同士の優劣はない、また価格が安いからと言ってそのスピーカーを見下すのは如何なものか、価格でそのスピーカーの価値観は決まらない、自分の好みに合えば価格など問題ではない、スピーカーこそ上手くならないから挑戦のしがいがあるのではないだろうか、理屈はそうだが正直に言ってスピーカーは神経衰弱になる。心の中で「もうスピーカーは買わんぞ!」と呟いた、このコラムを読む方なら「もうスピーカーの浮気は止めろ!」と聞こえてきそうだ、

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-013

 

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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第22回   by Y下


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今回のコラムは私が最近購入した英国の名門スピーカーで20㎝ダブルコーンスピーカーWharfedaleのSuper8-RS/DDをご紹介します。

フルレンジスピーカーの楽しみ
 このユニットは私が高校生の頃名古屋にあったヤマハのオーディオ売り場で見かた懐かしいユニットの一つです。私の記憶では20㎝のSuper8-RS/DD、GOODMANSのAXIOM-80は共にアルニコの赤いマグネットが実装された大変魅力的なユニットでウィンドーケースの中に展示してあったのを覚えている。
 当時のマニアはスピーカーと言えばユニット単体だけ購入してボックスを作って楽しんだ方も多いはず、スピーカーの原点はロク半もしくは8インチクラスのフルレンジユニットからスタートして最終的には4Way,5Wayのマルチに発展していくがそれでも悩みは尽きないと思う、
 最近のオーディオは20㎝クラスのスピーカーが脚光を浴びていると聞く、SUNVALLEY AUDIOさんも20㎝のフルレンジスピーカーでパンケーキが発売されますがマニアなら絶対買うべき、外観を見ただけでも良い音が出そうな雰囲気を持っている魅力たっぷりなスピーカーだ、
 オーディオの楽しみ方は人それぞれだが今回はイギリスのティストを感じさせるヴィンテージスピーカー、WharfedaleのSuper8-RS/DDの悲喜交々のプレゼンテーションです。

 

無理が通れば道理が引っ込む
 前回にも書きましたが大橋氏が店主日記で「スピーカーは20㎝で始まって20㎝で終わる。これはスピーカーで苦労されたことがあるマニアであれば十分理解出来る。本格派のマニアのシステムを沢山聴くことがありますが装置が大掛かりになればなるほど悩みとお金が増えて行く、音楽をじっくりと心ゆくまで味あうのであればやはり究極のスピーカーは原点に戻って20㎝クラスのフルレンジに止めを刺す。このクラスになると奥が深く音に対しての「ワビ・さび」の世界、いかに上手く鳴らすかがその人の感性と技量と耳が問われるのではないだろうか、
 今迄30㎝クラスのコアキシャルや3WAYのスピーカーユニットで楽しんできたが20㎝クラスこそ一番バランスのとれた音になるはずです。
 一般論として狭い部屋の場合は20㎝サイズしか置けないと思うがバランスを考えたらこれで十分、大きな部屋があれば大掛かりなスピーカーシステムをメインで聴いているはずでそのような方は20㎝クラスの場合はセカンドスピーカー的な使い方になって部屋の片隅に置かれて時々聴く程度になってしまう、
 そこで一つのアイデアが浮かんだ、20㎝クラスのフルレンジユニットは50~70リッターぐらいのボックスで鳴らすのが普通だが250リッタークラスの大型のフロアータイプに実装してみたらどんな音になるのか、ひょっとして20㎝とは思えない30㎝クラスの重低音が出てきて体全体を包み込むようなスケール感のある鳴り方になるのか、オーディオこそやってみないと結果が生まれない世界、今回はオーディオの定説や概念を捻じ曲げて「無理が通れば道理が引っ込む」の考えを元に阿呆な発想と実験を兼ねたここだけの話、

 

おいらの偽タンノイ
 まずはスピーカーシステムの見て下さい。一瞬タンノイのGRFのように見える外観だが中身はタンノイではなくWharfedaleの20㎝ダブルコーンを実装した偽タンノイです。ボックスの材質は高級なフィンランドバーチの採用とウォールナットのツキ板仕様、ボックスの大きさから見るとユニットは小さく見えるが「山椒は小粒でピリッと辛い」がピッタリな感じである。

 

 
タンノイのコーナータイプのデザインは素晴らしい!音が悪くても部屋のインテリアとしては最高である。

 
ネットを外すと20㎝のワーフェデールのフルレンジが小さく見えますがスピーカーはこのクラスで十分で今はこれが私のメインスピーカーになった
 

 
 
英国伝統のダブルコーンでセンターにアルミの振動板を使ったメカニカル2Wayと思われる。高域の分割振動を抑えるためサブコーンの周りにスポンジが取り付けてあり緑色のフェルトが美しい、こんな20㎝のスピーカーでも重低音が出て来るとはびっくりである。

 私は外観がタンノイ風だからタンノイと偽って人を騙す悪趣味的なタイプではない、またオーディオの教授や師匠、先生、先輩と呼ばれるお偉い方には足元にもおよばない低レベルのオーディオ苦労人である。
 自分が欲しい音をつまり「心地よい大人のサウンド」を出したいそれだけを追求している貧乏マニア、残念ながらお金がないからメーカー製の高価なものは何一つ買えずプレーヤー、真空管アンプ、スピーカーまですべて手作りになってしまう、「これがY下だけのサウンドだ!凄いだろう」とは間違っても言えないし思ってもいない、

 

失敗は成功のもと
 昔から言われている格言に「失敗は成功のもと」以前のコラムで紹介したワーフェデールSuper12/RS-DDは私の技量の無さで売り払って大正解、他で平面バッフルに実装して聴いたが自分が失敗した時よりも鳴らし方を知らないから気の毒な音であった、
 今度のユニットは死に気で鳴らさなくては気が済まない、上手く鳴らなければスピーカーの趣味はTHE・ENDにするつもりだ、不思議なものでスピーカーユニットを実装して良い音が出て手放しで喜んでいても時間の経過と共に気になる部分が見え隠れしてくる。此処まで来てしまうとオーディオは泥沼なのか底なし沼なのか、もがいてものめり込んで抜け出せなくなってくる。
 その点、有名なメーカーの既製品の完成されたスピーカーシステムだと失敗するリスクは極めて少なく鳴って当たり前だが完成スピーカーはメーカーお仕着せのサウンドになって面白みに欠けるのとユニット交換等の改造ができない遊び心がないのが不満である。
 話を戻そう、失敗に終わった理由は低域の量感はあるが中低域のふくよかさが出てこない、原因はボックスの内容積、吸音材の量と材質、バスレフポートの開口面積とポートの長さなどが考えられるが内容積は約400リッターもあるからこの部分では問題なさそうだ、次に考えられるのはバスレフの開口面積が足らなかったのではないかと思っても今となってはユニットがないから後の祭り、今回はバスレフの開口面積を可変しながら調整すれば成功間違いなしと構想が浮かんだがフルレンジスピーカーを上手く鳴らせるには相当な耳のレベルとテクニックが必要で難しいのが先に来る。
 今迄の経験でヴィンテージスピーカーを上手く調教するには響きの良いボックスを使って箱鳴りを上手く伴って鳴らす方法が良いみたい、

 

フロアータイプでの音出し
 サブバッフルにユニットを実装して音出しを開始、出てきた音は低域が誇張されて付帯音が付いて回る。これを一言で言うなら「ドンシャリ」だがこれはバスレフの開口面積が大きすぎる原因だ、早速バスレフの開口部に週刊誌を少しづつ入れて耳で聴きながら調整すると音はどんどん変化してくるのがわかる。手元にある週刊誌で皆さんが愛読されている(週刊実話)を5冊重ねると使った週刊誌が良いのか素晴らしいピラミッドバランスに変身したのだが、まだダブルコーン特有の高域の暴れとタイトな硬さが少しあるのが気になる。これを押さえ込まない限り不満は解消されない、ツィーターを付けて2Wayにすれば簡単に解決するがそれではフルレンジのメリットが無くなる。この問題を解決された大分県別府市に在住するお互いオーディオの苦労人でメル友のS迫氏にアドバイスをお願いしたら「高域の暴れは吸音材で解決できる。吸音材は羽毛ふとんの中身を使うと効果あり」と教えを頂き早速羽毛ふとんの中身を抜いて木綿の袋に入れて実行に移したらこれが大正解、見事に高域の暴れが取れタイトな音も解消、有り難いアドバイスに感謝している。

 

Wharfedale音
 アンプは私の愛用しているマランツ#7、メインアンプは英国の直熱三極管でマニアの間で名球と言われているPP5-400シングルアンプを使用、音源はいつも試聴で使っているデジタルCDでアンヌ・ケフェレックのピアノでバッハの小品集とマイスキーのバッハ無伴奏チェロ、冨田勲源氏物語交響絵巻の3枚を使用、
 ケフェレックのピアノ曲の音はエンクロージャーのせいなのか20㎝とは思えない低域の量感とスケール感としっとり感が見事に出ているのにはびっくり、また源氏物語の冒頭の奥の方から音が展開して聞こえてくる明珍火箸の音や琵琶の音色はアナログレコードでは再現できない細かいニュアンスが十分聴き取れる。
 マイスキーのバッハのチェロも音像が大きくならず小ホールの特等席で聴いているようなホールトーンの効いた奥行き感のある鳴り方は大変グッドである
 アナログレコードの場合は過去の演奏家ばかりで新鮮味に欠けるのと録音の良し悪しが多すぎる。高いオリジナル盤なら音が良いと言うが1枚が5万円とか10万円で流通されていると聞くがそこまでアナログにはまる気は無い、こんな大金があれば私はオーディオに投資する。
 アナログ派は頭からCDは音が悪いと決めつけデジタルCD嫌いの方が沢山いますがそのような方に限ってアナログ機器には莫大な費用をかけるがCDPやD/A関連はお粗末な方が多い、上手く鳴らせばCDもアナログレコードと互角かそれ以上に良い音で鳴るからあえて私はアナログオンリーにならない、

 

スーパーマニアの評価
 私の友人で究極のオールウェスタンとウェストレックスのアンプで楽しんでおられる石川県の小松市に住むスーパーマニアの中さんが久しぶりに名古屋に来られて早速このスピーカーを厳しいウェスタンの耳で評価をして頂いた、
 中さん曰く「20㎝のダブルコーンとは思えない豊な響きと枯れた音色が魅力的だ、特にピアノと声楽が素晴らしく他のスピーカーではこの音は出ない、同じイギリスのタンノイとは音色的な傾向と出音は随分違うけどこれこそが紛れもない英国サウンドの音ではないだろうか」また「自分が使っているウェスタンに近い音色を持ち合わせているから今後はワーフェデールを見習ってウェスタンも同じようにしっとりとした(いぶし銀)のサウンドを出したい」とウェスタンレベルの目線で評価して頂いたがやはり当時のワーフェデールもHMV蓄音機やロンドンウェスタンの流れを汲む音色の一端が見え隠れするような気がする。今回の実験は恥ずかしながら100%とまでは行かなかったが多分80%ぐらい成功したと思っていますがスピーカーユニットとボックスの(DNA)が一致するまでは時間がかかりそうだ、
 スピーカーに関しては今迄色んな英国ヴィンテージスピーカーを購入して聴いてきましたが現代のハーベスやスペンドール等の同じ英国スピーカーのブックシェルフタイプはどちらかと言えばフロアータイプと比べるとこじんまり纏めた鳴り方で能率も低く個性のない無色透明なスタジオのモニター的な音が特徴ですが同じ英国のヴィンテージスピーカーは一応に能率が高くメーカーのサウンドポリシーが前面に出て個性が主張されているのが面白い、

 

たかが20㎝されど20㎝
 今回は特に手こずった、たかが20㎝されど20㎝、ユニットの取り付け方、大きなバッフル板を外して吸音材の交換、サブバッフルの加工とバスレフの調整、内部配線材の交換などで大変体力と神経を消耗したが巷の名器と言われるユニットはボックスにポンと入れただけでは良い音で鳴ってくれない、スピーカーと悪戦苦闘し悩みと苦しみを味わった者だけが名器の片燐を垣間見る事が出来るのではないだろうか、

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-022

 

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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第35回   by Y下 


https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-035

 

大変長らくお待たせしました、このコラムももう35回目になりました、35回の節目としてマニアの間では究極のユニットとか伝説のユニットと云われているGOODMANS社のAXIOM-80フルレンジスピーカーを取り上げます。
 今回ご紹介するユニットはレプリカではなく1950年製の最初期オリジナルユニットになります。巷ではAXIOM-80はマニアを引き付ける麻薬的なサウンドで魅力的な音だとかこのスピーカーで聴く弦楽器の再生はこれ以上ない!とか云われ一度このスピーカーの虜になるとタンノイ、アルテックJBL等では味わうことの出来ないスピーカーと云われていますが果たしてどれ程のユニットなのか実験を行いながら試聴しましたので興味がおありの方は最後までお付き合いください。

 
1950年前後の超レアなユニット、状態も大変よくコーン紙の補修もありません。

 

 

AXIOM-80
 AXIOM-80をネットで検索しますと色々な方が評価していますからあえて私が詳しく述べる必要はないのとAXIOM-80に関して自分はそれ程詳しくはありませんが使われた方のコメントを読みますとAXIOM-80は大変気難しく簡単には鳴らないと云われている、
 私のコラムでも以前に書きましたが故瀬川冬樹氏がこのユニットを使っていたと紹介しましたがこのユニットはオリジナルと復刻(レプリカ)がありその違いを比較したわけではありませんが今はないヒノオーディオでヒノ製のボックスに入ったレプリカのAXIM-80を聴いたことがあります。その時の印象として大変指向性が強よくて高域は耳に付くきつい音でこれが噂のAXIOM-80の音かとがっかりした覚えがある。
 皆さんもAXIOM-80を聴かれた方はオーディオショップがほとんどと思われますがショップの場合は適当にセッティングして展示してあるアンプを繋いでの音出しがほとんどですから本来の実力は見えてこないのとこのような簡易的な鳴らし方ではAXIOM-80が可哀そうに思える。ショップで鳴らすAXIOM-80は魅力が乏しく他のスピーカーのが良く聴こえて来る。残念ながら適当に接続してセッティングしたAXIOM80は本来の音とは程遠いサウンドでこれがAXIOM-80の実力かと思われるとこのユニットは哀れである。

 

AXIOM-80のオリジナルBOXは存在しない!
 色んな方のAXIOM-80のコラムを読みますとAXIOM-80をオリジナルボックスに入れて楽しんでいる方が沢山いますがGOODMANS社はユニットを装着したオリジナルボックスは存在しません。当時GOODMANSはシュロリ貿易が輸入元でこのユニットをヤマハがGOODMANS社からライセンスを受けて製作されたと聞いています。
 ヤマハボックスはAXIOM-80の図面を元に後面がコーナーになっていて前面にARUを取り付けて販売されていた、時々写真で見るオリジナルボックスはすべてヤマハが製作したものですがこのボックスは評判が悪く本来のAXIOM-80の良さが出ないボックスと云われている、 もう一度はっきり云わせて頂くとAXIOM-80のオリジナルボックスは存在しません。仮にオリジナルと称して本国からユニットを装着した物が入荷したのであれば英国の箱屋が作ってユニットを入れたものと思われる。
 タンノイの様なオリジナルボックス付きの場合100%失敗はしないがグッドマンズ社の場合はユニットだけの販売では一部マニアでしか使えない欠点がある。
 私が高校生の頃名古屋の納屋橋にありましたヤマハビルのオーディオ売り場にこのAXIOM80がヤマハボックスに収納されて展示してあったのを覚えています。またシュロリ貿易が出していたGOODMANSの総合カタログがありこれを目に通すと一風変わったユニットが載っていました、これが現代でも幻の名器と云われるAXIOM80で真っ赤なマグネットを装備した見た目にも高級感があったのを覚えています。当時の販売価格は1本26,000円ぐらいだったと記憶しています。またこのユニットを装着したヤマハボックスに入れたのを聴いていますが当時の耳のレベルでは凄いとは思わなかったが国産品しか知らない私でしたから外国製と云うことで魅力はありました。

 
 
センターのサブコーンは薄いベークライトのような素材を使ってあるのが本来のオリジナルになります。

 

 

AXIOM-80のレプリカ
 オリジナルとレプリカ、確か真空管の名器でマッキントッシュのC-22、マランツ#7もレプリカがありましたね、良質なオリジナルが無い為やむを得ずレプリカを購入された方が沢山いますがルックスは同じでも音質的にオリジナルとは似ても似つかない音ですがこれは仕方がないかも知れません。
 AXIOM-80もオリジナルとレプリカタイプが存在しますが今の時代良質なオリジナルを手に入れることは至難の業かも、ヤフオクで時々AXIOM-80が出品されていますがユニット単体で30~40万ぐらいで落札されているのを見ますといかにこのユニットの人気があるのか伺えます。良質なオリジナルが手に入らなければレプリカになりますがこのレプリカも曲者で外観はAXIOM-80と同じ作りですが音質的にはまったく違います。
またオリジナルの場合も初期型、後期型が存在する事がわかりました、私が所有していますAXIOM-80は1950年代の初めのユニットですから完全な初期型になります。

 

 

AXIOM-80の使いこなし
 今までステントリアン、ワーフェデール、グッドマン、パイオニア、コーラル、ヴァイタボックスなどのフルレンジユニットを使ってきましたがスピーカー遊びはフルレンジが一番面白いのとボックスに入れれば即鳴るのが魅力でしたがフルレンジ程上手く鳴らせないユニットはありません。オーディオはフルレンジ派もいればマルチ派もいます。あるマニアが云っていた事ですがマルチを追求して鳴らしている時に俺は音を聴いているのか楽を聴いているのか自己不信に落ちいって最終的にフルレンジに戻したと云っていましたが確かに3Way、4Wayの大型ホーンを使ったスピーカーの音を聴いていますと歪感の少ない良い音に聴こえますがじっくり聴きますと音の定位がバラバラで一つにならないのと楽器や人の声を聴きますと音像が大くなり不自然感は拭えません。音楽を楽しむと考えたらフルレンジ型やコアキシャルスピーカーが自然体で音楽が楽しめる。どちらも一長一短があるからオーディオは面白いのではないだろうか、
 早速ですが私なりにAXIOM-80の使いこなしになりますが良いスピーカーほど簡単には鳴らない、特にこのユニットは箱を選びアンプを選ぶ傾向があるのがわかった、ヤマハが販売したGOODMANSの指定箱では正直低域の量感が乏しくバランスがすべて上に行ってしまい高域がきつく疲れる傾向の音になってしまう、
 また解決策として低域の量感を増やす為ウーファを追加して2Wayでやられている方がいますが理論的には正しいのですがウーファとAXIOM-80の繋がりに問題があるはずです。AXIOM-80はフルレンジですからこのユニットを低域のみカットして使えば何処かの部分でディップが生じるのと音色が同じでない為不自然になってしまう、では同じGOODMANSのユニットを低域で使用すれば解決するのかと云えばこれは難しくカット&トライで挑戦するしかない、GOODMANSでもAXIOM-80は特別な音色を持ち合わせていますから音色は一致しない、
 今回は私の所有しているタンノイGRFタイプのボックスにこのユニットを実装して試聴しました、このボックスの容積は約250?、ボックスの材質はフィンランドパーチで板厚は19mmでバスレフタイプなります。
他の方が書かれたブログを読みますとAXIOM-80はバスレフ、バックロードではスピード感がなく付帯音がくっ付いて鳴らないと書いてありましたがそれは本当なのか実証してみたいと思いますがその辺はカット&トライでやって見たいと考えています。

 
 
マグネットは17000ガウスもある強力マグネットで現代のスピーカーでは考えられない強力なアルニコマグネットを採用しているのは脅威でもある。

 

 

AXIOM-80音出し
 早速このユニットを実装しての音出しですが取りあえずユニットのみ裸の状態で音出ししてみました、最初に出てきた音はどこにでもある特別な音ではなかったがこれをボックスに実装したらどんな音になるのか胸がわくわくしてくるのがわかる。世界の名器と云われたユニットが果たしてどんなサウンドを奏でてくれるのかスピーカーマニアならこの気持ちは理解していただけるのではないだろうか、折角鳴らす以上比較対称するものがなければ評価のしようがない、ここで片側の左側はAXIOM80を装着し右側をVITAVOXのDU-120コアキシャルを取り付けての比較試聴なら私の様な阿呆耳でもはっきりわかるはずだが未知の体験であるがため試聴には慎重にならないといい加減なレポートでは参考にならないとお叱りを受ける。
またこのAXIOM80は真空管アンプを選ぶらしいがWE-300Bを使えばきっと鳴るはずだが果たしてどうなのか、
早速であるが巷では最高の球と云われているWE-300Bシングルで試聴開始した、

試聴のシステム

プレーヤー
ヤマハGT-1000
トンアーム
GRACE G-565ロングアーム
カートリッジ
オルトフォンSPU-GとSL-15E
昇圧トランス
ゼンハイザー 1950年代のヴィンテージトランス
ブリアンプ
マランツ#7
WE-300Bシングルアンプ、メトロアンプ
試聴レコードとCD
ビバルディのバイオリンソナタその他

以上のシステムでの試聴になります。

全体で聴くAXIOM80は高域の透明感は見事なのだがいかんせん低域の量感が薄くバランスが上に持ち上げた音になる。シングルアンプの場合はトランスの磁化の影響で低音が出にくいのかもこれは300Bアンプが悪いとは思えない、
 答えはこのスピーカーにはシングルアンプは合わないではないか、250リッターのボックスを使っても低域不足は不満が残るが中高域の音色はロンドンウェスタン系の特徴のある個性のある音で巷ではこのスピーカーの虜になるのがわかる。音色を一言で云うならセピアカラーの音とHMVの蓄音器に近い一種独特のサウンドと云える。特にバイオリン、ピアノの響きと音色は特筆すべき良さが感じ取れる。ケフェレックのバッハのピアノ曲はスピード感のある付帯音の付かない切れ味の鋭い日本刀のようなサウンドだが長い時間聴いていると低域不足の不満が見え隠れしてくる。
 次にVAITAVOXのDU-120に切り換えると中高域はほとんど同じ音質と音色だが低域から中低域にかけてAXIOM80では出なかったふくよかさが出て品位の高さで差が出た、低域の量感は25㎝ユニットでは難しいかも知れないがAXIOM80はVAITAVOXに劣らず品位の高い音でタンノイ、アルテックでは味合う事のできないマニアを虜にするサウンドだが大編成のオーケストラの場合は口径が小さい分無理の様な気がするがジャズトリオをかけるとあのクソ喧しい一般的なジャズサウンドとは違うしっとりとしたコクのあるサウンドに変身する、ジャズもボーカルもグッドだが低域がもう少し出れば文句なしだ、またバッハなどの室内楽、器楽曲を聴くとこれ以上望む必要がないぐらい味のあるサウンドになる。

 

 
サブバッフルを取り付けての試聴

 

 

メトロアンプで鳴らすAXIOM80
 WE-300Bシングルアンプで鳴らしたAXIOM80だがこのユニットを使っている方は良質のアンプを繋いで鳴らされていると思うがプッシュプルアンプを使うとどんな音になるのか、早速アンプを交換して再度試聴を試みた、
 このメトロアンプは前回のコラムで紹介したトランスは米国製のシカゴ・スタンダード(スタンコア)トランスを使った自分では最高のアンプと思っているがAXIOM80はアンプを選びトランスまでも選ぶスピーカーでこんな気難しいユニットは聞いた事が無い、今回は出力管はGECのKT-66に交換しての試聴になる。
接続後最初に出てきた音はWE-300Bでは出なかった低域の量感が豊かになり中高域は刺激のない味のあるサウンドでピラミッドバランスに変身したのは驚きであった、やはりこのユニットはシングルアンプでは簡単には鳴らないことを痛切に感じた、
多分このサウンドこそ本来のAXIOM80のサウンドかも知れない、AXIOM80はダブルコーンのため高域がきつくなるのが当たり前ですがこのメトロアンプではトランスの影響で長時間聴いていてもまったくきつくならずに疲れない、
その後VAITAVOXに切り換えて試聴したが好みとしてはVAITAVOXのが自分には合うように思えるのとVAITAVOXのDU-120は日本には10セットぐらいしか入って来なかったスピーカーですからある意味AXIOM80より貴重に感じる。
 最後に色々切り換えて試聴したがどちらがVAITAかAXIOM80かわからなくなってきた、どちらも特徴のあるロンドンウェスタン系のサウンドでよく似た音には間違いない、
 最後にAXIOM80を上手く鳴らすには容積の大きなボックスで材質はフィンランドパーチ、米松合板辺りを使い吸音材を調整しながらバスレフでの使用がベスト、またアンプはプッシュブルが適合で出力トランスは有名なトライアッド、ウェスタン、シカゴ、スタンコア辺りを使用すれば本来のAXIOM80の良さが出てくるような気がしますが国産のトランスを使ったマニアが作った自作のアンプではまずは簡単にならないことをご報告しよう、名ばかりの国産のトランスではAXIOM80の良さを十分に引き出すのは難しいのと世界の名器に対して失礼である。

あとがき
 今回はAXIOM80を取り上げての試聴でしたが私個人に云わせると巷で云う名器とは思わないのとこのユニットは価格がべらぼうに高くなってしまったがそれだけの価値は無いと思うがAXIOM80に恋こがれた方なら価格の問題ではない、AXIOM80もそうだが長年英国スピーカー遊びをしてきた私ですから特別凄いとは感じなかったが一般的に見ればこのユニットも名器の一つかも、

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-035

 

 

Goodmans Axiom80 を上手く鳴らすノウハウについては

 

オーディオマエストロ 是枝アンプ
https://www.audio-maestro.com/about.html

オーディオマエストロ Speaker System
https://www.audio-maestro.com/products1.html

「音楽&オーディオ」の小部屋 「オーディオ談義」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/efca4d25974b323a3217e344a4edabfa  

https://jbltakashi.hatenablog.com/

酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html 

 

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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生/第31回   by Y下 


https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-031

 

前回の予告で西山氏のパルメコスピーカーの第2弾を予定していましたが先日オーディオ仲間のK嶋氏宅を訪問したときに教えていただいたジャズ喫茶を紹介させて頂きます。今回はこのジャズ喫茶のレポートを先に書かせていただきます。また新作のダブルアームプレーヤーを製作しましたのでこちらの写真を載せておきます。製作過程は改めて公開したいと思います。

ケースから自作したダブルアーム・プレーヤー
木目鮮やかなローズの無垢材の突き板仕上げ

 

 

ジャズ喫茶、名曲喫茶
 1970年代の頃は沢山のジャズ喫茶、名曲喫茶がありましたが今は時代の流れなのかマニアの方がもっと良いシステムと良い音で鳴らされているためなのかわかりませんがジャズ喫茶、名曲喫茶が少なくなってしまったのは寂しい限りであるが1970年代は沢山のジャズ喫茶、名曲喫茶があり此処でコーヒーを飲みながらじっくりと楽しんだ記憶があります。
 当時はオーディオマニアでも持てない高嶺の花であったジムラン、アルテックのホーンシステムで豪快なジャズサウンドを堪能していたはずだが今の時代は裕福になったのかマニアはもっと素晴らしいシステムでジャズやクラシックを楽しんでいるのかも?
 多くのジャズ喫茶のオーナーはジャズレコードに対しては豊富な知識を持ち合わせてはいるがオーディオに関しては無頓着でただシステムを置いてジャズを流している店が多く音に関しての向上心もない、折角良いシステムを導入してお客様には良いジャズサウンドを心行くまで楽しんでもらうのはわかりますが立派な装置=良い音にはならないのがオーディオです。ジャズ喫茶を経営されているのであればオーディオマニア達が上手く鳴らされているサウンドを沢山聴いて自分の店にしかないオンリーワンの音をお客様に聴かせてほしい、
 以前のコラムでも書きましたがジャズ喫茶と云えば京都の「ヤマトヤ」が有名ですが此処で鳴らされているヴァイタボックス191コーナーホーンはシットリ感のあるジャズサウンドではあるが音量が小さすぎるためジャズを体感したと云う満足感が少ないのが残念でもあるが大音量だとお客様同士の会話が出来ないのは仕方が無いかも・・・・・
 今回ご紹介する愛知県は名古屋市千種区にありますジャズ喫茶Daysはロンドンウェスタン直系のヴァイタボックスを使ったジャズサウンドでテレビや新聞、週刊誌に紹介されたアナログレコードで楽しむジャズ喫茶、ここで奏でられるジャズサウンドは1950~70年代の香りが漂ってくる大人のサウンドを堪能することが出来る。

コーナーに鎮座しているのがロンドンウェスタン直系の
ヴァイタボックスクリプッシュ5ホーンシステム

Daysのオーナーは依田氏でこの方はいつもカウンターの中にいて一人
静かにジャズを聴いていますが大変お話し好きですから
ジャズ談義、オーディオ談義などが楽しく会話が出来ます。

サンバレーのアンプでVP-3000SE

アナログプレーヤーはヤマハGT-2000、カートリッジは
マスターお気に入りのシュアーM-44-7を使用している。

ヴァイタボックス191コーナーホーンとは少し外観が違いますがユニットはドライバーがS-2、低音用は38cmのAK-157、オールアルニコマグネットを使い2Wayで鳴らしている。ネットホークはオリジナルを使用

 

 

私が推薦するジャズ喫茶
 ジャズを鳴らすスピーカーと云えばJBLアルテックが定番であるがアメリカンサウンドはどちらかと云えば押し出しの強い豪快なサウンドと乾いた音が特徴だがアルテックJBLでも上手く鳴らせば良い音になるのだがセッティングを含めてそのスピーカーに合うようにハードに強くないと一つ間違えると騒々しいサウンドになり聴いているより疲れが先に来る。今回は私が推薦しますジャズ喫茶Daysは長時間聴いていても疲れずマスターもオーディオマニアであり音に対してのポリシーを持ち合わせているからジャズ好きもオーディオ好きもマスターと談義して楽しめるのではないだろうか、
 システムとしては大変シンプルではあるがDaysの自慢はヴァイタボックスのクリプッシュホーンである。このシステムはオリジナルの191コーナーホーンとは多少外観が違うが内部構造は同じである。
 マスター曰くこのスピーカーシステムはカナダで製作されアメリカ経由で自分自身が聴くために購入されたと云っていましたが大変マニア好みのスピーカーシステムと云える。
 私もヴァイタボックスのコアキシャルを持っていますがコーナーホーンとよく似た響きと音色を持ち合わせてはいるがホーンタイプは中域の密度とコクと押し出し感があります。その点私が所有しているヴァイタボックスのコアキシャルタイプはタンノイ同様どうしても中域の密度が薄くなりがちですがこれはコアキシャルスピーカーの宿命かも知れません。

 

Daysの音
 早速Daysの音であるが一聴すると英国の芳醇な響きと味わい深い音はアルテックJBLで馴らされたジャズサウンドとは方向性がだいぶ異なるのがわかる。
 スピーカーボックスもバスレフやバックロードのボックスとは違うクリプッシュホーンは低域の量感が丸くふっくらとして心地よい空気感のある低音で高域も刺激的な音をいっさい出さない音作りであるが一つ間違えると高域のきつさが前に出てとんでもない酷い音にもなる。
 マスターは長時間聴いても聞き疲れしない音を目指したと云っていたのがよくわかる。この音を出すにはメインアンプの重要性が大切だ、サンバレー製のVP-3000SEを使ったことが音作りに貢献しているのではと思う。VP-3000SEは300BのPPアンプであるが300Bのシングルアンプを使えば違った意味での良さが引き出されるのではと思う、
 マニアはすぐに300BはオールドタイプのWEでないと駄目と云う方が沢山おられるが業務用で使うのであればWE-300Bはリスクが大きすぎるから中国球でも十分である。オールド球のWE-300Bなどは何時「オシャカ」になるか不安であるから個人的にも業務用にも使えない、  Daysのサウンドは玄人好みのサウンドだが多少の不満点も見え隠れする。
マスター曰く高域の伸びに不満点があると云っていたがこのユニットのホーンは500HZ~20000HZまでだが実際は12000~13000HZぐらいからなだらかに高域が落ちていると感じる。元々このスピーカーユニットは劇場で使うのが目的であるから高域は欲張っていない、
 マニアならここにツィーターを足せば細かなニュアンスも再現されると思うのだがこのスピーカーに合うツィーターが少ない、JBLの075では音の繋がりが上手くいかずヴァイタボックスの良さが後退してしまう、ここはヴァイタボックスの個性を出すためには現状の2Wayが正解かもしれないのと当時のアナログディスクはヴィンテージスピーカーとの相性が合うのか女性のジャズボーカルを聴かされると違和感なく心地よく聞こえてくる。
 私個人の私見であるが音の分解能が少し暖味になるが多分使用しているプリアンプが影響しているのではと感じている。この部分を完全にレストアされたマランツ#7あたりを使えばより美味しい音とホールトーンが出てくるはずだが中古のマランツ#7は状態の良いのは皆無であるから下手をすると酷い音になる場合もある。ヴァイタボックスのクリプッシュホーンを使うのであれば現状のプリアンプでは荷が重過ぎる。またメインアンプをマッキントッシュのMC-60,275を使うと音はもっと粗くなり大味的な音になってしまうのと面白みに欠ける。サンバレーのVP-3000SEを使ったのは正解であるのとVP-3000SEは信頼度が高く故障やトラブルも無い、私から見れば大変優秀な優れたアンプで長時間使用に耐えるから業務用としてもお薦め出来るアンプである。またクリプシュホーンはコーナーに上手く設置しないと良さが発揮できない難点があるがここはマスターのオーディオに対してのノウハウと苦労が上手くいかされているから一般的には大きな不満はない、

 

あとがき
 ジャズサウンドを派手やかな音を大音量で鳴らしているジャズ喫茶が多いがこのようなサウンドには必ず飽きが来て最後は興味が薄れ行かなくなる。その点Daysのサウンドは控えめなシットリ感といぶし銀のサウンドが魅力で是非行かれて英国ロンドンウェスタン直系のサウンドを堪能していただきたい、
 場所は名古屋市千種区の元山交差点を北側へ500メートルぐらい行った右側にあります。詳しくはDaysジャズ喫茶で検索していただくとお客様のブログに掲載されています。

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-031

 

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https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-039


 今回のコラム予定はMCトランスの比較試聴を予定していましたがオーディオマニア、音楽マニアも一目置く英国VITAVOX社のCN-191コーナーホーンシステムを使ったクラシックがメインのミュージックカフェ「フィガロ」を先にご紹介します。

 
この階段を上に上がりますと2階がお店になります。

 

 

ミュージックカフェ「フィガロ」
 今まで沢山のジャズ喫茶、音楽喫茶、ヴィンテージショップやマニア宅で色んなシステムを聴かせて頂きました、遠い昔京都の「ヤマトヤ」で聴いたVITAVOXのCN-191コーナーホーンまた東京は吉祥寺にもありますクラシック専門の音楽喫茶「バロック」でもこのCN-191コーナーホーンを聴きましたが本来のVITAVOXサウンドとは程遠く中々このスピーカーを上手く鳴らすのは難しい、
真空管アンプなら何でもなると思ったら大違い、このスピーカーはアンプを選びトランス、球まで選ぶ大変気難しいスピーカーシステムだ、

 
店内の全体の様子
 
 
 
スピーカーはヴァイタボックスCN-191コーナーホーンが左右に鎮座しています。
ヴァイタの横にあるのが珍しいRCAの電蓄で1930年代

 

 

男の隠れ家「ミュージックカフェ・フィガロ」
 中部地方にも沢山のジャズ喫茶、音楽喫茶がありますが今回ご紹介する音楽喫茶「ミュージックカフェ・フィガロ」はオーナー自らオーディオマニアでもありレコードマニアでレコードは3000枚所有とのこと、また此処のオーナーで夏目店主は音楽も好きでオーディオも大好きな気さくな店主ですから是非行かれてオーディオ談義、音楽談義をされることをお薦めしたい、フィガロの場所は名古屋市千種区東山公園の近くにあります。

 

ここのシステムは凄い
 メインシステムがヴァイタボックスCN191コーナーホーンでここで鳴らされているヴァイタサウンドはおそらく日本ではトップクラスのサウンドでこのようなシステムが名古屋にあるとは気が付きませんでした、以前のコラムでご紹介したジャズ喫茶DAYSもヴァイタボックスのコーナーホーンでしたが同じヴァイタでもこんなにも違うサウンドフィガロは特にクラシックがメインですがお客様のご要望で歌謡曲ありジャズあり勿論自慢のアナログレコード及びCDを持ち込んで聴かせてくれます。

 
プリアンプはマッキントッシュ20とマランツ#7を使っている。
モノラルはマッキントッシュでステレオが#7を使い分けている。
下側にマランツ#9が2台あります。

 
プレーヤーはガラードの301が2台でモノラル用とステレオ用

 

 

フィガロのシステム
 メインシステムはヴァイタボックス191コーナーホーンですがこの隣に設置してある1930年代のHMV蓄音機と同じ1930年代のRCAの電蓄、
 プレーヤーはガラードの301が2台、モノラル用はSMEのアームにオルトフォンのモノラルカートリッジとオルトフォンのアームに同じオルトフォンのSPU-Aが実装されている。
 アンプはすべて真空管アンプでプリアンプはマランツ#7とメインアンプは同じマランツの#9が2台すべてオリジナルとのこと、
MCカートリッジの昇圧トランスは夏目マスターは秘密と云っていましたが私が見たところ一般のアナログマニアでは聴けないW〇製○○○○を使って昇圧しているがこのようなシステムを揃えたレベルの高い喫茶店を私は見たことも聞いたこともない、

 

フィガロのサウンド
私が訪問した時ヴァイタボックスからシゲティのバッハ無伴奏が流れていました、一聴してこのサウンドはロンドンウェスタン系の渋い枯れた音でバッハを聴くならこの音しかない、それだけ素晴らしいサウンドで欠点が中々見当たらない、
またこのお店の雰囲気がヴィンテージシステムにピッタリで壁には色んなアナログレコードのジャケットが並べられている。
トータルで考えるとマランツ#7と#9の実力が発揮されているようだ、ヴァイタボックスのサウンドこそ英国を代表するサウンド
タンノイが英国サウンドと云われるが本当の英国サウンドはタンノイではなくこのヴァイタボックスとグッドマンではなかろうか、私の所有しているヴァイタボックスDU-120と比較しますと低域の量感は38センチのウーファを使っているためスケール感には差が出るが家庭で使うには30cmのDU-120で十分である。
ウェスタンエレクトリックの555ドライバーを使ったシステムはどちらかと云えばクレデンザの蓄音機の延長線上にある音だがヴァイタボックスはロンドンウェスタンの流れを組むHMV蓄音機に近い独特な響きは素晴らしい、
次に聴かせて頂いたのは英国の1930のHMV蓄音機、レコード盤はすべてSP盤であるがこの音は電気臭くなく先ほど聴かせて頂いたヴァイタボックスによく似たサウンドで蓄音機なのに音圧レベルが高く遠くまで音の浸透力には脅威に感じる。このようなサウンドを聴かされると現代のハイエンドオーディオは歪み感のない綺麗なサウンドだが必ず飽きが来るはずだ、特に現代のハイエンドは上も下も伸ばしたため中域が薄くなりがちで不自然に思う、
HMV蓄音機を聴かせて頂いた後は1930年代のRCAの電蓄だ、また特に良かったのは美空ひばりの子供の頃のSPレコードでこの歌声を聴くとタイムスリップしたような錯覚にとらわれる。

 

男の隠れ家ミュージックカフェフィガロの場所
車で行かれるのなら広小路線を東に向かって東山動物園の近くになります。 動物園の近くまで来ますと道路の反対側にスーパー「コノミヤ」がありますからこれを目印にして行けばすぐにわかります。コノミヤの隣の2階がフィガロです。駐車場は確か2台ぐらいあると云っていましたができれば近くのコインパーキングに置かれた方のがよいかも 遠方から電車で行かれる方は名古屋駅から地下鉄東山線に乗って東山公園で下車して徒歩で少し戻ればすぐにわかります。
是非仲間やご夫婦で訪問してください。店内は広いですから時間をかけてヴァイタボックスサウンドやHMV蓄音機の音楽性豊かなサウンドを満喫できます。
フィガロは日本でもトップクラスのサウンドを聴かせてくれますからY下のブログを読んだと云っていただければすぐに打ち解けると思います。
それとここで飲むコーヒーは美味しいですよ、
カウンター越しに夏目マスターとオーディオの話も良し、音楽の話も良し、ゴルフの話も良し、
またフィガロから車で10分ぐらいの所に本山の交差点を北に行きますとジャズ喫茶DAYSもあります。
同じヴァイタボックスでも音の系統は違います。二つのヴァイタボックスが聴けますからこちらも訪問すると面白いかも
フィガロの営業時間は午後1時から夕方7時まで、日曜日と月曜日及び祭日はお休みです。

 

あとがき
 今回はミュージックカフェフィガロをご紹介しましたが、今まで色んなシステムをマニア宅、ジャズ喫茶などで聴かせて頂きましたが、マニアなら一度は聴きに行くべきです。
マランツ#7とマランツ#9の組み合わせは極上でまったくもって不満は感じないがメインアンプは西部電気の300Bより英国製の直熱3極管を使って良質のアンプで鳴らしたらより英国サウンドが満喫できるように思える。勿論出力トランスはパートリッジならグットだ、

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-039

 

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Wharfedale( ワーフェデール)スピーカーの年表・歴史

https://audiof.zouri.jp/hi-sp-03.htm

 

Wharfedale(ワーフェデール) は、セレッションやタンノイと並ぶイギリスの老舗スピーカーメーカーです。

ギルバート・A・ブリックスによって1932年に、イギリスのヨークシャーの州で設立。「Wharfedale」というのは、ブリックスの家があった地域の名前から付けられました。
最初は自宅の地下室からの出発でしたが、翌年には小さな工場を建て、ラジオ用のスピーカーやトランスなどの生産などにより会社は大きくなっていきます。

1945年に高音質を目指して2ウェイスピーカーを製作。1948年にブリックスは「Loudspeakers: The Why and How of Good Reproduction」という理論書を出版します。
1950年代になるとロンドンのフェスティバルホールやニューヨークのカーネギーホールで、自社のスピーカーシステムと、生演奏の聴き比べをするというデモンストレーションを行って有名になります。

1950年に往年の名機「エアデール」を発売。この50~60年代にかけて、ロールサラウンド、セラミックマグネットの使用、二重のキャビネット、砂入りバッフル、上向きトゥイーターなどの新しい技術が開発されていきます。そういった技術開発に貢献したひとりに、後にKEFを創業するレイモンド・クックがいました。

1958年に会社はランクに売却されて、その後は投資の成果もあり、急速に大きくなっていきます。1967年には「Denton」(初代)を発売。1977年にはスピーカーユニットの製造が累計80万台に達します。1980年にはプロ用スピーカー「Wharfedale Pro」を発売。1981年には現在の主力シリーズとなる「Diamond」が発売されます。

1990年代は多くのスピーカーを発売しているものの、いわば停滞期した。会社は1990年代の始めにVerity Group plcに売却され、さらに1998年にInternational Audio Group.(IAG)に買収され、生産拠点もイギリスから中国へと移されます。

IAGの傘下となってからはラインアップの大幅な見直しが行われ、2009年発売のDiamond 10シリーズはヒット商品となりました。


(Wharfedaleの日本での販売)
Wharfedaleの日本での販売は苦難の歴史でした。スピーカーの輸入は1950年代には行われており、タンノイよりも早かったそうです。
1970年代には三洋電機が輸入元で、1972年~74年にかけて「DOVEDALE 3」「LINTON 2」「MELTON 2」を輸入します。ところが1978年ごろのカタログには「LINTON 2」と「MELTON 2」だけしかなく、実際は早々に輸入を中止して、在庫商品の処分にも苦労していたのではないかと思います。

80年代になるとテクニカ販売が手がけますが、1981年に「Laser」シリーズと1982年の「E90」などを発売しますが、短期で終了してしまったようです。

1990年にはハイファイ・ジャパンによって輸入が開始され、「Diamond 4、5」や「プレシジョンシリーズ」「Coleridge」「Harewood」など多くのモデルがラインアップされます。でもワーフェデールの知名度は現在よりも低いくらいで、ほとんど雑誌にも紹介されず、たぶん多少売れたのはDiamond 4と5ぐらいだと思います。そのせいか、ほどなくしてまた輸入は止まってしまいます。1997年には日本コロムビア(デノンラボ?)によって「Modus Mini」が輸入されます。

その後、2002年の創立70周年モデル「エアデール・ヘリテッジ」から輸入が再開され、現在はオーディオ用はロッキー・インターナショナル、プロ用機材はIDEコーポレーションが輸入元となっています。

https://audiof.zouri.jp/hi-sp-03.htm

 

ワーフェデール・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1084.html

ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

ワーフェデール エアデール(1950年発売 オリジナルモデル)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1092.html

ワーフェデール スーパー3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1093.html  

 

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ワーフェデール エアデール(1950年発売 オリジナルモデル)


Vintage wharfedale airedale - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+Vintage++wharfedale+airedale+

 

売価(ペア):208,000円(税込)売約済み
 

 

1960年前後に発売されたエアデールの庇付きスクエアタイプ。注目はウーファーボックス。左右完全独立ボックス仕様に加え、背面バッフル板が左右でスリットあり(後面解放型)とスリット無し(密閉型)とで異なる仕様。さらに素材は不明ですが密閉側の背面バッフル板の内部に砂状の制振材が封入されるというこだわり仕様です。この年代のスピーカーとしては非常にバランスの取れた音質で適度にエンクロージャーの響きが乗るところが乙なところ。ビンテージの雰囲気満点のデザインとのギャップが面白いスピーカーです。全体にクスミ、所々に打ちキズがあります。(小島 陽介)
 
主な仕様:
3ウェイ6スピーカー 
12インチダブルウーファー
5インチダブルスコーカー
3インチダブルツイーター 
4インチ スコーカー/ツイーターアッテネーターボリューム付き 
W780×H820×D360mm(実測)重量45kg
 
 

Audio agent
Wharfedale Airedale 2006年2月5日
https://audioagent.wordpress.com/2006/02/05/wharfedale-airedale/

 

●UKイーベイであのエアデールを見つける。ワーフデールの名声を不動のものとした名機エアデールである。ギルバート・A・ブリッグスの手によるエアデールはその斬新な発想による確かな音質で絶大な支持を得てきた。ワーフデール社は2002年に創立70周年を迎え、その記念モデルとしてエアデール・ヘリテッジを発表したが設計思想や音響理論は初代エアデールを再現するものとなっており、現在でも評価の高いスピーカとなった。それにしても70年とは、いまだに音響メーカとして存在するものすごい老舗である。


●1960年代物なのでモノラル仕様である。
当時の多くのスピーカがそうであったようにエアデールも大型フロアタイプのコーナー型で部屋の隅に設置するようになっている。
このためステレオにすると二つのスピーカが45度で対角することになり、リスニングポイントが直角二等辺三角形みたいな位置になる。

ウーハー部は正面に取り付けられているが、高域ユニットが天板に上向きに設置され、天井に反射させて高域を拡散させるようになっている。

●天板にマウントされたユニットが音像に奥行きを与えナチュラルな響きを醸し出す。ステレオで聴いても音の定位がしっかりしており、器楽では優れた音楽性を発揮する。奥行き感、音場感は前後左右に広がる形ではなく、リスニングポイントを包み込むような不思議な雰囲気で音楽を聞かせてくれる魅力的なスピーカーである。しかし、高解像度とかハイスピード感、スパーツィータによる抜けるような高域の透明感、などとは無縁なので現代アンプとの相性は疑問なところ。緻密ではないのだが、音楽というより演奏を聴くという感じになり、演奏者の楽器使いまで伝わってくるのは名機たるゆえんか。大型フロアなのでオーケストラも雄大に鳴らしてくれるので、真空管アンプでゆったり鳴らすようなクラッシックファンにはたまらない名機である。

●現在£21(=\4200)である。桁を2つくらい間違えたんじゃないかと何度も見直した。画像からみると左右同じ構成とは認識しづらいが、なかなか程度もよくまあこの値で落札は考えられない。いずれにしても日本から比べるととてつもなく破格となるであろう。値段がついているところを見たことがないので相場ってあるのかどうか不安なところであるが、オークションではあんまり取引されないだろうから\50万が相場、\20万で即買いと勝手に値付け、今回は勝手というより適当という言葉が妥当である。さて、no postageとなっていて取りに来いということらしい、さすがに大型フロアで梱包もさぞ大変なのだろう。それにしてもどうして英国にはこんな名品がいまだにゴロゴロしているのだろうが、不思議なマーケットである。
https://audioagent.wordpress.com/2006/02/05/wharfedale-airedale/

 

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ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3


Wharfedale SFB3 vintage open baffle speakers, Gilbert Briggs & Quad ESL57 speakers


 

Wharfedale SFB - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Wharfedale+SFB

 

 

 

 

本品はWharfedale社(ワーフェデール社)から1960年代に発売された

非常に珍しい後方開放・無指向性フロア型

3ウェイ3スピーカーシステムの最高峰、
Windsor Deluxe Edition(ウィンザー・デラックス・エディション)です黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

 

同社の創設者であり、SFBの設計者でもあるギルバート・ブリッグス氏が
生涯もっとも愛したスピーカーがこのSFB3デラックス・エディションですおねがいグリーンハーツ

 

 

なんとこちらのスピーカー、音が四方八方どの角度から聞いても同じ音が楽しめるんですチョキ

 

部屋のどこにでも置けるものとして成り立たせたいというブリッグス氏は背面開放の性能を最大限に活かした設計を発案し、無指向性型へと到りましたUMAくん

 

 

 

■ 最高峰中の最高峰、103C-115方式の3ウェイシステム ■
本品はEV社が用意した3つの方式(内部設計)

の中でも最高峰の103C-115方式。

 

 

 

英国の老舗ワーフェデールのSFB/3
ハイファイ堂メールマガジン第659号 日本橋https://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/160916/index.html

 

こんにちは、日本橋店の徳重です。
今回は、つい先程外装メンテナンスが完了したばかりのスピーカーを紹介します。

英国の老舗メーカー・ワーフェデールのSFB/3です。

1950年代のビンテージ品で後面開放型という、どちらもメンテナンス経験の無いものでしたから、結構緊張して手掛けました。

出来るだけ手を加えないように、と心掛けていたのですが、前面の塗装に剥がれが有り、さらに部分的にニスを塗った跡が有りましたので、仕方なく塗装面を剥がしてオイルフィニッシュを施しました(木目を生かした仕上げにしております)。
後面は材の欠けた部分をパテ補修した程度で、出来るだけ手をつけない様にしました。
後面のグリルを外したところです。
バッフルの内部には、振動を減衰させる為の砂が封入されています(外装補修時、本体を逆様にした時「サー」と何か流れる音がしたので焦りました)。恥ずかしながらネットで調べて初めて知りました。
SFB/3のユニット&回路構成について紹介します。
12インチ低域用/10インチ中域用/3インチ高域用ユニット搭載の3ウェイです。
各ユニットの不具合(ビリつき・音圧差等)は、外注でメンテナンス実施済みです。
ネットワークは用いず、高域用ユニットはハイパスフィルターで中低域をカット、中域と低域用ユニットの再生帯域は各ユニットの特性に任せるという方式は、お馴染みDIATONE 2S-305も同じです。

高域用ユニットのみ上側(真上では無くやや後方に角度がついた状態)に向けて取り付けられています。
前面のオイル仕上げ以外にも、手を加えてしまった箇所が他にも有ります。
まずスピーカー端子ですが、専用のプラグ(バナナプラグとはサイズが異なる)を差し込まないと結線出来ない状態でしたので、汎用のバナナプラグ対応のものに交換しました(端子取付部が小さい為大きくて頑丈な端子を用いる事が出来ませんでした)。
せめて使い易いようにと、端子の取付けを少し下にずらしてケーブルを差し込み易いように処置しました。

もうひとつ、上部グリルの内側(高域用ユニットの上)に張られていたネットが、劣化して異物も固着していましたので、普段サランネット新規張替時に用いる生地(黒色)で張替しました。

年代的にペアで揃えて製品化していたスピーカーでは無さそうですので、2本揃えても外観に結構差が生じます。
後面グリルの中央に桟が無い方(画像右側)は、WHARFEDALEのロゴが消えかかっています。

なかなか後面開放型のスピーカーを聴く機会が有りませんので、テストも兼ねて色々なジャンルの曲を聴いてみる事にしました。

最初音を聴いた時は、音像がフワッとした感じといいますか、何かつかみどころの無い印象で、少し違和感が有りました。
ところがしばらく聴いていると、それがとても心地良く聴こえるようになり、「ああ、このスピーカーはこれでいいんだ」と思えるようになりました。
「スピーカーの存在を感じさせない音」とよくいわれますが、そのように感じました。

結局、かなり気に入ってしまいました。奥行が30cm程と、設置スペース的にも嬉しいサイズです。
当然アンティーク調インテリアに合いますので、例えばそのようなお店でさりげなく音楽を流しておきたい場合など、お勧めさせて頂きます。

 

 

銚子の散歩道  2015年09月05日

Wharfedale SFB3

ターフェル・アナトミア

http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52219684.html

 

ロンドンの友人とメールで ” mingei movement (柳 宗悦の民芸運動)” のことを話していたら、 こんな写真が送られてきた。

grey BuffleSFB buffle after stripping

水性剥離剤でバッフルのシルヴァーグレイのペイントを取り除く
 
 


SFB disassembled
Wharfedale SFB3 の解体写真  彼は英国オーディオ史上に残る名システムを元の姿と音質に戻すという冒険の最中にある。 


SFB8 スコーカはSFBのために製造された専用ユニットで10インチ、サラウンドは空気の通りを念入りに考慮したフォーム製なので、現存しているものはほとんどが写真のように毀損している。 専用ユニット仕様のため他の10インチユニットと交換するとシステムとしては、オリジナルと違う音に変質するので、要注意。 


Super 3 トウィータはWharfedale Super3 が上向きに取り付けられる。 センタキャップがアルミ製板のものがオリジナルで、通常のSuper3 よりも音が飛ぶようにデザインされている。

業者に修理を依頼するそうだ。 
 
 

EPSON001


ロイヤルフェスティヴァルホール檀上、ピアノの前に2台並んだデモンストレイション中のSFB3 に聴き入るオーディエンス。 右下手前がWharfedale社長ブリッグス。 戦前から50年代にかけて彼がこしらえたスピーカには民芸運動に通じるものがあると言う。 僕も同感だ。 そうでなければ、ロンドンの彼もこんなにまでして元に戻そうとはしないだろう。EPSON002 ACOUSTICAL社製ESLが最先端技術に裏打ちされたシステム、一方SFB(Sand Filled Buffle)は1956年発売、戦前のスタイルを踏襲した暖かみがあるシステム。 側板に手を入れる穴があって、聴かないときは壁際に運べるよう考慮された普段使いのスピーカ。 

グレイのオフィスに SFB3 が運ばれてきて、もう2年。 
何度も何度も調整して、この頃やっと聴けるようになってきた。
まだ完璧とまではいかないが、ほぼ発売時の状態にまで近づいていると感じている。
そうして聴いていると、このスピーカがいかにユニットに空気をからませようとしているか、 
肩の力が抜ける音楽が湧き出る広がり方で判ってくる。
これは平面バッフルとはまったく違う。
T氏に言わせれば平面バッフルは箱が出来ないやつが苦し紛れにするやっつけ仕事とのこと。
やれ、桜の板だ、やれ何の板だと板の自慢をするしかない。
一緒にされたらSFB3は、いい迷惑、なんだそうだ。

ロンドンのSFB3 もうまくいきますように。 近くの氏神様に祈ってきたよ。
 
 
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ワーフェデール W3入荷   スバラシイ音楽性!

 2012.04.28

ヴィンテージスピーカーのワーフェデール W3、Legatoに入荷致しました!

見て下さい、この風格!
英国の名門スピーカーメーカー「Wharfedale(ワーフェデール)」の1950年代後期のモデルです。当時5年間ほど製造されていたのだとか。
あまり多くの資料がないのですが、
3ウェイスピーカーで、ツイーター(Super3)、ミッド(W7)、ウーファー(W12)を使用。
これは上から見た図なのですが、ウッすらと透けてユニットが見えますでしょうか?
モノラルからステレオ時代の製品なので、ユニットの配置は左右同じになります。
 
うんちくはこれからもうちょっと調べるとして、何せ音がアツイ!!
厚いし熱い!のです。
バイロン・ジャニスのラフマニノフのピアノ協奏曲2番を試しにかけてみます。
冒頭の弱音からクレッシェンドしていくところなど、現代のスピーカーだとついボリューム上げたくなってしまうことしばしばなのですが、最初から部屋の空気が変わります。
鼻血出そう、とはあまりよろしくない表現ですが、それくらいグッときます。
クラシックだけではないです。JAZZもスバラシイ!!
クリフォード・ブラウン、エリントン、とにかく熱気がほとばしるプレイ。
なんか、こういうの忘れてたな!と、思ってしまうくらい、すごいです。
これ1ペアしかございませんので、売り切り御免なのですが、ちょっと心がウズウズしてしまっている、素晴らしいスピーカーです。
 
どうも、今日はまともな文章が書けそうにはありませんね・・・。

 

 

超稀少! Wharfedale W3 広い音場、そして豊かな音楽性♪♪♪

https://aucview.aucfan.com/yahoo/b160370250/

 

イギリスの名門スピーカーメーカー、ワーフェデールの<W3>(1959~66年製造、少量生産)

何年か前、銀座の某オーディオ店で見て以来捜し求め、ようやく2年前、海外より購入。
それが、この国の市場に滅多に出てこないワーフェデール<W3>でした。
海外でも状態の良い<W3>は滅多にお目にかかれません。2年に1度出るか出ないかです。
以来、メインのヴィンテージスピーカーとして、魅力ある音を愉しんできた<W3>ですが
今回、同じワーフェデールの上位モデルを購入したため出品いたします。

●概要
Whafedale<W3>はツィーターにSuper3、ミッドに5インチのW3、ウーファー
WLS/12からなる3ウェイ。
1960年代のワーフェデールの中・上位システムにあたるSFB/3、W4、銘機エアデールと同様に<W3>もツィーターが上向きに取り付けられているのが大きな特徴です。
ツィーターは欧州でも評価の高いSUPER3(薄型、組み込みタイプ)ですが 3インチの振動径とほぼ同じサイズの巨大なマグネットを持ち、反応も良く透明感のある高域を奏でます。
ウーファーW12は有名な赤い帯のアルニコ・マグネットで、ウーファー前面に黒く塗られた発砲スチロール(グリルで見えません)が直に貼られています。
これは高域ユニットとのバランスをとるために考案されたようです。
本体上部には高域、中域調整用のダイヤルがあります。

スピーカー本体の背面内側には薄いセラミックタイル(レンガ?)4枚が貼られており、キャビネットの共振をほどよく押さえる効果を狙ったものと考えられます。
また、キャビネットは正面から見ると上下共に斜めにカットされ、中域(ミッド)は斜め上方へ、低域は丸形バスレフポートで斜め下方へ放たれ、音から考えたられたデザインがなされています。(イラスト写真参照)

以上のような技術が評論家より“包み込まれるようなサウンド”と評される所以(ゆえん)かもしれません。
1950~60年代、英国各都市の大きなホールを借り、自社スピーカーと生演奏を聴き比べる試聴会を行ったワーフェデール設立者であるG.A.ブリッグス氏の試行錯誤と自分の耳を信じて作ったスピーカーの魅力が<W3>には感じられます。

●感想
私感になりますが上向きのツィーターと高域ユニット背面が開いているためか目を閉じて音楽にひとたび耳を傾ければ、部屋がコンサートホールに変わります。
クラシック、ヴォーカル、加えてジャズも伸びやかに部屋に鳴り響き、やわらかく時に熱く! 演奏がより胸に響き! しかもサウンドステージが広い!
音場型のスピーカーシステムです。
20世紀半ばのあのオーディオ興隆期にホールの響きの再現を目指したG.A.ブリッグス氏の情熱溢れたスピーカーだと思います。

上にあるダイヤル(高域、中域)を微調整し、聴きやすい位置が探せます。
サイズはブックシェルフとフロア型の中間ほどで扱いやすく、圧迫感のない大きさ。
キャビネットデザインにもヴィンテージ然とした雰囲気があります。

タンノイの個性的で味わいのある音、JBLのカラッとした空気さえ感じられるような音
とはまた違う、やわらかで、自然で、しかも音楽性のある音をこのワーフェデール<W3>は聴かせてくれます。
(試聴環境:真空管アンプ、10畳洋間、床フローリング、一部カーペット敷き、
ルームチューニングパネル使用)

https://aucview.aucfan.com/yahoo/b160370250/

 

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グッドマンのスピーカー

 

Goodmans スピーカーユニット一覧 グッドマンズ
https://audio-heritage.jp/GOODMANS/unit/index.html

Goodmans スピーカーシステム一覧 グッドマンズ
https://audio-heritage.jp/GOODMANS/speaker/index.html

 

 
グッドマン・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1079.html

酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html

AXIOM80 の先駆けとなった英SOUNDSALES社のスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/448.html

グッドマンの最上位機種 Axiom 22
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html

グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

グッドマン 8インチ フルレンジ スピーカーユニット AXIETTE
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1078.html

  

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ワーフェデール、グッドマンのスピーカーやアンティーク・アンプの販売・修理は


Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://vintage-audio.jp/

 

Goodmans AXIOM80復刻版 修理

 2015/06/01

 

※スピーカーやアンプも修理しておりますので、全てではありませんが時々修理記事も掲載していきます。

 

Goodmans(グッドマン) AXIOM80復刻版

 

Goodmans AXIOM80復刻版の修理です・・・

依頼内容
 ・ビリツキが発生する

 

所見


ダンパーの付け根も折れていました

 

ビリツキが発生する直接の原因はダンパーとボイスコイルの接合部の割れ(写真参照)が原因だったのですが、たぶんユニット前面がら大きな力が加わった様です。また、よくよく確認すると接合部の割れだけではなく、ダンパーのベークライトが根元で折れていました。そしてユニット前面から力が加わった事を示すように、コーン紙の円錐の端で歪み(高低で約5mm)があり、ボイスコイルボビンにも小さなクラックがあり、結果ボイスコイルにギャップが出来てしまっています。

 

さすがにこの状態でまで壊れると、ボイスコイル・ボビン・ダンパー・コーン紙を一度分解して、ボイスコイルの巻き直し、ダンパーの修理(又はダンパーのみ交換)後、組み立てする必要があります。ただ、2本で使用している場合は、もう左右で音は合わなくなります。

 

分解修復の他にコーン部のASSY交換という選択肢もありましたが、どちらにしても修理費も高額になります。結局修理中止となりましたが、こういった固体が無理やり修理され、オークション等に出回るのです。
皆さん気をつけてくださいね。

https://vintage-audio.jp/?p=305

 

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禁断のKRELL 岡山県 Vintage Audio 店訪問記
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14051774

 

Goodmans(グッドマン) MAXIMスピーカーシステム

 

Goodmans maxim は BBCが卓上モニターとして使っていたので有名になった。
アルニコVマグネットの異例の強力な磁気回路を搭載。
精密感が凄いが冷たくならず軽快で柔らかく広がりのあるサウンドでウォームな雰囲気。英国スピーカーだが明るい陽気な音色。
甘い口で贅沢な酒に酔うような心地よさがある。
maxim は大変すばらしいですね。こんなインティメートな雰囲気と味わい深さは現代のスピーカーでは得られないでしょう。
暖かく情緒があって繊細にして優美な音色が素晴らしい。

 

Goodmans maxim のような音は他の Goodmans では出ないそうだ。
すごくちっさいスピーカーだから大きなので同じ音が出るやつない?
と質問しても 「ない」 との事で残念です。

「復刻のaxiom80持ってたんですが、音が全然違います!」

「それは箱がオリジナルじゃないでしょ?」

「確かにそうでした」
「でしょ?」

Goodmansは現在のFostexのような立ち位置のメーカーで、事業はスピーカーユニットの供給が主だった。
完成品としてのスピーカーシステムはあまり残っていないのが惜しまれるところです。

https://ameblo.jp/507576/entry-12616010035.html?frm=theme

 

 

Goodmans(グッドマン) MAXIMスピーカーシステム

 2015/06/01

https://vintage-audio.jp/?p=143


Goodmans MAXIM(グッドマン マキシム)

 

1960年初めにGoodmans社から発売された超小型2WayスピーカーシステムがMAXIM(マキシム)です。サイズはたった267mm×140mm×184mmにも関わらず、公表された再生周波数帯域は45-20,000Hz…

4inにも満たない小さなウーファーは幅広のエッジにビスコロイド系のダンプ材をしっかり塗布され、大きなストロークに耐える設計になっています。この小さなウーファーがただモノではない事は背負った巨大なアルニコマグネットを知ると分かります。振動板より遥かに大きなマグネットはこの小さなスピーカーを構築する為に必要だったのでしょう!

 

Goodmans MAXIM(グッドマン マキシム) カタログ

 

日本では英国系サウンドの代表はTANNOYなどと勘違いされている方が多いですが、本当はGoodmansが代表なのですよ。またGoodmansを知っている方の中でもAXIOM80がGoodmansの代表と思われている方が多いですが、それもある意味間違いです。

 

Goodmansは古くから1965年頃まで英国の殆どのスピーカーメーカーに、ユニットを納めてきた経緯があります。各メーカーの要望に応じた様々な用途、サイズのユニットを製造していました。AXIOM80は特殊な構造したユニットの1つなのです(異端児)。

 

MAXIMを含めGoodmansのサウンドは、フラットで繊細感があり艶やかなサウンドです。TANNOYPA系の粗くドンシャリサウンドとは全く異なります。

 

ただ、そんなMAXIMはGoodmansのスピーカーシステム中、個体数も多く小さいのでeBay等で時々出品されていますが状態が悪いや2本出品されてても1本1本がヴァージョン(時期)違いだったりとそのままでは常用できるモノが少ないのです。(※Vintage機材は殆どそうなのですが…)だから、きちんとレストアして使用しなければ本来の良さは発揮されません。適切に修復されたMAXIMは、小型スピーカー中最強ではないかと思えるほどの再生が出来ます。特にステレオを聴く上では適切なスピーカーと言えます。組み合わせるアンプは、LEAK社のStereo20辺りが良く合いますね。6~10畳位のお部屋でサブシステムとして使用されるといいですよ。

 

販売価格は下記までお問い合わせ下さい。
※モノラル1本、ステレオペアー等多数在庫ありますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

https://vintage-audio.jp/?p=143

 

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Goodmans社(グッドマン) 3Way Hi-Fi スピーカーシステム

Goodmans社(グッドマン) 3Way スピーカーシステム
Goodmans社 3Way スピーカーシステム(1)

 

Goodmans社 3Way スピーカーシステム(8)

 

■構成
・AUDIOM 60 ’12in BASS’
・MIDAX 650
・TREBAX
・X0-950/5000 ネットワーク
・A.R.U 172
・Variable Attenuator(カーボン抵抗タイプ)
・A.DAVIES & CO. HI-FI CABINETS

 

A.DAVIES社のエンクロージャーに納められた高級HIFIスピーカーとなります。

お客様からの予約があり、今回仕上げたモノをご紹介します。

Goodmans社はご存知の様に、基本的にSPユニットのサプライヤーであり、各社のからの仕様に合わせたユニットを製造販売しており、当時の英国系のオーディオメーカーは挙ってGoodmans社のユニットを使用しています。しかし、これだけのユニットを開発しながら、システムとしては殆ど製造していないので、優れたユニットを作りながら現在国内のオーディオマニアには本当の実力は知られていないのです。

 

実際、当時の英国製でGoodmans社のユニットを使用しているシステムや当時は箱屋といって、エンクロージャーを単体で製造していたメーカーが比較的多くありましたが、それらが製造したエンクロージャーも殆どありません。

 

今回は、そんなGoodmans社のHiFiユニットと当時の箱屋A.DAVIES社が製造したエンクロージャーを組み合わせてシステム化しました。

そのサウンドですが・・・

 

Goodmansの高級3Wayらしく、ワイドレンジでクリアーなサウンドです。ただ、Goodmansの凄さはクリアーでいて品があるのです。クリアーなサウンドを発するスピーカーは他にもありますが、この独特な品の良さはGoodmansにしか出ないサウンドなんですね。そして、特に英国は高級HiFiになればなるほど、クリアーで癖の少ないサウンドになります。HiFiを謳っているのですから、当然といえば当然なのですが!ただ、国内のオーディオマニアにはその理解力がない為に誤解されがちなのです。上手く理解して使用頂けるとその良さがわかるでしょう。LEAKの管球アンプを組み合わせると伺っておりましたので、LEAKのコンディション次第ではありますが、組み合わせ的には問題ないと思います。

 

また、エンクロージャーですが初期のパーチクルボードを使用しています。初期のパーチは混ぜ合わせている接着剤の量が少ないので、適度な内部損失があり後期のパーチ程、カチカチのサウンドにはなりません。ただ、結構脆いので、扱いやネジ締めには注意が必要です。このエンクロージャーは、ユニットがインラインで、上からTREBAX-AUDIOM-MIDAX-ARUという配置されています。音に広がり感を持たせる為に有効な手法なのです。

 

クラッシック、Jazz、J-popと何でもこなす能力があるのですが、やはりクラッシックは最高です。何とも言い難い上質な音楽は素晴らしいの一言。それも、特に編成の大きい作品はいいですね。分解能が高いのでディテールが見事に表現されます。封を切ったばかりの「独 ARH 14 328-0 リヒター  バッハ・ヨハネ受難曲」を聴きながらこの記事を書いているのですが、本当に素晴らしい!

このシステムは既に売約済みですが、同じモノはありませんが他にも在庫はありますので興味があれば、お問い合わせ下さい。

https://vintage-audio.jp/?p=728

 

 

Goodmans+LEAK TL-12plus   2017/03/10

先週の土曜日に九州は福岡まで、Goodmansの3WayシステムとLeak Tl-12plus+ヴァリスロープⅢを納品に行ってきました。

 

Goodmans 3Wayシステム

 

私は基本的にどんなに遠くても、それ相応のシステムの納品の時には持って行く事にしています。システムが嫁いだ先がどうなっているのか?そんな興味もあります。やはり、今後も大切に使用して欲しいという気持ちが一番かも知れません。

 

今回のGoodmansは、英国ADキャビネット社が製造したGoodmansの指定箱に、12inの3Way仕様です。

 

スピーカーと二人三脚を組むのは、LEAK TL-12plusの初期型です。LEAKの専門書に解説がありますので、敢えて隠しませんが、LEAK TL-12plusはシャンパンゴールドのタイプでも初期型と後期型があり、出力トランスの設定を変更しています。発売が1957年で1964年まで製造されています。年表から考えれば初期型はモノラル時代の最後に発売されていますので、ステレオ時代に入り音作りを変更したのだろうと推測できます。初期型の方が中音域に厚みがあります。後期型はフラットでワイドレンジな感じを受けます。モノラルで使用するのであれば、初期型の方がマッチすると思います。

 

このシステムを活かすも殺すも今後はオーナー様の腕次第という事ではありますが、オーディオが最も華やかだった頃の英国のHiFiです。しかも、英国の音を代表するGoodmansのシステムですから、使いこなせば必ず答えてくれるポテンシャルは持っています。特にクラシック系の音楽には、これ以上ない位の組み合わせですから、是非是非大切に使ってやって頂きたいものです。

https://vintage-audio.jp/?p=926

 

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グッドマン 8インチ フルレンジ スピーカーユニット AXIETTE

 

Goodmans(グッドマン) AXIETTE

Goodmans Axiette 8in HiFiスピーカーユニット

 

本日は8インチフルレンジスピーカーユニットAXIETTE(アキシエッテ)のご紹介です。GoodmansのHiFi用小型ユニットの中でも大変有名な商品なのでご存知の方も多いと思います。また、各スピーカーメーカーや電蓄メーカーも高級機としてよく採用されております。BBCのモニタースピーカーにも採用されていた時期があるようです。バスレフ型のエンクロージャーがGoodmans指定エンクロージャーとされています。定格表を見ると、このサイズで40-15kHzをカバーしておりHiFi系のユニットである事はここからも判断できます。

音質は小型ユニットではありますが、Goodmansのサウンドポリシーを感じることができます。特に癖の無さは特筆すべきで、各社8インチサイズのユニットは沢山ありますが、やはり1・2位の実力はあります。クラッシック、Jazz、Popsなどソースを選ぶことなく何でもこなせます。HiFi的にはLeakなど高級HiFiアンプで、駆動すると真価が発揮できます。

 

当時のカタログ
Goodmans Axiette 8in HiFiスピーカーユニット カタログ

 

 

Goodmansの指定エンクロージャー図面


Goodmans Axiette 指定エンクロージャー図面

https://vintage-audio.jp/?p=359

 

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グッドマンの最上位機種 Axiom 22

Goodmans(グッドマン) Axiom 22mk2

Goodmans(グッドマン) Axiom22

 

Goodmans最強のフルレンジスピーカーユニットのご紹介です。Goodmans最強と言うことはある意味英国最強と言い換えれるかも知れません。AXIOM(アキシオム)とはGoodmansのダブルコーン型フルレンジシリーズのシリーズ名称の事です。

 

Goodmansのダブルコーン型フルレンジユニットといえば、国内ではAxiom80やAxiom150(Axiom301)が有名かも知れませんが、Axiom22が最上位機種となります。1950年代後半のカタログには、Axiom80は$52.30 Axiom150mk2は$43.50、そしてAxiom22mk2は$65.00ですから価格的にも最も高級ユニットなのです。例えば同時期ALTEC 600Bが$60.00ですね。1930年代から続く構造で強力なマグネット、強靭なフレーム、良質なカーブドコーン紙が特徴です。高域用のサブコーンは特殊な表面加工が施され、まるでベークライトかプラスチック素材の様になっています。これで周波数帯域は30-15kHzとなります。組み合わせるパワーアンプはLeak等ダンピング特性の高い管球式HiFi系のアンプが最適ですが、現在の感覚ではナローな感じは拭え切れません。しかし、例えばGoodsellやRogersのウィリアムソン型パワーアンプで駆動してやれば、フルレンジでここまで出るか!?と思えるくらいのHiFiサウンドを奏でます。ハイダンプ型パワーアンプで駆動するフルレンジの音は、マルチでは絶対に出ないスムーズな音の繋がりが最大の良さであり、ハマる方も多いのです。個人的にはフルレンジユニットの中では英国だと、このAxiom22mk2、米国だとRCAのSL-12がお気に入りです。

 

当時のカタログ
Goodmans(グッドマン) Axiom22カタログ

https://vintage-audio.jp/?p=341

 

 

ワーフェデール、グッドマンのスピーカーやアンティーク・アンプの販売・修理は


Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://vintage-audio.jp/

 

ネクスイノベーション株式会社
オーディオ事業部 担当者:大塚
〒706-0224岡山県玉野市八浜町大崎430-12
TEL: 0863-53-9922
FAX: 0863-53-9655
メール:vintageaudio@csis.jp
[店舗営業時間]  10~22時(平日)/13~22時(土・日・祝日)
※ご来店の際は場所がわかりにくい為、事前にご連絡頂ければご案内致します。

 

大塚さんがオーディオを始められたのは 20歳くらい。TANNOY Rectangular York や
Marantz 8Bで聴いていた。GRF SILVER なども経て、やっぱり古ければ古いほど良いので、
どんどん遡って蓄音機まで行った。VOIGT DOMESTIC HORN もやったけど、
蓄音機はやっぱり違うよなあと、40年代後半から50年代のオーディオにまた戻って来た。


オーナーの大塚さんはまだ49歳なのに凄い知識と経験年数とサービスエンジニアの
力量をお持ちだった。英国系アンティークに傾倒されている方だけど、
店に置いてある 別冊 Stereo Sound ヴィンテージスピーカー Vol.2 イギリス篇
書籍がボロボロで何回も読まれたのだろう。熱心に学ばれているのが伝わって来た。


1940〜1950年代のアンプばかり並んでいるのにどれもノーノイズ、ノーハムです。
拙宅の骨董アンプも電源投入時はブーンというハムが取り切れない。
アンプは殆どが英国製ですけど、サービスエンジニアとしての力量も確かだなと思いました。

骨董オーディオ店はしっかりとリペアして商品化するところは本当に少ないんですよ。

最低限度しか直さない所が多いのです。

 

アナログ再生でパチパチと焚火のようなスクラッチノイズがあるのは当然ですが。

真空管アンプは7割トランスで決まると聞きます」

『その通りです。日本で作られた最高峰のトランスはTAMURAがオリンピックの時に

作ったものなのです。それをアメリカに持って行くとアメリカの中級グレードなんです。

アメリカの最高級トランスをイギリスに持って行くと、大体イギリスの中級クレードなんです。』

https://ameblo.jp/507576/entry-12616010035.html?frm=theme

 

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ジャズを聴くなら JBL よりパルメコの方が遥かに上
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/945.html  
 
 
本当のブリティッシュサウンドはタンノイではなくヴァイタボックス
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/710.html
 

 

ローサー(Lowther)

魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

Lowther ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html

チューブ・オーディオ・ラボ
https://shinkuukan2.web.fc2.com/speaker/Speaker.html

LOWTHERの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
http://www.hifido.co.jp/sold/?KW=LOWTHER&G=2&LNG=J&OD=0&L=50

生より悪かったら、なんでオーディオやるの? _ 佐久間 駿 _ 失われた音を求めて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/210.html

 

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777投稿集
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14038024

777 オーディオ 関係投稿集
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14037403

良い音とはどういう音の事か?
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14119056

原音再生すると音の官能性が消える
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14083149

この世のものとも思えない音を出すにはどういうオーディオ機器が必要か
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クラシックに向くスピーカー、ジャズに向くスピーカー
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アメリカのスピーカーはスカッと抜けきっていて、人生バラ色、悩みなんて一切ありません。
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イギリスの高級オーディオはすべて輸出用で本国では全く売れない
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ドイツのスピーカーは田舎臭く鈍重、いかにもドイツ臭く、リズム音痴
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日本のオーディオ製品が欧米のオーディオファイルから相手にされない理由
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伝説のオーディオ名機 カテゴリーの記事一覧 - 777ブログ
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アナログ時代にクラシックファンに一番評価が高かったワーフェデールとグッドマンのスピーカー - 777ブログ
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最高の音を出すオーディオ:スピーカー  QUAD  ESL63  + プリアンプ  マランツ7C  + EAR の真空管パワーアンプ - 777ブログ
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伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63
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マランツ Model 7 伝説の音の秘密 - 777ブログ
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現代の真空管アンプで買う価値が有るのは EAR だけ、日本製の真空管アンプは色っぽさが全く無く すべてNG - 777ブログ
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真空管アンプの世界
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